それではどうぞ。
ルフィはゾロとは逸れつつもサンジ達、サニー号の面々と合流し、錦えもんから全ての事情を聞かして貰っていた。錦えもん達が実は20年ほど前の過去からやってきた事とその時に主君である光月おでんがカイドウと現将軍のオロチによって殺された事を聞かされた。
白ひげを魅了し、ロジャーが惚れ込んだワノ国の侍が残酷かつ冷酷に殺されたか、これを聞いたルフィ達は元々カイドウをぶっ飛ばすと云う目的もあったがより更にブチのめそうという気になった。
錦えもんの能力によって無事にサンジ達も服を変えてもらい・・・ナミだけ錦えもんの欲が諸に出たのになった一悶着もあったが何とか次へと進んだ。
その後は錦えもんの妹分である寸胴体型のしのぶを紹介されつつも決戦を2週間後にして準備を始めることになった。
「おい、麦わら屋すぐに来い!」
「どうしたトラ男?」
ローが慌てた様子でルフィを呼ぶと一同は外に出た。するとルフィが先程までいたおこぼれ町の上に巨大な龍がいた。
「龍!?なんだアレ!?」
「カイドウだ!!」
「カイドウって龍なのか!?」
「そうアレに見えるはカイドウ・・・カイドウは龍に化けるのでござる!!」
間違いなく今までで文字通り最大の敵だと言うのが嫌でも分かる。ルフィはカイドウに驚きつつも奴がいるのがおこぼれ町辺りだと気づくと走って向かっていった。
ローは自分とルフィとゾロの顔がバレてしまった事を伝え、兎に角ルフィを連れ戻すことだけを伝えて追いかけ始めた。
追いついてきたローに愚痴愚痴と言われつつも走っていったがカイドウは酒に酔っていて暴れていたのでホーキンスがデタラメにルフィ達はおでん城跡地にいると言うとカイドウはおでん城跡地に向かって飛んでいった。
「
そして口から炎・・・最早破壊光線の類に近い物が出されておでん城跡地をぶっ飛ばした。ルフィは仲間や友達がいた場所があっけなく無惨に破壊されたのを見るとカイドウに向かって飛んでいった。
「ゴムゴムの・・・」
「?」
「象銃!!」
そしてまだ酔ってるカイドウの頭目掛けて象銃をぶっ放して地面に叩きつけた。騒然となるおこぼれ町に着地したルフィはそこで血だらけで倒れてるウマ美を見つけた。玉を連れて行った筈なのに倒れてるウマ美に困惑して事情を聴くと逃げてる途中で玉ごとカイドウに襲われたと聞かされてルフィは玉に付いていくべきだったと後悔した。
「おい麦わら屋、てめぇ何やってる!?逃げるぞ!!あの巨体だ!何が起こったかも分かってねぇ!!作戦をダメにする気か!?」
「今、ブチのめせば終わりだろ!?俺もお前の仲間も錦えもん達も無事かどうか分からねぇ!!」
ルフィにそう言われたローは自分の仲間もいたぶっ飛ばされたおでん城跡地を見た。
「カイドウ〜!!こっちだ!!」
「ウィ〜・・・お前は・・・」
地面に叩きつけられたカイドウはケロッとしながら龍形態のまま顔を上げて声を出したルフィを見つけた。
「ルフィ、海賊王になる男だ!!」
ルフィがそう言うとカイドウは容赦なく熱息を吐き出した。
「よく来たなワノ国へ・・・ヒック・・・」
まだ酔っ払ってるカイドウは取り敢えずそれだけ言うと眼の前には熱息を避けたルフィが拳を構えていた。
「ゴムゴムの象銃乱打!!!」
ルフィの渾身の象銃乱打を全身で受けたカイドウは龍形態から人型の姿に戻って倒れたがすぐに起き上がった。
「う~〜〜〜〜・・・」
しかもまだ酔っていてフラフラだった。そんなカイドウが次にみたのはギア4のバウンドマンになっていたルフィだった。
「ゴムゴムの
ルフィの猿王群鴉砲をカイドウはまともに受けた。全身に・・・それも龍形態の時よりも更に強力かつ、龍形態に比べれば遥かに小さくなった事により細かく殴られたカイドウはまた倒れたがすぐに起き上がってルフィ目掛けて金棒を振りかぶった。
折角の酔いが醒めてしまっていた。
「雷鳴八卦!」
稲妻が走る自身の武器である金棒の八斎戒を雷の如き超人的な速度で移動しながらギア4のルフィに向かって一発叩き込んで倒した。
元々打撃技が基本的に効かない上に武装色と相乗効果によって更にタフなギア4のルフィが打撃技である雷鳴八卦の一撃に倒れた。
ドクドクと血を口や頭から流しながら気絶したルフィを見ながら酔いが醒めたカイドウは一言言った。
「お前が何の王になるって・・・小僧」
〇〇〇
ウタはペローナと共に今日の配信をしようと色々とキャッキャッと楽しみながら準備をしているとルフィがやられたのを感じたのか一気に全身から冷や汗が出て寒気がし始めた。
「どうした?」
ペローナはウタのそんな姿を見て心配してくるがウタは笑顔で返した。
「ううん、何でもないよ」
「・・・そうか」
ウタにそう言われたのもあってペローナはこれ以上は何も聞かなかった。
(ルフィ・・・)
ウタは心の中でルフィの身を案じていた。
〇〇〇
「驚いた、息はあるようです」
「だろうな」
倒れたルフィに近づいてきたカイドウの手下達がルフィを見てそう報告した。ルフィをブチのめしたカイドウはそれを誰よりも分かっていた。
「不屈の闘志か虚勢か知らねぇがさっきからずっと俺を睨みつけてやがる」
カイドウはルフィを睨みながらそう言った。手下達はその言葉が分からなかった。ルフィはもう完全に気を失っていたからだ。
「ウォロロロロ・・・ぶち込んどけ!!心を圧し折りゃいい戦力になる」
「はっ!!」
「瓦版には海賊と書くな。海外に興味は禁物だ」
カイドウはそれだけ指示して戻ろうとし、手下達はルフィを運ぼうとした。すると手下達が突然倒れた。
「わぁ〜!?どうしたお前ら!?」
「何の冗談だ!?」
混乱してる手下達を他所にカイドウはもう1回ルフィを見た。
「お前もか・・・キッドのガキも“覇王色”・・・何人もいらねぇんだよ覇王なんて」
気絶してるルフィが覇王色を出して威圧したのに気づくとカイドウはそれだけ言って龍形態になった。
「トラファルガーは今度だ・・・飲み直そう、すっかり酔いが醒めちまった・・・」
ルフィのあれだけの攻撃を受けても結局はそれくらいしか効果がなかったとカイドウは自分の城がある鬼ヶ島に戻って酒を飲み直した。
〇〇〇
共に来ていたローは何とかルフィを逃がそうと考えていたが海楼石の釘をホーキンスに撃ち込まれて能力を封じられてしまい、捕まるのは不味いと判断してギリギリ退却出来ていた。
一方、おでん城跡地ではしのぶの能力によって沈下した地面に皆、逃げていた。
「皆様、ご無事で!!」
「お菊さーん!!助けて下さい〜!!激しい地盤沈下につき〜!!」
「地面が抜けて助かったけど俺達まで落ちちまう〜!!」
「ふぅ、なんとかレディ達は運び終わった・・・」
「俺達も助けんかい!!」
そして案の定、女性達だけを先に助ける女好きのサンジだった。何とかその後、無事に全員を助けたので一同はホッとした。
「しのちゃんの術で助かったのですね!」
「わたすの“熟々”妖艶の術はあらゆる物を熟れさせるのよ♡」
「そうしのちゃんの触れた物は何でも腐るんです!」
「言葉の綾!!」
お菊がしのぶの能力を軽くそう説明すると本題であるルフィがカイドウに捕まった話をした。
そして、その情報は瞬く間にワノ国に拡がっていった。
先に着いて潜入していたフランキー、ウソップ、ロビンはそれを瓦版で知ってビックリした。
〇〇〇
翌日、ルフィは兎丼と呼ばれるワノ国の囚人採掘場に海楼石の手錠を付けられて運び込まれていた。
「テキパキ働け!」
「お前達の命はオロチ様のもの!」
「生きたくば働け!!」
「休みたくば殺してやる!!」
「テキパキ運べ!!」
看守の怒号が飛び交ってる兎丼。
ルフィはフラフラでボロボロだったがそれでも冷静に見聞色の覇気を使って周りを見てるととある檻から魚の骨が飛んでくるのが見えた。
バカな看守が自分を睨んでると勘違いをしていた。そして案の定、魚の骨は飛んできたがそれは看守の首に刺さった。
ルフィはそれだけ見ると取り敢えず敵ではないと檻の中にいる奴は放っておいた。
「まずはここに入ってろ!!」
「カイドウ様に服従を誓うまでな!!」
「明日から死ぬ程コキ使ってやる!!」
「シゴキ殺してやるギャハハ!」
看守にそう嘲笑れながらルフィは先にカイドウによって捕まっていたキッドと同じ牢屋にブチ込まれた。
「「覚えてろよ・・・カイドウ・・・」」
「・・・ん?」
「・・・あ?」
「「お前は・・・」」
〇〇〇
ウタは昨日、ルフィがカイドウに完敗したのを感じとりつつも平穏に過ごそうとしていた。
前とは違ってルフィとは確り繋がっている。そう思いながらウタはいつも通りに過ごそうとしているとバギーがウタに近づいてきた。
「あ、おじさん。おはよう」
「おう、お早よう!!・・・で、今度は何があった?」
「えっ!?・・・何でもないよ・・・いやだなぁ」
「・・・だから、嘘が下手過ぎんだよお前は・・・」
バギーにそう言われて観念したウタは2人きりになれるように朝早くの島の海岸へ行った。朝が早すぎて誰も居なかった。
「おじさん・・・ルフィは大丈夫かな?」
「・・・お前・・・あー、自分の男の事を信じてねぇのか?」
ウタの言葉にバギーは非常に口から言いたくはなかったが何とかそれを指摘した。なぜかはバギーにも分からないが辛かった。
「信じてる・・・信じてるけど不安で・・・」
「・・・だったら、別れるんだな・・・そんな腑抜けたもんが貫けるほど海賊の世界は甘くねぇ」
不安がってるウタにバギーは冷酷にそう言った。言われたウタも図星だったのかより気が沈んで暗くなった。ここで終われば以前のウタに逆戻りしてしまうが沢山の旅をしてきたウタはバギーには気軽に話せるのもあってあることを聞いた。
「ねぇ、おじさん」
「あん?」
「おじさんは何かを信じきれなくなった事ってある?」
ウタはバギーにそう聞いた。シャンクスの事だったり、自分の能力だったり、今回のルフィだったりとウタはそう云うのを多く経験していた。そしてその度に前に進んでるつもりだった。だが、今回の事もあり、思いっきってバギーに相談してみた。
するとバギーはウタの頭を撫でた。
「ハデバカ娘、そんなのは自分で見つけるもんだ!!人に頼ってんじゃねぇ!!」
「・・・そうだよね・・・自分でやるもんだよね」
「・・・でもまぁ、もしもそうなっちまったんだったら・・・諦めるな!!・・・絶対に生きてるってバカになれ!!お前の男はお前を置いてどっかに行く男か!?」
バギーにそう言われてウタはルフィと再会してからの事を思い出した。
『なら、ウタ。俺達と暫く居ようぜ!』
『離れてても俺はずっとウタのここにいる』
『俺がお前との約束を破るわけねぇだろうが!!』
ルフィが自分に対して言ってくれた事をちゃんと思い出したウタは笑顔になった。不安がないわけでは無いがちゃんと繋がってる。
そう思ったウタは先程よりも良い表情になった。
「よし!それじゃ、戻るぞ・・・んで色々と手間かけた分は・・・ライブで返せ」
「わかった!今日の晩に特別ライブをやるからね!!ペローナにも生のステージを見せたかったし!!」
「ギャハハハハ!!宴が盛り上がるぞ!!俺も酒が進む進む!!」
「もう、あんまり飲むと体に悪いって言ってんじゃん!」
「うるせぇ!!姪がおじさんを気遣うんじゃねぇよ!」
「・・・宝とかじゃないの?・・・一応娘だよ」
ウタはバギーにそう訪ねた。
最初はシャンクスに対する反抗的な感覚でバギーの娘を名乗ったし、シャンクスと仲直りするまで名乗ると決めていた。ウタにしてみれば自分を助けてくれたバギーもシャンクスやゴードンと同じ自分の父親だった。
しかし、バギーは顰めた顔をウタに向けた。
「だから俺に娘は居ねぇよ・・・それに俺の宝は金銀財宝って決めてんだ!!んでいつか海賊王になってこの世の全ての宝を手に入れるのが俺の夢だ!!」
バギーは呆れながらそうウタに言うと何時もと全く変わらない調子に溜息が溢れつつも安心して2人は戻っていった。
〇〇〇
ワノ国の花の都のオロチの住む城でもルフィが捕まった事が書かれていた瓦版が流れていた。
そしてそれを見ていた者がいた。
「ファッファッファッ・・・ルフィ太郎・・・麦わら・・・」
それはカイドウに敗れて捕まったキッドの為にオロチの手足ととして動いてるキッドの相棒であるキラーだった。自分の武器であるパニッシャーを奪われて大嫌いな素顔を隠す仮面も奪われて、ハズレのSMILEのせいで笑う以外の全てを奪われたキラーは辻斬りの人斬り鎌ぞうとして今日もオロチの手足として使われていた。
「ファッファッファッ!!また歌姫の歌が聴きてぇな・・・ファッファッファッ!!」
最早、笑ってるのか泣いてるのか自分でも分からなくなってくるがキラーは久しぶりに懐かしい名前を見れたのもあってそんな願望をしていた。
というわけでルフィ・・・カイドウに敗北。
う~ん、原作を読みながら書いてますがこのカイドウ、化け物過ぎる・・・
そしてルフィの敗北を感じ取ったウタ・・・を 咤するバギー・・・お前、本当に今作だとマジで頑張りまくってんな・・・まぁ最終章じゃ、更に活躍させるけど・・・
そして遂に登場・・・鎌の男ことキラーも本格的に出てきました!!
最終章で暴れるのが決定済な6人の内の1人・・・そう鎌の男はコイツです!!
好きなキャラなので・・・・