それではどうぞ!!
ルフィとカタクリはお互いの仲間や家族を自慢しながら殴り合っていた。それぞれ大切なものがあるから戦える2人であり、それを守る為に鍛えて戦ってきた。しかし、シキに散々と潰されてボロボロだった2人は自分の大切なものを思い出すかのように叫んでいた。
「ブルックはいつも明るい音楽で盛り上げてくれる!!ジンベエはどんな事にも筋を通す!!」
「ドラジェは風船で飛びながらも周りを見てくれてる!!アナナはいつも優しく接してくれる!!」
カタクリは家族の数も多い故にまだそれぞれ1回しか言えてないがルフィは既に何回も言っていた。かと言ってそれで止まらないルフィではない。それほどまでに皆が凄いと思い大切だった。カタクリもまた家族が大切だった。
「「だから俺は負けられない!!」」
2人は同時に叫んだ。
ルフィはそのままカタクリの胴体に拳をめり込ませようと右腕を伸ばして殴りに行くがあっさりと受け止められて小手返しをされて地面に叩きつけられそうになるが体を何回も回転して右腕を捻った後で空いてる左手でカタクリの顔面を殴ろうと伸ばしたがカタクリは難なくと変形させて避けた。しかし、その隙にルフィは右腕を自由にさせて後ろに伸ばすと回転弾をカタクリの体が戻った瞬間を狙って放った。
カタクリはそれをスレスレで避けつつもルフィに突っ込む。ルフィは足を上げて踵落としをカタクリにぶち込もうとした。
「ゴムゴムの戦斧!!」
カタクリは一回転してそれを受け流した後で足を何本も分裂させてルフィに大量の踵落としをぶち込む。
「柳餅!!」
「ぐわぁ!!!」
地面に叩きつけるはずが逆に自分が叩きつけられたがルフィは諦めずに立ち上がった。ギア4のバウンドマンになればカタクリに効くかも知れないが大量の覇気を全力で使うギア4は下手に出来なかった。
カタクリに勝つには一瞬の力を上回るだけでは足りない。もっともっとやってカタクリを疲労させないと勝てないとルフィは分かっていた。
「誰しも負けたくて負けてるわけではない・・・俺の未来視が見聞色だと分かって疲労させるつもりだろうがそんなにやわな鍛え方はしてない・・・」
「だろうな・・・けど無限じゃねぇだろ!!」
ルフィは上に飛び上がって腕を伸ばそうとするがそう何回もカタクリがそんな事をやらせるわけもなく更に飛び上がって回し蹴りをして地面に叩きつけようとしたがルフィは手足を伸ばして地面を殴った。
「ゴムゴムのたこ花火!!」
嘗て見聞色の覇気で避けたエネルに対してやった意思の籠もってない跳弾をぶつけるゴム人間らしい技をカタクリにぶつけた。
(跳弾か・・・確かに未来視は出来んが武装色の籠もってない拳など効かない)
カタクリは内心そう言いながら腕を武装色で硬めて防ぎながらルフィに突っ込んで行った。打撃の威力が上がる武装色だとゴム人間の性質で跳弾するよりも地面が先に破壊されて跳弾出来なくなる。単なる苦肉の策としか思えなかった。
ルフィもそれは百も承知だった。カタクリにはあまり効果がない事も分かっていた。しかし、確かにカタクリは攻撃を防ぎながら突っ込んできた。ルフィはすぐに振り向き、カタクリに向かって腕を伸ばした。
「ゴムゴムの火拳銃!!」
「角餅!!」
火を纏った拳をカタクリにぶち込もうとした。カタクリはそれを見ると武装色で硬めた自分の拳をぶつけた。
そして勝ったのはカタクリであり、火拳銃を破ってルフィの胴体に拳をめり込ませた。
「俺が跳弾で一々ビビる男に見えるか?・・・アイデアは褒めてやるがお前の攻撃などもう当たらん!!」
「けど防いだだろ!?・・・防いだって事は当たるって事だ・・・」
「言葉遊びに付き合うつもりはない・・・」
カタクリはルフィを蹴ろうと詰め寄って足を伸ばすがルフィはそれを避けてカタクリの足に自分の足をグルグル巻いた。そしてそのまま投げようとするが逆にカタクリが瞬時に足を餅にして自分が掴まってしまい、投げられた。
「はぁ・・・はぁ・・・クソ!!」
(ちっ、やはり動物系だ・・・でないとこのタフさは説明がつかん)
ドレスローザでルフィが動物系の幻獣種であると推測したカタクリは確信を持った。この異常なタフさは動物系特有の性質の1つだった。しかもまだ覚醒してないとはいえ、既に超人系なら倒れてる可能性があるのにまだ立ち上がってくるのを見てカタクリに少し冷や汗が出た。
(動物系の能力は覚醒したら異常なタフさと回復力が売り・・・クラッカーがやられたのは知ってるがあいつは強い・・・それなのにこの動き・・・“覚醒”が近づいてる可能性がある)
連戦からの連戦なのに動きにキレがあるルフィにカタクリは一段上の“覚醒”が近づいてると思った。違う意味で驚異的になりつつあるルフィにカタクリは周りを餅にして操り始めた。
「雨垂餅」
餅の触手を作り、武装色を纏った大量の刺突攻撃をルフィに浴びせるがルフィは最初の2撃を確かに避けた。
「!?」
だが、その後の刺突は避けられずに喰らって吹き飛ばされた。
(あいつ、未来を見たな・・・面白くなってきた・・・)
最初の2撃が避けられた事にカタクリはそう感じた。ドレスローザでの成長速度には驚いたが戦いながらも上がるルフィのセンスにカタクリは楽しくなってきた。
〇〇〇
「うひょー!!!もう明日には死んでも良いぜ!!まさか麦わら、歌姫、将星が三角関係とはな!!恋愛の記事は男女問わず人気だ!!死亡や殺人未遂も魅力的だが恋愛は更に上だ!!今日1番のビッグニュースゲット~♪♪」
「あの娘、意外にやるわね」
電伝虫から来る情報にモルガンズは発狂してステューシーは中々に凄い2人から好かれてるウタに感心していた。既に戦い始めてから3時間は過ぎてるのに全然終わりそうにない激戦にモルガンズのメモを取る手は過去最速の速さで動いていた。
ステューシーはそんなモルガンズに呆れながらもビッグマム海賊団でカタクリに自慢されていた兄弟姉妹達を見るとほぼ全員が顔を真っ赤にしていた。
そりゃ、普段はそう云うことを無闇矢鱈に言わないカタクリがこんなに赤裸々と言いまくった事に羞恥心を覚えた。他の誰でもないカタクリだからこそ、効果があった。
一方、カカオ島でリンリンに食わせるケーキを作っていた面々はシフォンが居ると知った父親のパウンドが工場の前で騒ぎ、オーブンが取り押さえる事態になっていた。後で必ず合流すると誓ったサンジにカタクリに自慢されていたシフォンにプリンは燃えていた。
『シフォンのケーキは何よりも美味しい!!辛い思いをさせ続けて何も出来なかった事にずっと謝りたかった!!反逆者になってしまったがシフォンには幸せになって欲しい!!ローラの真っ直ぐな純情に憧れていた!!何処にいるのか分からねぇがそのまま自分の道を進んでほしい!!』
『プリンのチョコレートは甘くも苦くて最高だ!!今回の結婚式は台無しになったし、結婚する気が無いのは知ってるがいつか本気で好きな相手が出来たら全力で応援する!!』
先程の自慢合戦でカタクリにそう言われていたのもあってシフォンとプリンの気合はとてつもない程になっていた。シフォンからすればローラもちゃんと自慢してくれた事にやはり色々とあるが最高の兄だと再確認出来た。そしてリンリンのやっていた事に対してそう思ってくれていただけで嬉しさもあった。
そんな風に燃えながら、彼らは仕上げは船の上で作ろうとケーキに生クリームなどを持って船に行こうとするがオーブンが立ち塞がった。オーブンもオーブンで自慢されて燃えていた。そして海賊として反逆者であるシフォンを捕らえようとするがシフォンを守ろうとするパウンドのパンチに合わせたサンジの瞬足の攻撃で吹き飛ばした。その隙にケーキを含めた材料を港に持ってくると実は水陸両用だったベッジのファイアタンク号に載せてカカオ島を出た。オマケにオーブンをお返しと言わんばかりに船で轢いた。それに対して怒ったオーブンがしつこくもネツネツの実の能力で海を沸騰させてファイアタンク号のパドルを壊すがパウンドに頭を木の棒でぶん殴られた怒りでパウンドの方に向いて武器の薙刀で斬って近くにあった船に乗せてそのまま海へと追い出した。
すぐに追いかけようとしたがベッジの船は結構先に言っていたのでオーブンはナミ達が乗ってるサニー号がカカオ島に向かってるのを聴いてここで合流すると踏んで島にある鏡を1つ除いて壊すなり海に漬けとくなりをさせて準備を始めていた。
そしてトットランド中に流れてるルフィとカタクリの喧嘩を音声だけでも聴いてカタクリの勝利を待っていた。
〇〇〇
ルフィとカタクリの喧嘩が4時間経った。ルフィは既にボロボロだがカタクリも流石に息を切らせ始めた。
「はぁ・・・はぁ・・・ぜぇ・・・強えな・・・」
「はぁ・・・お前もな・・・俺とここまでやり合うとは・・・」
「けど、絶対に負けねぇ・・・勝ちてぇ・・・誓った“新時代”の為にも・・・」
「俺も負けられない・・・ウタしかいないんだ。俺が心から愛した女も・・・俺を受け入れてくれた女も・・・」
「・・・さっき自慢してた奴らはどうした?」
「あいつらにはこんな弱い姿見せられねぇ・・・あいつらが完璧を求めるなら俺は
「俺は無理だ!!そんなの出来ねぇ!!けど、俺の仲間や友達が困ってたら意地でもなんとかする!!それが俺だ!!」
そう叫び合うと2人はまた笑った。お互いに自分のなろうとしてる物が再確認出来た。そして悟った。眼の前にいる相手は絶対に倒さないと折れない事を理解した。どこかそっくりな部分がある2人は笑った後でまた殴り合った。
〇〇〇
「お兄ちゃん・・・アタシ、そんなの望んでないよ・・・」
ブリュレは鏡の外で泣きながら電伝虫から聴こえるカタクリの声にそう返した。自分を捨てても完璧になろうとしてるカタクリなんて望んでなかったが頑張ってる兄に何も言えなかった。だがウタに言われて勇気を出して戻そうとしたがまた完璧になろうとする兄にブリュレはそんなのをブチ壊したくて電伝虫をトットランド中に繋げた。
「お兄ちゃん・・・お願い・・・帰ってきてよ・・・」
ブリュレはそう呟きながらウタの手荷物を持った。そして海楼石の分銅は流石に持てないのでそれは置いてそれ以外は全て持って鏡の中に置いた。
一方でカタクリの完璧宣言に泣いていたのはブリュレだけではなかった。カカオ島ではオーブンが鏡の前でその宣言を聴いて頭を抱えていた。
「カタクリ・・・俺達はお前を追い込んでいたのか・・・」
カタクリが強くなってるのにオーブンは嬉しかった。三つ子で大切な家族がメキメキと強くなってるのに憧れもあったから負けないように鍛えていた。カタクリの素は知っていたが見せられねぇと隠すように言われてオーブンは自分が憧れではなく、妄執をしてしまっていた事に気づいた。
城の近くではコンポートがアナナを始めたまだ幼い弟妹達といながらカタクリの宣言を聴いて泣いた。
「カタクリ、あんたって本当に不器用だねぇ・・・」
「コンポートお姉ちゃんどうしたの?カタクリお兄ちゃんになにかあったの?」
「どうしたの?」
「兄上に何かあったのですか?」
下の弟妹達はカタクリの素を見たことがないのもあってカタクリの完璧宣言の意味が分からなかった。しかし、コンポートが泣いてるのを見て1番幼いアナナは近くの鏡をノックした。
「ブリュレお姉ちゃん・・・鏡の中に入れて〜」
「アナナ・・・何をしてるんだい・・・」
「コンポートお姉ちゃんがカタクリお兄ちゃんで泣いてるから会えば元気になると思って・・・」
まだ幼い故に状況を良く理解してないアナナの優しい言葉にコンポートは別の意味で泣きたくなったが嬉しかった。
「そうだね・・・ブリュレ!!居るんだろ!?アタシをカタクリに会わせな!!」
コンポートもまた鏡をノックしてブリュレに向かってそう言い始めた。他の幼い弟妹達は何が起こってるかは分からずにただそれを見ていた。
そして鏡をノックしているのは彼女達だけではない。
「ブリュレ!!カタクリの兄貴に会わせろ!!」
「俺を兄貴の元に連れてけ!!」
「兄さんに会わせて!!」
「俺達はそんなの望んでねぇ!!あのバカを殴らせろ!!」
「お前ら、今は追跡に集中しろ!!」
「兄貴の喧嘩を邪魔するな!!」
「うるさい、私達のお兄ちゃんが・・・泣いてんだよ!?」
「完璧な兄さんの何が悪いの!?」
「お前は兄貴の何を見てたんだ!?」
「ブリュレお姉ちゃんお願い!!カタクリお兄ちゃんに会わせて!!」
「会いたいのは私も一緒だが戦闘に集中しろ!!」
こんな風に普段は絶対に本音を言わないカタクリの完璧宣言によってビッグマム海賊団の幹部であるリンリンの息子に娘達の指揮系統は一気にガタガタになった。素を知ってる者はカタクリが泣いてる事を悟り、素を知らない者はいつものカタクリのままだと安心し、それで取り乱す者、それでも眼の前の事に集中する者、反応は様々だった。
そして長男であるペロスペローは眼の前で繰り広げられてるリンリン、シキ、バレットの激戦を見ながらも完璧宣言を聴いて複雑な思いになった。
「ケーキィ〜!!!」
リンリンはまだ食い患いが止まらずにケーキを求めていた。そんなリンリンを見てペロスペローは重い口を開きながらも本音を呟いた。
「あんたの最高の息子が泣いてるのにまだ自分の事かよ・・・」
重い口を開きながら、リンリンですら自覚のない食い患いと言うのもちゃんと理解した上で本音をぶち撒けてもペロスペローは離れなかった。カタクリが自分の為に戦ってるのに邪魔したくなかったのもあるが長男として先頭に立って指揮しなければいけなかった。でないと今度は完全に母親のリンリンが1人になる。家族の中で長年リンリンといたペロスペローにそれは出来なかった。
〇〇〇
ウタはルフィとカタクリの戦いを見ていた。本当は見たくなかった。2人が似ていることをなんとなく分かっていたウタは2人が会えば仲良くなると思った。しかし、今は喧嘩をして殴り合ってる。何故、こうなったのか分からなかった。けどこれを邪魔するのは駄目だとウタは分かっていた。
「ルフィ・・・カタクリ・・・」
どんなに苦しくなっても泣かずにウタはそれを見守っていた。
ウタがそんな風に見ながら、とある集団もまた鏡の世界で遠く離れた所からルフィとカタクリの喧嘩を見て、ルフィ目掛けて消音の針を飛ばしていた。
「んもう!また当たらなかったじゃない!!役立たず!!」
「す、すみません!!フランペ様!!」
カタクリの妹の1人である36女のフランペが針を外したスナイパーにフォークを刺して痛めつけていた。
「あんなの完璧なカタクリお兄様じゃない・・・早く
「おっしゃる通りですフランペ様・・・」
「やっぱり、あのシキって変態爺の誘いに乗っておサル女の毒殺を手伝えば良かったわ・・・お兄様を立てて止めたけどやるべきだった・・・あの女がお兄様を変にしたのよ」
「そのウタはあそこで見てますがどうします?」
フランペは取り巻きの1人にそう言われてそっちを向くと少し離れた場所でウタが確かにいた。フランペはウタを見て殺したくなったがそれよりも先にルフィの方を狙った。
取り巻きには任せておけずフランペが自分の武器である無音の吹き矢を使ってルフィを狙った。
「完璧なお兄様を援護する完璧な妹・・・それが私・・・あんなおサルみたいな奴なんてこれとお兄様の拳ですぐに片付けて私が全ての妹達の中で1番になる・・・」
フランペはそうやってカタクリの心すらも嘲笑ってる事を知らずに矢をルフィに向けて飛ばした。
しかし、それはルフィには当たらずに止められた。
「あぁ!!」
「なっ!?あのおサル女!!」
見聞色の覇気でフランペ達を察知したウタは吹き矢を向けていたのを見て前に飛び出して矢を体で防いだ。ルフィとカタクリはお互いに喧嘩に集中していたのと結構遠くにいて気づいてなかった。
ウタは自分に刺さった矢を抜いてフランペ達を睨んだ後で問答無用で分銅を飛ばした。
「きゃあ、危ない!!何すんのよこのおサル女!!」
分銅はフランペの方に行くも外れた。矢に塗り込まれていた痺れ薬が効いて外してしまったのだ。だが、ウタはそんな風に痺れながらもフランペの方に向かって歩いていた。
「2人は喧嘩してるの・・・邪魔をしないで・・・」
「はぁ!?そんなのどうでも良いでしょ!?私は早くお兄様と一緒に帰って1番のお気に入りになりたいの!!」
フランペの身勝手な言い分にウタは何も言えなかった。自分があの2人を追い詰めさせてしまったと罪悪感を感じていたウタだが邪魔はさせたくなかった。
そんな中で取り巻きの1人が懲りずにルフィに向かって矢を撃とうとしてるのを見たウタは問答無用で分銅をぶち当ててノックアウトさせた。
「2人の邪魔をするなら・・・アタシが相手になる!!」
「・・・上等よ・・・あんた達!!このおサル女をここで殺すよ!!」
『了解です!!』
ルフィとカタクリが戦ってる遠くでウタとフランペの戦闘が始まった。
というわけで次回はウタVSフランペです!!
いやぁ、本当にルフィとカタクリの戦闘が難しい!!自分はどちらかというと実写アクションにある1つのカットに大量の情報を出すようなアクション・・・例えば左手で殴りにかかってくる相手の左脇から首に掛けて腕を回して投げようとするも投げられた相手が体を反転させて逆に投げ返すとかというような物が好きなのですがルフィもカタクリもそんな接近戦をやるタイプではないので悩みました。
次回は早ければ明日・・・遅かったら月曜日には出します。次回はウタVSフランペで最終章への伏線としてとある事をやります!!
そしてルフィもまたこの章であることをします!!ギア5ではありませんがかなりギリギリを攻めてみようと思います!!何をするかはお楽しみに!!