カゲロウデイズ -Mekaku City Plain daze-   作:せんと凪

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 開いてくれてありがとうございます!!
 本日は、カゲロウデイズの日っすね! X(旧Twitter)でカゲロウデイズの日とトレンド入りしてたのは感動してました。
 そしてこの二次創作小説2周年と言う事になりました。この作品を読んでくれてありがとうございます!! 
 


追想フォレスト4

 

 

 息は絶え絶えの状態でベンチに座る伸太郎。どんよりと暗く、調子が悪そうだ。

 まぁその理由はわかる。何しろジェットコースターに乗り終わった直後、盛大に胃のモノをぶちまけ吐いてしまったからな。

 いきなりジェットコースターは不味かった。

 

「大丈夫っすかシンタローさん?」

 

 心配するセトは伸太郎の背中を摩っている。

 

「あ、ああ……」

 

「いやぁ本当びっくりしたよ、まさかゲロ吐くとはね……ククッ、まぁでも……気にしなくて良いと思うよ……ククッ」

 

 悪意を潜ませる薄ら笑いで伸太郎を励ますカノ。もう少し労わってやれよ。

 

「カノ! そんな感じの言い方じゃシンタローさんが可哀想っすよ! いくら吐いたからってそれはダメっす! 絶叫マシン苦手な人だっているんすよ!」

 

「もうやめて……頼むから吐いたとか言わないで……」

 

 セトの励ましも“吐いた”というハードが入ってしまい無意味になった。

 女性陣や客がいる所で盛大に醜態を晒してしまったのが、かなり答えているんだろう。

 

「はぁ…………………ん? ああ、コレあんがとな……えっと……トキ?」

 

 伸太郎は俺に気付き、渡した水の礼を言う。

 

『気にするなよ。それより具合は大丈夫か』

 

 右手で持ったスマホでメッセージを見せる。因みに今は紙袋を被っては居ないが、帽子を深く被り、その前にスマイル紙袋を左手で持ち、うまく伸太郎に顔を見せないようにしている。流石にキドが居ないと、不審者扱いされてしまうからな。

 

「……さっきよりは、だいぶ良くなって来た所だ……」

 

 伸太郎は少し俺を眺めたが、それ以上は何も言わず頭を下げた。

 

「それにしても何気にこうやって皆んなで遊ぶのは初めてじゃない? セトはいっつもバイトで大変そうだし」

 

「そうっすね昨日と今日はたまたま休みが取れたから良かったすよ」

 

「あっそうそう、団員加入もさマリー以来数年ぶりなんだよねぇ。人数が増えてキドも内心調子嬉しそうだし、ありがたいよね。新メンバーが4人も加わったんだから。で、セト的には如月ちゃんどう?」

 

「キサラギさんすか? とても礼儀正しい子っすよ! まさかアイドルだったとは驚きっすね」

 

「ね、キドが連れて来た時は本当、びっくりしたよ。あん時のキドの顔思い出しただけでも……いやぁ面白いね……くくっ。あとエネちゃん、あの子ぶっ飛んでていいキャだよねぇ!」

 

「でもあれどうなってんすかね? どっからか動かしてるようには見えないっすけど……」

 

「それ僕も思ったんだよね。まるで携帯の中に居る感じがするんだ。ねぇ伸太郎くんどうやってエネちゃんも知り合った訳? 出会い系サイトとか?」

 

「アホか! 違う。……結構前からパソコンに住み着いてんだよ……どっから来たのか何者なのかわからねぇし……聞いても何も答えねぇし……」

 

 エネちゃん、てっきり昔の事は伸太郎には伝えてるもんだと思ってたけど、話してなかったのか。そういえば昨日“どっから来たの”とかは聞かなかったな。

 

「それってさシンタローくんが、プライベートな過去をぐちぐち聞いたせいで、エネちゃん怒っちゃたんじゃないの?」

 

「いやいやいや! お前話聞いてたの!? 今の話にそんな要素1ミリもなかったろ!?」

 

 カノの言葉に一瞬激昂するも、疲れているのかほんの数秒で、ため息を吐いて落ち着く伸太郎。

 

「……まぁ、過去の事は話したくねぇなら別にいいんだよ……あんま詳しく知ろうともおもわねぇーし」

 

「まぁまぁ、喧嘩は良くないっすよ。そうだ、シンタローさん! 今日はせっかく遊園地に来たんすから楽しまなきゃ! 俺も付き合うんで手始めに、手頃な絶叫系マシンに乗って、特訓!! とかどうっすか!!!」

 

「どどどどどうっすかじゃあねぇよ!!!!! つうかさっき絶叫マシン乗ったろ!? 特訓? 無理だ! 少なくとも来世までは乗らねぇから! つーかお前ら俺に付き合わなくていいからどっか回って────」

 

 言葉の途中で伸太郎は何かに気付いたのか数秒固まった。

 

「今しかねぇ!」

 

 いきなり立ち上がるもんだから、両サイドに座っていたカノとセトは“ビクッ”と驚いた。

 

「え? 何々いきなり動作したの………もしかして発作?」

 

「なんでだよ!! いやまて。俺はちょっと1人でブラブラして来ようと思ってな!! 体調もそれなりに良くなったし、悪いがついてこないでくれよ! 後、トキ水ありがとな、後で金は返す、んじゃ!!!」

 

 そんな文言を早口で伝え、この場からスタスタと立ち去っていった伸太郎。

 俺は仮面のようにして持っていたスマイル紙袋を下げ、カノ達と目を合わせる。

 

「なんか……いっちまったな…」

 

「だね……で、どうする? こっそり着いていく?」

 

「んー付いてくるなって言ってたっすけど、ちょっと気になるっすよね」

 

「んじゃあ、乗り物とかアトラクションを回りながら尾行するのはどうかな? トキサワくんも、シンタローくんに正体バレないように立ち回れば問題ないもんね?」

 

「ああ、そうしてくれれば」

 

「なら決まりっすね!」

 

「じゃあ尾行作戦開始と行きますか!」

 

 こうして俺、カノセトは1人で立ち去った伸太郎の後を追跡するのであった。

 

 





 読んでくれてありがとうございます!!
 ちょっと投稿休みます。
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