“軌跡”的な世界   作:怪獣馬鹿

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お待たせしました!!
タイトルは最終章への伏線です!!
それではどうぞ!!



片鱗

ルフィとカタクリが激戦を繰り広げてる中でウタはロープを使ってフランペと戦い始めた。

 

「あんた達!!」

 

フランペの言葉に取り巻き達が剣を持ってウタに襲い掛かり始めた。カタクリの婚約者として認知されてるのにこの対応をしたらどうなるか分かってそうなのにこの行動。彼らはフランペの言葉しか聴いてなく、自分から思考する事を放置していた。

 

ウタはそんな彼らに容赦なく分銅をぶち当ててのして行く。フランペは取り巻きがドンドンと居なくなってくる状況にカタクリに助けを求めたくなった。

 

(いや、カタクリお兄様はあのおサルの相手・・・ここでこのおサル女を殺せば手助けになって最高の妹になる・・・完璧!)

 

全く完璧ではない。あまりの盲目っぷりだった。カタクリが本気で惚れてる相手を殺そうとしてるのだ。フランペはそう言った意味では敵に容赦しないリンリンの性格が悪い意味で色濃く受け継がれていた。

 

ウタはフランペに容赦なく分銅を当てようとするがふわふわと風船のように飛んで逃げられて当たらなかった。ウタはロープを飛ばしてフランペの上に来ると容赦なく蹴りを入れようと突っ込んで行ったがフワフワと避けられた。そしてフランペはウタに向けて毒矢を吹いた。

無音の吹き矢で飛ばされるがウタはロープを回して防いだ。舌打ちして悔しがるフランペの足に向かけてロープを投げてぐるぐるに巻きつけると地面に叩きつけようとするがフランペはウタの左腕に吹き矢を撃って痺れさせて使えなくさせるとその隙に脱出した。

 

フランペは直ぐにウタに向かって吹き矢を大量に飛ばした。利き腕でないとはいえ、左腕が使えなくなったのもあってウタはロープで防御しきれずに右太腿に矢が刺さって膝を付いてしまった。

 

「つぅ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

「危ないわねぇ・・・でもこれで終わりよ。あんたやあのおサルを殺して完璧なお兄様を取り戻すんだから!!」

「完璧って・・・自分の理想を押し付けてるだけじゃん・・・」

「???理想のお兄様だから当然でしょ???」

 

ウタが指摘してもフランペは全く理解してなかった。取り巻きのある種の執着っぷりといい、ウタはその姿に1年以上前の自分を重ねた。理想だけは高く、“世界”を見ていそうでまるで見ていなかった昔の自分にそっくりだった。

 

(やっぱり何か似てるな・・・・だから負けたくない!!)

 

最初はルフィとカタクリの戦いを邪魔させない為にやったがこの数瞬で明確に負けられなくなったウタは片足を引きずり、左腕をダランとぶら下げてしまっても立ってロープを右腕に持って向きあった。

 

 

 

 

 

 

 

〇〇〇

ルフィとカタクリの戦闘はますます加速していた。

上に飛び上がったカタクリを落とそうとルフィが距離を詰めて突っ込んでいく。

 

「ゴムゴムの鷲バズーカ!!」

 

武装色で硬めたバズーカを胴体にぶち込もうととするがカタクリは全身をドーナツのように丸い輪にしてルフィの腕を転がってくると頭目掛けて踵落としを決める。ルフィはそのまま地面に叩き落されそうになるがすぐにカタクリの足を掴んで体勢を立て直すとカタクリの顔を足を伸ばして挟んで回転し捻りを入れた。

 

「ゴムゴムの大鎚!!」

 

そのまま地面に叩きつけようとするがカタクリは地面に足が最後に付くタイミングで無理矢理踏ん張って立って、逆にルフィを叩きつけた。

 

「加々身餅!!」

 

覚醒した能力で周りの地面を餅にして操り、地面に倒れていたルフィを圧殺しようと上から押し潰した。しかし、ルフィは餅になった地面を食い破って出てきたが未来を見ていたカタクリはそれを見越して出てきた瞬間に蹴り飛ばした。

 

「折れないな・・・バウンドマンになったらどうだ?出し惜しみか?」

「はぁはぁ・・・アレは疲れるからな・・・それにお前相手に覇気なしじゃ勝てねぇ・・・」

「意外に冷静に見てるな・・・だが、お前に勝つ見込みなどない」

「・・・俺はお前に勝って必ず鏡の中からウタと一緒に現れる!」

「・・・なんだ?随分と他人事のように言うな・・・」

「俺は仲間にそう信じられてる!!」

「いや、鏡から現れるのは俺とウタでお前じゃない・・・」

 

ルフィの言葉にカタクリはそう返すと詰め寄って蹴りを入れようとしたがルフィは咄嗟にカタクリの体に巻き付いて首を伸ばした。

 

「ゴムゴムの鐘!!」

 

武装色で頭を硬めた頭突きを食らわそうとするがカタクリは体を変形させてそれを避け、巻き付きからも脱出するとルフィを地面に押し付けた。

 

「角餅!!」

 

武装色で硬めた拳をルフィの顔面に食らわそうと振り下ろすがルフィは咄嗟に頭を手で掴んで首を伸ばしてそれを避けた。

 

(未来を見たか・・・)

 

咄嗟に未来を見て避けたルフィにカタクリは今度は胸に角餅をぶつけようとするがルフィは伸ばした右腕を左腕で持って回していた。

 

「ゴムゴムの連接鎚矛!!」

 

回して威力を高めた拳をカタクリの脇腹にめり込ませた。ミシっと体から嫌な音が聞こえてきたカタクリはそのままぶっ飛ばされたが体を変形させて意地でも背中をつかなかった。

 

(低確率だったのが上がってる・・・動物系としての勘の鋭さか・・・それとも元来の勘の良さか・・・厄介だな)

 

カタクリは内心でそう判断しつつもどこか楽しくなってきた。そしてそれはルフィも同じだった。時間制限はあるがこんな戦いは別にやらなくても良い。けどお互いにやりたくてやってる。海賊の一騎討ちではない身勝手な“喧嘩”だからこその楽しさがあった。そして喧嘩だからこそより拳で相手の事が分かってきた。

 

「シシシ、なんか楽しくなってきたな・・・」 

「俺もだ・・・」

 

性格や背負ってる物、そんなのは一切分からないが今感じてる高揚感じみた物は見聞色で分かりあっていた。2人はそのまま距離を詰めて拳を交差させた。

 

 

 

 

 

 

 

〇〇〇

「うひょー!!堪んねぇぜ!!しかも会話を聞く限り、カタクリはドレスローザにも居たようだ!!新・事・実・発・覚!!やべぇ、昇天しそうだ!!」

「そろそろ、流石に引いてきたわよ」

 

興奮のあまり、ガチで天に召されそうになってるモルガンズにステューシーは割と本気で引いていた。しかもモルガンズを見るとなんか口から魂みたいなのが出かかっていた。

 

『麦わら!!お前はウタとどこで出会った!?』

『ガキの頃にフーシャ村だ!!お前は!?』

『ドレスローザだ!!』

『あん時に知り合ってたのか!?』

『まぁな!!ドーナツを一緒に食べたぞ!!』

『なんか、ムカついて来た!!益々ぶっ飛ばしたい!!』

『やれるもんならやってみろ!!』

 

「なんと麦わらと歌姫は幼馴染だと!?しかも将星と食事まで!!ビッグニュースだらけだぜ!!!絶対に死んでも記事にしてやる!!」

「あ、戻った。人体ってそんなんだっけ?」

 

電伝虫から流れる新たなニュースを聴くとモルガンズの魂は無事に体に戻って復活した。ステューシーはモルガンズのビックリ体質に首を傾げつつも段々とルフィとカタクリによるウタの取り合いが楽しくなってきていた。

 

 

 

 

 

〇〇〇

ウタとフランベの戦いも激化してきた。既に取り巻きは全員倒されていてフランペに分が悪くなるかと思いきや、フワフワと風船のように動くフランペに翻弄されて分銅が当たらず、逆にフランペの吹き矢は掠って痺れ薬が効いてきたのもあって動きが鈍っていた。

 

「当たらない当たらない!!本当におサルさんみたいな女ね!!お馬鹿さん♪♪」

「カタクリと違って性格悪すぎだよ!」

 

性格悪くおちょくってくるフランペにウタは若干キレかけるが頭を冷静にさせて詰め寄ろうとしたが左腕は痺れて使えず、右脚は踏ん張りが効かないのもあって上手く詰め寄れなかった。

そして、フランペの吹き矢はウタの腹に刺さった。ウタはすぐに抜くがその場で膝を付いた。

 

「残念♪けど、もうまともに動けないでしょ?すぐに首か心臓にでも刺せば麻痺して完全に死ぬ♪お兄様の寵愛を受けるなんて百年早いのよ♪」

 

フランペはそうやって嘲笑いながらウタに気がづいてきて近距離の真正面から刺そうとしたがウタは咄嗟にフランペに抱きついて耳に直接歌を聴かせようと歌った。

 

「あら?トットムジカの事はもうバレてるのに対策してないと思った?」

 

しかし、フランペはウタに抱き着かれて藻掻きながらも耳栓をつけて聴かなかった。ウタはすぐに外そうと耳栓に手を伸ばすがその前にもう一発腹に矢を刺されて剥がされた。

 

「プ〜〜〜〜!!全部無駄だったわね♪♪もうそれだけ刺さればまともに動けないでしょ♪♪さぁ、死になさい!!」

 

フランペはもう油断せずに殺そうと浮かび上がっていた。ウタは体を動かそうとしていたが重くて立ち上がるだけで精一杯だった。

 

(動け・・・動け・・・動け!!)

「終わりよ♪」

 

フランペが吹き矢を構えるのを見ながらウタは走馬灯のようにあることを思い出していた。

 

 

 

 

 

●●●

それはバギーズデリバリーで3ヶ月が過ぎた頃だった。

ウタは部屋で新聞を読みながら勉強してると生首のバギーがウタの近くに飛んできていた。

 

「捗ってるか?」

「うわ!?ビックリした・・・もうおじさん!!それ止めてよ!!」

「ギャハハハ!!面白ぇだろ!?」

「何回もされると心臓に悪いって・・・けどなんか羨ましい・・・」

「あん?」

 

ウタは自由に能力で遊んでるバギーを見てそう呟いた。自分はウタウタの実で悩んでるのにそんな事が無さそうで純粋に羨ましかった。

 

「だって・・・凄い簡単に能力使ってるもん」

「あぁ・・・まぁ、お前ほど強力じゃねぇからな!」

「羨ましい!!」

「馬鹿、お前のほうが羨ましいぞ!!歌えば相手を眠らせるなんてハデにやりたい放題だろ!!」

「すぐ眠くなるし・・・それに反応が夢の中だけじゃつまんない!!おじさんみたいにもっと自由に使いたい!!」

 

ウタの言葉を聴いてバギーは笑った。好きで手に入れた能力ではないがそう言われると気分が良かった。そして紛いなりにも弟子として来てるウタの悩みを受けて頭を撫でた。

 

「お前も出来るようになる!」

 

バギーはそう言った。根拠なんてまるで欠片もない、適当に言っただけだ。しかもその心をすぐにウタに見透かされた。

 

「・・・なんか適当に言ってるみたい・・・」

「ギクッ!!」

「やっぱり適当だったんだ・・・酷い、最低赤鼻親父!!」

「鼻の事を言うんじゃねぇ!!」

 

2人はもう何回目か数えるのもバカバカしくなるくらいまた喧嘩を始めた。

 

 

 

 

〇〇〇

(なるんだ!!アタシも・・・ルフィやカタクリ・・・バギーおじさんみたいに“自由”に!!)

「死ね!!」

「負けてたまるか!!」

 

ウタはそんな懐かしい事を思い出しながら感情のままに叫んだ(歌った)。するとウタの周りに音符が出てきて腕に付くと黄金の籠手になって伸びた。

 

「え!?」

「な、何!?」

 

フランペどころかウタ本人も唖然となり、そのまま黄金の籠手は上にいるフランペの胴体にめり込んでそのまま天井にぶつけられた。

フランペが落ちてくるのを見ながら、ウタは自分の腕に突然ついて伸びてる籠手に目を向けるとルフィやカタクリと同じように戻ってきてバチンと言う音とシンバルのようなシャンという音色を立てて元の籠手に戻るとまた音符になり、消えた。

 

「今の何?ルフィやカタクリみたいになって・・・」

「やってくれたじゃない!!このかわいい私を汚すなんて・・・本当に地獄に堕ちろ!!」

 

混乱してるウタにフランペはそう叫んで吹き矢を放った。ウタは急な事に反応できずに目をつぶってしまった。しかし、矢はいつまで経っても体に刺さらずに恐る恐る目を開けると目の前にはルフィが庇うように立っていた。そしてその先ではカタクリが武装色で硬化した手で矢を持っていた。

 

「フランペ、何をしている・・・」

「お、お兄様・・・」

 

カタクリは自分のコンプレックスを隠してるファーに手を伸ばしながらフランペに近づいて眼の前で取って怒った。

 

「ウタに手を出すな!!」

 

フランペは完璧で理性的な印象しか持ってない兄が感情のままに叫んだ事で腰が引けた。そして“失望”し“幻滅”した。

 

「はぁ・・・早くここから出ていけ・・・この“喧嘩”の邪魔をするな!」

「・・・何よそれ・・・ダッさ〜!!幻滅したわ!!それに顔を隠してたのはその化け物みたいな口を隠してる為だったのね!?お兄様を誑かしたあのおサル女を代わりに殺そうとしたのに・・・こんなんだったらシキの変態親父の誘いに乗って、あのおサル女に毒を盛るべきだった!!最終的に・・・アナナがやってたけど、私がやるべきだった!!」

「・・・それを知っていたのか・・・シキがアナナに毒入りの金平糖を渡していたのを知っていたのか・・・」

「そうよ!!それがどうしたって言うのよ!?」

 

フランペの言い分に遂にカタクリは本気で怒った。末っ子のアナナが毒を盛ってしまった事を知りながら止めもしなかった姉のフランペに兄として叱った。

 

「お前はアナナの姉だろうが!!妹に何をさせているんだ!!!」

「うるさいフクロウナギ!!あんたなんかお兄様なんかじゃない!!この私の折角の行為に感謝もしないなんて・・・この戦いはトットランド中に流れてるわ!!皆、私の味方よ!!あんたにもう帰る国なんてないわ!!」

 

フランペの身勝手極まりない言葉にカタクリはもう呆れて何も言えなかった。既にフランペ自身、ウタにやられてボロボロで動けないのもあって吹き矢を取ってもう放っておこうと決めて手をフランペの方に伸ばすがその前に分銅がフランペの頭を殴ってノックアウトさせた。

 

「ウタ・・・」

「なんて女・・・カタクリはカワイイよ!!」

 

真実を知ってもまだそう言ってくれるウタにカタクリは嬉しくなった。そして益々ルフィを倒して一緒に居たくなった。先程の言葉通りならもうカタクリには帰る場所なんか無いと思っていた。自身のコンプレックスでそこら辺が卑屈になってるカタクリは決心するとルフィとウタに向き合った。

 

「ありがとうウタ・・・すまない・・・俺の妹が・・・」

「良いよ・・・だって、アナナちゃんに貰ったのは美味しい美味しい金平糖だったもん・・・」

「本当にすまない・・・麦わら・・・すまなかった」

「ウタが良いなら、俺は良い!喧嘩を続けるぞ!!」

「フッ・・・ハハハハハッ!!お前は本当に良い奴だな!!俺はお前に意地でも勝つぞ・・・麦わ・・・いや・・・ルフィ!!」

「勝つのは俺だ・・・カタクリ!!」

 

ルフィとカタクリは互いの名前を呼ぶと拳を構えた。色々と回り道だらけで、邪魔だらけだったが今度こそ思う存分、やり合えることに笑った。

ウタは急に襲ってきた眠気に堪えながらも2人の行末を見ようと立ち上がった。近くの壁にもたれながらでも見たかった。本気で愛してくれてる2人の“決闘”からウタは逃げる気はなかった。

 

「「お前に勝つ!!」」

 

バチバチと覇王色の覇気がぶつかり合う。ウタはそれを諸に受けながらも必死に堪えていた。ここまで来て威圧されて倒れる気なんてなかった。

 

ウタを巡るルフィとカタクリの“決闘”はまだまだ続いていく。

 




























というわけでウタVSフランペは終了です。ここからルフィVSカタクリの第二ラウンドです。長かったですが熱く熱く行きますよ!!

そして賛否両論あるでしょうがカタクリのルフィ呼び・・・いや、原作の麦わら呼びの方が良いっていうのは勿論ありますし、なんなら私もそっちの方が好きではあるんですが、今作のカタクリはライバルであって敵では無いのでルフィの敵と同じ呼び方にするのがどうしても嫌で・・・やりました・・・批判は受けます・・・まぁ、あまり書かないように調整はしていきます。

そしてウタの能力が現実でも暴れそうですがこれはバルトロメオと初対面の時に既にやっていました。そうです!!ウタウタの実も今作では覚醒させますよ!!
まだまだ覚醒には遠いのでウタの道のりをお待ち下さい!!
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