永遠を生きる   作:影後

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前回までの仮面ライダーWは

待て!作者、貴様、なんの真似だ!

今回から作ってみようかと

知るか、それにこればWじゃない。俺はエターナルだ



新たなるG/それぞれの意志

エターナルが消えた後、現場は立ち入り禁止と書かれ、特異災害対策機動部によって現場の後処理が行われていた。防護服を来た男性が掃除機で炭素を吸っている。 

 

「はい。あったかい物どうぞ」

 

響は女性職員から温かいスープが入った紙コップを受け取った。助けた少女は既に父親と共に何処かに消えた。黒服は止めようとしていたが、あの男がそれを受け入れるはずがなかった。

一息つき、ほっとしたからだろうか響の纏っていたガングニールが解除されよろめく。

 

「あの…じゃあ私もこれで…」

 

響自身、もう関わる気は無かった。いくら憧れのツヴァイウィングが目の前にいても、身体に蓄積した疲労をすぐに取り除きたかった。

響が立ち去ろうした、その時、サングラスをかけた黒服の男達に囲まれた。中央には翼が立っている。

 

「あなたをこのまま帰す訳にはいきません。特異災害対策機動部二課に同行してもらいます」

 

翼が目を逸らしながら言う。

すると、響の両手首に手錠がかけられた。

 

「すみませんね。念の為、貴女の身柄を拘束させて頂きます」

 

スーツを着た茶髪の男性、緒川慎次が申し訳なそうな笑みを浮かべながら言った。

 

「何でぇぇぇぇぇぇ!?」

 

響の声が、夜空に虚しく響いた。彼女の休息はまだ訪れない。  

 

 

 

 

 

一方その頃、全てを振り切ったエターナル事鶴見いや響鬼である俺は桃季と共に入浴をしていた。

流石に子供に欲情する変態じゃない、ただ子育てが大変難しいものだと身を持って知った。

シャンプーを嫌がりながら、俺に対してはシャンプーをしようとしてくる桃季、シャンプーハッドを欲情でフリスビーの様に投げるのは頂けない。

 

「こら、桃季だめだぞ」

 

「は~い」

 

そして、浴槽から上がると服を着た俺と着ていない桃季との追い掛けっこの始まりだ。素っ裸で家中を走り続ける桃季を捕まえるのは至難の技だった、結局湯冷めした桃季ともう一度入浴する。今度は服を着てくれたのは良かった。

 

いくら天野響鬼の記憶と天野響鬼と同じ遺伝子をを持っていても、俺は本来、鶴見待雪だ。どうしても違いが出たり、鶴見待雪の癖がでる。

 

「ねむいー」

 

「そうか!それじゃ、お布団行こうな」

 

俺は演技が出来ているのだろうか、ただの偽善に過ぎない行為、常にそうだ。そして、一番は桃季。何故桃季にだけ、他にも同じ様な子供は大勢居るはずだ。俺は、何時までこんな無駄を続けるんだろうな。

 

 

 

数時間程戻る、特異災害対策機動部二課に身柄を拘束された響は、車の中で揺られていた。そして数十分後、車はある場所に止まる。そこは、響が通っている「私立リディアン音楽院」だった。

 

「何で学院に…?」

 

急に拉致され、連れて来られた母校。響は隣に腕を組んで座っている緒川に聞くが、彼は何も答えない。そして、暗い廊下を緒川を先頭に翼と共に響は進む。不安しか涌かない、しかしここで逃げ出せば何が起こるかわからない。

 

「あの、ここ、先生達のいる中央棟ですよね?」

 

普段リディアンの教師がいる中央棟を何故通るのか響は分からなかった。そして、エレベーターに辿り着き、緒川と翼と共に乗り込むと、緒川が何らかのデバイスを装置に読み込ませ、エレベーターの自動ドアが閉じた。

すると、自動ドアの上にさらに頑丈そうや自動ドアが閉まり、何故か手すりが現れた。翼は何も言わず、手すりを掴む。

このとき、一匹の昆虫型デバイスもさり気なく乗り込んでいた事に気付いた者は居なかった。

 

「あの…これは…」

 

「さぁ、危ないので掴まっていて下さい。」

 

響が翼に聞くと、緒川に手を取られ、手すりを掴まされた。

 

「危ないって…?……あああああああああああ!!!」

 

突如、エレベーターが急降下した。突然の出来事に何が何だが理解できず、フラフラとしている始末。それを見かねた翼が響の手を取った。

 

「大丈夫?」

 

「え!あっ!ひゃい!!」

 

尊敬するアイドルの顔が真正面に映った事で、先程とは違う別の感情から悲鳴にも近い歓声を心の中で上げ続ける。

 

(だめ!落ち着いて!深呼吸!深呼吸して!私!大丈夫、そうだよ!目の前に居るのは翼さんだよ!風鳴翼さん!ツヴァイウィングで、トップアイドルで)

 

思考は混乱していたが、何とか表には出さず頭の中に留めて居ることが…

 

「サインお願いします!」

 

出来なかった、彼女は基本的に素直な娘である。嘘は苦手、腹芸などもっての外なのだ。

 

「…」

 

腕を組んで思案する翼、響はこの状況でやらかしたと思ったが、帰ってきた答えは彼女をより歓喜させ、全ての不安を忘れさせた。

 

「そうね、なら奏からも貰いましょう。色紙とかも此方で用意してあげるわ」

 

「感激です!」

 

純粋なファンを見た翼もつい微笑んでしまう。彼女は響を知っていた。2年前の生存者であり、奏が救ったのが響だったのだから。

 

(お願い、選ばないで)

 

つい、彼女の脳内にあの仮面ライダーが浮かぶ。

事あるごとに自身が突っかかり、それぞれの思いを言葉でぶつけ合った。だからこそ、翼は救うために全てに攻撃したエターナルを許せない。

救うなら、《あんな事》を仕出かす必要は無いと。

そして、エレベーターが一番下に着き、響が降りる。緒川は苦笑いを浮かべ、翼は疲れた様にヤレヤレといった表情をしている。

 

熱烈☆歓迎!立花響さま☆

 

ようこそ2課へ

 

「ようこそ!人類最後の砦 特異災害対策機動部二課へ!!」 

 

熱烈な歓迎だった。

何かされるのではと当初警戒していた響、(最もその警戒心は翼との会話で失われたが)しかし今度は「え?何ここ?」とまったく別の感情が浮かんでいた。

 

すると、スマホを持った櫻井了子が響に近づいてきた。 

 

「さぁさぁ!笑って笑って!お近づきの印にツーショット写真!」

 

了子は手錠をかけた響と自撮りをしようとした。

 

「嫌ですよ〜!手錠をしたままの写真だなんて…!きっと悲しい思い出として残っちゃいます!」

 

それどころではないと思うが、響はただ拒否するだけだ。

 

「それに、どうして初めての皆さんが私の名前を知ってるんですか?」

 

そう。ボードを見て響は思ったのだ。何故彼らが自分を名前を知っているのか。自己紹介もしていないのに。

 

「我々二課の前身は、大戦時に設立された特務機関なのでね、調査などお手の物なのさ」

 

風鳴弦十郎が帽子を被りながらそう言うと、手に持っていたステッキから花を出した。すると了子が微笑みながら響を学生鞄を持ってきた。すぐに解った彼等は言うほど調査等していない。

 

「あ〜!!私のカバン!な〜にが調査はお手の物ですか!カバンの中身を勝手に調べたりして!」

 

声を上げる響を翼と緒川は見ていた。

 

「緒川さん、お願いします。」

 

「はい」

 

翼に頼まれた緒川は響の手錠を外し、回収する。そして、まるでエスコートでもするように響を椅子に座らせた。響の正面には美味しそうな料理や飲み物が置かれている、彼等が用意したのだろうか。

 

「あの…ありがとうございます…。」

 

「いえ、こちらこそ失礼しました。」

 

すると、弦十郎が口を開いた。

 

「では、改めて自己紹介だ。俺は風鳴弦十郎。ここの責任者をしている」

 

「そして私は出来る女と評判の櫻井了子。よろしくね♪」

 

弦十郎と了子がそれぞれ自己紹介をする。フレンドリーな物言いに対し

 

「ああ、こちらこそよろしくお願いします」

 

響はお辞儀をした。

 

「君をここに呼んだのは他でも無い。協力を要請したい事があるのだ。」

 

「協力って…?」

 

「…ダンナ、巫山戯てるのか」

 

「…奏」

 

「え!奏さん!」

 

弦十郎が本題をしようとした際、寝込んていた奏が現れた。彼女は昼に流れたエターナルによる処刑による影響か、休んでいたのだ。そのため、これまでの歓迎には参加していなかった。だが、部屋に現れた謎のクワガタムシの様な何かが知らせてくれた。

 

「…しかし、ノイズを倒す為にはシンフォギアが必要だ。それは」

 

「なら、アタシを使えばいいだろ!LINKERだってもう一度!」

 

「奏!」

 

弦十郎に食って掛かる奏、それを止めようと翼が奏の前に立つ。

 

「奏、落ち着いて!」

 

「……悪い」

 

話についていけない響は彼等に質問を行う。

 

「あの、アレは何なんですか?私がここに来たのはアレのせいなんですよね?」

 

「待て、これ以上首を」

 

奏が響を止めようとするもすぐに了子が口を開いた。

 

「あなたの質問に答える為に2つばかりお願いがあるの。最初の1つは今日の事は誰にも内緒。そしてもう1つは…」

 

了子は響の体を寄せると…

 

「とりあえず脱いでもらいましょっか。」

 

「え…だからぁ…何でぇぇぇぇぇ!!!」

 

響の声が地下深くに響いた。

響が居なくなり、奏は自室に籠もった。それを追いかけるように翼も奏の自室に入る。

 

「なぁ…翼、アタシは間違ってたのか?」

 

「奏、でもあの子は貴女が助けた」

 

「…アタシはこんな事にするために助けたかったわけじゃない。ただ、目の前の誰かをあのとき助けたかっただけなんだ」

 

「…奏」

 

翼には解る奏の気持ちが、長年共に過ごし相棒として親友として心を通わせてきたからこそ。

 

「なぁ…エターナルの方が正しいんじゃないか?アタシ達よりも」

 

「奏、それでも人を殺すことは許されない。エターナルはその禁忌を侵した」

 

「なら、あの時はどうなる!二年前!アレはアタシらの実験が原因なんじゃないのかよ!その尻拭いをしてくれたのもエターナルだ!結局、アタシは」

 

「…奏」

 

翼は言葉を出せなかった。それは薄々感じていたことだから、誰も口にしないがあのライブでの実験、ソレがノイズの大群を引き寄せたのではないか、でもそれを認めてしまうと彼女達の心は砕けてしまう。だから、認めたくない。

 

「…悪い、翼。一人にしてくれ」

 

翼は何も言うことなく、奏の部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 




原作よりSAKIMORIが軟化してるのは奏が生きているからです。原作のアレは奏を失った悲しみ+響が地雷を踏んだから起きたと考えています。

《あんな事》

全国テラーマキシマムドライブ

全国放送!ウェザーマキシマムドライブによる処刑
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