カゲロウデイズ -Mekaku City Plain daze-   作:せんと凪

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 久々の投稿。


追想フォレスト6

 

 シンタローside

 

 

「ハァーふぅ…はぁ~…………まじ疲れたわぁ、もう一歩も動きたくねぇ…………」

 

 暑さと疲れにやられベンチに座りこんでいるシンタロー。隣には、妹のモモと今日知り合った妹の友達のマリーが座っている。

 

 ほんと今日はマジで疲れた。

 エネが居ないと思ってあいつら(カノ、トキ、セト)を置いて、久々の一人を満喫しようと思ったのに、途中でマリーに出くわして一緒にアトラクション回ってたら、お茶こぼされ服にこぼされたり、なんかいつの間にかいなくなってるし。

 

 今度こそ一人になれたと思ったらキドに絡まれて、モモを探す為にお化け屋敷入る事になったり。キドは想像以上に怖がりで進むのに時間かかったな。

 屋敷の中でやっとモモを見つけたが、多少お化けメイクしてて、それ見てキドは気絶しちまうし。なんか嫌な予感がこのあたりからしたんだよな。違和感ていうのかな。いつも騒がしいアイツ、エネが居ない違和感い気付いたんだ。

 気絶から目覚めたキドにエネの所在を聞いたんだよ。エネがジェットコースターのあたりから俺の携帯に潜伏してるのを知った。

 あ、終わったってなった。

 この後タイミングよくエネが現れて、録音してたであろう俺の情けない叫び声を大音量で流し聞かせてきやがった。

 ああもう思い出しただけで嫌になる。エネは「楽しめた?」とか言ってたが、楽しむより、疲れの方が勝る。

 この後エネとシューティングゲームとかして、また疲労がたまった。そして別行動中だった、マリーとトキと出会い、休憩がてら休み、今に至る。

 

 自由を謳歌できるチャンスだと思って徘徊してたのに、まさかこんなことになるとは。

 とほほ…………。

 

「ちょっとお兄ちゃん大丈夫? はぁはぁキモイけど……」

 

 最後はよけいだ。

 

「…………仕方ねぇだろ、ほんと疲れてんだから」

 

「シンタロー大丈夫?」

 

 おいおい、16年も一緒に居る実の妹には若干心配してるが邪険に扱われるのに、今日会ったマリーは純粋に心配してくれるって…………この差何よ。

 

「ああ、あんがとなマリー……」

 

「お兄ちゃん変な気起こさないでよ」

 

「おこさねぇよ!!」

 

「元気じゃん」

 

 何なんだよ…………もう。

 

 そういや、エネのやつはからかうの飽きたとか言ってどっか行ったな。

 せっかくエネが居ねぇのに、疲れすぎて動けないの勿体ねぇ…………チクショウ。

 

「ん? ……ああ俺だ。わかった、入り口付近のベンチで待ってる、じゃな」

 

「もしかして、カノさんたちからですか?」

 

「ああアトラクションが終わったからこっちに来るそうだ」

 

「また騒がしくなるのか……………」

 

「さて、トキs…トキのやを呼ぶとするか」

 

 メールを送信するキド。

 

 トキか………最初から疑問だったが、あいつはなんであんな紙袋なんかかぶってんだ。俺以外のやつは顔を知っているようだが。ならなんで紙袋や帽子をかぶる必要がある? ……まさかと思うが、俺に顔をみられたくねぇとかか? なんで、俺なんかしたか? 俺の事を嫌ってる? いや、それならおかしいよな。今は飲み終わって捨てちまったが水のペットボトルおごってもらったし、いいやつだ。気遣いも出来るやつが、嫌いな俺なんかを助けるとはおもえねぇ。

 じゃぁ、なんでトキのやつは顔を隠してんだ。今だって、別のベンチに座って俺から距離とってるように思えるし。

 

 ……………

 

 いやまさかな。

 

 あいつなわけがない。

 

 あいつとはもう会ってないんだ、それにもう二度と会わないって………言っちまったし………。

 

 頭によぎる、過去。

 それは雨が降る日の出来事だった。

 

「なぁ伸太郎!! お前、文乃から何も聞いてないのかよ!? 一緒に居たんだろ? 相談とか!」

 

「…………聞いて……ねぇよ」

 

「じゃぁそういうそぶりとかは!? 何にも、何にもなかったのか? お前文乃と一緒にいたんだろ? なんで何も知らねぇんだよ……」

 

「…………………前だって…………お前だって!! 一緒に居ただろぅが!! なんで俺ばっかり攻められるんだよ!? ああ? 全部………全部俺のせいかよ!! くっそ、どいつもこいつも……」

 

「っ、確かに、一緒に居たけど、お前と一緒に居る方が多かったろ!? ………お前は何でも知ってるんだから、文乃が………ああなる前になんとかできただろって! お前なら!……」

 

「うるせぇんだよ!! 俺が、何でも知ってると思うなよ!? 俺だって知らねぇことだってあるんだよ!! 何んにも知らねぇくせに…………俺のこと知ったように言うな!! もういい、お前の声なんて聴きたくない………お前の顔なんかもう見たくない!! 二度と俺の前来るなよ……」

 

 幼馴染に言い放った絶縁の言葉。

 

「おい! どこ行くんだよ!? このまま逃げんのか!! クッソ、伸太郎………」

 

 その後は、よく覚えてない。気づいたら自分の部屋にいて、頬が痛くて、それから泣いてた。

 

 俺は悪くない。文乃が……………ああなったのは俺のせいじゃないんだ………俺のせいじゃない。

 

 ああ、嫌な事を思い出しちまった。忘れろ、忘れろ。こんなことに意味なんかない。

 

 どうせもう、どうにもならないんだらな。

 

 

 

 

 

 

 ………そういや、あのバカは今頃何してんのかな………

 

 

 伸太郎は少しずつ茜色に染まってゆく空を見上げ、そう思った。

 





 まさかカゲプロが権利関係の問題で新作が出せなかったなんて知らなかった………いつか解決して新作が見れるようになりますように。
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