永遠を生きる   作:影後

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新たなるG/片翼の歌姫

「まったく、忙しい日だ」

 

昼にあの男を見せしめに殺し、桃季と昼寝をしていざ夕飯の買物というも時に、忌々しくノイズ共が現れやがった。

 

「何処だ!何処に居るんだ!」

 

更に状況を悪化させるのはいなくなった桃季だ。

ノイズに殺されてほしくない、あの子は死ぬには幼すぎる。

 

「えぇ!?何コレ!?私どうなっちゃってるの!?」

 

「なんだと」

 

俺は目を見開いた、奏の装備していたシンフォギアだったか?を今朝見た少女が装備していたうえに、ノイズを仕留めやがった。

 

「素人が」

 

奏の奴が戦うのはいい、奴も20、社会人だ。もう、俺が何か言う必要はない、だが目の前の奴は16かそこらの子供だ。

 

「お姉ちゃん!」

 

あの少女が襲われる瞬間、俺は変身した。

 

《エターナル》

 

「変身」

 

《エターナル》

 

《サイクロン》

 

サイクロンメモリを使い、風となって桃季と少女を助ける。てか何だ少女って、何時もなら餓鬼とかいうのに…くそ、奏に絆されたか?

 

「貴方は!」

 

「俺は仮面ライダーエターナル。さぁ、地獄を楽しみな」

 

迫るノイズに蹴りを食らわす、それだけで吹き飛び霧散する。

 

「今度はこれだ」

 

腰に装着されたエターナルマグナムを取り出し、射撃を行う、しかし何匹かに鳥の様な翼が生え、避けていく。

 

《ルナ》

 

「さぁ、今度は避けれるか?」

 

弾丸は曲がりながら空を飛ぶノイズに命中する。

ノイズは空中で消え去り、爆風だけが静かに俺に当たった。

 

「…デカ物か」

 

嫌な気分だ、倒しても倒しても無限に出てくる。

 

「…少し、いや…俺にとっての地獄か」

 

「えっ…あの!」

 

「…この子供を守ってろ、素人でもそれぐらいやれ」

 

《トリガーマキシマムドライブ》

 

「ライダーシューティング」

 

エターナルマグナムから一発のエネルギー弾が放たれる。高エネルギーを圧縮し、一発の弾丸にしたものが巨大ノイズに当たると、その胴体を消し飛ばした。

 

「ちっ…まだ完成じゃないか」

 

しかし、エターナルマグナムはマキシマムドライブに耐えられなかったのか火花を散らしながら煙を吐いている。

 

「…くそ、逃げられなかったか」

 

エターナルは仮面の下で苦虫を噛み潰したような顔をする。そして、蒼き鎧を身に纏う歌姫が現れた。

 

 

 

 

 

 

「状況を教えて下さい!」

 

「現在、反応を絞り込み、位置の特定を最優先しています!」

 

特異災害対策機動部二課ではノイズ出現を察知、オペレーターがノイズの位置を調べていた。モニターに表示された地図を、弦十郎、了子、奏、そして、風鳴翼が見ていた。

 

「反応を絞り込みました!位置、特定!」

 

「ノイズとは異なる高出量エネルギーを検知!」

 

「波形を照合、急いで!」

 

「まさかこれって…アウフヴァッヘン波形!?」

 

オペレーターが慌ただしく動く中、了子も驚いていた。そしてモニターに映し出される文字は、

 

code:GUNGNIR

 

「ガングニールだとぉ!?」

 

弦十郎が驚きの声を上げる。その声を聞いた、その場にいた翼が驚愕の表情を浮かべる。そして、隣にいた奏の顔をなでた。

 

「ひ!何だよいきなり!」

 

「…奏はガングニールを所持しています。あり得るとすれば、エターナルが複製でも」

 

「はぁ!アイツはそんなことは」

 

「…奏!いい加減にして!エターナルは凶人よ!テレビでしかも全国放映までして人一人を殺して見せて、更に予告までもした!いくら救われたからって、犯罪者の肩を持つの!」

 

奏も理解しているが、それでも納得は出来なかった。エターナルにも情がある彼女はそれを信じていた。

 

「とにかく、さっさとノイズを倒して」

 

「奏ちゃんは駄目よ、メディカルチェックも済んでないし、それに貴女はもうLINKERに耐えられない。この前は無理してガングニールを装備してたでしょ、絶対にだめだから」

 

了子は鋭い眼差しで奏を見つめる、翼も泣きそうな顔で奏を見つめていると奏が折れた。

 

「わかったよ、翼頼む」

 

「任せなさい、私は防人なのだから!」

 

そして……

 

 

 

「…エターナル、貴様を逮捕する」

 

「はん、何だ、防人とか抜かす小娘は今度は警察にでもなったつもりか?」

 

俺の前に風鳴翼が刀を構えて立っている、敵意はないが明確な意志を感じる。

 

「小娘ではない、少なくともな」

 

「18のガキ…いや、お前らの年齢をどう判別するかだな。まぁいい、成人しているなら俺は貴様らがそのコスプレで戦おうが何も言わない」

 

挑発も込めているが若干赤らんでいるな、お前は2年間はその恥ずかしいスーツを着てたんだ。今更言われたぐらいで、恥じらうな。

 

「兎に角!貴様には一度我々の下に来てもらう!」

 

「…なら、そのシンフォギアだったか?奏が着けてたのと同じのを着てる小娘を連れて行くべきだろう」

 

「彼女も連れて行く!しかし」

 

「なら、家族への説明、本人への説明もだな。まさか、貴様らは誘拐犯にでもなる気だったか?なぁ、俺の後ろ25m壁裏に隠れている男」

 

「…なぜわかった、お前は私に注意を向けていた」

 

「…呼吸は誰もが行う、だからだ。バレるんだよ、この頃やけに耳がいい。まぁ、どうでも良いことだ」

 

俺はエターナルマグナムを構えた。

 

「…はっきり言おう、いい加減にしろ」

 

「なにを」

 

「…少年兵にでも仕立て上げるつもりか?お前達は歴史の何を見てきた。これ以上、子供を巻き込むな、俺を見ているお前に言っている。この国にもだ、防人だったか。場合によってはお前は俺を殺す覚悟が居る、お前の言葉では敵対してるが敵意がない。相手を殺して、その血を啜り…ちっ、無駄話が過ぎたな。兎に角だ、俺の邪魔をするな。攻撃するなら、お前達を殺す」

 

無駄話が過ぎた、本当にだ。なんだ、センチメンタルになる理由があったか!何なんだ本当に!

くそ…くそ…クソ!

 

ゾーンメモリを使い1キロ程離れた場所の通路に移動する。そして変身を解くなり俺は桃季を迎えに行った、案の定奏と翼の組織の奴らが桃季を囲んでいる。慌てた父親の様に桃季の名前をずっと叫ぶ。

 

「あっ!パパ!」

 

「良かった!良かった!!桃季、どこにも怪我はないな!ほら帰ろう」

 

しかし、黒服の男が俺の肩をつかんだ。

 

「…俺に何かようか?」

 

「!いえ、あの……」

 

「なんだ、話してみろよ」

 

「パパ!あのね!あのね!。お姉ちゃんがかっこよくてね!ビューンとんだり、バーンて仮面ライダーさんが」

 

はっきり言おう、状況が理解できなかった。当事者だからわかるんだが、桃季の言葉は擬音のせいで、上手く伝わらない。

 

「そうか、楽しかったか?」

 

「うん!ありがと!帽子のおじちゃん!」

 

「うん…帽子」

 

俺は失礼だと感じたが、桃季とはなしていた男をみた。20代中盤、俺と同い年ぐらいだ。だが、どこにも帽子は…、

 

「……フッ」

 

俺は小さく笑うと桃季を肩車しながら帰った。黒服の奴は俺を追おうとしていたみたいだが、俺はさっさと消える。奏の仲間に関わり、バレたら冗談じゃない。

 

「パパ!」

 

「どうした?」

 

「大好き!」

 

肩の上でギューッと俺の顔を抱きしめてくる桃季、良いものだな。

 

「パパ、後でお話聞いてね!」

 

「あぁ、沢山お話しような」

 

 

 

 

 

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