Aqoursとは平凡な日々が送れない…… 作:疾風“はやて”
今回は序盤を書きました。原作通り進んでいく予定です!
それでは本編どうぞ!
※前回の話と合わせて1つにしました。とりあえず投稿は遅くなりますのでお気に入り登録して待っていてくれると助かります!
ピピピピッ!ピピピピッ!
アラームの音と、窓のカーテンの間から差し込んでくる太陽の光で俺(鈴木優翔)は目が覚める。
横になったまた、グーッと伸びをする。
眠い目を擦りながらベッドから立ち上がり一階へと下りた。
そのまま洗面所に入り、顔を洗ってから軽く歯を磨いてリビングへと入る。
今日から学校かぁ~…。
女子高に一人だけ男ってめちゃめちゃ気まずいなー…。
自己紹介とかどうしよ……。
実は今日は転校初日であり、その転校先は女子校である。
そして、俺はもちろん男だ。別に性格やらが女の子であるわけでも、女の子になりたいというわけでもない。
ついてるものもついてる、紛れもない男である。
そんなこんなで俺が女子校に入ることになった経緯を説明しよう…。
俺は、親の転勤で東京から静岡へと引っ越すことになった。
親は静岡に別荘を持っていたが特に使っていた訳でも無かったので、これからのことも考えて一人暮らしをさせてみたいと提案してきた。俺はそれを快く承諾、そしてこちらに引っ越してきた。
何回かこちらに来たことはあるため、近くのお店などは何となくわかる。
そして、こっちに引っ越してきた理由はもうひとつ。
近くの女子校が統廃合になるかもしれないため、テスト生として男子生徒を募集していたのだ。学費、教材費諸々が免除となるとのことで親の負担を少しでも減らしたいと思っていた俺は、女子校の試験を受け合格。そのまま転校する流れとなった。
親は少し心配していたが、俺は大丈夫。
陸上一筋だったため友達はあまり多くなかったし、一人は慣れっこである。
俺は顔はカッコイイ訳では無いのでハーレムというものも期待できない。告白もされたことないし…、ちょっと悲しい。
そんな感じで俺は今日登校します。
台所で朝食を作り始める。
今日は、目玉焼きかな?簡単だし。
弁当は卵焼きと~…、冷凍の唐揚げにしよ。
ささっと食事と片付けを済ませ、前日に支度しておいたリュックに弁当箱を入れて、玄関の扉を開く。
歯は磨いたし、鍵も…、ガチャン!
よしっ!閉めたからきっと大丈夫でしょ。
俺は親と離れて暮らすことになった。親が言うには、“早く一人暮らしに慣れといた方が社会に出たときに困らない”とのこと。
親がいないのは少し寂しいが、自由に過ごせるのでそこそこ快適である。
俺の通う学校まではバスが出ている。
確か旅館みたいなところの近くにバス停があったはず…。
そこまでは歩いていける距離なので、スマホ片手に、空いている方の手でイヤホンをつけ音楽を聞きながらバス停まで歩くとしよう……。
数分後…。
おっ、あれがバス停だな。
バスまではまだ時間あるし、ゆっくり椅子に座って待ってよっと。
あるあるだよね、初めての環境とかでバスに乗る時とか電車に乗る時にちょっと早く着いちゃうの。
こう周りを見渡してみると、この街はいわゆる田舎と呼ばれるところなのだろう。
周りに人は多く見えない。
東京から来たのもあるが少し違和感がある。
しかし、景色はすごくキレイだと思った。
海が見えるし、木もたくさんあって、それに海の音とかスゲー心が安らぐし……。ASMRみたい。
『あれバス停に人がいる!』
ボーッと景色を眺めていると女の子の声が聞こえた。
てか、イヤホンしてるのに声が貫通してきたんだが…。
俺は誰だろうと思い、声のする方を見る。
そこには制服を着た可愛らしい女の子が二人いた。
一人は、オレンジの髪に取って付けたようなアンテナ(いわゆるアホ毛)の目立つ女の子、もう一人は赤紫?色の長い髪で大人しそうなイメージの女の子がいた。
するとオレンジの髪の子とパチッと目があった。
そのまま駆け寄って来て…
千歌「あのー、見たことないけど引っ越してきた人?」
オレンジの髪の女の子が首をかしげながら聞いてくる。
てか、距離感バグってね…?近いて…
優翔「そ、そうだけど。3日くらい前に…」
千歌「やっぱりそうなんだ!私、高海千歌っていうんだ!」
ん?この街の人って会っていきなり自己紹介すんの…?
梨子「ま、待ってよ千歌ちゃん!」
そこにロングヘアーの女の子が追い付いてくる。
千歌「あ、梨子ちゃん!今この人に挨拶してたんだー!」
千歌は追い付いてきた女の子に状況を説明する。
俺も自己紹介しといた方いいよな…?
優翔「俺は鈴木優翔。よろしく」
梨子「あ、私は桜内梨子です」
礼儀正しくて丁寧な子だな~。
なんかこっちの背筋も伸びちゃうわ勝手に……。
優翔「見た感じ年近そうだけど、もしかして高2?」
千歌「うん、そうだよ!」
あてずっぽうが当たったわ。
優翔「なら一緒だわ…俺も高2なんだ」
千歌「へぇー!あ、制服着てるけど…どこの高校通うの?」
優翔「えっと~…。実はすごく、いいずらいんだけど~……」
今は俺はバスの中にいる。
そして、女の子に問い詰められているところである。
しかも可愛い子がまた一人増えたし。
なんなんだこの街は、可愛い子しかいないのか?
千歌「本当に私たちと同じ学校なの~…?」
千歌がジト~っと疑いの目を向けてくる。
優翔「ホントだって!テスト生として呼ばれてきたんだよ」
同じく千歌の横の二人も疑いの目を向けてくる。
曜「怪しいであります…」
そう言うこの子は、バスに乗っていた千歌の幼馴染みの“渡辺曜”。
優翔「いや女子高に行く俺もかなり気まずいから…」
こんなに美女が集まる学校に行くとなると、嬉しい通り越してむしろ行きたくないが勝っちゃうよ。
俺マジで学校から追放されるかもしんないわ…
梨子「きっと優翔くんにも事情があるんだよ」
よく言ってくれた。
君はやっぱり優等生の三文字が似合うわ。
千歌は小さい声で“そうかなぁ~”という。
梨子ちゃんの発言を受けても、まだ少し疑っているようだ。
優翔「まあ俺としては、なるべく静かな学校生活を送りたいんだけどね~…」
曜「それはかなり難しいと思うけど…。女子高に男子が一人転校してくるなんて普通じゃないよ」
ん?待てよ。
曜ちゃんの返答で気づいたんだけど、この三人明らかに可愛いすぎてるし、この子達のいる女子高に通っていくとなると、平凡な日々が送れないのでは…?
かなりマズイ状況なのかもしれない……
悪夢か天国を見ることになるかもなぁ~…。
優翔「(人生の選択肢、ミスったかもしれない…)」
世界一不安しかない学校生活が始まろうとしていたのだった。
そして、学校にバスが着いたので、俺たち4人は下車する。
ここに着くまでにわかったことがある。
まず、梨子ちゃんもつい最近ここに引っ越してきたこと。
そして千歌と曜ちゃんは幼馴染であること。
千歌はスクールアイドルをしようとしていること。
梨子ちゃんの事もスクールアイドルに誘っているが、断られ続けていること。
ついでに今度の休日にダイビングショップに行くこと。
そして半ば強引に俺もそれに連行されそうなこと……
などなどたくさん話してもらった。
優翔「梨子ちゃんも大変なんだね…」
梨子「あはは…」
同情の言葉を送ると、梨子ちゃんは苦笑いする。
千歌「何回もお願いしてるのに〜…」
するとピコーン!と頭のてっぺんにあるアホ毛を立てて…
千歌「あっ、そうだ!!」
曜「どうしたの?千歌ちゃん」
急に大声を出す千歌をみて不思議そうに曜ちゃんが尋ねる。
千歌「優翔くんもスクールアイドル部に入らない?」
優翔「………え?」
千歌「その方が男子の意見も聞けるし、絶対にたのしいよ!!」
男子の意見が聞けるには納得できるが、楽しくなるかは分かんないと思うよ?まだ会って数時間だしね…
優翔「まあ、別に暇だったらやってもいいけど……」
千歌「ほんとっ!?やったー!」
まだ入るとは言っとらんが…。
曜「優翔くん、本当にいいの…?」
曜ちゃんが心配そうにこちらを見てくる。
やっぱり可愛いな〜、ってそんなこと考えてる場合じゃなくて…!
優翔「う、うん。マネージャーみたいにサポートするくらいならやってもいいよ。運動も苦手では無いから一緒に練習したりも出来ると思う」
千歌「ありがとう!優翔くん!!」
優翔「まだ入るって決まったわけじゃないけどね…?」
千歌「いーや、千歌には分かるよ!優翔くんは絶対に入ってくれるって」
この子には相当いい人に見えてるんだろうな、俺…。
俺が悪いやつだったら千歌は喰われてるわ…、多分。
とりあえず3人に理事長室に案内してもい、そこで別れた。
てか学校に理事長室ってあるんだ…。理事長ってそんなに頻繁に訪れるものなのだろうか?
そう思いながら、軽く扉をノックする。
「どうぞー」
中から女性の声で、許可が出たので俺は扉を開け中に入る。
優翔「失礼します」
ひとこと言い、中を見ると金髪と黒髪ロングの2人の女性がいた。
「アナタが鈴木優翔デスネ?」
金髪の女性が言う。
優翔「あの〜、理事長とお話したいのですがどちらにいらっしゃいますか?」
2人とも制服を着ていたため、おそらくこの学校の女子生徒だろう。
てか帰国子女ですか?この金髪の方は。
鞠莉「ワタシがこの学校の理事長を務めている小原鞠莉デース!気軽にマリーって呼んでね♡」
あーっと、この人ちょっと苦手かも……。
優翔「…って、あなたが理事長ですか!?でも制服着て…」
鞠莉「この学校の生徒兼理事長よ♡」
優翔「えぇ〜、そんなことあります…?」
意味のわからん肩書きに若干引き気味の俺である。
鞠莉「とりあえずアナタはテスト生の試験に合格したので、ここでこれから学校生活を送ってもらいマース!で、私の横にいるのがこの学校の生徒会長デース♡」
ダイヤ「黒澤ダイヤと申します。私はテスト生に関することをお聞きしたのはつい先日で、認めた覚えもありませんが、アナタが来てしまった以上、問題を起こさない限り追い出すようなことはしません」
鞠莉「もー何度も謝ったじゃないダイヤ!」
うん。なんかついていけないわ。まともな人は生徒会長だけなのかもしれない。何かあったらすぐこの人に助けを求めよう。
場所は変わって2年生の教室。
入って自己紹介というところで黒板に自分の名前をチョークで書いている。
生徒たちには背を向けているが、あまりにも視線が痛い。なんで男がいるねんみたいになってるんだろうな…。
優翔「えぇーと、鈴木優翔です。親の転勤で引っ越してきて、テスト生としてこの学校に来ました。これからよろしくお願いします」
何とか言えた…。クラス中がざわめいているが怖いのであまり聞きたくない。
先生に指示された席は、朝に会った3人の近くの席だった。
隣には梨子ちゃんがいるので少し安心。
梨子「よろしくね優翔くん」
優翔「うん、よろしく」
そしてそのまま授業が始まった。
時が経ち、今は昼休憩の時間……
と、言っても俺はグッタリとしていた。
千歌「優翔くーん、だいじょーぶ?」
優翔「づがれだぁー」
俺は机に突っ伏しながら答える。
曜「休憩の時間とかずっと質問攻めだったもんね…」
梨子「私も少し気持ちが分かるわ。でも私の時より凄かった気がする…」
二人の言う通り凄かったのだ。
机の周りに人だかりが出来て、質問攻め。
あれはもうほぼ拷問だったね。人との会話はほぼ最低限だった俺には少し辛かった。
千歌「“東京ってどうなのー!?”とか…」
曜「“彼女いるのー!?”とか…」
梨子「“部活何やってたのー?”とか…」
優翔「東京はうるさいし、人多いし、空気汚いし、彼女も俺平凡な顔すぎていた事もないし、部活は陸上やってたけどここではやんないし……」
梨子「ちょっと悪く言い過ぎじゃない…?」
東京には少し言いすぎたかもと少し反省……。
東京ごめん…
曜「でも優翔くんなら彼女いそうだけどね?」
千歌「千歌は優翔くんカッコイイと思うよ?」
励ましの言葉だとしても、お世辞だとしてもありがたいわ……。
優翔「俺かっこよくは無いけどね?でもありがと、彼女いなくて悲しくなってたけど少し元気でたわ。こんな優しい美少女たちに囲まれて俺は幸せ者だよ……」
運使い果たしてしまった気がする。
来世はおそらくセミとかバッタとかの虫にでもなるだろう。
千歌「曜ちゃんや梨子ちゃんならまだしも私はかわいくなんてないよ」
優翔「いや、三人とも東京の学校にいたって多分すげー目立つと思う。それくらいカワイイと俺は思う」
これが俺の正直な感想である。初めて見た時、面食らったもん。
輝いて見えたわ……
千歌「そ、そうかなぁ〜、えへへ」
千歌は照れくさそうに頭をかく。
他の二人もちょっと嬉しそうだし……。
うん可愛すぎる。多分今日、俺交通事故にあって死ぬわコレ。
てか三人と出会って一日も経ってないのに距離近すぎじゃね?
俺も気づかなかったわ。
この人たち凄すぎるわ…………。
内浦恐ろしい街である。
鈴木優翔
自分視点→どこにでもいる平凡な男子高校生
周囲の人視点→上の中ほどの中々のイケメン
171センチ、52キロ、コンタクト装備、元陸上部・長距離でありスタイルはかなり良い
東京から親の転勤で静岡に高2になると同時に引っ越した。母に「丁度ここテスト生として募集してるみたいだから」と浦の星女学院に転入。学費全てが免除になるという利点があり、親にあまり迷惑をかけれないという優翔の思いもあった。
誰のルートがいいですか?
-
高海千歌
-
渡辺曜
-
桜内梨子
-
津島善子
-
黒澤ルビィ
-
国木田花丸
-
黒澤ダイヤ
-
小原鞠莉
-
松浦果南