永遠を生きる   作:影後

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Eの再来/家族と仲間と

「でも、バンジージャンプの命綱が切れるなんて」

 

「言うな、それに俺は引かれた蛙になっても再生する。そう、改造されたんだ」

 

「パパ?引かれたカエルってなに?」

 

「ん、桃季。それは」

 

「馬鹿!」「何教えようとしてるの!」

 

母さんと奏に頭を叩かれた。

 

「改造って……そんな」

 

この肉体は完璧な肉体だ、どう足掻いても死ねない。

完璧にして、悪夢のような身体。

 

「……何言ってる、少なくとも一人俺と同じ化物はそっちに居るだろ。何度か、目を抉った気もするがな」

 

「ふん」

 

「それに……あの男だ、奴は狂ってやがるが。俺は、彼奴が財団Xの最高傑作とか言われても信じるぞ。俺の、ライダーの蹴りは普通なら死ぬんだよ。なのに、どうやって抑え込んだ。未だに理解できない、お前(翼)や俺と同じか?違うだろう、お前はエターナルメモリに適合し過ぎている為に再生。俺はそもそもの再生能力が強化されている上に、エターナルメモリと相性が良すぎるからさらに強化された。そう、理由がある、だが…あの男はなんだ。何故」

 

「そんなの、男の鍛錬の食事と映画鑑賞と睡眠で終わる」

 

「……巫山戯るなよ!そんな理屈に俺は……人間を、NEVERを越えた、この俺がお前の様な人間如きに……」

 

「響鬼…落ち着いて」

 

俺は巫山戯た事を話す風鳴弦十郎に拳を向けたくなる。

だが、落ち着き再び遊園地を楽しむ。

 

「パパ!メリー・ゴーランド乗りたい!」

 

「良いぞ、」

 

「ほら行ってこいよ」

 

「駄目!お母さんも!」

 

「………」「……何だよ」

 

奏から変な目を向けられるが、知ったことじゃない。

 

「……なんでもない」

 

「お母さん!抱っこ!」

 

「あぁ、桃季」

 

「本当に家族みたいですね、奏さんも」

 

「……あの笑顔、作り物じゃない」

 

「そうだ、桃季の叔母さんを紹介しないとな」

 

俺は笑っている後ろの面子に笑顔で向けた。

 

「あっ……あっ……お前……」

 

クリスは気が付いたのか嫌そうな顔をしているし、奏もおかしそうに笑っている。

 

「苗字は違うが、妹の雪音クリスだ。桃季、お前の叔母さんだな」

 

「叔母さん?」

 

「違う!お姉さんだ!!」

 

奏に抱かれながらそういう桃季に笑いが出てしまう。

 

「…くそ、せっかくの家族団欒を………」

 

俺の中で何が蠢いた、敵の存在を感知する何か、おぞましい何かが。

 

「何処だ……何処にいる」

 

「どうしたんだよ」

 

「桃季!奏!」

 

《エターナル》

 

エターナルローブで二人に迫った攻撃を防ぐ。

 

「……ドーパント」

 

それは存在してはいけない存在、いてはならない悪魔。

手のひらサイズのアイテムで超人となった人間。

 

「ドーパントとは!やはりエターナルはこれを知っているか!」

 

「俺の正体も知ってたみたいだな。まぁ良い………俺はダブルやアクセルとは違う。お前を殺す」

 

「……殺しはなしだ!アタシがぶっ飛ばす」

 

《ユートピア》

 

仮面ライダーエターナル、仮面ライダーユートピア、二人の仮面ライダーが謎のドーパントの前にそれぞれの武器を構えている。

 

「エターナルにユートピア、まさか仮面ライダーとブッキングするとはな」

 

「少し黙れ」

 

エターナルも、俺自身も目の前の存在に苛ついている。

だからこそ、容赦をするつもりがない。優しさなと必要ない。

 

「そうだなぁ……おい、お前達(SONG)ドーパントの死様を見せてやる」

 

「待て、エターナル!!」

 

『エターナル マキシマムドライブ』

 

エターナルのマキシマムドライブが発動すると、俺を中心にした空気の波が辺りへと広がっていく。

 

「なんでた!なんで変身が」

 

「……おい!エターナル」

 

「体か……痛い………くるし」

 

毒が広がるように目の前の人間は磨き、苦しみ、顔を青くする。

どうやら、メモリが体外に排出されず中毒症状を起こしているようだ。

 

「…死んだか、いや、まだ息がある」

 

「待て!」

 

ユートピアが止めるよりも速く、エターナルエッジが男の頭を突き刺さる。完全に機能を停止した身体は無気力に倒れ込んでいる。エターナル(俺)とユートピア(奏)は変身を解き、向かい合う。

 

「ガイアメモリに手を出した時点で、生かす理由は無い」

 

「なんで……なんで……お前はそうなんだよ!帰ってきて、」

 

「……お前はドーパントを理解していない。ノイズどもの相手に努めろ。俺に口出しするな」

 

「なんだと?お前が消えて、桃李がどれだけ泣いたと思ってる!私の前で気丈に振る舞って!毎晩ベッドで泣いてたんだぞ!

出張の話も信用してなかった!お前が帰ってきたからなんだぞ!」

 

俺にとって桃季は大切な愛娘だ。

たとえ、実の娘でなくとも愛し守り抜くと誓った子供だ。

 

「桃季の前で見せた笑顔は本物だろ!私達を救ったのはなんでだよ!そんなお前が……なんで……命を粗末にできるんだよ」

 

「……」

 

俺は言葉が出なかった。言い訳にもならないからだ。

殺す必要はなかった、どうせメモリ中毒で死んでいく。

 

「介錯したんでしょ、響鬼」

 

「……なんだよ、俺がただ殺したいから殺したのかもしれないぜ?母さん」

 

「覚えてない?貴男は嘘を付く時、右手を左側のお尻に隠す癖があるのよ」

 

理解できなかったが、確かに自分の腕が左尻に触れている。

 

「知ってるわよ、産んで育てたのは私だから」

 

「……そんな、介錯だなんて」

 

「奏ちゃん、ドーパントはライダーとは違う。本質は同じドーパントだけれど、ドライバーを使用していないという違いがあるの。貴女と響鬼の使うドライバーはメモリの毒素を回避し、その能力を100%以上に高める物よ。でも、ドライバーを持たないドーパントはとうなると思う?」

 

「まさか…私と同じように」

 

「そう、翼ちゃんと同じ自分に直接コネクタを打ち込んでメモリを直接挿すの。翼ちゃんが問題ないのはエターナルと惹かれ合う存在なうえ、今はドライバーを使っているでしょ?」

 

「それは……」

 

「そうか…お前は恐れているな。ブラックフレアを、だがあの力はお前のものだ。受け入れろ、お前の地獄をな」

 

「…!」

 

「翼、ブラックフレアって」

 

「ソイツは俺と同じ、仮面ライダーエターナル。そして、ブルーフレアとは違い、俺への憎しみによって目覚めたもの。それがブラックフレアだ」

 

「言うな……私は、防人だ」

 

「なら、尚更だ。自分の闇すら受け入れられない奴に戦う資格はない」

 

俺は桃季を愛している、娘として、絶対に守ると誓った。

そして、奏も手に入れたい。

 

「兎に角、遊ぶぞ。まだ、桃季が楽しめていない」

 

「お前、この状況で」

 

「桃季が喜ばない。行くぞ、ほら」

 

俺にとってこの世界(全て)がどうなろうと知ったことではない。ただ、守りたいだけだ。俺の世界(家族)を。

その為になら………

 

「パパ、今日ね!凄い楽しかったの!」

 

「そうか、どうだった。お祖母ちゃんに会えて」

 

「優しくてね、おじいちゃんと結婚するかも知れないって!」

 

その言葉を聞いて顔を背けたのは風鳴弦十郎と母さんだ。

俺は、正直固まっていたとしか言いようがない。

 

「……奏、桃季を離してくれないか」

 

「…何かするつもりは?」

 

「ない、話すだけだ」

 

俺は母さんと風鳴弦十郎の方を見る、クリス、響、風鳴翼は気まずそうな顔をしているが一番は俺だ。

 

「母さんは潜在的な敵の首領格が父親になる気持ちを考えたこてがあるのか?しかも旦那にとって、義理の息子は全国指名手配なうえ殺戮者、テロリスト。他にも肩書は幾つもある。そんなのが息子だぞ」

 

「…だがそれは仮面ライダーエターナル。君は違うだろう、君は桃季ちゃんの父親天野響鬼なんだろう」

 

「だな、アンタも母さんの婚約者……になるのか。とにかく、風鳴弦十郎。ただ一つだけだ、母さんを幸せにしろ」

 

「…響鬼」

 

〘ジーン〙

 

「俺は、俺の魂に刻まれた存在だ。鶴見待雪。母さんはその戸籍も偽装してくれた」

 

俺は鶴見待雪の姿になり、会話を続ける。

 

「…この名前は俺も知らん。鶴見待雪は母さんの言う通りかつて居た存在の名前かもしれん。だが、せめて家族いや家族になる奴になら本名ぐらいは教えてやる」

 

「…それは」

 

「蓮花だ、苗字は知らん。この姿の時、どうせなら櫻井蓮花とでも呼べ」

 

「……わかった。だが、普段はどっちなんだ?」

 

〘ジーン〙

 

「それは勿論、天野響鬼だ。桃季の実の父親のな」

 

それは母さんと同じ、家族に向ける愛の感情。

俺の娘たる桃季に向ける心からの感情だ。

 

「……ソレとだ、奏は良い女だ。必ずモノにする。結婚式には呼んでやる」

 

「……待って、響鬼。お母さんのそ」

 

「初めて言ったからな、まだ初夜もしていない。返事待ちだが、必ず俺の女にする。桃季の母親は彼奴だけだ」

 

俺の言葉に母さんは何処か呆れていた。

 

「女性にモノとかは止めなさい、フラレるわよ」

 

「……キモに命じておく」

 

俺は会話を終え、奏と桃季の下に戻った。

 

「何話したんだよ」

 

「お前を必ず俺の女にするとな」

 

「…そうか」

 

奏は何処か頬を赤らめている、家族になれるなら俺は……

 

 

 

 

 

 

 

 

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