“軌跡”的な世界   作:怪獣馬鹿

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お待たせしました!!
それではこっから上げていけるように頑張ります!!
ではどうぞ!!


純愛

ルフィにキスをされてウタに衝撃が走った。

最初は驚いて離れようとしたが徐々にウタは思い出してきた。ルフィと最初に出会った時の事、ルフィとドレスローザで再会した事、暫く一緒に旅した事、キスした事。麦わらマークに旅を始めた理由、ウタは全てを思い出した。

薬と思い出した事で痛みが急速に無くなって行ってドンドンと冷静になればなるほど苦しくなった。

涙が止まらなくなった。なんでこんな事になったのか、忘れたくなかった物を忘れてルフィに酷いことを言った自分が嫌になった。ルフィだけじゃない純粋に助けてくれたカタクリまで苦しめた事にウタは申し訳無さで一杯だった。

そんな事を考えてるとルフィの唇がウタから離れた。

 

「ウタ・・・大丈夫か?」

「ルフィ・・・アタシ・・・アタシ・・・」

「ウタ!」

「んむ!?」

 

自分の名前を言った事に察したルフィはもう一度ウタにキスをした。大層な意味はない。ルフィはただしたくなった。それにこれならウタが悲しい事を言わなくて済むと思った。

ルフィにまたキスをされて、しかも今度は記憶が戻ってる状態なので先程とは衝撃が違った。だがどこまでも優しいキスにウタは徐々に落ち着き始めた。

 

「・・・はぁ・・・はぁ・・・」

「ぷはぁ・・・はぁ・・・」

 

唇を離してお互いに鼻の先がくっつく程の至近距離でデコ同士をくっつけた。ウタの顔は涙だけでなくルフィが近いこともあって赤く熱くなって色んな感情に溢れていた。

 

「ルフィ・・・ごめん、忘れて・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ルフィに酷い事言っちゃった・・・」

「良いんだ・・・俺は傷ついてねぇだろ?ほら!」

 

ルフィはそう言ってウタから離れて姿を見せた。ベッジに言われた通りにウタと仲直りをする為に必死で一発も当たらずにルフィはウタの記憶を戻した。精々、ポケットに分銅が掠ったので切れてるくらいだがたかが服だし、正装していてそもそも服が厚かったお陰もあって肉体はノーダメだった。

ウタはそれをちゃんと認識すると安心して涙を流し始めた。これで一発でも当たってたら自分を永遠に許せなくなっていた。

 

ルフィはそんなウタに向けて笑った。

長かった2人の喧嘩も漸く終わった。

 

しかし、そんな2人に近づく者がいた。

ウタを守る為にリンリンと同じように暴走してしまったカタクリだった。全身から覇王色の覇気を出して周りを威圧していたのでルフィもウタもすぐに分かった。

 

「カタクリ・・・」

「あいつ!」

 

ウタは自分があそこまで追い込んでしまった事に罪悪感を覚えた。全て自分が悪かったのだ。

ルフィはカタクリを見て個人的なムカつきも込めて拳を構えた。

 

「ウタ・・・から離れろ・・・麦わら!!!」

 

カタクリは自分の武器の土竜を出してルフィを貫こうと突っ込んで行った。覇王色も出して威圧している中、カタクリを迎撃しようとルフィも拳を引くがウタが先にルフィを守るようにカタクリの前に来た。

 

「カタクリ止めて!!」

「止めろウタ!!」

「ウタ!?」

 

覇王色が出て威圧されてるのにウタは耐えてカタクリの前に来た。そして土竜はウタに当たる寸前で止まった。カタクリは震えつつもすぐに土竜を引いた。

 

「ウタ・・・無事なのか・・・?」

「うん・・・ごめんね・・・迷惑掛けて・・・」

 

その言葉を聞いたカタクリは土竜を落として頭を押さえた。そして涙が出始めた。

 

「良かった・・・良かった・・・君に何かあったらどうしようと・・・そればかり考えてた・・・良かった戻って・・・」

 

食い患いと似た症状が出てもそれを食べるまで延々と暴走するリンリンと違いカタクリは止まれた。プライド、地位、信念、覚悟、全てを台無しにされてズタボロにされたカタクリに残っていたのはウタへの純愛のみだった。

 

「カタクリ・・・ごめんなさい・・・本当にごめんなさい・・・」

「良いんだ。マヌケな俺が悪い・・・ブリュレが近くにいる。すぐにミロワールドから出るんだ・・・だが、麦わら・・・お前は話が別だ」

 

カタクリはそう言うとルフィを睨んだ。

8歳の妹であるアナナを利用し、ウタに毒を盛って、兄の腕を斬り落としたシキと知らなかったとは言え一時的にでも組んだルフィを許す気などさらさらなかった。

そしてルフィも逃げる気などさらさらなかった。

普段ならルフィは無駄な戦いはしない。毎度騒ぎになるのも別に起こしたくて起こしてるわけではない。避けれるなら避けるのがルフィのスタイルだが、カタクリだけは違った。記憶がないとはいえウタに好かれていたカタクリを見てルフィは今までで1番モヤモヤした鬱憤を晴らしたくなったし、シキに言いようにされたマヌケという意味なら一緒だった。

 

「俺は逃げねぇ」

「ルフィ、カタクリ・・・ちょっと待ってよ・・・」

「止めるなウタ・・・これはお前は関係ねぇ。俺は単純にこいつが気に入らねぇ!!」

「奇遇だな・・・俺もお前が気に入らない・・・」

 

ルフィもカタクリも意見があった。

すると2人は笑った。

あれこれと口では言ってるが似た者同士だった。だからお互いに負けたくなかった。

ウタは止めたかった。2人が似てることを何処かで感じていたから戦ってほしくはなかった。しかし、1年間の旅やドレスローザでの戦闘に加えてルフィと旅した事もあってウタは2人が笑った瞬間に悟った。この戦いは止められないと、出来るのは2人の戦いを邪魔せずに見届けるぐらいだと分かった。

 

「これは決闘か?それとも一騎打ちか?」

「そんな大層なもんじゃねぇ」

「そうだな。マヌケ同士の戦いはそんな品の良い物でもない」

「あぁ、これはただの“喧嘩”だ!」

「フン、色々とあったがここなら誰にも邪魔されずに出来そうだ・・・終わらせるぞ麦わら・・・」

 

カタクリは土竜を捨てて拳を構えた。

ルフィもそれを見て拳を構えた。

 

「「ウタ、離れてろ」」

 

ルフィとカタクリは同時にウタにそう言ってウタは離れた。意見があった事に嬉しく感じつつもウタと親しそうな感じにお互いに苛立つ感情もあった。

地位、名声、誇り、信念、そう言った自分を作り上げていた大事な物をズタボロにされた2人に残っていたのはウタに対する純愛のみだった。

 

「「お前をぶっ飛ばす!!」」

 

ルフィとカタクリは武装色で硬化した右拳をぶつけ合った。意地と気合と純愛の決闘が始まった。

 

 

 

 

〇〇〇

「お兄ちゃん・・・」

 

ブリュレはそれを遠くから見ていた。ウタが戻っているのを確認したブリュレはどうするべきか迷った。カタクリは戻った。海賊として戦うなら援護に回るべきだがブリュレには出来なかった。散々と振り回されたカタクリが自分の意思で戦う姿を見てブリュレが出来るのは邪魔をしない事だけだった。

だが、見ててあることを思った。このままルフィとカタクリが戦い続けて終わっても今のままだと変わらないのではないかと散々とシキにやられたせいでより完璧な方向にまた行ってしまうのではないかとブリュレは怖くなった。

だから、ブリュレは電伝虫を起動し、持ってる兄弟姉妹達全員に繋げて置いた。

 

「お兄ちゃん・・・ごめんね・・・アタシ、もうこれしか思いつかないから・・・」

 

ブリュレはそう呟くと鏡の世界に誰も入れさせない為に鏡から出た。

 

 

 

 

〇〇〇

一方、ナミ達もなんとかキャンディの上に乗ってやってくるリンリンから追撃を躱し続けてリンリンの起こした高波もジンベエの操舵術によってグリーンルームと呼ばれる逆巻く波の中に一瞬だけ出来る場所を通って無事に生き残っていた。

 

『やった~!!』

「じゃが、油断はするな!!まだまだ追ってくるぞ!!」

「えぇ、勿論!!」

「まだ油断はできません!!」

「ルフィにサンジにウタが来るまで死んでたまるか!!」

「うん!絶対に皆でここを出ようペドロの為にも!!」

 

それぞれが必死になって迎撃の体制を整えていた。そんな中でマストの上に乗って周りを見ていたキャロットが叫んだ。

 

「皆、あいつが飛んできた!!」

「あいつ!?」

「まさか!!」

 

ナミはキャロットが指差した方向を振り向いた。そして確かに見た。空から猛スピードで飛んでくる腐れ外道ことシキを確かにこの目で確認した。

 

「ジハハハ!!麦わら、お前が居ないのはわかるぞ!!どうせどっかで家族を守る為に戦って後で合流するつもりだろ・・・その時に仲間が死んでたらお前はどうなる!?・・・お前の全てを奪ってやる!!」

 

シキはそう叫びながら飛んできた。舵を手放すとリンリンにやられる可能性が高いゆえにジンベエは動けなかった。それだけでなくビックマム海賊団の船も追いかけてきて大砲を撃ってるのでそれから避けつつもシキを迎撃は出来なかった。

 

「ジンベエ、舵から手を放さないで!!あいつは私達がやる!!」

「えぇ、あの男だけは絶対に許しません!!」

「あいつをぶっ飛ばしてルフィ達とここを出るんだ!!」

 

ナミ、ブルック、チョッパーはシキに味わされた屈辱を果たそうと、そしてルフィに味わせた侮辱を返そうと武器を構えた。

それ程までに許せなかった。

 

「おいおい、そんなんで俺が負けるわけねぇだろ・・・俺は“金獅子”だぞ!!!」

 

シキの魔の手がナミ達を襲おうかとしたその時、サニー号に弾丸が飛んできたかと錯覚するほど速い存在がシキの眼の前に来た。

 

「てめぇは!?」

「見つけたぞジジイ!!」

 

それはシキとリンリンと戦ったバレットだった。あの後、時期を見てリンリンと戦おうとしていたが見聞色の覇気で見れば見るほど大混乱に陥っていて少しどうしようか迷っていて、単純に強い奴を見つけたらシキがちょうど運悪くサニー号に飛んできていたので散々と溜まった鬱憤を晴らすかの如く飛んできた。

 

「吹き飛べ!!」

 

そしてバレットはシキの腹を思いっきり殴り飛ばしてぶっ飛ばした。シキもまさかバレットがここでやってくるとは想定してなく、まともに喰らって吹き飛ばされた。

 

殴り飛ばしたバレットはそのままサニー号に着地した。

 

「ちょっと誰あんた!?」

「誰なんですか!?」

「でっけえな」

「お主、ひょっとしてダグラス・バレットか?」

「あ?」

 

ナミ達の言葉は尽く無視したバレットだがジンベエに言われると流石に反応した。

 

「ちょっと無視してんじゃないわよ!!」

「うるせぇ小娘・・・お前、ひょっとして海峡のジンベエか?」

「わしの事を知っておったか・・・」

「レベル6の時に随分と煩かったからな・・・で、何だ?」

「ジンベエさん、この人を知っているのですか?」

 

ブルックがバレットの言葉を遮るようにジンベエに訪ねた。

 

「その男の名はダグラス・バレット。鬼の跡目と呼ばれた元ロジャー海賊団のクルーでかつてたった一人でバスターコールを相手にした男じゃ。実力は四皇とあまり遜色ない・・・インペルダウンのレベル6に収監されていた筈じゃがお主も出ておったとはな」

「ふん、随分と知ってるな」

「わしも白ひげの親父さんに教えられた事しか知らん。面識もない」

「俺は2年前の煩かった時に散々と声を聴いてた。まぁ今、お前と相手する気はねぇな・・・あのジジイだ」

 

バレットはそう言ってシキの方を見た。空中で止まっていたが先程思いっきり腹を殴れた事で流石に擦っていた。バレットはそんなシキを見て笑って戦い始めようとしたがそんな中でナミが話しかけに来た。

 

「ねぇ、あんた。私達と手を組まない?」

「あ?」

「私達がここを脱出するまで手を組みましょ!」

「うるせぇな・・・悪いがてめぇらみたいな弱い奴と組む気はねぇよ・・・」

 

バレットはそう言ってナミから離れて自分の愛用してる潜水艦のカタパルト号に戻ろうとしたが突然とカタパルト号が爆発し破壊された。

 

「ケーキぃ〜!!」

「ちっ、あのババア・・・気に入ってたのに」

 

リンリンが斬撃を飛ばして破壊したのだ。バレットはガチャガチャの実の能力者で海に落ちれない。一応、飛ぶ技術である月歩は持ってるがシキとリンリン相手だと落とされる可能性もあった。

 

「バレット、どうじゃ?足場が欲しいならこの船を使えば良い。ただし、この船を壊し出したらわしがお主を叩き出す!!その条件で組まんか?」

「・・・カハハハハ!!面白え、お前も元七武海であの鰐野郎と同等なら聞いてやる価値はあるか・・・組んでやるがジジイとババアは俺の獲物だぞ」

「誰も取りはせんわい!!」

 

こうして元七武海としての実力に加えてかつて何回か戦った事のあるクロコダイルと同等と認識された事で麦わらの一味とダグラス・バレットの共同戦線が出来上がった。

 

 

 

〇〇〇

「ゴムゴムの象銃!!」

 

一方、鏡の世界ではルフィとカタクリが戦闘をしていた。ルフィは巨大な拳を武装色で硬めた象銃を放って真正面からぶっ飛ばそうとしたがカタクリはルフィ以上に巨大な拳を武装色で硬めて意趣返しと言わんばかりにルフィをぶっ飛ばした。

 

「これで良いのか象銃」

「クソ!」

「お前に出来て俺に出来ない事はない」

「うるせぇ!ゴムが餅に負けるか!!」

 

ルフィは両手を武装色で硬めてカタクリに放った。

 

「ゴムゴムの鷹銃乱打!!」

 

大量の拳を浴びせる技。しかし、それら全てをカタクリは背中から沢山生やした腕で相殺した。

 

「ちょっと違うがこっちの方が効率が良いだろ?」

 

そしてまた意趣返しと言わんばかりにルフィに拳を浴びせてぶっ飛ばした。

 

「俺に対してこんなざまなのにウタを守る気でいるのか・・・ふざけるな!!」

「うるせぇ!!なら、お前をここで超えるだけだ!!」

「やってみろ!!」

 

ルフィとカタクリの戦闘はまだ始まったばかりだった。























というわけで誰が予想したかナミ達はバレットと共同戦線です!!
そしてルフィVSカタクリも始まりました!!
こっからは熱く行きますよ!!
というかルフィもカタクリも純愛だけの状態にするのにずっと鬱を散々とやってきたので熱くします!!
それでは次回をお待ち下さい!!
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