“軌跡”的な世界   作:怪獣馬鹿

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バギー編も2話か3話かで迷ってますが頑張ります。
今回は導入ですが、それではどうぞ!

※この話は2年間の間の話です。麦わらの一味はそうそう出てきません。


Buggy

ウタは最悪の気分だった。

クリケットらと分かれて暇潰しに新聞を読んでると出てきたルフィの死亡説。ウタはまさかそんなわけないと否定しようとしたが、ルフィが何をやったのかその新聞で知った。天竜人を殴り倒した後に海軍大将から逃げてインペルダウンに史上初の潜入。そして千両道化のバギーと共に多くの囚人を脱走させる。そのまま頂上戦争に乱入し、義兄のエースを一時救出するも赤犬に殺されそうになった所をエースに庇われて眼の前で義兄を失う。

その後は海侠のジンベエ、千両道化のバギー、トラファルガー・ローが戦場から離脱させて戦争を止めに来た赤髪海賊団によってその後の動向が不明。しかし、復興中のマリンフォードにジンベエと元ロジャー海賊団副船長のシルバーズ・レイリーと共に現れて「水礼の儀」である16点鐘をして報道陣の前にやってくる。

その後はマリンフォードから逃亡し、以降消息不明。

 

ウタは新聞を落としてしまって目眩を起こしそうだった。ルフィが死んだかわからないが今のルフィを知らないウタはインペルダウンから戦争と暴れ続けたルフィが無事だとは思えなかった。最後に写ったとされてる写真のルフィは傷だらけで痛々しく写真を見てるだけでウタの気分は悪くなっていた。

 

そのまま、ウタは避難先であるナバロンに連絡を取って通行証を発行して貰ったがルフィの事で頭が一杯だった。

 

(ルフィは生きてる・・・生きてるに決まってる・・・けど、本当なのかな?・・・私、今のルフィを知らない・・・インペルダウンとか戦争とか・・・本でしか知らない・・・ルフィはそんな所に行って・・・大切な人を喪って・・・)

 

1回、ネガティブな事を考えたら更にネガティブになり続ける悪循環にウタは陥っていた上にそもそもウタはルフィに負けじ魂を持って旅を始めた。その肝心のルフィが死んだかもしれないという事に対してウタは途方に暮れていた。

 

(ルフィに色々と話したかった・・・いや、まだ話せるよ・・・生きてるはずなんだ・・・けど、もしも死んでたら・・・私は何のために・・・旅を・・・チキンレースとか勝負とか全部、思い出になったままで・・・嫌だよ・・・もう1人は嫌!!)

 

ウタはルフィとの幸せな思い出で動いて旅を始めていた。そしてルフィに会うのもウタの目的だったがそれを見失った。

 

ウタはルフィに依存している。

 

真実を知った時からそのルフィとの記憶だけにしか縋れてないのだから当然だった。

ウタは何とか通行証を持って近くの海軍支部がある島までの船に乗るが上の空だった。

当てられた客室でウタは麦わらマークとルフィの手配書を力強く抱きしめていた。

 

「ルフィ・・・お願い・・・置いてかないで・・・」

 

不安で押し潰されそうになるウタは自分で鼻歌を歌って1人ウタワールドへ入った。旅をする以前と同じように・・・

 

そして、自分の乗ってる船が海賊船に襲われ始めてる事すら気づかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇〇〇

バギーは自分の船のビックトップ号で宴をしていた。

七武海になってからバギーの人生は絶好調だった。最初は恐れて必死に隠していたロジャー海賊団の経歴やシャンクスとの関係も今は大事な物だった。

 

(だが、シャンクスの野郎の威は死んでも借りたくねぇな)

 

シャンクスが嫌いなバギーからすればシャンクス関係で名が上がるのが非常に癪だった。バラバラの実や宝探しの件だけではない。例えば海に落ちたときに助けるのは決まってシャンクスだったし、いつも何処かスカした雰囲気が嫌いだった。ラフテルでの高熱も件も看病してくれた事には感謝してるが無理をしてでも行きたかった。だが一番辛いのは毎回海に落ちて助けられていた経験からこれからもそれを味わうのが死ぬほど嫌だった。だからシャンクスの勧誘をバギーは断った。

 

バギーはロジャー海賊団としての経歴は使ってもシャンクスとの関係は使いたくなかった。そうこう考えてると部下から伝令が入った。

 

「座長、前に客船と海賊船!」

「誰だ!?」

「深手のアルビオンです!」

「よし、ド派手に潰して政府に恩を売るぞ!!」

 

バギーはそう宣言すると手下もノリ始めたがアルビダが待ったをかけた。

 

「良いのかい?結構な大物だよ、というかあんたじゃ相手にならないだろ」

「ふん、ド派手な海賊なら他にもいる。それにマギー玉にバギー玉、バラバラの力があれば大丈夫だ・・・覇気は使えないよな?」

 

痛いのは嫌で覇気を使えないことを祈ってるバギー。ダメダメな所が丸出しだったが既に手下達が興奮しきっていたので止められなかった。

 

バギー達は一々接近戦なんてやる気は全くないので容赦なくバギー玉を海賊船に当てて沈めた。派手に吹き飛んだ船を見てバギーは高笑いをしていた。

 

「どうよ、派手に散ったな!!!」

 

高笑いしてるバギー、しかし海からアルビオンが1人飛び出してきてバギーの首を斬った。

 

「七武海が・・・海軍の犬はとっとと死ね!」

 

バギーの首はゴロゴロと転がっている。アルビオンは弔い合戦が始まると思って構えていたが誰も相手にはしなかった。

 

「どうした、ビビったか!?」

 

吼えるアルビオンにMr.3はため息を吐いて淡々と言った。

 

「座長、そろそろその芸は止めるガネ。もう誰も驚かないガネ」

「ちっ、また新しいの考えねぇといけねぇのかよ」

 

バギーの首は浮かび上がって愚痴を吐いていた。アルビオンは油断することなく剣を構えた。

 

「派手に死にやがれ!!」

 

バギーは容赦なくマギー玉をアルビオンにぶつけて吹き飛ばした。だが高額賞金首のアルビオンもなんとか堪えていた。バギーはさっさと倒さないと信頼に関わるので容赦なくマギー玉を何発も放って何発も当てて完全に海の中に打ち込むと笑った。

 

「どうだ!?俺様の力を見たかー!」

「「「「「うぉぉぉぉー!!キャプテン・バギー!!」」」」」

 

褒め称える部下は気持ちいいとバギーは悦に浸っているとドカンッと音がしたのでそっちの方向を見ると客船が爆発していた。助けて政府とかに恩を売るはずが水の泡になった。

 

「・・・ひょっとしてマギー玉が幾つか当たったんじゃ・・・」

「野郎ども、逃げるぞ!!」

 

カバジの言葉を聞いてバギーはとっとととんずらしようと指示を出して船の中に隠れようとしたが、首を捕まれた。掴んだのは必死に海からまた上がってきたアルビオンだった。

 

「ギブッ!」

「海に落ちろ!!」

 

アルビオンはそのまま、自分ごとバギーを海に落とした。ビックトップ号から部下の声が聴こえるが海に入ってしまって力が抜けたがバギーは必死でもがいていた。

 

 

 

 

一方、客船に乗っていたウタも爆発音に気づいて逃げていた。そして今度は樽ではなく小船に他の人と一緒に乗ったが大きな爆発が起こり、吹き飛ばされた。

泳げないウタは必死でもがいてなんとか浮いてる物を掴むとそれは客船にあった大きな扉だった。

頑張って扉の上に乗ってなんとかすると近くでバシャバシャと激しい水音が聴こえたのでウタは手で漕いでその近くに行くと海の中からバギーが出てきた。

 

「あぁ~、死ぬかと思った!!」

「うわっ、大っきい鼻!」

 

ウタは素でバギーのコンプレックスである鼻の事を言ってしまい、バギーは当然キレた。

 

「誰が赤クソデカっ鼻ピエロじゃ〜!!?」

「そこまで言ってない!!どういう耳してんの!?」

「俺の耳の前にお前はどんな教育を親からされたんだ紅白娘!!」

「親は関係ないでしょ、親は!!」

 

親に対して色々と含む所があるウタはバギーに真っ向から言い争いを始めた。隣ではまだ客船は爆発しているが終わり次第、バギーの船が2人を救出するかと思いきや、突然、大きい海王類が2人の前に現れた。爆発が気になって海の中から上がってきたのだ。

ウタとバギーは目の前にあるとんでもない物に開いた口が塞がらなかった。

 

「ギャーーー!!!海王類!?」

「凄い、近海の主よりも大きい!!」

 

ただし、バギーは恐怖で開いた口が塞がらなかったがウタは好奇心で塞がらなかった。

以前、フーシャ村で見た事がある近海の主よりも遥かに大きかった。海王類はあたりをキョロキョロとした後で勢いよく海の中に戻っていったがそのせいで高波がウタとバギーの所に向かっていった。

 

「「あっ」」

 

2人は扉から落ちないように必死に捕まるも高波は扉ごと2人を空高く吹き飛ばした。

 

「「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇〇〇

飛ばされた2人はなんとか運良く島の砂浜に飛ばされていた。

 

「もう嫌!!」

 

ウタは2回も連続で遭難してることにウンザリしている横でバギーは必死に自分の服を探っていた。ウタは何をしているのか気になり、除くとバギーは小さい紙切れを見つけて喜んでいた。

 

「よっしゃ~!!これで助かる。天は俺を見放さなかった!!」

「なにそれ?」

 

バギーが持っているのはビブルカード。新世界で作られる特殊な紙で命の紙とも呼ばれている物でウタは知らなかった。

 

「うぉ!?教えるわけねぇだろ派手バカ娘!これで船が来て俺は帰れるんだい!!」

「・・・ねぇ、私も乗せてくれない?」

「ふざけんな!そもそも誰だオメェは!?」

「私はウタ。世界の歌姫になる女よ」

 

ウタの言い方にバギーはルフィの姿が頭を過ぎったがすぐに頭を振って消してウタの名前に聞き覚えがあったのを思い出した。

 

「ウタって・・・アラバスタでライブして行方不明になっていた紅白娘か!?」

「うん、多分・・・ちょっと遭難しててノックアップストリームとか見てたから・・・」

 

あっけらかんに答えるウタにバギーはノックアップストリームの言葉も知っていた。かつて空島に行った時に死にかけたし、ジャヤ近くにあるのも知っていた。ジャヤと紅白娘、とびきりの美人などと色々な情報が重なり、バギーは聞いた。

 

「おいちょっと尋ねるが、デブの海賊共をジャヤでブチのめさなかったか!?」

 

バギーの言葉にウタはブラックらを思い出してしまって嫌な顔をした。クリケットに酷いことをしたあいつらの事は忘れたかったのにまた思いだしてしまったのだ。

 

「その顔は本当だな!?」

 

ウタとしては面倒くさい状況になりそうなので思いっきり目を逸らして口笛を吹いて嘘を付いた。

 

「し、知らないよ〜」

(こいつ、嘘下手!)

 

昔は結構上手かったが今では1人の時間が長すぎて人間関係を築き上げられなかったのもあって恐ろしいくらい下手になっていた。

バギーもあまりの下手さに目玉が飛び出ていたが本題に入った。

 

「まぁいい・・・おい、お前。俺の仲間になれ!!」

「・・・嫌だ」

「おいおい、俺は王下七武海伝説を生きる男“千両道化”のバギー様だぜ!?」

 

海賊であることを知ってウタはますます嫌になり、バギーの股を思いっきり蹴った。しかもブラックの名前を出した事は知り合いと云う事とウタは判断して敵と認識した。

 

「あんたみたいなデカっ鼻の仲間になるわけないでしょうが!!」

「誰がデカっ鼻じゃ〜!!この紅白娘がぁ、派手に許さん!!」

 

小さい島にバギーの怒りの声が響きわたり、ウタはバギーから逃げた。バギーもウタを追いかけ始めたが急所を蹴られた痛みのせいで追いつけずに見失った。

 

「チクショー、何処に行きやがった?かくなる上はナイフでも何でも良いから脅して無理矢理・・・」

 

下衆いことを考えてるバギーだが、突然と“歌声が聴こえてきた“。しめたと思ったバギーは全力で駆けていくと崖の端っこで歌っているウタを見つけた。

 

「見つけたぞ、紅白娘〜!!」

 

バギーはそのままウタを押し倒して脅そうと突っ込んでいくがウタは平然と指を鳴らすとバギーは昔、東の海でルフィに吹き飛ばされた時のような顔と手足しかない状態になる。

 

「なぁーーーー!!?どうなってんだこりゃ!?」

 

2度となりたくない。というか色々とトラウマになった格好にされてウタに掴み上げられた。

 

「で、どうするの・・・まだやる?」

 

ウタの一言にバギーは先程までの威勢は何処に行ったのかゴマをすっていた。

 

「あの〜、平和的に解決しませんか?」

 

こうして2人は島で救助が来るまで過ごす事になった。







というわけでバギーと一緒に無人島で過ごす羽目になったウタです。
更にいうとルフィの死亡説を見てちょっと切羽詰まってます。
次回は是非ともそこをやりたいので頑張ります。

今週というか今日のワンピースを見て初っ端から幸せそうなルフィとウタを見て、想像以上のダメージを負ったので頑張ります。
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