シャーロット兄妹編はこれにて終わりです。
また今回の主役はアナナでキャラ崩壊も前回と前々回に比べてそこまで酷くはないと思います・・・信用度ゼロだけどね!
アナナはホールケーキ城の無事だった下の階で悩んでいた。
シキに騙されていたとはいえ、兄であるカタクリの好きな人であるウタに毒を盛ってしまい、ウタもカタクリも苦しめた事実は8歳子供であるアナナには重くのしかかり、以前は容赦なくやっていたドラチュやドラジェの風船割りなど危険な遊びがパッタリと止んだ。
それ程までに何かを傷つけるという行為そのものに嫌悪したのだ。また大暴露でカタクリが色々と溜まっていのも知ったのでアナナは皆と仲良くなれるように沢山計画したがどれも不評だった。
「心臓に悪い」
「頼む。カタクリ兄貴がやるから余計に混乱する」
「マジで止めて」
「カタクリ兄ちゃんとの間が余計に拡がった」
「もうどうやって接すれば良いのかわからない」
「前は苦しめるし、今は混乱するしで何も出来ない」
アナナの発案したドッキリをカタクリがクソ真面目にやったせいで余計に溝が出来てしまった。これではまたカタクリに迷惑がかかると思ってアナナは頭を回転させて良い方法を考えていたがまだ8歳ゆえにもうアイデアなんて無かった。
「どうしよう・・・」
「どうしたんだいペロリン?」
「あ、ペロスお兄ちゃん・・・」
そんな風にしてるとフランペの今日のお仕置きを終えたペロスペローがアナナの元へやってきた。あれこれとカタクリとやってるドッキリがあまりにも大不評過ぎて基本的にはあれこれと言わないのだが、様子を見ないといけなくなってしまったのでアナナの元へ来たのだ。
アナナはペロスペローにドッキリのネタが切れた事をありのまま話したら、ペロスペローは少しホッとした。
「どうしたの?」
「いや、何でもないペロリン♪それよりも私に良い考えがあるペロリン♪」
「本当!?」
「あぁ、アナナも手伝ってくれないかペロリン」
一方、その頃。
カタクリは城の改修工事の責任者になってるモンドールと進捗を話し合っていた。普段から冷静に物事を整理して考えて計画するモンドールほど適任者は居なかったがモンドールはカタクリと話してる最中、周りをキョロキョロと警戒していた。
「何を警戒・・・生憎とドッキリは本当にない」
カタクリはモンドールに警戒の理由を尋ねるがその前に未来視で答えを知るとそれに答えた。完全に先日食べたハンテンダケの効果が切れて戻っていた。
「ほ、本当か!?カタクリの兄貴がドッキリやるようになってから俺らはもう何が起こるか警戒してるんだからな!?」
「・・・すまない・・・アナナが俺の為に考えてくれてる事に嬉しくて・・・」
「皆から不評だからなあれ!?」
「だが、アナナがお前の本にいたずらをやるドッキリを考えた時は流石に止めさせたぞ」
「あいつそんなの考えてたのか!?我が妹ながら怖いわ!!・・・で、その結果出来たのが腹から飛び出たアナナってか?」
モンドールも確りとアナナとカタクリによるドッキリの洗礼を受けていた。しかもそれは真面目にカタクリと会話してる最中にカタクリの腹からアナナが出てくるという割とホラーなドッキリだった。モンドールはこれを受けた際にここ数年で1番の悲鳴を出した。そしてアナナとカタクリはまたコンポートから怒られた。
「とにかくもう止めてくれ・・・いや、マジで頼む」
「分かってる・・・それはそうとモンドール。聞きたい事があるんだが・・・」
「なんだよ?」
「俺って最近・・・ハゲてるか?」
「・・・はぁ?」
カタクリの台詞にモンドールは困惑した。何を真面目な顔で聴いてくるのかと思えば何とも言い難い質問に流石に固まった。
「クラッカーとカスタードにエンゼルが、何故か知らないが育毛剤を俺に渡してきて気になって・・・」
「あの人ら何やってんの?」
「分からん・・・しかも何故かやたらと俺の居る場所を確認してくるようになってきた」
「・・・兄貴、3人にどんなドッキリをやったんだ?」
「鏡の中から覗いてたから、ハゲのカツラでおちょくったり胸毛の小道具を使ったりした」
「・・・完璧にそれが原因じゃねぇか・・・」
「だが、ちゃんと真実を伝えたぞ」
「普段、ボケをやらねぇカタクリ兄貴がやると何でも冗談に見えねぇんだよ!!アホ兄貴!!」
「ア、アホ!?」
割とボケをかましてくるカタクリにモンドールはツッコミ切れないと言わんばかりにそう言うと仕事に戻っていった。そしてアホと言われたカタクリは固まっていたが、すぐに城の中に戻ってアナナを探し始めた。
(アホ・・・久しぶりに言われた・・・だが悪い気はしない・・・モンドールに言われたのは初めてだが・・・)
カタクリはモンドールに言われた事も嬉しく感じていた。前は完璧でないといけないと思っていたがあの大暴露から自分と兄妹の仲が距離も溝も無くなりつつあると思っていた。
そんな風に考えながらアナナを探すが見つからない。ゆっくりと城の中を歩いて探しているとスムージー、シトロン、シナモンの3人が歩いてるのが見えた。カタクリはアナナの居場所を知らないか聞こうと3人に近づくと3人は何とも言えない微妙な顔つきをカタクリに見せた。
「なんだ?」
「いや、またドッキリかと思ってしまって・・・」
「アレ本当に心臓に悪いからね!?」
「もう止めてよ・・・本気で」
「流石にもうアレはやらない」
「アレ以外もよ、わかってる!?」
「勿論だ・・・それよりもアナナは見かけなかったか?」
カタクリはそう聞くと3人は辺りをキョロキョロを見渡して警戒し始めた。
「お前らもか・・・」
「誰のせいだと思ってるのよ」
「カタクリ兄さんがアレをやったせいで何が起こるか分からなくなってしまった」
「また、アナナとのドッキリじゃないでしょうね!?」
3人からジト目で見られるカタクリ。こうされると本当に罪悪感が出始めてきた。
「大丈夫だ・・・本当にアナナは知らないか?」
「いや知らない・・・本当にドッキリではないよな?」
「しつこいぞスムージー」
しつこく聞いてくるスムージーにカタクリはそう返すと3人と別れて再びアナナを探し始めると漸くアナナを見つけた。
「アナナ・・・ここに居たのか」
「あっ、カタクリお兄ちゃん・・・あのね皆と仲良くなる良い方法をペロスお兄ちゃんに教えて貰ったんだ!!」
「ペロス兄から?」
「うん!それでカタクリお兄ちゃんにはすぐにバレるから今日の夜の7時にキャンディ島に来るだけ伝えてって・・・」
「成る程・・・分かった・・・ペロス兄なら大丈夫だろう・・・」
今度はアナナではなくペロスペロー発案のサプライズかと思うと少し安心出来た。長男であるペロスペローなら心臓に悪くないものだろうと思って了承した。
「それじゃ、私は皆に伝えてくるからカタクリお兄ちゃんはコムギ島で時間まで待っててね♪」
「あぁ、わかった」
アナナはカタクリにそう言うと他の皆に電伝虫や会って直接言いに行ったがここですんなりと行かなかった。
『嫌だ』
「勘弁してくれ」
『頼む、私が悪かったからもう止めて』
「お願いします。もう許して」
『止めてほしいファ』
「もういい加減にして!」
「絶対に行かぬ!」
『これ以上、騙されないからね!』
誘いに乗らない兄妹達が多かった。理由は簡単でアナナとカタクリによるドッキリのせいで警戒心が強くなったのだ。完全に皆と打ち解ける為の作戦が裏目に出てしまっていた。
「うぅ・・・どうしよう・・・またカタクリお兄ちゃんを傷つけちゃうよ・・・」
折角のペロスペローのアイデアなのに上手く行かない可能性・・・おまけにそれも自業自得・・・が出てきた事にアナナは暗い気分になっていた。
「アナナ、こんな所で何をやってるんだ?」
「カタクリとやってるドッキリか?」
突然、声を掛けられたアナナは顔を上げるとそこにはオーブンとダイフクがいた。カタクリと三つ子であるオーブンとダイフクにはカタクリ本人が昔から知ってるからいらないと言った事もありやっていなかった。なので2人とも気軽に聞きに来たのだ。
「オーブンお兄ちゃん、ダイフクお兄ちゃん・・・あのね・・・」
アナナはオーブンとダイフクにペロスペロー発案のサプライズをやろうとしてるが自分のせいで兄妹が集まらないかも知れない事を伝えた。するとオーブンもダイフクも微妙そうな顔つきになった。
「アナナ、それはお前とカタクリが悪いだろ」
「普段そんなのをやらない奴がやると余計に混乱するしな」
「うっ・・・ごめんなさい」
オーブンやダイフクにも言われてアナナは自分が余計な事をやったのだと思い知らされて泣きそうになった。
「だから、俺とダイフクが皆を連れて行ってやるよ」
「ふぇ・・・?」
「カタクリには色々と迷惑を掛けたしな。手伝ってやるよ」
「ほ、本当!?」
「あぁ、その代わりちゃんと皆にはもう1回謝るんだ。お兄ちゃんとの約束だぞ」
「う、うん!!ちゃんと謝る!!」
「よし、俺とオーブンが誘うからアナナはコンポート姉の所に行ってこい。良い謝り方を教えてくれる」
「分かった!!オーブンお兄ちゃん、ダイフクお兄ちゃんありがとう!!」
アナナは手伝ってくれると言ったオーブンとダイフクにお礼を言うと急いでコンポートを探しに行った。
「さて、誰の所を先に行くか・・・」
「モンドールだろ、あいつは頑固だからな」
「よし、行くか!このサプライズを成功させようぜ!!」
「あぁ!」
〇〇〇
アナナは走りながらコンポートを探してると何時もならシュトロイゼンを始めとした料理人達がいる調理場から声が聞こえてきたので覗いてみるとそこにはコンポートとプリンにブリュレの3人とパティシエ達がお菓子を作っていた。
「コンポートお姉ちゃん!」
「ん?どうしたんだいアナナ?今夜のサプライズは兄さんから聞いてるから安心して良いよ」
「あのねあのね・・・アナナのドッキリのせいで皆が来ないって言うからオーブンお兄ちゃんとダイフクお兄ちゃんが呼びに行ったんだ」
「あぁ、あれね」
「それでね。皆に謝りたくて・・・コンポートお姉ちゃんなら良い謝り方を教えてくれるって・・・それでここを見て分かったの!!・・・私もお菓子を作る!!」
アナナは8歳であり、まだまだ子供である。しかし、今回のシキが起こした大騒動で成長したのか何をするべきか分かった。
コンポートは末っ子の成長に涙ぐみそうになりながらそれを了承すると一緒にお菓子を作り始めた。
〇〇〇
夜の6時50分になり、カタクリはブリュレと共に鏡の世界からキャンディ島に向かっていた。
「お兄ちゃん、そのファーは取った方が良いと思うよ」
「・・・確かにもう要らないだろうが、長年身につけてきたからな・・・完璧云々じゃなくて普通に気に入ってるんだ」
「本当?」
「あぁ、ペロス兄が何をやるのか分からないがもしも食べる物だったらちゃんと外して食べる」
「そう♪良かった安心した♪」
そんな風に和やかに会話しながらキャンディ島の鏡を使って外に出るとそこにはペロスペローの能力で作られた会場があって沢山の机に椅子、そして上には大量のドーナツがあった。
「来たかカタクリ♪」
「ふっ、やはりドーナツだったか・・・」
「分かってると思ったが当たりだったかペロリン」
「何年、ペロス兄の弟をやってると思ってる?」
「生意気言うな」
気軽に話し始めてるペロスペローとカタクリに小さな籠を持ってきたアナナがやってきた。
「カタクリお兄ちゃん・・・」
「アナナ、どうした?」
「あの・・・ごめんなさい!私のせいで皆との仲を悪くしちゃって・・・だからこれ、コンポートお姉ちゃんに教えてもらいながら、ドーナツポップ作ったの・・・本当にごめんなさい!」
アナナは謝りながら、カタクリにドーナツポップの入った籠を渡してきた。カタクリは別に気にしてなかったがアナナの意思を尊重出来ない男ではなかった。籠を受け取り、アナナの頭を撫でた。
「ありがとう・・・後で皆に謝ろうな」
「カタクリお兄ちゃん・・・うぅ・・・ありがとう!」
「よし、それじゃ!皆、席につけ!!」
カタクリとアナナの会話が終わるのを見計らっていたペロスペローが長男らしく号令をかけた。全員、それを聴くとちゃんと椅子に座った。
「それじゃ・・・アナナ、行こう」
「うん!」
アナナとカタクリも席についた。
その後は何があったのか・・・ただ、シャーロット家の兄妹達はこの時を回想する時、全員幸せそうに笑い決まって同じ事を言った。
『あれほど楽しいパーティーは始めてだった』
何時もなら、パーティーの描写も細かくやるのですが偶にはこういう終わり方もありだろと思ってやってみました。
これでシャーロット兄妹編が終わったので次回は現パロを1発やって暫く間を空けます。
そして来週の月曜からはワノ国&クロスギルド編です・・・これもまた1ヶ月くらい長くなりそうだなぁ・・・
それが終われば幕間の回をやって最終章です!!
前回から始めたR-18のアンケートですが何分とルウタの絡みにそこまで求めてない感情もあるので100票差が出ないと私も書く気がないで悪しからず。それくらい出たら書きます。
後、次回の現パロの主役はシャンクスとウタです。
それでは次回もお楽しみに!!
R-18版
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欲しい
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やらなくていい