カゲロウデイズ -Mekaku City Plain daze-   作:せんと凪

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 本日8月15日はカゲロウデイズの日! それに10周年で盛り上がってる! 俺の頭がね。と、ノリで書いてしまった作品です。


遭遇I

 

 ガタガタとカチカチと時計の秒針が進音と共に廻る歯車と破れた時計だらけの空間。

 彼は、そんな世界でたった一つ回らない歯車時計の上に座っていた。

 

「………」

 

 終わってしまった歯車達を見つめながら彼は何かを思いながら俯いた。そんな彼にある少女が声を掛ける。

 

「どうしたの、大丈夫?」

 

「……ああ、キミか……いやちょっと思い出しててな」

 

「皆んなの事?」

 

「そう、皆んなの事、大切な人、友達の事……」

 

 それを聞いて少女はほんの少し安心した。絶望して落ち込んでいるのではないかと思っていたから。

 

「………そっか。それで次も行くの?」

 

「ああ、救うって決めたんだ全員な、誰か一人かけてもダメなんだよ。勿論キミも救ってみせる」

 

「……そっ…か……ごめんね。何度も辛い思いをさせてしまって」

 

「何言ってんだよ、それはキミもだろ? 俺はただのプレイヤーなんだ。それに君の方がずっとずっと辛いんだから」

 

 目に残るこの熱さを俺は知っている。何度失敗しても必ずそこに辿り着いてやると決めた。約束した場所に、みんなが生きる明日(未来)に。

 

「さて、そろそろ行くよ」

 

 少年は立ち上がる。それと同時に回らなかった歯車がゆっくりと、ゆっくりと……

 

「うん、気をつけて」

 

「あぁ」

 

 廻始める。

 

 

 ッカチン。

 

 

 

「………っ!」

 

 勢いよくベットから起き上がった俺は何故か息切れを起こしていた。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 悪夢でも見ていたのか酷く荒い息だ。それを沈めるために軽く深呼吸をした。

 

「……うぁ、汗びっちょりじゃん……」

 

 べちゃりとくっつく嫌な感覚。服が汗でびちゃびちゃになってしまっている。エアコンが切れていたんだな。切った覚えがないんだが……まぁいいか。

 

「シャワー浴びよう」

 

 自室から出て俺は、体の汗を流しに行った。サッパリして部屋に戻って来ると、部屋を出る前にかけておいたエアコンのお陰で部屋は涼しく極楽だ。

 

「うう最高だぜぇ〜」

 

 程よく熱された身体全身を冷気が包み込んでくる。こちらに向くチェアに腰を掛けくるりと回り、デスクに付く。パソコンでネットサーフィン。

 

 夏休みなので、毎日毎日ダラダラと過ごす。今日は何日だっけ? あぁ、8月14日。もうお盆か。日付感覚がバグルほどのグータラ生活送ってたせいで気づかなかったわ。今年は両親が忙しくて田舎のばっちゃん家に行かなかったなぁ。

 

 そんな事を考えながら再びパソコンの画面にかじりつく。マウスを爽快に動かして行く……行く?。

 

 何度か動かすも、ボタンを押すもマウスの反応が無い。

 

 「まさか…………壊れたのか?」

 

 端子を抜き差しするもやはり反応がなかった。

 

 かれこれ何年も使っているので、動かなくなるのもわかるが何故に今日なんだ。今日は夏の最高気温更新で外は暑い。熱中症でぶっ倒れてる人だって何人もいるとネットの記事で見たんだぞ、外に出るのはもってのほかだ、仮に出たとしてもそれは最終手段、奥の手だ。

 そうだネットツーハンがあるじゃないか!

 

 あーダメだ、お盆休みでマウスが届くのは早くても1週間後だ……完全に終わっていやがる。

 外に出るのは嫌だな。多分出たら確実に数分で死ぬ。いや数秒かもな、はっはは。

 

 ん、いや待てよ、そういや押入の下の方に変え置きのマウスがあったんじゃないか? そう思って押し入れの中を探し始める。結構奥の方にしまってるのかと色々引っ張り出し、ごちゃつく部屋。かなりどうでもいい物まで取ってあるな。なんだこのカボチャのかぶりものは、いつ使ったんだ?

 そんな時だ、ふと見ると謎の小さい箱があった。

 もしかしてこの中に閉まってあるかな。

 そう思い開けると、マウスではなく写真が入っていた。

 

「………」

 

 それに手を取り写真に目を向ける。そこには先輩二人と同級生の友達二人と自分が写っていた。

 懐かしい記憶と同時に思い出したくない記憶が蘇って来る。

 別にこの写真を撮った時やここに写る人達が嫌いとかでは無い。むしろ大好きだし、楽しかった。だから思い出したく無いんだ、辛くなってしまうから。

 

「そういえば……明日は……」

 

 いや、これ以上この写真を見るのはやめよう。思い出してしまう、四人一緒にいたあの頃の事を。

 

 俺はその写真を自身の記憶に蓋をするようにしまって、再びマウスを探し始めた。もう少し奥の方に手を伸ばすとある箱に手が届く。手にしてみるとそれはお目当ての物だった。

 

「お、あったあった! 見つけたぞ、よく変えのを買い置いてあった! 流石俺、天才」

 

 箱から取り出して、USB端子を差し込みマウスを軽やかに動かす。

 

 カチカチ……カチ……カチカチカチカチ。

 

「………ん???」

 

 何度も動かしたり、クリックを連打するもダメ。

 反応が無い。馬鹿な! ここに来て初期不良だと!? 嘘だろありえん!。USB部分を抜き差しするも、端子部分に息を吹きかけて刺しても、カーソルはびくともしない。

 まじか壊れてんのかよ……。

 

「クッソ………こうなったら……やるしかねぇ」

 

 そんな言葉を吐き捨てて、やりたくなかった、いや行動に移したくなかった“最終手段”に出ることにした。部屋の押し入れにしまってある服に着替えてポケットに財布を突っ込み、スマホ片手に部屋を出る。

 

 ギラギラと夏の日差しが肌を刺す。絡むほどめちゃくちゃ暑い。さらに拍車をかけるような蝉の鳴き声が耳に響いて来る。

 

「うぁああ、あっつうううう!」

 

 余りの暑さに声が出る。久々に部屋からというか家から出たがこんなに気温が変わるものなのか? 変わるから夏なんだからな!。

 

 半テンションが暑さでやられながらもスマホに表示させてた地図を見て近くのデパートまで足を運ぶのであった。

 

 

 この時はまだ思いもしなかった。自分があんな事件に巻き込まれるなんて。

 

 

 目に映される奇妙な終わらない、永い永い物語が始まる。

 





 と言うノリと勢いで書いてしまった作品です。多分続きません、すみません。
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