Aqoursとは平凡な日々が送れない……   作:疾風“はやて”

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今回は前回の倍くらいの文字数でした。
アンケートの回答お待ちしております。


ダイビングショップと海の音…

なんか千歌だけ身近に感じるなとは思ってたけど、まさか過去に会ってたなんてね…

 

 

まあ、だからって今までと生活が変わる訳では無いけども。

ちょっとした驚きだね。

 

 

ってことで今日は日曜日。

 

 

千歌と梨子ちゃんと曜ちゃんとダイビングショップに行く日だ。

一回千歌の家に集合してから出発となっている。

 

 

水着は一応履いてきたし、タオルも持ったし、コンタクトもバッチリしたから大丈夫だろう。

 

 

考えながら歩いていると十千万旅館が見えてきた。

建物の前には三人が既に集合していた。

 

 

千歌「あ!優翔くーん!こっちこっちー!」

 

 

朝っぱらから元気ですな〜…

そう思いながら三人と合流する。

 

 

優翔「おはよ」

 

 

曜「おはヨーソロー!」

 

 

梨子「おはよう優翔くん」

 

 

曜ちゃんも元気だな…。

 

 

千歌「これでみんな揃ったね!じゃあ行こっか!」

 

 

梨子「どこに行くの?」

 

 

千歌「淡島に、幼馴染の家でやってるダイビングショップがあるからそこに行くんだよ〜」

 

 

曜「それじゃあ全速前進…」

 

 

「「ヨーソロー!!」」

 

 

そんなノリは知らん。

俺と梨子ちゃんを置いてけぼりにしないでくれ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バスと船で移動し、淡島にあるダイビングショップへ着いた。

そこにはダイビングスーツ?に身を包んだ女の人がいた。

 

 

千歌「果南ちゃーん!来たよー!」

 

 

果南「みんないらっしゃい」

 

 

千歌は、果南さんのところに駆け寄っていきハグをする。

今目の前に拡がっている光景は男の目には少々毒である。

 

何故かって?そんなこと俺には言えん…。

 

 

そしてまたもや美女が登場である。なんなんだこの町は……?

 

 

梨子「今日はよろしくお願いします」

 

 

優翔「…よろしくお願いします」

 

 

梨子ちゃんの挨拶に続いて俺も挨拶する。

 

 

果南「千歌から話は聞いてるよ。東京から引っ越してきたんだってね」

 

 

「「はい」」

 

 

俺と梨子ちゃんは二人で返事をする。

 

 

果南「ここの生活には慣れた?」

 

 

梨子「はい、私はだいぶ慣れました」

 

 

優翔「俺はまだ1週間ぐらいなんで慣れないですね……。女子しかいないし……」

 

 

果南「女子に囲まれたくて来たんじゃないの〜?」

 

 

笑いながら冗談まじりにそう言ってくる。

 

 

千歌「えっ!そうなの優翔くん!?」

 

 

冗談でも言わないで欲しい。

ほら、千歌信じちゃってるし……。

 

 

優翔「ちがいますよ!そんな邪な心でこっち引っ越してきたわけじゃないですよ!」

 

 

果南「あら、そうなの?」

 

 

優翔「まあ、千歌たちがいなかったら一人ぼっちになって、また引っ越してたかもしれないですけど…。冗談でもやめてくださいよ〜……」

 

 

果南「ごめんごめん!まあ、今日は皆楽しんでいってよ!」

 

 

微笑みながら謝ってくる。

あまり俺をからかわないで欲しいです……。

 

 

果南「それじゃあ準備するから着いてきて」

 

 

『はーい』

 

 

海潜る前から少し疲れたわ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

果南さんについて行き、ダイビングスーツを貰ってそれに着替える。

 

 

俺ちょっとこういうピチピチの服嫌いなんだよな。

 

 

陸上のユニフォームは、長距離選手はピチピチの服じゃなかったから良かったけど。

 

 

準備を終えた俺たちは、船に乗って海へと出る。

 

 

やっぱり俺来ない方が良かったかも。

 

 

目のやり場にすごーく困る。

さらにここには美少女しかいないときた。

何者かに海に突き落とされるかもしれん……。

 

 

でも、そんなことよりも驚きなのは果南さんは俺の一個上で浦の星の3年生らしい。

 

 

大人っぽすぎるし、さらには船運転しちゃってるし。

もう訳が分からん…。

 

果南「着いたよー」

 

 

船が止まり、俺たちは潜る準備をする。

 

 

千歌「よぉーし!潜るぞー!」

 

 

曜「ヨーソロー!」

 

 

千歌と曜ちゃんは慣れた手つきで準備して、ジャバーンっと音を立てて潜っていった。

 

 

俺たちも潜ろうと船のふちへと歩く。

結構重たいんだな、酸素のやつ。

 

 

ふと横を見ると梨子ちゃんが怯えた様子で海を眺めていた。

 

 

優翔「梨子ちゃん、こわい?」

 

 

梨子「うん、少し……」

 

 

千歌から聞いた話だと、梨子ちゃんと千歌が初めて会った時に梨子ちゃんは海に飛び込もうとしていたらしいのだが、浜辺と沖ではやはり違うのだろう。

 

 

優翔「じゃあ一緒に潜ろっか。ほら、おいで」

 

 

俺は優しく手を差し伸べる。

 

 

梨子「えっ、でも…」

 

 

優翔「大丈夫だよ。俺がいるから」

 

 

ちょっと間が空いてから梨子ちゃんは頷いて、こっちに来る。

 

 

優翔「じゃあ行くよー!せーのっ…」

 

 

ジャバーンッ…!

 

 

 

 

 

海の中を見ると、すごく透き通っていて綺麗だった。

隣の梨子ちゃんも大丈夫そうだし。

 

 

千歌と曜ちゃんはすでに深いところまで行っていた。

足をうまく使って水中を潜っていく。

意外と楽しいな〜。

こうやって足パタパタさせながら潜るの…。

 

 

 

 

そうして俺たちもそこに追いつく。

 

 

でも、深く潜ると少し薄暗かった。

 

 

それもそのはず…

深く潜るにつれ、太陽の光は届きずらくなる。

 

 

梨子ちゃんの方を見ても、表情は明るくなかった。

 

 

そんな時、千歌と曜ちゃんが上の方を指さす。

 

 

そこには……。

 

 

 

 

 

 

 

見たことがないほど美しい景色が広がっていた。

 

 

海は横や下を見がちだけど上を見ると、海水に太陽の光が反射して輝いていた。

 

 

これがこの町の…、輝き……。

 

 

 

 

俺には海の音はちょっと分からない。

 

 

 

 

でも、これはここに来なければ見れなかったとハッキリわかる。

 

 

俺ここに来て良かったわ…!

 

 

隣にいる梨子ちゃんの顔も明るくなっていた。

 

 

きっと海の音が聞こえたのだろう。

 

 

俺たちは船に戻った。

 

 

梨子「海の音、聞こえたわ!」

 

 

嬉しそうな顔で梨子ちゃんはそう言う。

 

 

千歌「ほんとっ!私も海の音、聞こえた気がする!」

 

 

どうやら千歌にも聞こえたようだ。

 

 

曜「優翔くんはどうだった?」

 

 

微笑ましそうに笑っていた曜ちゃんはこっちに振り向いて聞いてくる。

 

 

優翔「俺はここに引っ越してきて良かった…!って思ったよ。千歌と曜ちゃん、ありがとね!」

 

 

千歌「二人とも喜んでくれてよかったぁー!」

 

 

俺たち全員は笑顔で船に戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優翔「今日はありがとうございました」

 

 

俺は果南さんのところにお礼を言いに行った。

 

 

果南「楽しんでくれたみたいでよかったよ」

 

 

優翔「この町の良さを一つ見つけられました。俺、この町に引っ越してきてよかったです!」

 

 

果南「そう言ってくれると凄く嬉しいな〜!また遊びにおいでよ」

 

 

果南さんは嬉しそうに微笑む。

 

 

優翔「はい、もちろんです!」

 

 

そう言って俺たちは帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日……

 

 

曜「えぇーっ!?スクールアイドルやってくれるのー!?」

 

 

梨子「うん、海の音が聞けたし、私もスクールアイドルに興味が出てきたから」

 

 

優翔「おーっ!良かったじゃん千歌」

 

 

梨子ちゃんはやらないと思ってたけど、これは嬉しい誤算だね。

 

 

千歌「うん!だから、今日は家で作詞しようかなって!」

 

 

梨子「作曲して欲しいって言うから詞は出来てるものだと思ってたのだけれど……」

 

 

千歌「あはは〜……」

 

 

優翔「まあ、四人いればなんとかなるっしょ!ね、曜ちゃん?」

 

 

曜「…ぇ?あぁ、うん!」

 

 

ん?どうしたんだろう。

曜ちゃんがボーッとしてるなんてめずらしい。

 

 

ま、そんな日もあるか。

 

 

ということで放課後に千歌の家に向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして放課後、みんなバスで帰りそのまま千歌の家へと行った。

 

 

千歌「さあみんな入って入ってー!」

 

 

優翔「お、ワンちゃんいるじゃん」

 

 

千歌「うん!そうだよー!名前はしいたけって言うんだ!」

 

 

しいたけ要素はどこかわからんが……。

 

 

優翔「……ん?梨子ちゃんどうしたの?」

 

 

梨子「えっ!?いや、なんでもないわよ…!」

 

 

怯えてるように見えるけど……。

 

 

優翔「しいたけ、撫でても大丈夫?」

 

 

千歌「うん、優しくて大人しいから大丈夫」

 

 

そうなんだ。

でも近くに来てみると、おっきくてちょっと怖いな…。

 

 

わん!

 

 

梨子「…ひぃっ!」

 

 

優翔「おぉ〜、よしよし…。いい子だな〜しいたけは」

 

 

人懐っこくて可愛いな。

ペットは飼い主に似るって言うけど、千歌みたいだわ。

 

 

曜「優翔くーん、そろそろ行くよー!」

 

 

優翔「ん、分かったー!またな?しいたけ」

 

 

わん!

 

 

うん、可愛い〜……。

 

 

『お邪魔しまーす』

 

 

志満「いらっしゃい、千歌の姉の高海志満です」

 

 

どことなく千歌に似てるけど、なんか千歌を数百倍も大人っぽくした感じだな〜。

 

 

『よろしくお願いします』

 

 

俺と梨子ちゃんは声を揃えて言う。

 

 

志満「あら、男の子も一緒なのね。千歌ちゃんが男の子を連れてくるなんてね〜」

 

 

千歌「この人がテスト生の子だよ!」

 

 

優翔「鈴木優翔です」

 

 

志満「やっぱり東京の子だから、カッコイイわね〜」

 

 

お世辞だとしても嬉しすぎる……!

火が出そうなくらい顔が熱い。

 

 

優翔「そ、そんなことないですよ!志満さんもすごく美人ですよ!」

 

 

志満「あら上手ね?優翔くん」

 

 

千歌「優翔くん顔真っ赤だし…、てか志満ねえのこと口説かないでよ!!」

 

 

優翔「いや口説いてねーわ!」

 

 

志満「千歌ちゃん、もしかして嫉妬?」

 

 

千歌「ち、ちがうよ!もう、行くよみんなっ!」

 

 

千歌が狼狽えとる……。

そっちの耐性は俺も含め皆ないっぽいからな〜。

 

 

志満「ゆっくりしていってねー」

 

 

俺らは二階にある千歌の部屋へと向かう。

あー、疲れた。変に体力使ったわ…。

 

 

てか、女の子の部屋に入るのとか初めてなんだけど。

まあ、自然としてれば何とかなるか!

 

 

千歌「着いたよー、さあ中に入って!」

 

 

俺らは空いているところに荷物を置き、机を囲むようにして座る。千歌はどこからか紙とペンを取りだし作詞モードに入る。

 

 

 

優翔「はぁ〜、なんか疲れた」

 

 

曜「あんなにはしゃいでたもんね〜」

 

 

梨子「それに優翔くん、志満さんに褒められて顔真っ赤にしてたものね」

 

 

優翔「それは忘れてくれ…」

 

 

不覚にも照れてしまった……。

いや、お世辞だとしてもあれは嬉しすぎた。

全世界の男があんなふうに言われたら、照れるよ絶対。

 

 

千歌「志満ねえは千歌のだから優翔くんにはあげないよ!」

 

 

優翔「いやもらう予定なんてないわ!」

 

 

曜「優翔くんは志満さんみたいな人が好きなの?」

 

 

梨子「そうなの?」

 

 

優翔「…え?」

 

 

曜ちゃん、君は何かと掘り返さない方がいいことを掘り返してくることが多くないかい?

 

 

この前の彼女いそう発言もそうだよ……。

まあ悪気は無いんだろうけどさ……。

 

 

 

 

 

 

三人の目が俺を貫いてくる。

 

 

なんか、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コワイ!

 

 

普通の眼差しのような気がするけど、返答をミスれば殺されそうな……。

 

 

 

 

 

そんな感じがする……!

俺の第六感がそう訴えかけてきている!

 

 

優翔「いや、まぁ綺麗だったな〜って。大人の女性に褒められたのはお世辞だとしても嬉しかったし……。でも別に好きだ〜とか、惚れたって訳では無いよ!」

 

 

千歌「ふ〜ん…」

 

 

ん?なんかツンとしてない?

わさびが鼻に効いたときくらいツーンとしてない?

 

 

そんなに志満さん取られるの嫌なの?

いや別に取ろうとはしてないけども。

 

 

優翔「そもそも、志満さんは俺みたいな平凡な顔したお子ちゃまなんて眼中に無いでしょ…」

 

 

ん?なんか張り詰めた空気が少し緩んだ気がする。

 

 

 

梨子「まあいいわ、とりあえず千歌ちゃん、詞を作りましょう」

 

 

ナイス梨子ちゃん!良かった。

何とか開放された…………。

 

 

曜「千歌ちゃんはどんな歌が作りたいの?」

 

 

千歌「それはもちろん“恋”の歌だよ!」

 

 

優翔「千歌につくれるの?恋の曲なんて…」

 

 

千歌「つくれるよ、きっと!」

 

 

梨子「でも、みんな恋愛したことないんでしょ?」

 

 

優翔「それはちょっと厳しいね〜」

 

 

千歌「でも、μ'sのスノハレみたいな曲つくってみたいの!」

 

 

優翔「でも、誰も恋愛したことないんじゃちょっとな……」

 

 

千歌「じゃあμ'sも歌つくるときに、誰か恋してたってことかな?」

 

 

梨子「分からないけど……」

 

 

優翔「好きな人とかもいないなら、千歌の好きな物とかにすれば?」

 

 

千歌「私の好きなもの……、みかん!」

 

 

梨子「他には?」

 

 

千歌「うーん、スクールアイドル!」

 

 

曜「それだよ千歌ちゃん!スクールアイドルのことを歌にすればいいんじゃない?」

 

 

千歌「確かにスクールアイドルのことなら書けそう!」

 

 

そして黙々とペンを進める千歌。

さっきまで食べていたみかんを忘れたかのように書き進めていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千歌「できたぁーっ!」

 

 

昨日の疲れとさっきので疲労度が限界になり、ウトウトしていたら、千歌の耳を劈くような声で頭が冴えた。

 

 

千歌「どう?梨子ちゃん」

 

 

書いていた紙を梨子ちゃんに渡す。

 

 

梨子「うん、これなら大丈夫だと思うから私も頑張ってみるね!」

 

 

千歌「よかったぁ〜」

 

 

パッと外を見ると、太陽が傾きかけていた。

 

 

優翔「曜ちゃん、バスの時間大丈夫?」

 

 

曜「あっ、忘れてた…!ありがとう優翔くん!私もう行かなきゃ!」

 

 

優翔「ちょっと待って、俺送ってくよ」

 

 

曜「え?でも……」

 

 

優翔「もう暗くなってきてるし、一人は危ないよ。曜ちゃんは可愛いんだから。俺は時間あるし、大丈夫だから」

 

 

曜ちゃんは、コクリと頷いて喋らなくなってしまった。

やっぱり何かあるのかな……?

 

 

 

千歌と梨子ちゃんに別れの挨拶をして、俺たちはバス停へと向かうのであった。

 

 




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