永遠を生きる   作:影後

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仮面ライダーエターナルこれまでの依頼は

俺は探偵じゃない、いい加減にしろ

んじゃどうすんのさ!


新たなるG/悲しみに飲まれた歌姫

「私呪われてるかも…」

 

放課後、響はクラスメートの誘いを断り、1人教室にいた。すると、人の気配が。入口に翼が立っていたのだ。

 

「重要参考人として、再度本部に同行願います。ごめんなさい」 

 

「な、何でぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

再び手錠を掛けられ、二課に連行された。

しかし…今度はもうひとり監視している男がいた。その手にはクワガタムシの様なデバイスが乗っている。

 

「…奏はまだ悩むか」

 

NEVERと背に書かれたジャケットを身に纏い、サングラスで目元を隠している。連行される響を後目に男は胸からUSBメモリの様な物を取り出した。そして、そのメモリのスイッチを押す。

 

《ゾーン》

 

男の低い声と共にその男はその場から消えた。

 

 

 

「それでは〜!先日のメディカルチェックの発表〜!初体験の負荷は若干残ってるものの、体に異常はほぼ見られませんでした〜!」

 

了子が明るく言う。 

 

「ほぼ…ですか…」

 

「そうね…あなたが聞きたいのはこんな事じゃないわよね」

 

「教えて下さい!あの力の事を!」

 

響の質問に弦十郎が翼を向くと、翼は赤いペンダントを見せた。だが、その顔は若干影があるように響には見えた。 

 

「天羽々斬。翼の持つ第1号聖遺物だ」

 

「聖遺物?」

 

「聖遺物とは、世界各地の伝承に登場する現代では製造不可能な異端技術の結晶の事。多くは遺跡から発掘されるんけど、経年による破損が著しくってかつての力をそのまま秘めた物は本当に希少なの」

 

了子は響に聖遺物について説明した。

 

「この天羽々斬も、刃のかけら。ごく一部に過ぎない」

 

「かけらにほんの少し残った力を増幅して解き放つ唯一の鍵が特定振幅の波導なの」

 

「特定振幅の波導…?」

 

「つまりは歌。歌の力によって聖遺物は起動するのだ」

 

「歌…そういえばあの時も胸の奥から歌が浮かんできたんです」

 

弦十郎の説明で響はあの時を思い出した。初めてシンフォギアを装備したあのとき、無我夢中でノイズを殴り飛ばした最初の戦い。 

 

「歌の力で活性化した聖遺物を一度エネルギーに還元し、鎧の形で再構成したのが、奏ちゃん、翼ちゃんや響ちゃんが、身に纏うアンチノイズプロテクターであるシンフォギア!」

 

「でも、どんな歌、誰の歌にも聖遺物を起動させる力が備わっている訳じゃない」

 

無言を貫いていた奏が口を開く、それに頷く様に弦十郎が言葉を繋げた。

 

「聖遺物を起動させ、シンフォギアを纏う歌を歌える僅かな人間を、我々は適合者と呼んでいる。それが翼であり、君であるのだ」

 

「どう?あなたに目覚めた力について少しは理解してもらえたかしら?質問はどしどし受け付けるわよ?」

 

「…あの、奏さんは違うんですか?」

 

「アタシの場合はズルだからさ、名ばかりの適合者って奴さ」

 

思い出すのは2年前、LINKERの服用による副作用により身体はボロボロになっていたこと、楽屋での吐血、そして…命の恩人であるエターナル。

 

「他にあるかしら」

 

「……他は全然わかりません」

 

響は頬を赤らめ、申し訳無さそうに言葉を綴る。

奏はまるで妹を見るように響に肩を乗せた。

 

「気にするな!アタシも最初はそんなも…」

 

そこで言葉を止める、自分は戦って欲しくない、仲間に成ってほしくないはずなのに、今のはまるで……

そこで補填する様に了子が口を開いた。

 

「いきなりは難しかったね。だとしたら聖遺物からシンフォギアを造り出す唯一の技術、櫻井理論の提唱者がこの私である事だけは覚えて下さいね」

 

「はぁ…でも私がその聖遺物という物を持ってません…。なのに何故…」

 

響は自分は聖遺物を持っていないと主張する。すると、モニターにレントゲン写真が映しだされた。

 

「これは何なのか、君には分かるはずだ。」

 

「はい。2年前の怪我です!あの事件の時、私もあそこにいたんです!」

 

その言葉に奏が反応する。彼女は理解した、『何故ガングニールがあるのか、何故ガングニールが扱えるのか。それは』

 

《アタシがあのとき戦ったからだ》

 

それを口に出すのは憚られる。理解してしまった、自分が巻いた種が巡り巡って響の一般人としての生活を壊してしまった。それを理解したからだ、

 

「心臓付近に複雑に食い込んでる為、手術でも摘出不能な無数の破片。調査の結果、この影はかつて奏ちゃんが身に纏った第3号聖遺物 ガングニールの砕けた破片である事が判明しました」

 

「!?」

 

了子のその言葉を受けた翼は奏の方をみる、奏は何も言わず普段と変わらない表情をしているが、何故か彼女の気持ちが理解できなかった。何時もの様に、表情からなんとなくだが解るはずだった。だが、どう観察してもわからなかった。

 

「あの…この力の事…やっぱり誰かに話しちゃいけないんでしょうか…?」

 

「君がシンフォギアの力を持っている事を何者かに知られた場合、君の家族や友人、周りの人間に危害が及びかねない。命に関わる危険すらある」

 

「命に…関わる…!」

 

その言葉に響は固まる。そして思い出す。自分を支えてくれる親友、未来の事を。

 

「俺達が守りたいのは機密などではない。人の命だ。その為に力の事は隠し通してもらえないだろうか?」

 

「あなたに秘められた力は、それだけ大きな物だと分かって欲しいの」

 

 

弦十郎と了子の言葉に、響は自分が背負う物がいかに大きい物なのか、理解した。

 

 

 

「人類では、ノイズに打ち勝てない。人の身でノイズに触れる事は、即ち炭となって崩れる事を意味する。そしてまた、ダメージを与える事も不可能だ。たった1つ例外があるとすれば、それは、シンフォギアを纏った戦姫だけ。日本政府特異災害対策機動部二課として、改めて協力を要請したい。立花響君。君の宿した力を対ノイズ戦に役立ててくれないだろうか?」

 

「私の力で、誰かを助けられるんですよね?」

 

響の言葉に弦十郎と了子は頷く。

 

「はい!分かりました!」 

 

迷う事なく返事をする響。それを聞いて弦十郎と了子は笑みを浮かべた。

 

「あ、そうだ!ノイズを倒せるのはシンフォギアだけなんですよね?」

 

「うん?そうだが…」

 

響の言葉にいち早く反応したのが弦十郎だ。

 

「なら、仮面ライダーもシンフォギアなんですか?」

 

「いいや違う、」

 

響は頭に浮かんだ疑問を話す、しかしそれに返答したのは警備員のような男だった。

 

「お前、一体誰だ。俺はメンバーなら一人残らず覚えてる、だがお前のような男は記憶にない」

 

「…奏、感謝してやるよ。お前のおかげでこの拠点の位置を理解できた。お前がコイツを逃してくれたからな」

 

「昨日のカブトムシ!」

 

「…カブトムシか、正確にはビートルフォンこのスタッグフォンの対になるアイテムだ」

 

「…答えろ、誰だ!」

 

「何…少し釘を指しにな」

 

《エターナル》

 

男はUSBメモリの様な物のスイッチを押した。するの、エターナルという音声が全員の耳に入る。

 

「たァァァァ!」

 

「ふん」

 

弦十郎は直ぐにその男の正体を理解した。そして、飛び蹴りを行うが、エターナルは左手で受け止める。

 

《エターナル》

 

「変身」

 

弦十郎を壁へと吹き飛ばすと、エターナルは二課に向けて告げた。

 

「さぁ…地獄を楽しみな」

 

サムズダウンを行いながら白き戦士はじっとあたりを見渡した。視線の先にいたのは奏だ。

 

「…エターナル」

 

「お前、随分と死んだ顔をしているな。良い顔だ、自分のやってきた事が無駄だと理解したか?」

 

「…!」

 

「俺達のやっていることは偽善さ、叩いても、叩いても、ノイズは永遠に現れ、人間は腐る。それでも戦い続ける、お前に至っては薬までキメテな、いい加減諦めようぜ?俺に任せな、子供ならゆっくり寝てることだ」

 

エターナルはエターナルマグナムを構え、まるで人質を取っている様な動きをする。

 

「さてと…少し貰うぜ?」

 

「エターナル、何を!」

 

エターナルは二課のメインコンピューターに手を翳すとそこから緑色の粒子が溢れ出る。

 

「嘘!データが吸い取られて」

 

「黙れ」

 

騒ぐ了子の肩をエターナルマグナムで撃ち抜く、肩を抑えながらその場に蹲る了子を後目に回収したデータをみる。

 

「…ちっ……2年前、やはり俺の本当の敵は貴様らのようだな」

 

エターナルは弦十郎に銃口を向ける、そしてゆっくりと引き金に指を掛け

 

「…地獄を楽しみな」

 

その言葉と共に引き金を引いた。

 

「駄目!」

 

しかし、瞬間音楽が聞こえる。エターナルから弦十郎を守るように響がガングニールを纏い、拳を向けている。

 

「…久し振りだな、お前は覚えてないか?俺達は2年前に会っている」

 

「そんな簡単に人を殺せる人なんか知りません!」

 

「響!」

 

銃口を下げるエターナル、しかしその間に響に相対する様に奏がガングニールを纏い現れる。

 

「奏何を!」

 

「ふっ!フハハハ!面白いぜ、奏!俺につくか?」

 

「…お前はガングニールを纏うな!それは」

 

「奏!巫山戯ないで!そんなことをしている場合じゃないでしょ!エターナルを捕らえて」

 

「待て!お前たち!」

 

翼も響の隣に立ち、天羽々斬を装着する。

 

「面白くなったな!」

 

《ゾーンマキシマムドライブ》

 

「え!何が!」

 

「ぐっ…これは」

 

「さぁ、戦いのステージにってな」

 

二課から弦十郎、翼、響、奏、エターナルは消えた。しかし、それはエターナルのゲームの始まりだった。

 

 

 

 

 

 

俺が奴等を連れ出したのはあの場所だった。

2年前、奏と俺の腐れ縁いや因縁の始まりの日。

ビギンズデイとでも言うべき日だ。

 

「データを見たぜ、2年前お前達はここでネフシュタンと呼ばれる完全聖遺物の起動実験を行った」

 

「エターナル!」

 

「立花響、お前の事も調べたさ。2年前、奏に救われたろ?俺はなあのとき居たんだよ、血を流すお前を見ていたさ」

 

「…何を」

 

響は俺の言葉に聞き入っているようにも感じる。

奏もその目はただ苦しそうだ。

 

「…そうだよ、全部アタシ等のせいだ!響、お前がガングニールを纏えるのも、胸の傷も、全部アタシ等のせいなんだよ!それを…エターナルは泥まで被って、」

 

「奏!貴女は混乱しているだけだ!エターナルは目的の為に日本という社会を壊したんだぞ!」

 

「でも、変わった!アタシは起きてから自分で調べたさ。何が起こっていたか、ノイズじゃない、何で生き残った人間が苦しむ!何でアタシ等が何も言われない!なんで…なんで……」

 

あのとき奏は既にボロボロだった、ガングニールを纏っているのも苦しいほどに。

 

「もう、アタシには何が正しいのかわからない!」

 

「だからってエターナルに付くのか!奏!」

 

あの男が奏を呼ぶ、だが俺は奏を後ろに下げエターナルマグナムを構える。

 

「…なら、戦わせない。俺ならそうする、奏、ガングニールを外せ。俺が全て終わらせてやる」

 

「…翼、悪い」

 

「奏!奏!!」

 

「…行くぜ、そうだな。今だけは……彼奴等(仮面ライダー)の言葉を借りよう」

 

「さぁ…お前達の罪を数えろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんこか仮面ライダーネタ入れ込みました。
これも解説に綴ってみようかな。
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