ウタとモブ(ガチ勢) 作:芝猫
ウタちゃんを幸せにするためにだけ書いた独りよがりの作品です。
同じ気持ちの方も一緒に傷を舐め合いましょう。
「うっ...うっ...ひぐぅ」
ある都市の映画館、1人の男が周りがドン引きするのもお構いなしにすすり泣いている。顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃになっており見るに耐えない状況になっていた。
「ウタちゃん、なんでぇ...(泣)」
この男、今年で20歳を迎える歴とした成人男性である。小中高大と、ごく自然に普通に生きてきた男。しかし、唯一人と違うのは大の「ONE PICE」ファンであるということ。
親から貰った小遣いはグッズにとかし、pixivでは関連の小説を読み漁り、映画も毎年見ている。
当然、今年も見に来ましたとも。なんてったてあのシャンクスが絡んでんだからすっ飛んできましたとも。しかし本題はそこではない。映画のPVを見てからウタちゃんにどハマりしたのである!
フィギュアは予約し、スマホのホーム画面やLINEのアイコンも変えてしまうぐらいどハマりしたのだ。本人の欲求を満たせたのと引き換えに周りからの評価は落としてしまったが.....。
そんな彼が待ちに待ったウタちゃんの初ライブ(映画)!1時間55分の至高の時間が続くと思っていた。
「辛すぎだろ.....無理、死ぬ.....」
最後のシーンではおそらくウタちゃんが亡くなったであろうことが嫌顔でも分かってしまったのだ。
「早く出なきゃ。迷惑になるな。」
映画館から重い足取りででる。
さっきのことを思い出してしまえばまた涙で前が見えなくなる。流石にこんな姿を公然で晒すわけにはいかない(もう晒している)。
家に着くまでの帰り道、自分を奮い立たせる様に様々な説を自分に言い聞かせた。
いや、実は生きてんじゃね?
ホンゴウさんのファインプレーで実はネズキノコの解毒薬もう一個作ってたんじゃね?
それか寝ればケロっと起きるとかあるんじゃね?
考えれば考えるほど自分の世界は広がっていく。
視界は狭まり自分の世界に入っていたところに
「おい!あんた危ねぇぞ‼︎」
そんな声を皮切りにものすごい激痛と衝撃で吹っ飛ばされるのを感じた。大方車かトラックにはねられたんだろう。
「おい!誰か、救急車を!」
誰かが俺を支えながら助けを呼んでくれている。
助けを呼んでくれている人、ありがとうね。俺みたいなボーッとしている奴のせいで時間を無駄にさせちゃって。
運転手の人、ごめんなさいね。ボーッとしている俺のせいできっと人生を変えちまった。
「う.....」
「おいあんた!大丈夫か⁉︎もう少しで救急車が来るからな!それまでの辛抱だ!」
「う.....た.....」
「すまねぇ!俺のせいであんた酷いことに.....」
「いけ.....る.....」
「「なんだって⁉︎何か言いたいのか⁉︎」
「ウタちゃん.....の.....ところに.....いける.....」」
「「は?」」」
どうやら馬鹿は死んでも治らないとは本当の様だ。
ウタワールドに一生居たいと思った人、先生に正直に言いなさい!
先生も居たいんだから。
これからウタちゃんの小説が増える事を信じて書きます。
よろしくお願いします。