ようこそ何でも屋のいる教室へ   作:レオパルト

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ヒロインとか全く決めてません。このキャラが良いよ!っていうのは感想にください。神室真澄と松下千秋とか言ったあたりは作者のお気に入りなので高確率で絡んできます。


第2話 自己紹介

坂柳とクラスを確認し、お互いがAクラス配属だったため、二人でAクラスの教室に向かい、教室の扉を開けると既に半数の生徒が着席して、各々の席の近辺の生徒と談笑している様子が伺えた。自分たちもそれぞれの、と言っても前後なのだが席に座り他愛もない話をして時間を潰す。

 

「坂井くん、突然ですがどう思いますか?この異常なくらいの監視カメラの多さは?」

 

「そういやこの部屋にもあるし、来る途中何度も見かけたが確かに少し数が異常だな」

 

部屋の天井を見上げてこちらを密かに先程が無音で伺う監視カメラを見つめながら質問に答える。

 

「理由は多分、授業態度の監視とかその辺りじゃないか?ここって国の運営する学校ならそれなりの厳しさがあってもおかしくないだろうし......というかまだ入ったばかりで、なぜそんなことを聞くんだ?」

 

坂柳が口を開いて返答しようとすると、教室の扉が勢いよく開かれて教師と思わしき男性が入ってくる。男性は教卓の前に立って簡単にこう告げた。

 

一つ目は彼が真嶋智也と言って俺たちAクラスの担任だと言うこと。

 

二つ目は今から配られる端末に学校内で使えるポイントが10万ポイント送信されており、毎月ポイントが送信されるということ。

 

二つ目を聞いた時は少しクラスは騒然となったが、言うことを言い終えた真嶋先生は教室を出ていき、流れるように後ろの席にいた坂柳がクラスの自己紹介をしようと提案した。この意見に反対はなく、一人ずつ自己紹介を始めていく。どうやらここは五十音順ではないようで、先に坂柳の自己紹介が始まった。

 

「坂柳有栖と言います。見ての通り、先天性の病気で杖をついて生活していますが、よろしくお願いします」

 

坂柳の自己紹介に対して一般的なレスポンスと拍手が行われる。

 

「坂井侑己です。これと言った特徴はないですが、基本的なことなら大体はできるので困り事があったりしたら頼って貰えたら嬉しいです。よろしくお願いします」

 

俺の自己紹介も少しのレスポンスと拍手が返ってくる。最後まで全員の自己紹介を聞いて特徴的だったのが、先天性の病でスキンヘッドの葛城康平、少しチャラついてそうな見た目の橋本正義、どこか不気味な雰囲気の鬼頭隼と言ったこの辺りだろう。全員の自己紹介が終わり、雰囲気がおおよそ掴めてきた所で、今日は解散となった。それぞれが教室を出ていき、自分も寮の部屋を確認するために教室を出ようとすると、坂柳に声をかけられる。

 

「坂井くん、少しお待ち頂けますか?この後、お時間があればカフェでお茶でもどうかと......」

 

「別に構わないが、先にコンビニに寄っても構わないか?」

 

「ええ、構いませんよ」

 

「OK、じゃあとりあえず行こうか」

 

そう言ってコンビニに向かった。最寄りのコンビニは入学式初日で日用品を買うために人でごった返していたので、坂柳の足のことも考えて、少し遠いコンビニで買い物をしてレジを終えると、店内の片隅から坂柳が端末のカメラを構えている。カメラのレンズの先には何やら棚にある商品を物色している同じく1年生の女子がいた。

 

「何してるんだ、坂柳?カメラなんかつけて」

 

「あそこの彼女が先程から怪しい動作を繰り返しているので、少し撮影をしています」

 

「......あー、なるほど万引きか?その映像で犯行の瞬間を抑えてどうするつもりだ?」

 

「彼女を私の手駒に加えます」

 

「い、いきなり物騒だな......坂柳、撮っている所すまないが見つかったら後味悪いからちょっと伝えてくる」

 

そう言って俺は、店内の陳列棚から商品を取って、カバンの中に隠そうとする彼女の手首を掴んだ。

 

「......!?」

 

手首を掴まれて動揺している彼女の耳元で小声で呟く。

 

「それ以上は犯罪だぞ、あっちから録られてるから証拠を作りたくないならやめておけ」

 

「......っ!?」

 

そこまで言うと彼女の手首を離して、彼女の手を自由にする。すると彼女は自らの意思で、カバンに半ば入りかけていた商品を棚に戻す。そこまで見届けて彼女から視線を離しずっとカメラを構えていたであろう坂柳のもとに戻る。坂柳はカメラを構えながら獰猛な笑みを浮かべている。何を考えているか小声で確認する。

 

「なあ坂柳、なんでそんな顔してるんだ?流石に未遂だから、脅迫材料にはならないだろ?」

 

「いえいえ、坂井くんは気づいてらっしゃらないと思いますが、彼女実は先程の未遂が二回目なんですよ。二回目同様、一回目の商品は棚に戻しましたが......」

 

どうやら彼女は既にあの時点でカバンに商品を忍ばせていたらしい。しかし万引きとは、自分のカバンに入れた時点で成立する。既に彼女の運命は坂柳が握っていたのだろう。

 

「......なんか坂柳、よくやるよ。普通の人は他人を脅そうなんて思わないぞ」

 

「それは褒め言葉として受け取っておきます」

 

呆気に取られて店の前で戦慄していると、先程の女子が店から出てくると、こちらに向かって歩いてきたようだ。後ろから肩を叩かれる。

 

「あんた、さっきはありがと......」

 

「あ、ああ......それなんだがな......すまない」

 

自分を助けたはずの人間が何かを悔いているのだ。女子は頭に?を浮かべているのだろう。理解が追いついてないようだ。

 

「確か......貴女は同じクラスの神室さんですね?」

 

「そうだけど......まさか動画録ってたのって坂柳?」

 

「ええ......バッチリ録れていましたよ。"一回目"の万引きも......」

 

「......!?」

 

「やっぱりか......で、何が目的なの?ポイント?」

 

やはりと言わんばかりに諦めて観念したかのように坂柳に要求を聞く神室と呼ばれた女子。そういやクラスの自己紹介の時軽くだけ自己紹介をしていたな。

 

「そうですね......ここはわざわざ止めに入った坂井くんに聞いてみましょうか」

 

「ここで俺に振るのかよ......そうだな......神室だっけか?坂柳の友達になってくれないか?」

 

「「え?」」

 

二人は素っ頓狂な声をあげて困惑している。

 

「いやだって、坂柳って良い性格してるからさ。こんな言い方したら失礼だけど、友達出来なさそうだなって思ったから......」

 

我ながら余計な配慮かもしれないが、こう言うところで恩を売っておこう。

 

「......意外でしたね、てっきり神室さんに肉体関係でも迫るのかと思っていましたから......」

 

「いや流石にそこまで鬼畜じゃないんだが......」

 

「そうだ真澄さん、この後坂井くんとカフェで少し話し合いをするのですが、ご同席しませんか?」

 

神室は少し考える素振りを見せると、素直に承諾した。

 

「まあ、良いよ。この後暇だし、友達の誘いだしね」

 

どうやら坂柳と神室は良好な関係を気づけているようだ。




感想で人気のキャラは投票でも作って選ぼうかなと思います。ハーレムにするつもりは極力ありません。
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