一匹狼の大海賊   作:篤志

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オレ達は家族だ!そうだろう兄弟?

この世界にはいくつもの国が存在している。そしてその国々のほとんどが加盟している組織。それが世界政府である。800年前、わずか20人の王達がその組織を創設し、その権力は800年経っても衰えることなく絶対的なものとなっている。

ヒューやニューゲートが住む新世界のとある国は世界にわずかながら存在する世界政府非加盟国であり、その現状は国の名前こそあるものの、国家として形を成していない無法地帯だった。

 

国の名は『スフィンクス』

 

そんな国の一つの荒廃した街をニューゲートが、鉄くずを片手に歩いていた。

ニューゲートの周りには彼より年下の年端もいかない孤児たちが十数人歩いている。

 

「腹減ったな〜。ヒュー兄ちゃんどこまで行ったのかなぁ。」

「ニューゲート兄ちゃんが言ってただろ。兄ちゃんのハラが減りすぎて海王類の餌になったって!」

「そっか〜ヒュー兄ちゃん死んじゃったか〜。あ〜ハラ減ったな〜」

 

後ろで交わされる会話を聞きながらニューゲートは黙々と進んで行く。

そして、街を抜けた先の海へと繋がる道へと出た先に目に映ったものを見て頰を緩めた。

 

「相変わらずバカヤロゥだなアイツは。」

 

ふと呟いたニューゲートの笑みを見て周りの孤児たちも段々と笑顔になっていく。

 

「今日はうたげだな?だな?」

「あったりめーだろ!待ちに待ったんだ!」

 

彼らの声は歩みを進めるにつれて大きくなっていく。そしてついには歌を唄い出し、孤児たち全員の合唱となった。

 

『うったげだうったげ〜かいおうるいのすてーきだ〜』

 

ニューゲート達が海岸に着くと、砂浜には巨大な海王類が打ち上げられていた。

その傍で一人の少年が骨の付いた肉を一心不乱に食べている。その姿を見てニューゲートは無表情で少年の後ろに立った。

 

「何食ってんだオメェ...」

「ムシャムシャ.....アァ?この声は...?」

 

頭に疑問符を浮かべたが少年は肉を食べるのを一瞬やめたが、そのまま次の肉に手をつけて囓ろうとする。しかし、それをニューゲートが許さなかった。

少年の頭を背後からがっちりと掴み、顔面を砂浜へ叩きつける荒技。

少年はなすすべもなく顔が砂まみれになる。

 

「ぺ〜っぺっぺっ!口に砂が入ったァ!ん?意外と塩っ気があって肉と合うかも!ウマウマ」

 

更に青筋を浮かべ拳を握るニューゲート。少年は肉を齧りながら振り向く。

 

「ニューゲート!お前も食えよ!海王類のステーキだぜ!」

「1年ぶりの挨拶がソレかァ!アホンダラァ!!!!」

 

海王類を屠った少年、ウォルフ・D・ヒューはニューゲートの怒りの鉄槌によってそのまま星になった。

 

「「「「ヒューにーちゃああああああん!!!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読んでくれた人ありがとうございます

 

 

 

 

 

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