Destiny Unchain Online 〜吸血鬼少女となって、やがて『赤の魔王』と呼ばれるようになりました〜   作:resn

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【小話】あなたのスキル構成は?【雛菊編】

 

「雛菊、刀スキル入手おめでとう。もう育成に入っているんだっけ?」

「はいです、『シュヴァルツヴァルト』は手強い敵が多くて、修練には持ってこいです」

「そう? 他の人が言うには結構大変みたいだけど……やっぱり雛菊はセンスが良いのかな。それで、どれくらい成長したのか見せてもらっていいかな?」

「はいです、お師匠!」

 

 ――――――

 PC name:雛菊

 種族:銀狐族

 

 所属ギルド:『ルアシェイア』

 

 ■基本能力ベーススキル

 

 HP:1700

 MP:225

 

 生命力(VIT):75/100(-10)

 精神力(MND):35/100(0)

 筋力 (STR):71/100(+10)

 魔力 (MAG):38/100( +10)

 

 ■所持スキル

 

 ・マスタリースキル

 

 両手武器マスタリー 75/100

 アーマーマスタリー 51/100

 

 ・ウェポンスキル/マジックスキル

 

 両手剣  60/100 (■:成長停止)

 刀    52/100

 

 強化魔法 42/100

 

 

 ・生産スキル

 

 分解 15/100

 鍛冶 12/100

 

 

 ・日常スキル

 

 落下耐性 42/100

 瞑想   15/100

 疾走   56/100

 隠密   46/100

 自然治癒 51/100

 観察眼  32/100

 起死回生 35/100

 

 

 ・補助スキル

 

 戦闘技能 42/100

 抜刀術  48/100

 

 

 

 合計 866/1200

 生産 27/60

 

 ■特性

 

『蒼炎』

『夜目』

 

 

 ――――――

 

「うわ刀、すごく上がってる……!?」

「えへへ、頑張りましたです」

「この、抜刀術っていうのは?」

「はいです、これは、刀を鞘に納めた状態からの初撃に限ってダメージボーナスが入るです。刀の戦技の一部にはこれとの複合スキルがあるから、切っても切れない関係のスキルになりますです」

「ははぁ、なるほど……あとは、オーソドックスな前衛アタッカーって感じだね。私たちの中では一番に一点特化な内容だから、とても分かりやすい構成だね」

「はいです。多分ですが枠はこのままだと少し余裕がありますから、何を追加するかは追々考えますです。私たちのギルド唯一の純前衛として、頑張るですよ!」

 

 

「それで……雛菊もレア種族『銀狐』だけど、目玉は固有スキル『蒼炎』だね。他にマイナス効果のデメリットがあるようなものは無いみたいだけど」

「ところが、この蒼炎自体がデメリットみたいなものなのです。発動中はずっと自動回復停止のままでダメージを受けますです」

「それは……確かに痛いね」

「おまけにHPに関連するVITもマイナス補正がつくから、多分クリムお姉さんが期待したようなタンク職には向いていません。ごめんなさいです……」

「いや、大丈夫。そもそもこのゲーム、純タンクはエンドコンテンツのレイドボスとかでもなければ、あまり必須でもないと思うよ」

「そうなのですか?」

「うん、特にPvPではね。例えば、盾を叩いて大きな音を出すことでエネミーを引きつける、戦闘技能10で取得する代表的な挑発技『タウント』だけど、NPCのエネミーと違ってヘイト値が存在しない対人戦では意味が無いよね」

「あ……確かに」

「そう、ターゲットを固定する手段が無いんだ、対人戦だと。相手を自分のところに釘付けにできるかは、いかに『自分を脅威に見せられるか』だよ」

「なるほど、そこでは前衛の技量次第なのですね」

「一方で、戦闘技能30で取得の『チェーンバインド』みたいに、自分を中心に相手の移動を制限する戦技は大抵遠距離攻撃持ちなエネミーには効果薄だけど、逆に対人戦では有効だけどね」

「師匠の『スレイヴチェイン』もそうですね」

「うん、そうそう。覚えてて偉い偉い」

「えへへ……」

 

 

「それで、雛菊。雛菊は、戦闘中嫌だなって思う状況はどんな時?」

「それは……複数人から攻撃されてる時です?」

「そうだね。特に、前衛の相手をしている時に後衛に横槍を入れられるのが本当に厄介だと思う。この前のPKとの戦いみたいにね」

「PK……PKはコロス……慈悲は無い……赤ネームはしねなのです……」

「居ないから落ち着いて!? ぎ、逆に戦いやすいのは?」

「はっ……そ、そうです、後衛の人たちから援護がいっぱい貰えた時です!」

「うんうん。じゃあ、そんな状況を作るにはどうしたら良い?」

「相手の後衛が好きに動けない状況を作って、その隙に援護を貰うです……あ」

「そう、そのためには後衛の人たちに、相手の後衛の行動を邪魔してもらわないといけない。だけど、それだと……」

「相手の後衛も同じことをしてくるです……」

「そう。前衛は、後衛が安心して仕事に専念できるように相手の前衛を抑える。後衛は、前衛が抑えに集中できるように相手の後衛を抑える。この均衡を崩さないと、自分たちの優勢に持っていくことができないんだけど……」

「だけど?」

「雛菊は、めちゃくちゃ堅いけど攻撃力が低い前衛と、めちゃくちゃ攻撃が痛いけどすっごく紙装甲な前衛、二人いたらどっち狙う?」

「それはもちろん柔らかいほう……あっ」

「そう。自分はガチガチに固いけど攻撃能力と機動性が無いっていう、いわゆる『ガチタン』って……正直、このゲームだとあまり怖くないんだよね。状況によるけど、基本的には狙う意味もあんまり無いし」

「無視すれば良いだけです……」

「そう、ターゲット固定がないからね。このゲームって後衛も自由にHPや防御力を盛れるし案外耐えるから、ちょっとくらいなら堅いやつを無視してでも他の誰か一人を落として、数の優勢を確保したほうが良いんだよね……少なくとも現時点では。環境が変わる可能性はあるけどね」

「なるほど、それがさっきの『純タンクは必須じゃない』なのですね(あと、やっぱりクリティカルをポンポン出してるお師匠がおかしいと私思うのです)」

「そういうこと。紙装甲でも、かわすなりいなすなりして攻撃を受けなければ平気だし。『当たらなければどうということはない!』だよ」

「えーと……頑張って精進しますです(でもそれは、お師匠だけだと思うですよ)」

 

 

 

「……と、いうわけで。ちょっと授業っぽくなってごめんね?」

「いえ、勉強になりましたです」

「あと……あくまでも、大抵の場合では、だからね。何が有利で何が不利かは、戦場によるから絶対は無いよ」

「はい、肝に銘じますです!」

 

 

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