“軌跡”的な世界   作:怪獣馬鹿

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いや、もう本当に笑いが止まらなくなるキャラ崩壊の強い番外編ですがお待たせしました。
因みに今回も主役はカタクリです。


番外編 カタクリ、マダオになる

地下にある囚人部屋でフランペはモンドールの本の牢屋に捕まえられていた。完全に自業自得であり、殆どの兄弟姉妹もキレていて半年は出られない。

そんな中で今はオペラが見張りをしているが、暇だったのかオペラは本を顔に乗せて寝ていた。そんな事をしてると案の定、フランペを盲信してる信者がやってきてフランペからある指示を受けていた。

 

「プ〜〜〜〜。それじゃ、よろしくね♪♪♪」

「かしこまりました」

 

フランペに言われた信者はその指示を実行する為に地下から出ていった。そして本の牢屋の中でフランペはほくそ笑んでいた。

 

「これであんたの人気を落として返り咲いてやるんだから、覚悟しなさいフクロウナギ」

 

高笑いしそうになりながらもカタクリに逆恨みをしてるフランペは大暴露で更に強くなったカタクリの人気を落とそうと躍起になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

〇〇〇

翌朝、コムギ島ではリンリンを始めとしたシャーロット家の殆どの兄弟姉妹が集まっていた。城はシキと爆弾によって破壊されて最終的にケーキになってしまった。幸いにも女王の間とかリンリンの寝室とか無事な所はあるのだが、リンリンは何となくコムギ島でやると言ったのでやることになった。

 

「で、カタクリは何時になったら来るんだい?もう30分は待ってるよ」

 

リンリンはイライラしながらそう言った。そう肝心のコムギ島のボスであるカタクリが一向に来てないのだ。遅刻は大嫌いで普通なら寿命を取る行動を容赦なくやるリンリンだが、今回の大騒動の大変さに加えて負けた事も知ってるので珍しく堪えていたが流石にそろそろ限界だった。

 

「わ、私が呼んできますボン!」

「頼んだぞタマゴ!」

 

タマゴがいそいそとすぐにカタクリを呼びに行った。あの大暴露の後、無事に横に寝るようになったカタクリ。その事はもう万国中に知れ渡ってるので誰が起こしに行っても問題なかった。

大勢の兄弟姉妹に部下は何時もなら真っ先に起きてるカタクリが寝坊してる事に違和感を感じていた。

 

「あいつがこんなに寝坊するなんて」

「傷口が悪化したとか、ダメージが溜まってたのか?」

「何にせよ気になるねぇ」

 

オーブン、ダイフク、コンポートが心配している中で先日、カタクリによって盛大にからかわれてしまったクラッカー、カスタード、エンゼルの3人はコソコソと話していた。

 

「なぁ、兄貴ってやっぱりあれが素なんじゃ?」

「止めて・・・あれが素なんてこれからどう接すれば良いの?」

「けど、兄さんがあんなからかいをやる?」

 

アナナの出したからかいネタをクソ真面目にカタクリがやったせいで3人は疑心暗鬼になっていた。普段の真面目っぷりが仇になっていた。

 

「兄さん達、一体何を話しているんだ?」

「スムージー、それがさぁ・・・」

 

カスタードがカタクリにドッキリをされてからかわれた事を言うとスムージーも苦々しい顔になった。

 

「姉さん達もやられたのか」

「スムージー達も?」

「そうなの!」

「私達なんか、プレゼントの中に隠れられててビックリさせられたんだから!」

 

スムージー、シトロン、シナモンの三姉妹はアナナが贈ってきたプレゼントの中に変形していたカタクリが突然飛び出るというドッキリをさせられていた。因みにシトロンとシナモンはそれの際に本気でカタクリをぶん殴ってスムージーも割と本気で怒った。

カタクリはまだ幼いアナナに毒を盛らせてしまうという事を止められなかった罪悪感、アナナは兄の恋愛を邪魔したという罪悪感からあれ以来良く一緒に行動してアナナは兄弟姉妹と仲良く出来るように色々とサプライズの案を出してカタクリも折角のアナナが考えてくれた案だとそれを律儀に全部やってるのだが割と心臓に悪いのが多くて他の兄弟姉妹からは大不評だった。

 

「カタクリの兄貴って・・・」

「クラッカー、そっからは言うなよ・・・私も段々そう思えてきた・・・」

 

クラッカーが思った事を口にしようとしたら、その前にペロスペローが止めた。内心、一緒の事を考えてると察していたが止めた。ペロスペローやコンポートは打ち解けつつあるのが嬉しいのだが色々と複雑な気分だった。

 

「マーママママママ!!そんなんならオレにもやって欲しいねぇ!!楽しそうだ♪♪」

「ママ、それは無理だと思うぞ」

 

リンリンが駄弁り始めた子供達の話題が主にカタクリのドッキリだったのに興味を持ってきたが、ペロスペローは流石にリンリンにはやらないと思った。

 

「ボ〜〜〜〜ン!!??」

 

そんな風に騒がしくなった中でカタクリを起こしに行ったタマゴが会議室に吹き飛ばされた。周りは何だ何だと騒いで珍しくリンリンもその光景に固まった。

 

「ったく、今何時だと思ってんだ?まだ9時ちょっとでおねむの時間だろうがぁ~・・・ふぁ〜・・・二度寝するから邪魔すんじゃねぇぞ・・・」

 

パジャマにナイトキャップ、それから幾ら素を出すと決めても昔からの癖でずっと巻いてるファーを身に着けていたカタクリは欠伸をしながら言った。

目が完全に死んでいて基本的に眉間の皺が寄りやすいのにゆるゆるとしていて完全に別人だった。

あまりの状況にリンリンを含めた全員が固まっていた。そんな中で1番に動いたのは母親であるリンリンだった。

 

「カタクリてめぇ!今日は朝から会議って言ってただろが!!寝坊しておいて謝りもしない上に二度寝するんじゃねぇよ!!」

「朝からうるせぇなババア、置物系のボスみたいにふんぞり返りやがって偶には運動しろ、歳だろうが」

「マッ!!?」

 

珍しくリンリンとしてはちゃんとした説教なのにカタクリはあろうことが暴言で返し、リンリンはまた固まった。あまりにもあんまりな状況でダイフクがカタクリに駆け寄った。

 

「お、おい!本当にどうしたカタクリ!?頭でも打ったのか!?」

「別に打ってねぇよハゲ」

「ハゲてねぇよ!!俺は短髪にしてるだけだ、知ってるだろうが!!」

「あ~、うるせぇうるせぇ。俺はまだ眠いから寝る」

 

キレたダイフクをよそにカタクリは悠々自適に会議室から出て寝室に戻っていった。

 

「「「カ、カタクリが壊れた〜!?」」」

 

ペロスペロー、コンポート、オーブンの3人が叫ぶと会議室は一気に大混乱になった。

 

「どういう事だ!?何で兄貴が!?」

「一体どうなってるファ!?」

「兄さんに何が!?」

「今まで溜め込んでいたのが噴き出したのか!?」

「これもお前のサプライズかアナナ!?」

「ち、違うよ!!」

「カタクリお兄ちゃぁぁぁぁん!!??」

「どうすれば良いんだ!?」

「「「やっぱりあれが素だったんだぁ!」」」

 

シャーロット家始まって以来の大混乱だった。アナナの計画したドッキリかと思ったがアナナは首を横に振って否定していて、クラッカー、カスタード、エンゼルの3人は抱き合って先日のカタクリのドッキリが真実だと確信してしまっていた。

 

「お前ら落ち着きな!!」

 

そんな風に混乱してる中でリンリンの喝が飛んだ。まさかこのままカタクリを殺すのではと最悪の考えが出る中で意外にもリンリンは普通だった。

 

「あれはハンテンダケでも食べたね・・・だとしたら簡単に治るから安心しな!」

『ハンテンダケ?』

 

ペロスペローやコンポートを始めとした上の兄弟姉妹はハンテンダケの効果を知っていたが混乱していたので珍しくリンリンが説明していた。

 

「ハンテンダケを食うと性格やら性別やらが反転するから恐らく普段の真面目さが反転しただけだ。すぐに戻るから落ち着きな・・・けど、オレにあぁ言うとは・・・一発殴らねぇと気がすまねぇ」

「ママ、落ち着いてくれ!!」

「止めて!!カタクリの自業自得だけど抑えて!!」

 

海賊船の長として逞しい所を見せたリンリンだがそのままカタクリをぶん殴りに行きそうになっていたのをペロスペローとコンポートが宥めていた。

 

 

 

 

〇〇〇 

結局、あの後怒りを抑えきれてないリンリンがさっさとプロメテウスに乗ってどっかに行ったので他の兄弟姉妹達は神妙な顔つきで会議をしていた。

 

「では、これよりカタクリをどう戻すかまたなぜこうなったのかの整理だ」

 

長男として次男のピンチをなんとかしようと躍起になってるペロスペローを筆頭に悩ましていた。

 

「ママは俺達を落ち着かせるためにすぐに戻ると言ったが、ハンテンダケを治すには薬草かハンテンダケをもう1回食わせるしか道はない。しかし、ハンテンダケを更に食べさせると追加で別のものが反転してしまう可能性がある!!よって効果のある薬草を探すんだ!!」

「薬草は任せてくれ兄さん!」

 

ペロスペローの言葉にスムージーを始めとした班がすぐに出来上がって薬草を探しに行った。それを見た後でペロスペローは次の問題に移った。

 

「よし、では次は誰がカタクリにハンテンダケを盛ったのかだ!!」

「わ、私じゃないよ!!」

 

ペロスペローの言葉に真っ先にアナナがそう言った。こんな事はアナナも知らなかった。

 

「恐らく盛られるとすればプレゼントの中だねぇ!どこの誰かは知らんがかわいい弟に手を出すとは許さないよ!!」

 

コンポートがそう結論づけた。大暴露をしてからと言うものカタクリの普段しか知らない万国の国民はそのギャップにやられたのもあってカタクリに贈り物を大量に贈っていた。しかも全てドーナツだった。ドーナツ大好きかつ律儀なカタクリはそれを全てちゃんと食べて感想を言ったり、手紙を送ったりしてたのでそこを付かれたのだ。そんな中で完全に起きて着替えてきたカタクリがボンボニエールを持って入ってきた。

 

「ふぁ〜、あれまだ居たのか?何やってんだ?」

「カ、カタクリ・・・」

「早く帰れよ・・・美味いなこれ♪♪」

 

カタクリはそう言ってボンボニエールに入ってる金平糖を一粒食べるとコンポートがそれを奪った。

 

「何すんだ姉ちゃん!?」

 

普段と全く違う言葉遣いに違和感を強く感じてる中、コンポートはボンボニエールを握り潰した。

 

「あんたこれ、フランペのボンボニエールじゃないか!?なんで持ってんだい!?」

「昨日の晩にフランペの部下から詫びで貰ったんだ・・・美味しい金平糖なのに何で潰すんだよ勿体ねぇな・・・」

「「フランペ〜〜〜!!!!」」

 

一体誰が毒を盛った犯人か分かるとペロスペローとコンポートはブチギレた。あれだけ恩情をかけて穏便に優しいお仕置きで済ませたのに全く懲りてないフランペに完全に頭に来ていた。

 

「今度という今度は絶対に許さん!コンポート行くぞ!!」

「当然!!もう絶対に許さないよ!!覚悟して置くんだね!!」

 

怒り心頭なペロスペローとコンポート。そんな中でカタクリは2人に引いて、遊ぶために外に出ようとしていたのをブリュレに止められていた。

 

「何してんだブリュレ。離せよ」

「お、お兄ちゃん。ちょ、ちょっとだけ家に居てくれないかな?」

「嫌だね、俺は今からカジノに行って酒飲みながら楽しんでくるから・・・」

「こんな朝から酒を飲むな!!」

「オーブン、うるせぇ。朝から暑苦しいぞ冬島に行ってこい」

「目を覚ませカタクリ!お前はキノコなんかに負けない漢の筈だ!!」

 

オーブンがカタクリの胸倉を掴んで熱く目を覚まさせようとしていたが目が死んでいたカタクリの目に段々と光が戻ってきてオーブンの手を退かした。

 

「オーブン・・・お前・・・」

「おお・・・」

 

自らの言葉でカタクリが戻ると思ったオーブンは感激していた。これで長年やってしまっていた妄執も解けて本当の兄弟に戻れると思っていた。

 

「まさか、発情してんのか♪♪」

「違〜〜〜〜〜う!!!」

 

現実はそう甘くはなかった。ニヤニヤと笑いながら聞いてくるカタクリにオーブンは大声で怒鳴った。

 

「まぁ、そう怒るなって俺はいつものように酒呑んで遊んで来るだけだ」

「そんな日課はないだろうが!!」

「今日から決めた俺の日課だ」

「止めろ、このままだと本当のダメ人間になるぞ!!」

 

滅茶苦茶な言い分にオーブンがキレながら対応してるとカタクリは体を変形させて開いていた窓から逃げた。

 

「不味い!」

「すぐに捕まえないと!!」

「シャーロット家最高の自慢がシャーロット家最悪の恥部になってしまうペロリン!」

 

残ってた面々はすぐに家の外に出てカタクリを捕まえようとしたがもうそこには居なかった。

 

 

〇〇〇

「あれ?おかしいな??なんで俺はこんな所に?」

 

カジノに向かった筈のカタクリは森の中に迷い込んでいた。ハンテンダケの毒を盛られた金平糖をいくつか食べてしまっていたせいでカタクリは普段の真面目さに加えて方向感覚も反転していて方向音痴になっていた。

 

「見聞色の覇気も上手く使えねぇし、風邪でも引いたか?」

 

更に言えば鍛えまくっていた見聞色の覇気も反転して全く使えず、オマケにこうなってると何時もなら結論に導き出す頭の回転や警戒心など色んな物が反転していて今のカタクリは()るで()めな()ッサンになってしまっていた。

 

「あ、ここにいたのかいカタクリ」

「んぁ?ババア、なんでこんな所に居るんだ?」

 

そんなカタクリに近づいてきた者がいた。母親であるリンリンだった。手には緑色の熱そうな液体の入ったコップを持っていた。

 

「ババア言うんじゃないよ。ほら、お前の為に薬草を取ってきて煎じてやったんだ飲みな」

「なんで俺がそんな熱そうで苦そうな物を飲まなきゃいけねぇんだよ」

「飲みなっつってんだろが・・・飲め」

 

まだ罵倒してくるカタクリにリンリンは四皇の本気の覇王色をぶつけた。普段なら楽に耐えられる位には意思の強いカタクリだったがそれも反転してたのか少し冷や汗をかいて薬湯を受け取った。

 

「分かった分かった!ったくとんだババアだ」

「オレはまだまだ若いよ。マーマママママ!!」

 

カタクリがぶつくさ言ったがリンリンはあまり気にしてなかった。そんな中でカタクリはリンリンから貰った薬湯を飲んだ。

 

「おっ、意外に甘い・・・ん?俺はなぜここに?」

「味覚まで反転してたかい・・・まぁ普段の性格に戻ったなら何とかなるだろ」

「ママ・・・俺は何故ここに?」

「マーママママママママ!まぁ色々とあったからね。マザーに教えてもらった知識が役に立ったよ・・・二度と手間かけさせるなよ?」

「あ・・・あぁ・・・」

 

マザー・カルメルに教えてもらった知識が役に立ったことに上機嫌になったリンリンはカタクリに二度と手間をかけさせないように釘を刺すとプロメテウスに乗って帰っていった。

呆然となってるカタクリ。

 

「兄貴〜!!」

「「兄さ〜〜ん!!」

「クラッカー、カスタード、エンゼル?」

 

そんな彼に声を掛けながら近づいてきたのが薬草を探しに行ったスムージーの班であるクラッカー達三つ子だった。

 

「お前らどうしてここに?今日は会議の筈じゃ?」

「兄貴戻ったのか!?」

「良かった〜〜!!」

「戻って良かったわ!!やっぱり兄さんの素は真面目で優しい人なのね!!おかしい人じゃないのね!?」

 

カタクリの言葉を聞いて真面目ないつものカタクリに戻ったのだと察せられた3人は感激のあまり泣いていた。カタクリはそれを見るとまだまだ混乱はしていたが何か心配掛けさせたのだろうと思って兄としてしっかりしなければと堂々とした。

 

「何があったのかは覚えてないがどうやら心配させてしまったらしい!!急いで戻って皆に伝える!!ついてきてくれ!!」

「「「もちろん!!」」」

 

普段の堂々とした佇まいにキリッとした目つきに威厳のある姿、そんなカタクリに3人は心から安堵すると先頭を立って進むカタクリに着いていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あれ?」

 

しかし、カタクリと3人は町ではなく何故か分からないが海岸に来てしまっていた。真面目なカタクリに戻っていてもまだまだ反転していた物は戻ってなくカタクリは()るで()めな()ッサンから()じめで()めな()ッサンになっていただけだった。

 

「「「やっぱり素はおかしい人なんだ〜!!うわぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!」」」

 

クラッカー達は抱き付き合って泣いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

〇〇〇

「お兄様、許して〜〜〜!!」

「駄目だ!!今度という今度は許さん!!」

 

カタクリを滅茶苦茶にしたのを企んだフランペはペロスペローの飴で宙吊りにされてブンブンと振り回されていた。

 

「う~〜〜!!覚えときなさいよぉ〜〜フクロウナギィ〜!!」

「まだ懲りないか!!」







元ネタは銀魂の入れ替わりで土方の体に入っただらけてる銀さんから来ましたwww

もう本当にやって良いのかと思いつつも笑えるなら良しの精神でやりました。
これで最終章で重い展開になっても良いよね♪♪♪

(基本的に笑いあれば苦しみありの精神の外道作者)


反省します


次回は色々とはっちゃけて兄妹仲が更にこんがらがってしまったカタクリの為にアナナが頑張ります。

それでは次回『アナナ、ドーナツ大作戦』をお待ち下さい。そして現パロを1話やって・・・間を開けてから次の本編です。


・・・R-18のルウタって欲しいですか?(前々回のあれ)






R-18版

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