雷迅卿とオーバーロード   作:サトシ16852

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1話

すっかり人気がなくなってしまったギルドでメンバーがオンラインにならないかと淡い期待をし何もしない時間を過ごす日々を繰り返すようになってしまったモモンガ

 

人には人の生活がありゲームとリアルを天秤に掛ければ多くの人はリアルを取るだろう。かつて悪名高く上位ギルドであったアインズ・ウール・ゴウンは見る影もなくギルド長一人しかオンラインしていない

 

モモンガは特に何かをするわけでもなくただ過ぎゆく時間をオンライン確認画面を眺める。いくら待てどギルドメンバーがログインすることはなかった。少し画面をスクロールするといつもログインしているかつての仲間アルベールの文字があった

 

異形種狩りが流行していたころ異形種救済のために作られたギルド『ナインズ・オウン・ゴール』として活動していた時、一人の人間種プレイヤー『アルベール』が活動の手伝いをさせてほしいとの申し出があり、たっちさんがそれを了承し共に戦った

 

それから仲間が増え新ギルド『アインズ・ウール・ゴウン』を結成した。それと同時に異業種狩りが減ったことで役目を終えたといいアルベールさんは同盟を辞めソロプレイに戻った

 

そんなアルベールはモモンガがログインする時には必ずログインしている。モモンガは結構な頻度でログインしているにも関わらずオンライン画面では確実にログインしている

 

孤独を感じていたモモンガはオンライン表示になっているアルベールに緊張しながらメッセージを送った

 

『もしもし、アルベールです』

 

「どうもアルベールさん、お久しぶりです」

 

『本当に久しぶりですね、お元気でしたか?」

 

「ええ、問題なく」

 

『それはよかった、健康が一番ですからね。それでどうしたんですか?メッセージなんて珍しいですね』

 

「あー、その事なんですけど今って一緒に遊べたりしますか?」

 

 

 

 

この申し出は心良く了承され、長時間ダンジョンに潜ったりアイテムやNPCの作成などをしてモモンガは久しぶりに人とゲームをする楽しさを思い出した

 

彼はとあるカードゲームが好きでそのキャラクターを多く作っているようである。ナザリックにいるNPCよりも多いいようで、彼の拠点であるスカイフォートレスには様々なNPCおり、その全て高レベルであった

 

彼が多くの時間ログインしていたのは知っていたがこれらを見せられると彼の途方もない努力が伝わってくる。たった一人でここまでできることにモモンガは感動していた

 

気づくととても遅い時間になっており、明日の仕事の為に早く寝なければならなかった

 

「あ、あの」

 

「何ですか?モモンガさん?」

 

「また、一緒にプレイしてもらってもいいですか?」

 

「ええ、モモンガさんが暇な時は是非」

 

「ありがとうございます、人と一緒にゲームするのは本当に久しぶりでとても楽しかったです。そういえば今は同盟を組んでた時とは全然違いますね」

 

「あの時はそう言う設定のロールプレイに夢中になってたんですよ、今思うとすごい恥ずかしいですね」

 

本当に恥ずかしそう後ろ頭を手で撫でるアルベール

 

「そう言う時期が自分にもあるのでわかります」

 

そう、モモンガが作り出したNPC、昔はアレが本気でカッコいいと思っていたが今思うととても恥ずかしい

 

「それではまた」

 

「おつかれ様です」

 

 

 

 

 

それからアルベールとモモンガは共にこの世界を遊び続けていた。ユグドラシルのサービス終了の知らせが来るまで

 

モモンガはナザリックで、アルベールはスカイフォートレスで最後を迎えるためにメッセージで連絡しながらその瞬間を待っていた

 

『いやー、終わっちゃうんですね。このゲーム結構思い入れあるんですけど』

 

アルベールの言葉に悲しみを感じたモモンガ

 

「そうですね、ユグドラシル2とか出たらまた一緒にやりましょう。それまでに他のゲームとかやりませんか?」

 

『本当ですか?モモンガさんが良ければ是非お願いします』

 

二人しか居なくなってしまったナザリックでサービス終了の時間が迫る

 

「それではお疲れ様でした」

 

『はい、お疲れ様でした』

 

00:00

 

 

「、、、ログアウトしませんね」

 

サービス終了時刻に合わせてさようならをしたのにログアウトしないことに少し恥ずかしくなるモモンガか呟く

 

アルベールの反応を待つが反応がないことに不安を覚えるモモンガはコンソール画面を開こうとする

 

「コンソールが開かない?」

 

コンソールが開けずGMコールも使えなくなってしまっていた状況に困惑してしまうモモンガ

 

「アルベールさんは大丈夫か?まさか同じ状況になっている?取り敢えずもう一度メッセージを飛ばすか」

 

「モモンガ様?どうか致しましたか?」

 

いきなり声をかけられて驚くモモンガはゆっくりと振り向き声の主を確かめるとNPCであるはずのアルベドが話しかけてきていた

 

「ああ、GMコールが効かないようだ」

 

驚きのあまりロールプレイと返事をしてしまうモモンガにアルベドは膝を突き頭を下げる

 

「申し訳ありませんモモンガ様、蒙昧な私めには解りませんどうかお許しください」

 

「か、構わない許す」

 

目の前のNPCであるはずの彼女は喋るはずはない、それに今口が動いていたし肌や息遣いまるで生きているかのように感じ動揺していると急に頭が冷静になり、モモンガはアンデットの特性で精神抑制があることを思い出す。ゲームの設定で精神攻撃魔法が効かないなどの効果だけのはずだったが何故か今自分の感情を抑制された

 

現状を飲み込めないモモンガはこの状況から逃げるため話題を変える

 

「アルベド、少しナザリック周辺を調べてくれ」

 

「了解しました」

 

こうしてアルベドを追い払いアルベールにコールを飛ばしてすぐに繋がった

 

「アルベールさん大丈夫ですか」

 

『モモンガさん、今NPCが喋りました。これ夢ですかね?』

 

「そっちもですか、こっちもアルベドが喋りましたよ」

 

『もしかしてサービス終了は嘘で大型アップデートしますみたいな感じですかね?』

 

「わかりません。ところでアルベールさん、さっきからリアルすぎませんか?」

 

『そうですよね、、なんかNPCが本当に生きてるみたいでした』

 

「もしかしたらゲームの世界に来てしまったのかもしれません。今アルベドに周辺を調べさせているのでその報告次第で決めましょう」

 

『わかりました、こっちも索敵アイテム使って調べてみます』

 

 

それからしばらくし、モモンガとアルベールは情報を交換しユグドラシルキャラのまま異世界きてしまったと結論づける

 

「そうなると一番怖いのはNPCですね」

 

『NPC?』

 

「NPC達が攻撃してきたら流石に勝てないですからね」

 

『なるほど、まずはそこからですね。簡単なのはNPC達がが自分をどう思っているのか聞くとかですかね?』

 

「それがいいと思います。自分はすぐにNPC達を集めます」

 

『こっちもやってみます、ご無事で』

 

 

 

 

アインズはNPC達が自分に対するイメージが悪いものではなかったが過度なイメージがあり、もしそのイメージがズレれば自分は襲われるのではと思っい、ボロを出さないようにロールプレイを演じていた

 

「お前たち、アルベールさんを知っているか?」

 

「勿論で御座います。アルベール様は人間種と言う身でありながらとても高貴なお方であり、我がアインズ・ウール・ゴウンを語る上では欠かせない方です」

 

それを聞いたモモンガは質問に答えたデミウルゴス以外のNPC達が、頷いているのを見てNPCはアルベールを味方と認識していると理解した

 

「まずこの世界にアルベールさんがいる」

 

NPC達がアルベールに敵対していないことはわかったので名前を出すと一同がおぉと声を上げて嬉しそうにする

 

「何度か連絡を取っているがアルベールさんも現状確認をしているようだ。私はこれからアルベールさんの元に行きこれからの方針を決めるそれまで各自警戒を怠るな」

 

そう言い、モモンガは逃げるようにアルベールの元に転移魔法を使った

 

 

 

 

 

 

「どうでした?こっちはNPCからの期待がすごく重いんですけど、絶対なる闇の王とか完璧を求められる感じがして」

 

「そうなんですか?こっちは特にそう言うのないですね。なんというか本当に気を許せる仲間って感じの距離感でした」

 

各NPCからの印象を聞いたお互いの話し合いが進んでいた

 

「マジですか?いいなぁ、こっちは期待に応えなきゃって重圧を感じなきゃ行けないのに」

 

「モモンガさんは支配者としての設定があるんですか?」

 

「自分個人と言うかギルド全体がそんな感じで」

 

なるほど、とアルベールが相打ちを打つと二人だけの部屋の戸が叩かれる。アルベールは入札する様に促すとNPCであるローランがティーセットを台に乗せて入ってきた

 

「悪いなローラン」

 

「かまわない。それよりも訪ねてきたのはモモンガか、久しぶりだな」

 

口をあんぐり開けて驚くモモンガ。ナザリックにいるNPCとはまるで違う。今のやりとりだけでアルベールに友としての接し方をしているのがわかるしモモンガの事さえ覚えていた

 

彼女はアルベールが初めて作ったNPCでアルベールと共に異形種狩りとに戦っていた時には当時のモモンガよりもレベルが高く助けられた

 

「本当に久しぶりだなローラン、覚えてくれていたとは」

 

「あれほど長い間共に戦った仲間だ忘れるわけがないだろう」

 

そう言うローランは紅茶をモモンガとアルベールの前に置く

 

「お前達なら私の分を持ってくればよかったな」

 

「それなら取ってこい、モモンガさん、構わないですか?」

 

「勿論かまわん」

 

「では取ってくるとするか、ついでにメイドリーダーに頼んで多めの菓子を用意してくる」

 

そうして部屋から出ていくローラン

 

「本当に仲間って感じですね。こっちのNPCもあんな風になって欲しいです」

 

「そんなにですか?一回ナザリックのNPCとか見てみたいんですけど」

 

「多分ドン引きしますよ?まるで神を崇めてるんじゃないかって思うほどですからね」

 

ナザリックのNPC達を思い出し怖くなるモモンガ

 

「アルベールさん、それよりもこれからどうしますか?」

 

「取り敢えずナザリック周辺の索敵ですかね?このスカイフォートレスは上空にあるので危険は特になさそうですし」

 

「そうですね、アイテム使いますか」

 

そう言い取り出した鏡のアイテムで周辺を索敵すると村を見つける

 

「アルベールさん村がありますよ」

 

「本当だ、現地人と接触して情報でも集めますか?」

 

「いいと思います、あれ?アルベールさんこの村襲われてますよ」

 

アイテムに移る光景は力無き民が騎士に虐殺されている光景だった。アインズはこの光景に驚きはするも特に思うところはなかったが、アルベールはそれを見て鋭い目つきになっていた

 

「モモンガさん、あの村を助けましょう」

 

「ダメですアルベールさん、彼奴らがどれほどの力を持っているかわからないんですよ」

 

「モモンガさん、それでも自分は行きますよ。正直、自分がこんなに正義感の強い人間だとは思っていなかったんですがどうしようもない感情が抑えられません」

 

アルベールを見たモモンガはおそらく自分と同じように『アルベール』というキャラクターに引っ張られていると思った。カルマ値は+300という数値だった為この光景が許せないのだろう

 

「わかりました、私も着いて行きます。ダメだと思ったらすぐに撤退ですからね」

 

「ありがとございますモモンガさん」

 

 

 

 

 

 

 

現地に転移したモモンガとアルベールは少女二人に襲い掛かろうとする二人の騎士の前に立つ

 

「な、何者だ」

 

いきなり現れた二人組に動揺する騎士達。それに対して何か反応をするわけでもなくモモンガは一人に心臓掌握を使うと魔法が発動し目の前の騎士は絶命する

 

「何の対策もなしか、レベルが低いのか?」

 

残ったもう一人の騎士に第三位階魔法のライトニングを放つと黒焦げになり即死する

 

「ライトニングで即死って、レベルが低すぎる」

 

「モモンガさんこの村を襲っていた奴らは皆んな同じような奴でしたよね。これなら問題無さそうですし騎士達を倒してきます」

 

「わかりました、もし強い奴がいたら直ぐに逃げてくださいね」

 

了解といいアルベールは腰にある天雷剣抜き騎士の殲滅に向かう

 

残されたモモンガは襲われていた二人の少女から情報を聞き出そうと思い振り返ると一人は重傷であったためポーションを与える

 

ポーションを飲んで傷が治り少女二人が泣いて抱き合っていてこれでは話ができないと思ったモモンガは騎士の死体で実験を始める。死体からアンデット作成を行うと無事デスナイトの召喚に成功

 

召喚したデスナイトはただモモンガを眺めるだけで何もしない。モモンガは命令を待っているのだと察して先行しているアルベールの盾になるように命令するとアルベールの方向に向かって歩き出す

 

「助けてくださりありがとうございます」

 

先程、重傷を負っていた少女がモモンガに対して遅れながらに助けてもらったことに対してお礼を言う

 

「別に私はこの村を助けようと思わなかった。お礼なら先程の私の仲間であるアルベールに言ってくれ」

 

「それでも、ありがとうございます」

 

深々と頭を下げる少女達、あまりこんな風に感謝されたことがなかったモモンガは気恥ずかしくなる

 

「頭を上げてくれ。聞きたいことがあるのだがここはどこなんだ?」

 

「この町はカルネ村と言うエ・ランテル領の北東に位置している小さな村です」

 

聞いたことない場所や村の名前、やはり別世界に来てしまった可能性が高かくなってきた

 

「なるほど、ありがとう」

 

全く知らない場所であるが、この村に地図などがあればこの村を助けた対価にもらうとするかと考えるモモンガ

 

「モモンガさん終わりました。一応殺してませんから奴らから情報を引き出しましょう」

 

「お疲れ様です。やはりここは自分達が全く知らない場所みたいです」

 

「あ、それなら自分の名前をギルド名にしようと思うんですけど」

 

「何故です?」

 

「ほらうちのギルド結構有名じゃないですか、もしギルメンとかプレイヤーがいたらわかるようにって」

 

「なるほど」

 

そんな時アルベールにメッセージが届く

 

『アルベール、部屋に戻ったらいないとはどう言うことだ?』

 

明らかな怒りが籠った声に完全に忘れていたアルベールは冷汗をかきながら事の経緯をローランに伝える

 

『なるほど、私もこれから向かう』

 

「戦闘はもう終わっているぞ?」

 

『騎士の帰還の知らせがなくもう一度軍を引き連れてくる可能性がある、それに私も知らない世界に興味がある』

 

「、、、わかった。モモンガさんお願いしていいですか?」

 

「わかりました」

 

アインズに転移魔法でローランを連れてきてもらうように頼む。すると先程の二人の少女が話しかけてくる

 

「あのこの村を救って下さりありがとうございます。私はエンリ・エモット、こっちが妹のネム・エモットです」

 

「お兄ちゃんありがとう」

 

エンリはアルベールに頭を下げ、ネムはエンリの後ろに隠れながら小さくお礼を言う

 

「無事でよかった。俺の名はアルベール、さっきの仲間はモモ、、アインズだだ」

 

「アルベール様にアインズ様ですね。村長さんの所にご案内したいのですが、アインズ様はどちらに?」

 

「彼には私の仲間を連れてきてもらっている。心配しなくても直ぐ来るだろう、案内を頼む」

 

「わかりました」

 

前を歩き始めるエンリとネムの後ろに続いて村の中を歩く、しばらくすると村長の家が見え、その周辺に人だかりができていた

 

歩いてきたエンリに気づいた村長は駆け寄ってくる

 

「エンリ!無事だったか!」

 

「はい、こちらのアルベール様と仲間のアインズ様が助けてくれました」

 

「おお、そうか。エンリを助けて頂きありがとうございます」

 

大したこともせずにこんなに感謝されるのはなんだかこちらが申し訳なり、深々と頭を下げる老人になんと返したら良いかわからなくなるアルベール

 

その時ポータルが開きモモンガとローランが現れる

 

いきなり現れた二人に村人たちは驚くがエンリがアインズであると説明しローランは仲間だとアルベールが紹介する

 

落ち着いたところで村長がモモンガに感謝を述べた後、アインズは村長と二人で村長の家に入っていく

 

『アルベールさん、自分は村長から情報を書き出します』

 

「わかりました、こっちは二人で村の警戒をしときます」

 

『お願いします』

 

「ローラン、モモンガさんは村長から情報を聞いている。それまでは周囲の警戒をするぞ」

 

「わかった。それにしてもこの一瞬でこんなに捕らえたのか?」

 

外に囚われた気を失っている騎士たちを見てローランはアルベールに問いかけた

 

「ああ、数は多いがレベルが低くてすぐに終わった。こちらが攻撃を受けてもローランがいればダメージは入らないだろうな」

 

ローランの持つデュランダルはシャドバでは5以上のダメージを受けても4ダメージになるという効果だがユグドラシルでの効果は仲間全体に一定ダメージカットというレベル差があればダメージが通らないようになっている

 

「それならいくら敵の増援が来ても大丈夫だな」

 

安心していると村の外から軍団が向かってくるのを確認しアルベールはアインズにメッセージを飛ばす

 

村長に確認するとこの国の戦士長だそうでこの村が襲われてるのを聞いて駆けつけに来たのだと聞いたアルベールはローランを索敵に残して一度アインズと合流して村長に紹介してもらうことにした

 

しばらく村長の家で待っているとドアがノックされ開けると先ほどの戦士長がいた。村人から先に聞いていたのか直ぐにアルベールとモモンガに頭を下げた

 

いきなり頭を下げる彼に驚いているとローランからのメッセージでまた別の集団がこの村に来ているとの報告があった

 

それをアインズとアイテムで確認して戦士長に見せると敵であることがわかった。彼はこれ以上迷惑をかけないと言って一人で相手をする気で準備を進めていた

 

戦士長、ガゼフがどれほど強いかわからないアインズとアルベールは危なくなったら助けてあげることを裏で決めて見送った

 

初めの方はよく戦っていたがやはり数の暴力でだんだん押されてきている。それを後ろから見ていた二人ははガゼフの前に立つ

 

「貴公の勇姿は見させてもらった、後は私たちに任せてもらおう」

 

かっこよくそう言うアインズは魔法を発動しアルベールは剣を抜く

 

敵は何かを言っていたが二人は気にすることなく蹂躙を始める。殺しはしないが何が起きたのかすらからないほどの速さで多くの人間が無力化され、敵の隊長は逃げようとするがアルベールに無力化され縄で縛られる。その様子を見ていたガゼフはもはや乾いた笑いが出ていた

 

「傷は平気か?」

 

全ての敵を捕らえたアルベールはガゼフに聞いた

 

「あ、ああ、このくらいの傷なら直ぐに治る」

 

「そうか、一応これを使っておくと良い」

 

そう言いガゼフにポーションを渡そうとするがこれを飲んでも大丈夫なのかと心配になりポーションをもう一つ出すし剣を抜き自分の指を少し切る

 

「な!アルベール殿!一体何を」

 

いきなり自傷し始めたアルベールを見て驚くガゼフ

 

問題ないと言いアルベールはポーションを飲むと指の傷がなくなっていた。効果を実感したアルベールはもう一つのポーションをガゼフに渡すとそれをガゼフは何の疑いもせずに飲み、傷がなくなった

 

「傷がこんな一瞬で治るとは!」

 

「アルベールさんこっちは終わりました。それはポーションですか?」

 

「ああ、効果はしっかりとあるようだ」

 

「それはよかった」

 

アインズは驚いているガゼフに話しかける

 

「ガゼフ殿、この敵はどうしますか?」

 

「この国の村を襲った者達だ、連行し牢に入れることになるだろう。お二人には感謝を込めて何が送りたいのだが手持ちがなくてな」

 

「構いません。私はアルベールがいなければこの村を助けなかったでしょうし情報をもらえれば結構です、彼は報酬が欲しくて助けたわけでもないでしょう」

 

あれほどまでに力を持つアルベールは無償でこの村を救おうとしていたこと、アインズは何もないこちら気遣って情報で良いと言う(ただ情報をが欲しかっただけ)のを聞いてガゼフは感動すると同時に敵わないと思った

 

それからローランがガゼフの前に捕らえた敵を連れてくる。そしていくつかの情報をもらいガゼフたちが帰っていく

 

 

「アルベールさん、この世界には冒険者と言う職業があるって言っていましたしやりませんか?」

 

とても楽しそうに期待を膨らませているアインズを見て悪くないと思ったがとある懸念があった

 

「確かに面白そうですけど、モモンガさんナザリックを放置することになりますよ?スカイフォートレスは皆んな適当にやっているので問題ないんですけどナザリックは大丈夫ですか?

 

「あー、確かに。少し確認してみますか、せっかくですしアルベールさんもナザリックに来ますか?」

 

「行ってみたいですけど、大丈夫ですか?俺とローランって人間種ですよ」

 

「多分問題ないと思います。守護者達もアルベールさんのこと知ってるみたいですし」

 

「知ってるんですか?俺アインズ・ウール・ゴウンが出来てからほとんど交流ないですよ?」

 

「ですよね、自分も何で知ってるのかわかりません」

 

「まぁこれからお世話になりそうですし挨拶しますか」

 

 

 

3人でナザリックに戻りアインズは階層守護者達を集める

 

 

「全員集まったな」

 

アインズの前に整列している守護者達

 

「アルベールさんがお前達に挨拶をしたいと言っていてな、この場を設けた」

 

そしてアインズの後ろからアルベールとローランが現れる

 

「アルベールだ、よろしく頼む。お前達と会うのは初めてだがこのギルドができる前にモモンガさんやアインズ・ウール・ゴウンの初期メンバーと共に異形種狩りと戦っていた」

 

守護者達はアルベールを見て感動していた。至高の方々から聞いていたアインズ・ウール・ゴウン誕生前の異形種狩りを許さないために共に立ち上がった戦友であるアルベールが目の前にいると

 

「アルベールさんは我々と別れた後NPC、、つまりお前達のような存在をたくさん作り巨大な国を作っている。アルベールさんの隣にいる彼女、ローランはアルベールさんが初めて作った戦士で、異形種狩りの時から共に戦った戦友だ」

 

「何か質問があれば答えるが?」

 

アルベールがそう言うとデミアルゴスが質問をする

 

「王国を作っていたと言うことはアルベール様と共にその王国がこの世界にあるということですか?」

 

「そうだ」

 

「一体どれほどの規模なのかは私にはわかりませんが王国と言うほど、現地の人間に見つかってしまうのでは?」

 

「それは心配いらない」

 

「と言うと?」

 

「俺の国は空にある」

 

そう言いアルベールは笑顔で答える

 

何故笑顔なのかと言うとユグドラシルをやっている時に苦労して作ったた空飛ぶ王国なのである。さまざまなギルドに頭を下げて素材を買ったりダンジョンに潜って素材を取ったりなど多大な時間がかかったスカイフォートレスはアルベールの血と汗の結晶であり、それを紹介するのが嬉しすぎて笑っている

 

しかし階層守護者達は何を言っているのかわからない

 

「はぁ、、そんなことでは相手に伝わらないだろう。すまない、空にあると言うのは空に浮かぶ王国があると言うことだ」

 

それを聞いて皆が驚く

 

「空に浮かぶ王国ですか」

 

「ああ、それにただ飛ぶだけじゃない、雲を発生させて隠すこともできるし防衛できる武装をしている」

 

おお!と感嘆の声を漏らす守護者達にアインズは言う

 

「流石は至高の方々と同盟を結ばれていたお方、そんなにも素晴らしい物をお作りになられていたとは!」

 

 

 

 

「さて、アルベールさんの紹介はこの程度にして今後の方針を伝える」

 

雰囲気を変え話し始めるアインズ

 

「まず近くの村、カルネ村と言うとようだがあそこを足がかりとして情報を引き出す。そしてカルネ村はとある王国の領地だと言うことでその王国にも潜入し情報を得る」

 

「流石はアインズ様!この短時間にそれまでの情報を!」

 

「ああ、そこでなるべく人間に見た目が高い物を村と王国に送る。誰を送るかは後で決めるとして、私とアルベールはその王国で冒険者と言う職に就きこの世界を調べる事にする」

 

「わかりましたそれでは護衛はプレアデス達の中から選びましょう」

 

「いや結構、アルベールさんのところから護衛の準備はしてあるお前達は情報収集、そして問題点を見つけることに専念してもらう」

 

「了解致しました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、すごかったですね。なんか俺までロールプレイしそうになりましたよ。それよりなんであんなに俺信用されたんだろうな?」

 

「さあ?もしかしたらギルメン達が話していたのを聞いていたかもしれないですね」

 

あれからアルベールとローランをスカイフォートレスにワープさせて二人で話す

 

「それにしても冒険者かー楽しみですね」

 

「そうだパーティどうしますか?俺は剣しか使えませんけど」

 

「できれば変装したいんですよね、スケルトンなので全身フルプレートとか」

 

「全身フル装備でマジックキャスターは流石におかしいんじゃないでか?」

 

「いや、この世界のレベルなら剣振り回すだけでなんとかなると思うんですよ」

 

「なるほど、確かにそうですねそしたら前衛二人なので後衛を入れましょう、それこそモモンガさんの代わりのマジックキャスターとか」

 

「じゃあそうしましょうか」

 

 

こうして二人は冒険者になる計画を楽しそうに進めていた

 

 

 

 

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