永遠を生きる   作:影後

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クリスと共に姿を消したエターナル、家族と離れる。帰らぬ父親を待つ桃季はただ涙を流すだけだ


Nの再来/誰かのために

あの日から、私はもう一度二課に参加した。エターナルの秘密基地の場所もわからず、戻る場所は泣いている桃季のいるあの家。翼が現在負傷中もあり、アタシが手伝っている状況だ。

 

「どうした、アタシの変わりになるんだろ?」

 

「ぐぅ…強い」

 

「ユートピア、アタシはアイツに継ぐ仮面ライダーだからな」

 

《ユートピアマキシマムドライブ》

 

「手加減はしてやるさ」

 

「望む所です!」

 

「ライダーパンチ!」

 

金色のエネルギーがユートピアの右腕に収束する。そして、響のガングニールへと放たれた。

 

「…ふ……」

 

「……怖かったです」

 

「いや、疲れすぎだろ。当ててないからな?!」

 

奏は響を鍛えていた。というのも、ガングニールの元の持ち主という事もあり、色々と教えてほしいと頼まれたからだ。最初、彼女は響に改めて全てを話した。2年前の惨劇の事実を、しかしそれを受けてなお、響は折れなかった。

 

「私は奏さんに助けられました。それに、奏さわと翼さんが居なければ、もっと人が死んでいました」

 

「違う!アタシらがネフシュタンの起動実験何かしなければ」

 

「でも、自分達の利益とか、利己的なことじゃなくて、皆を助けたいって気持ちからですよね。それに…ここで奏さんが挫けたり、折れたりしたら、それこそ犠牲者に対する冒涜です。私達は!塞ぎ込んでるツヴァイウィングなんて見たくない、笑顔で、皆の太陽みたいに笑って、歌ってるツヴァイウィングが好きなんですから!」

 

「…お前」

 

ということがあった。それ以来だ、奏と響の間にアイドルとファンではなく親友という硬い絆が生まれた。

 

「あっ!奏ちゃん!今日こそそれを」

 

「了子さん、駄目だって!こいつは検査させらんないんだから」

 

ロストドライバーを大事に抱える奏、彼女は何と言われようとも決してガイアメモリとロストドライバーを彼等に見せることはなかった。

 

 

そして、これは俺の話だ。エターナルに変身した俺の前にローブを纏う女が立っている。

 

「それで、何故その男を連れてきた」

 

「…小娘よりは戦力になると思うがな、何をしたいのかは知らんがな」

 

俺とローブの女は向き合う。

 

「はじめましてだ、俺は仮面ライダーエターナル。全国指名手配されている」

 

「…つまらない冗談だな。まぁいい、私はフィーネ」

 

俺は怪しみながら話し始めた。何時でもエターナルマグナムで撃ち殺せるからな。

 

「随分簡単に話すな」

 

「…そうね、世界の犠牲にされた貴方の信用を得たいからかしら」

 

自身の知らない話に驚きが隠せない。俺が世界の犠牲になっただと?この女、何を言っている。

 

「財団Xが創り出した超人兵士。生きながらにして死んでいる存在、その不完全体がまさか生き延び、NEVERすら超える再生能力を有した化け物が誕生したのだからな」

 

「…なんだと?」

 

全て聞き覚えのある名前だ。そして、空想の、空想であるはずの名前だ。だからこそ理解できないわ何故それらの名前をこの女が知っているのか。

 

「…忘れているならそれでいい、だが……私はお前の味方のつもりだ。エターナル、貴様が裏切れば…その関係は血を流すものへと変わるがな」

 

「…お前も地獄に生きてるようだな」

 

この世界という地獄にフィーネも生きている、それがただ理解できた。

 

「…ところでだが、お前何でローブなんだ」

 

「そういうお前は姿を」

 

俺はエターナルメモリを抜き、変身を解く。

 

「これが、アンタの素顔なのか」

 

素顔を一度見てやろうと言う気持ちだったのだが、俺はフィーネの一言で馬鹿なと思った。

 

「…着ていない」

 

「なんだと?」

 

「服は着ていないと言っているんだ!わからないのか!」

 

「…悪い冗談は止めろ、おちょくっているのか」

 

俺は頭に血が登っている。流石にローブの下に大の大人しかも女性が着ていないとは理解できない。

 

「…エターナル。フィーネはマジだ。何時も、ここでは服を着ていない。今日は肌寒いって、ローブ羽織っただけだしな」

 

「……痴女か、クリス。お前はアレにはなるなよ。敵対しても、こんな無様なやつを殺すとなったら、恥だ」

 

「貴様…潰してやろうか」

 

クリスは呆れて物を言えず、エターナルは何も言わず頭を痛める。

 

「…それでお前の目的は?物によっては」

 

「…月を破壊する」

 

クリスもそれは知らなかったのか、驚きの声を上げる。しかし、エターナルは笑うだけだ。

 

「フフッ…フハハハハ!!フィーネ、笑わせてくれるな。貴様はその意味を理解しているのか?もし、そうなら……世界は滅ぶぞ?」

 

自転を鈍らせる月が完全に無くなってしまうと地球は超高速で自転をはじめる。 1日の長さは今の約3分の1。 時速数百キロの強風や砂嵐が吹き荒れ、人類の進化の道は閉ざされる。 そして、1億年に1度の確率で地球に衝突が起こり、その度に大量絶滅が発生する。夜は真の闇に包まれ、海の多様性は失われ、世界は選ばれた存在だけが残る死の星となる。

 

「…私は、世界を滅ぼすつもりはない。あくまでも、月に掛けられたバラルの呪詛を破壊する」

 

「どういう事だ?」

 

「月自体がバラルの呪詛の発生装置なのだ。私は…私の為に、そして…私を終わらせる為に、月を破壊し、再生する。その為に、あの娘が必要だった…だが、今は良い。お前がいるならな」

 

そう言いながら、フィーネは俺に抱きついた。目的が理解出来ない、だが身体が反応している。無意識に、無意識にだが、俺はフィーネをそう呼んでいた。

 

「…まだ、私をそう呼んでくれるのか。お前を創り出した、いや創ってしまった私を」

 

「なぜ…俺はお前を?俺は……くそ、クリス、この拠点には部屋はあるか?」

 

「あぁ…あるけど」

 

「休ませてくれ……すまない」

 

俺はクリスに案内された部屋で自身つまり、鶴見待人について検索したが、俺が現れたあの日からの記録しかない。いくら検索しても、無駄だった。俺は死んだように眠った。元々の記憶は知らない、この身体の記憶を、いつか、知ることが出来るのか。

 

 

 

 

 

「なぁ…フィーネ、エターナルについて知ってたのか」

 

「…そうね、貴女なら信頼できる。クリス、あの子は私の子供なの。人体改造を施され、記憶も封印された……ね」

 

「家族だから…だから、エターナルは笑ってたのか」

 

「あの子の名前を、私は………」

 

「なぁ、フィーネ。エターナルの事、話してくれよ」

 

「良いわ、その代わりかなり長くなるわよ」

 

私が、フィーネとして有りながら捨てられなかった記憶だ。今の櫻井了子ではない前の存在。何年も忘れたことのない記憶、数世代前の私は奇跡的にだが16歳程度で意識を乗っ取った。そして、一人の男の息子を産んだ。男の名前は覚えていない、当時の研究資金を得るために付き合っていた関係だったからだ。だが、それ以上に私が妊娠した事に私自身が驚いた。今まで、あの方を愛した私は子供が居なかった。だからだろう、私はあの子を溺愛した。だが、あの子は殺された。いや、あのときはまだ死んでは居なかった。あの男の親族に狙われたあの子を私は持てる技術を使い、生きながらえさせた。そして…私の当時の寿命が尽きるまで護り続けた。

だが、あの子は姿を消した。何者かに奪われたあの子を探すことは不可能だった…。

あの方を愛する私には、あの子を探すことは出来なかった。

 

「…なんだよソレ、それじゃあ今のフィーネって」

 

「もう、忘れたわ、でも、あの子への愛情と、あの方への憎愛を忘れたことはない」

 

「憎愛って…」

 

「私は、あの方に捨てられた。でも、愛している、だから憎愛なの。憎いけれど、愛しているから」

 

 

 

それぞれの目的が紡がれ、一つに繋がる。

世界の終わりに近づくか、新たな世界になるか、それは終焉の名を持つ巫女、片翼の歌姫、そして永遠の名を持つ戦士ノミが選ぶ事の許された物。

それに…抗うか、装者達の運命は今動き出した。




貴様、俺がフィーネの子供とはどういう事だ

いや、ご都合趣味だし。それに…転生とかでいきなり身体が出来上がる?物理的におかしいでしょうが、戸籍とかどうなってる?色々と不都合あるでしょうが、万丈かよ

誰が筋肉バカだ!

取り敢えず、エターナル鶴見待人は記憶を喪った何者かに憑依した感じです。ご都合主義だし、気に戦兎いて

おい、戦兎ってお前!

じゃあな、万丈!

万丈じゃねえ!
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