因みに今回のルウタネタのリクエストにベアーフォール様、ウルトラオタク様、リンムー様が入っております。
ウタとルフィは横になってからお互いにシャンクスとバギーとの大切な思い出を話し始めていた。
「そしたら、シャンクスのやつがまだ子供だって・・・酷えだろ?」
「ルフィったら、全然変わってないね♪ジュース貰っちゃって喜ぶのとか・・・またチキンレースとかやりたいね」
「あぁ、そう言えば会ってから全然やってなかったなぁ・・・」
「なら、今度やろうよ♪・・・私が184連勝すると思うけど・・・」
「何?俺が184連勝するんだ」
「どうかな?・・・じゃ、今度はアタシの番だね・・・」
ルフィからシャンクスの事を聴いたのでウタはバギーと何があったのかを話し始めた。前回はルフィとバギーの因縁の問題があった上にルフィはウタが遠くに行ってしまったと思った。そしてそれはウタも同じで12年間の時間を嫌というほど思い知らされた。
けど、ちゃんと繋がってると再認識出来た今ではそんな心配を2人はしてなかった。
「アタシね・・・アラバスタでライブやった後に遭難したんだ・・・それは凄く優しい海賊のおじさん達に助けられたんだけど・・・その後でまた遭難したんだ・・・」
「そっか・・・無事で良かった・・・」
「うん・・・けど、2回目の遭難の前に新聞で一年前でルフィが死んだかもって記事を読んで不安だったんだ・・・」
ウタは少しだけ震えながら話した。今でもあの時に感じた消失感に目の前が真っ暗になる感覚は忘れられない。ルフィはウタが震えてるのを見ると安心させるように頬に手を当てた。ルフィの体温が優しく伝わってきて安心してくるとウタは続きを話し始めた。
「それで・・・バギーおじさんに会って・・・怒られたんだ・・・思い出に甘えるなって・・・無茶苦茶腹立って・・・何も言い返せなくて・・・自分の夢も分かんなくなって・・・けど、教えられたんだ・・・ルフィやシャンクスだけじゃないアタシだけの思い出を言えって・・・自分で自分の幸せを狭めるなって・・・」
「バギーのやつ・・・良い事言うなぁ!!」
「でしょ♪♪♪そこからは本当に楽しかった・・・無人島で良く知らなかったおじさんと一緒だったけど楽しかったんだ・・・後でそれは打算だって分かったけどアタシには関係なかった・・・それで海楼石とこれを貰ったんだ・・・」
ウタはそこで外していたトレジャーマークをルフィに見せた。ルフィはどこかで見たことあるトレジャーマークだと思っていたが2年前の短期間しか付けてなかったせいでこのトレジャーマークがモリアのとこにあって自分がバギーに渡したやつだと言う事をすっかり忘れていた。
「そういや、これずっと付けてるな・・・大事なのか?」
「うん・・・アタシの大事な“道標”・・・おじさんに借りてるんだ・・・」
「そっか・・・この帽子と一緒だな・・・」
ルフィは手を伸ばして置いてあった麦わら帽子を取ってウタに見せた。2人とも憧れた男の大事な物を預かっていた。
「シシシ!!」
「フフッ!!」
ルフィとウタは鼻がくっつきそうな程の距離で笑いあった。
〇〇〇
その後、2人は寝て深夜の夜遅くになるとルフィは1人、なんとなく目が覚めた。
眼の前にはウタが寝ていてその寝顔を見るとルフィはまた胸を擦った。ドキドキと心臓が高鳴る初めての感覚にルフィは変な気分になって少し怖くなった。
「ウタ・・・なんだか変なんだ・・・ウタを見るとドキドキって変な気分になっちまう・・・自分が変わっちまうようで・・・ちょっと怖え・・・」
ルフィはそこまで言うと安心を求めるように寝てるウタに優しく抱きついた。今までにない初めての感覚の“恋”にルフィは混乱していた。
「ワノ国に入る前にウタはまたエレジアに戻る・・・ウタの夢の為なのに・・・離れたくねぇ・・・ビビと同じなのに・・・死ぬほど離れたくねぇ・・・無理矢理でもずっと一緒に居てぇ・・・俺、おかしくなっちまった・・・」
最後は相手の信条を優先させる事が出来る“自由”が信条のルフィにとって初めての“恋”はそんな自分の信条を揺るがす程だった。そんな感覚が心底ルフィは嫌だった。気持ち悪かった。
「ウタ・・・ごめんよ・・・」
新時代を共に誓った大切な人で夢を叶えようと約束しているのにその夢を邪魔しそうになる欲がある事をルフィはウタに謝った。そしてもう一度ウタの寝顔を見てた。
「・・・ん〜・・・ルフィ・・・」
「ん?」
ルフィが抱き締めていたゆえなのかウタは身を捩らせた。急な事にルフィは反応できず、ルフィの唇にウタの唇が近づいてきて、次の瞬間、ルフィの唇に柔らかく暖かい感触がした。
〇〇〇
翌朝、ウタは目を覚ますとルフィは隣には居なかった。
「もう起きたのかな?・・・う~ん!!なんかいい気分♪♪♪」
体を伸ばしてウタは隣にルフィが居ないがそれはそれで何か良い気分に浸れていた。服を着替えていつもの髪型にして、部屋から出るとルフィが帽子を深く被って部屋の外で壁にもたれて寝ていた。
「え!?なんで、ここにいるの!?てか、寝るんだったらベッドで寝なよ・・・」
ウタはそう呟くとルフィの寝顔をよく見ようと帽子を取ってルフィの顔を見ようとしたら、ルフィは目を開けた。
「んぁ?ウタ・・・おはよ」
「おはよ、ルフィ・・・もう・・・寝るならベッドで寝ないと体に悪いよ・・・まだ傷も癒えてないのに・・・」
ウタがルフィにそう注意するとルフィはボーッとウタの顔を見ていた。すると笑って帽子を取り、ウタに被せた。
「うわっ、ちょっ・・・」
「そうだな!シシシ、ありがとうウタ。今度はちゃんと寝るよ・・・」
「それなら良いけど・・・ていうかなんで帽子を被せたの?」
「んー?・・・なんとなくだ!!それに久しぶりのシャンクスの帽子はどうだ?」
「え?そりゃ、凄い懐かしいし嬉しいけど・・・」
「シシシ!良かった!!」
本当はウタの顔を見てるとまたドキドキして戸惑って変な感覚に陥るから避けただけだった。けど、久しぶりにシャンクスの帽子を被って少し喜んでるウタを見て嬉しかった。
「おーい、ルフィにそしてお早うウタちゅあ~ん♡今日も天使みたいに綺麗だねぇ♡」
「本当!?嬉しいなぁ///」
そんな中でサンジが甲板から声を掛けてきた。いつもの調子でウタにそんな事を言うサンジ。ウタもウタで照れていた。ルフィはそんな風に喜んでるウタを見て非常にムカムカとしてきた。
(おいおい、随分とべた惚れじゃねぇか・・・へぇ、あいつがなぁ・・・)
サンジはルフィのそんな顔を見るとそう思った。熱愛報道されていたがそういった事に関しての興味がゼロ、恋愛指数とかがあれば間違いなくというかほぼ限りないくらいでゼロだと思っていたルフィがそんな表情をするのは新鮮というか意外だった。
そしてそれが分かるとサンジは少しだけ態度を変えた。
「今日も美味しい朝御飯を準備したから是非食べてくれ・・・ルフィ、肉もちゃんと準備してやる」
「本当か!!すぐ行く!!」
肉と言う言葉を聞いたらルフィも顔を変えてそっちに興味が移った。熱愛報道で血の涙を流すほどに嫉妬したが大事な船長がこういう反応なのは珍しいかつ、今回の事で助けられたのもあって出来れば成就させて上げたいとサンジは思って・・・内心嫉妬の炎がすぐに燃えて出てきそうになるのを必死に抑えながらルフィの初恋を応援すると決めた・・・余談だが、その日からサンジのベッドは悔しさと嫉妬による血の涙のせいで毎晩赤くなっていた。
〇〇〇
朝御飯を食べた後、ウタはのんびりとしつつもナミが気象を読んで舵を取ってるブルックに指示を出すのを見ていた。
「よし、進路はこれでOKよ。ブルックお願いね!」
「ヨホホホ!!しかし、ナミさんの指示はいつ聴いても的確で素晴らしいですね!!・・・ではパンツを・・・」
「見せるか変態骸骨!!」
「ヨホホホ!!手厳しいぃ!!」
容赦なく蹴りをブルックに叩き込んでるナミをウタは見ていた。ナミもウタの視線に気がつくと首を傾げた。
「どうしたの?」
「なんか、ナミって凄いお姉さんっぽくて良いなぁ・・・」
「そう?まぁ、ここの航海士で確りしなきゃって思ってるからね」
「なんか羨ましい・・・ルフィも凄いって昨日言ってたし・・・」
ウタは随分とかわいい嫉妬をしていた。2歳上であるウタは幼い頃から野生児みたいなルフィにお姉さんムーブをやっていた。冒険の時の話を聞くルフィなんてそれこそ子犬を彷彿させるほどにキラキラさせていて、昨日のナミを紹介した時に似たような目をしていた。
ぶっちゃけると自分のポジションを取られた気がしていた。まぁ、12年間も音信不通だったのもあって身勝手なのは重々承知していたがそれでも少し悔しかった。ロビンの時は自分やルフィよりももう少し歳が離れていたのもあってマキノに近い感覚になっていたがナミとは近かったのも理由の1つだった。
そんなかわいい嫉妬をしてくるウタにナミは笑った。昨日のルフィのしかめっ面を知っていて、ルフィがウタにベタ惚れしてるのは分かっていたのにお互いにそれに気づいてない状況が面白すぎた。
「フフッ、大丈夫よ!ルフィは取らないわ」
「うっ!・・・べ、別にア、アタシはそんな事・・・そ、それに・・・ル、ルフィは・・・た、ただの幼馴染なだけで・・・」
ナミにそう言われるとウタは咄嗟にそう言ってしまった。何でもかんでもお見通しではないと証明したくなったかわいい反抗である。しかし、ナミの方がこういった駆け引きは上手かった。
「あら?じゃ、ルフィは私が貰おうかしら♪♪♪」
「えっ?」
「私だってあいつに助けられたからね、ウタが好きじゃないなら・・・」
「ダメダメダメダメダメ!!ルフィに手を出さないで!!ルフィはアタシと結婚するんだもん!!手を出すってなら幾らルフィの仲間でも・・・」
ナミのからかいにウタは咄嗟にそう言って物騒な事を言いかけた瞬間、ナミに近くで聞いていたブルックがニヤニヤとした顔を見せてきてる事に気づいて顔が真っ赤になった。
「いやぁ~、ウチの船長。愛されてるわね♪♪」
「本当です!もう肌が火傷しそうな位・・・あっ、私火傷する肌なんて無いんですけど、ヨホホホ!!」
「うぅ~・・・からかったんだ・・・」
「ごめんごめん・・・けど、ウタのそれを叶えるのってかなりキツイわよ」
「え!?まさかナミって本当に・・・!?」
「いや、そうじゃなくてルフィって色気よりも食い気だから、そう云うのって多分わからないわよ」
本当はさっさと教えた方が良いとナミは思っていたが下手にやって拗れさせて悲しい事にさせたくなかった。特にナミはウタの記憶を消したシキに協力を要請してルフィを助けさせた負い目もあって出来れば上手く行かせたいと思っていた。
「それはわかってるよ・・・けど、恥ずかしいし・・・どうしたら良いのか・・・一緒に寝てもルフィは全然気にしてないし・・・」
「う~ん」
「それは困りましたね」
ナミはルフィのああいった初めての反応に対してどうすれば良いのか悩んだ。ブルックも一緒に寝てて気にしてない程の状態からどうすれば良いのか流石に年の功もこれには役に立たなかった。
〇〇〇
一方、その頃のルフィはチョッパーに体の傷を見てもらって包帯を解いていた。
「相変わらず凄い回復力だな。もう傷が塞がってるぞ」
「シシシ!」
ルフィの相変わらずの回復力にチョッパーは凄いと思った。ルフィは笑顔で応えたつつも真剣な顔になってチョッパーの方を見た。チョッパーも珍しいルフィの表情に首を傾げつつもちゃんと聞こうと姿勢を正した。
「どうしたんだルフィ?」
「それがよ、なんか変に胸が苦しい時があるんだ」
「ほ、本当か!?すぐに調べるから服を脱いでくれ!!」
まさかのとんでもない発言にチョッパーは青ざめながら聴診器で音を聴いた。ルフィが病気なら絶対に助ける。船医としての意地を掛けて不調の原因を探ろうと調べたが異常が分からなかった。
「おかしいなぁ・・・特に問題はないな・・・ルフィ、それはどんな時になるんだ?最後に感じたのは何時だ?」
「えっと・・・さっき朝飯を食う前にウタがサンジに笑ってるのを見たのが最後だな・・・」
「えっ!?それって・・・」
ルフィは思い出しながら答えた。チョッパーはそれを聴いた瞬間にまさかと思った。2年間で必死に医学の勉強をして成長したチョッパーにはルフィのそれが分かった。
「チョッパー、何かわかったのか!?」
「いや、分かったには分かったけど・・・」
「んじゃ、すぐに治してくれ!でないとワノ国で戦えねぇかもしれねぇ!」
ルフィはチョッパーにそう言った。チョッパーはこれに関して非常にややこしい事になったと思った。1番そう云うのから遠いと思っていたルフィがこうなるとは思ってもいなかった。
(いや、1番遠かったから混乱してるのか・・・)
チョッパーはそう結論づけた。しかし、ルフィのこれに関して的確なアドバイスが出来るほどチョッパーには経験がなかったが取り敢えずルフィを安心させないといけないと思った。
「ルフィ、俺から言えるのはそれは病気とかじゃねぇから安心してくれ。命に別状はねぇから落ち着いてくれ」
「そうなのか?」
「あぁ、ルフィのそれは・・・誰にでも起こる物で皆、それに戸惑うからルフィだけじゃねぇってのも分かってくれ」
「何ー!?そうなのか!?チョッパーもこうなった事があるのか?」
「お、俺!?俺はまぁ・・・ゾウで・・・って俺の事は良いんだよ!!ただ、それは他人はアドバイスしか出来ねぇもんなんだ・・・今のメンバーだと多分ブルックがそれに関して俺よりも良い向き合い方を教えてくれると思うからブルックにも相談してくれ」
チョッパーは一味の中で1番こういった人の感情に対しての経験が豊富なブルックにも相談した方が良いと言うとルフィは分かったと言って部屋から出た。
というわけで初めての恋と言うと感情に困惑するルフィです・・・イチャイチャじゃねぇじゃん!!と言われそうですが後々の事を考えるとこれをやらないといけなかったのでやりました。
私的にルフィの恋愛指数はずっとゼロだったと思うのでそれがウタと再会し、バルトロメオに嫉妬し、カタクリ戦で強制的に上がってしまったので多分、最初ルフィは心底それに気持ち悪くなると思うのでやりました。
というわけでブルック!!
マジで次回は頑張って!!
年の功の凄さを見せてくれ!!
因みにワンピースの曲ではありませんが私的にこのイチャラブ編のルフィとウタの曲を既存曲で選ぶならOneRepublicの「I Aint Worried」です。