“軌跡”的な世界   作:怪獣馬鹿

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はい!タイトルから分かると思いますがやりますよ!!
そして書いてて思った。
ベッジ、あんたは最高のファーザーだぜ!!


接吻

ルフィはウタのロープを避けながらベッジに言われた事を思い出していた。

 

『いいか?男と女の喧嘩は男と男の喧嘩みたいに殴り合うもんじゃねぇ。わかってるか?』

『おう、俺もウタを殴りたくねぇ』

『よし、なら次にお前が守らなきゃいけないのは絶対に攻撃を受けない事だ。全部避けろ』

『・・・?ゴムだぞ俺?』

『バカ!お前今、殴りたくねぇって言ったろ?それを向こうも同じだと考えろ。効くか効かねえかじゃねぇ!当たってないことが大事なんだ。1発でも受けたら仲直りしても2度と元の関係には戻らねぇ』

『えぇ!?そうなのか!?分かった、全部避ける!!』

 

ベッジはルフィに真っ先にそうアドバイスをした。そのおかげがルフィはウタの攻撃で1回も当たってはいなかった。見聞色を鍛えてるルフィにはこんなの朝飯前だった。

ウタは攻撃を避けまくるルフィに対してキレかけそうになるがバギーに教わった通りに冷静に対応しようとしていた。

 

「よく避けるね!」

「シシシ、懐かしいなぁ・・・昔、どっちがシャンクスの真似が上手いかで木の枝でチャンバラとかやってみたよな!お互いに下手くそで当たんなくて最後は確かシャンクスが怒って取りやめになったっけ?」

 

『ちょっと■■■!避けないでよ!!』

『ウタもだろ!』

【2人はシャンクスの真似をしてチャンバラをやっていたがお互いに下手くそな事と運動神経が良かったのもあって当たらなかった】

『あんたが下手くそなだけでしょ!』

『ウタが言うなよ!』

『お前ら!!なに危ない事をやってんだ!?』

『ヤバいシャンクス!』

『逃げろ!!』

 

ウタはルフィの言葉を聴いて確かに思い出していた。しかし、誰と遊んでいたのか覚えてない。記憶はまだルフィの事を封印していた。

ウタはズキズキとしてきた頭痛に対して頭を抑えつつもルフィを睨んだ。睨まれたルフィはベッジに更にアドバイスされていたことを思い出していた。

 

『それを守ったら次は大事な思い出を言っていけ』

『でもそれじゃ、ウタが・・・』

『あん?てめぇと歌姫の思い出は毒かなんかで無くなるほどしょぼいのか?』

『そんなわけねぇだろ!!』

『だったらやれ!!男はなやって成功するかやって失敗するかしかねぇんだ!!』

 

ルフィはその言葉通りにウタとの思い出を語ろうと決めた。それは自分とウタと赤髪海賊団との思い出だった。ウタが攻撃するたびにルフィは避けて話し始めた。

 

「この!」

「狙いをちゃんとつけろってヤソップに言われただろ。ウタ」

「!!」

 

『なぁヤソップ』

『どうした■■■?』

『狙撃をやるコツってどうすんだ?ウタと的当て勝負をやってて気になって』

『へぇ、どっちが勝った?』

『あたしよ♪』

『ズルいぞ中心に近ければ点が多いなんて!俺のほうが多く当たったのに!!』

『出た、■■■の負け惜しみ〜』

『ハハハ、よしちゃんと当てるコツは当てる方をちゃんと冷静に見てやることだ!』

 

またズキズキとし始めたウタの頭。

モヤが掛かって凄く苦しくなるし、痛くなってきた。それでもウタはルフィを倒すべき敵としか認識していなかった。

 

構わずロープを飛ばして攻撃してくるウタにルフィは鏡の世界にある壁やらに手を伸ばして上に行くとウタもそれを追いかけた。しかし、ウタは頭痛のせいで手元が狂ってしまい、落下した。

 

「ウタぁ!!ゴムゴムの風船!!」

 

地面に当たる間一髪の所でルフィが体を膨らませてウタを守った。その事にウタはルフィと崖上り勝負の時に一緒に落下した事を思い出していた。

 

『『うわぁぁぁぁ!!』』

『ウタ、■■■!!』

『『ルウ!!』』

【たまたま近くでのんびりとしていたルウは巨大な腹を使って2人のクッションになった】

『お前ら大丈夫か!?ちゃんと安全は確保してやれ!!』

 

ウタはまた頭痛はするものの大きく体を膨らませたルフィになら当たると思って狙ったがルフィは身軽にそれを避けた。

 

「昔は俺が身軽なモンスターに対して躍起になってたな!」

「うるさい!!あんたなんか知らない!!」

 

『クソ、モンスター待て!!』

『ハハハ、■■■。モンスターにやられっぱなしだな!』

『クソぉ〜・・・』

『モンスター、こっちに果物があるよ~』

『ウキ♪』

『あー!!ずるいぞウタ!!そんなの無しだぞ!!』

『出た、■■■の負け惜しみぃ〜』

 

確かにウタは誰かに対してそんな事を言った。必死にモンスターを追いかけ回していてボング・パンチに笑われてても必死に追いかけていた少年・・・しかし、まだ思い出せなかった。

ルフィはウタを見ながら、まだ話しかけていた。

 

「そう言えば、俺もウタももう大人だからタバコとか吸えんのかな?まぁ不味いけど・・・」

「馴れ馴れしくしないでよ!!」

 

『ウタ、これってベックマンが吸ってるやつだよな?』

『うん、ベックマンのタバコ。■■■は吸ったことある?』

『いや、ねぇ!ウタは?』

『アタシも無いなぁ・・・だからちょっとやってみよ!』

『いいな!!』

【2人はタバコに火をつけて吸ってみた】

『『不味い・・・』』

『お前ら!俺のタバコを取って何をやってんだ!!』

 

ウタはそれを思い出した。後でホンゴウからタバコがどれだけ体に悪いか教えて貰ってウタは二度と吸わないことを決めた。

ルフィもその後は不味い物として認識していた。

 

ルフィはその後も一生懸命、赤髪海賊団との思い出を話していた。しかし、ウタはまだルフィを思い出せないでいた。

 

 

 

〇〇〇

ブリュレはカタクリと戦っていた。大切な妹をカタクリが傷つける事など出来るはずもなく、カタクリはブリュレを捕まえようとしたがブリュレは反射してそれを返していた。

見聞色で未来を見ようにももうカタクリの精神はボロボロだった。本気で惚れたウタを守れず、兄は腕を斬り落とされて、敬意を払ってた相手は元凶に助けられていて妹と戦う羽目になってと散々だった。

 

「お兄ちゃん、本当にもう止めて・・・待って・・・お願い・・・」

 

ブリュレは泣きながら必死にカタクリに止まるように訴え続けている。カタクリはもう耐えれなかった。

 

「頼むブリュレ・・・もう行かせてくれ・・・」

「お兄ちゃん・・・だから・・・」

「もう分かんねぇんだ!!・・・何でこうなっちまったのか・・・俺にももう分かんねぇんだ・・・ウタは守れない・・・兄ちゃんの腕は斬り落とされる・・・麦わらはあのクズに守られて・・・お前と戦うことになって・・・」

 

ボロボロと出てくるカタクリの懺悔。その目からは涙が溢れていた。泣いてるカタクリを見たことがなかったブリュレはより苦しくなった。

 

「頼むよ・・・お前まで敵になったら・・・俺は・・・何のためにここまでやってきたのか分かんなくなる・・家族に毒をやられて・・・なんでこんな事に・・・」

「誰がやったの・・・誰がウタに毒を・・・」

 

ブリュレはカタクリからウタに毒を盛った兄弟姉妹を聞き出そうとした。普通なら絶対にカタクリは教えない。しかし、ボロボロだったカタクリは叫んでしまった。

 

「アナナだ・・・まだ8歳のアナナがウタに毒入りの金平糖を渡したんだ!!・・・まだ8歳だぞ!?」

 

カタクリは泣きながらそう叫んだ。カタクリはウタから誰に貰ったのか教えてもらっていた。そうシキに金平糖をウタに渡すように言われたのはシャーロット家で1番の末っ子である8歳の妹であるアナナだった。ウタも8歳のアナナから貰ったから大丈夫と思って食べたのだ。

 

「俺は何をやってんだ・・・ウタを危険な目に会わして幼いアナナに辛いことをさせて・・・俺は・・・何を・・・」

「お兄ちゃん・・・」

 

シキの残酷かつ卑劣な悪意だらけの謀略にまんまと利用されてボロボロにされた兄弟姉妹・・・ブリュレは1番それに堪えてるカタクリを安心させたくて近づいた。

次の瞬間、カタクリは腕を伸ばしてブリュレを拘束した。

 

「ぐえ!!」

「だから・・・ウタだけでも俺は助ける・・・すまないブリュレ・・・」

 

カタクリはブリュレにそう謝りながら鏡に押し付けて無理矢理鏡の世界に入った。

 

「ウタ・・・麦わらぁ・・・」

 

フラフラとブリュレから離れてウタとルフィを探し始めた。それはまるで食い患いを起こした母親であるリンリンのようでブリュレは大切な兄が怪物になったと思った。あれこれ決心しても何1つ守れなかった事にブリュレは涙が止まらなくなった。

 

「ちくしょ・・・ちくしょーー!!!」

 

虚しい叫びだけが鏡の世界に響いた。カタクリがルフィとウタに接触するまで後少し。

 

 

 

 

 

〇〇〇

ルフィとウタの戦いは続いていたが進展はなかった。ルフィがどれだけウタと赤髪海賊団との思い出を語ってもそれはウタに取って衝撃的な記憶とは認識されてなかったのか思い出せてなかった。

 

「ウタ・・・」

「うるさい!!なんなのあんたは!?ずっと頭が痛いし、うるさいし、何者なの!?」

「お前と新時代を誓った男だ!!」

 

『作ろう新時代』

『おう!』

 

「あぁ!あぁぁぁぁぁぁ!!」

 

今までで1番強烈な痛みがウタを襲った。あまりの激痛にウタは頭を抑え始めた。脳を焼き切る、ハンマーで頭を叩かれる、そんな言葉では言い表せないほどの痛み。ロープを無茶苦茶に振ってなりふり構ってられなくなった。

 

「ウタ!」

 

ルフィはウタに薬を飲ませようと近づいていくがロープを振ってデタラメに暴れるウタの攻撃にはウタの意思が込められてないので見聞色の覇気は使えなかった。そしてルフィはギリギリで迫りくる分銅を避けたが服に掠ってしまった。

 

「あぁ、薬が!!」

 

最悪な事に3つあった薬の内、2つがそれで割れて使えなくなった。残り1つ。絶対に飲ませないといけなくなった。

 

ルフィはそれを拾って向き合うが、ウタは目の前から突っ込んできて胸ぐらを掴んで押し倒した。

 

「ウタ・・・!!」

「なんなのあんた・・・痛い・・・ずっと痛いの!!なんでこんなに痛むのか分かんないほどずっと痛いの!!・・・薬って・・・毒を盛ったのはひょっとしてあんた!?」

 

ルフィが言った薬という単語にウタは誤解してしまった。ルフィが毒を盛った犯人だと思ったのだ。シキの事をカタクリが教えなかったのもあってここに来て最悪の誤解をした。

 

「違う、俺じゃねぇ!!これはお前の痛みを抑えるための薬だ!!」

「なんで・・・何で他人のあんたがそこまでやるのよ!?」

「他人じゃねぇ!!俺にとって最初の友達だ!!ウタが居なくなって1人になって凄え辛かった!!全部もうわかった!!ウタも同じ気持ちだったってのも・・・俺がシャンクスに助けられたようにウタはバギーに助けられて・・・」

「アタシとバギーおじさんの仲に勝手に入るな!!・・11年間も1人だったアタシを助けてくれた偉大な海賊なんだ!!何も知らないあんたが勝手な事を言うな!!シャンクスも赤髪海賊団の皆が助けてくれなかった中で助けてくれたアタシの大事なお父さんなんだ・・・他人に踏み込められたくない!!」

 

ウタはボロボロと涙を流しながら叫んだ。それは記憶があっても無くても変わらない心からの本音だった。それほどウタにとってバギーは尊敬できる存在だった。

 

「ウタ・・・俺は他人じゃねぇ!!モンキー・D・ルフィ!!新時代を誓って約束した男だ!!お前の歌を上手いって言ったフーシャ村の男だ、思い出してくれ!」

「・・・フーシャ・・・村・・・」

 

『お前の舞台、俺い~っぱい知ってる!』

『え?』

 

『お前、思ったよりもつまんなくねぇじゃん』

『そっちこそ』

 

『アタシの舞台がここにある・・・』

『ニヒヒヒ!!』

 

『中々素敵ね。でもアタシは幾つもの海を航海してきたからもっと素敵な景色も知ってるわ』

『やっぱ、俺も早く海賊になって海へ出てぇ〜』

 

フーシャ村での記憶が呼び起こされる。淡くて優しくてウタにとってもルフィにとっても大切な思い出。

 

「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!痛い痛い!!」

 

襲ってくる激痛にウタはルフィから離れて頭を抑えた。持っていた薬を飲もうとするが全て溢してしまいあまりの痛みに拾えなかった。立ち上がったルフィはそんなウタを見て決心すると持っていた薬を唇で摘んで突っ込みながらベッジに言われた最後の事を実践した。

 

『よし、でこれが最後にやることだ』

『まだあんのかよ』

『男と女の喧嘩ってのは手間がかかるんだよ。ガサツな男同士とは違うんだ』

『・・・分かった』

『いいか、最後にやるのはキスだ』

『キス?』

『あぁ、相手の唇目掛けて熱いのをかましてやれ』

『そんなことやるのか?』

『バカ野郎。“西の海”じゃ男と女の喧嘩はキスで終わるって恐竜の時代から決まってんだよ!』

 

ルフィはシャンクスが昔語った故郷の海の事を実践する事に奇妙な縁を感じながらもウタに向かって突っ込んで勿論、一発も当たらずに近づいて抱きしめると逃さないように頭の後ろを少しだけ押さえて薬を口移しした。

 

つまり、ルフィはウタに“キス”をした。

 















































はい、ルフィとウタがキスをしました!!
これは最終章で最後の最後にやるつもりだったネタですが使いました。まぁ本来使う部分だった場所には負けず劣らずの物を思いついたのでそれをやります!!

そしてウタに毒を渡した犯人はシャーロット家の末っ子であるアナナです。
割とえげつないの書いてますが最後に晴らして見せます!!その為のシーンも考えましたのでお待ちを!!
それでは皆さん、次回をお待ち下さい!!
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