絆10のサーヴァントに寝かしつけてもらう 作:ユイトアクエリア
解釈違いじゃないことを祈ります。
体が重い。
前にもこんなことが有った。
あの時は突破をかけてくれた後輩がいたけど、今日に限ってそれはない。
なぜなら今日は休暇で、誰もかれも英気を養う日だ。
後輩もわざわざ休みの日に起こしに来ることはないだろう。
と、思っていた時があった。
「失礼します、マスター」
と、扉が開き、赤い服が目に入る。
このカルデアにて、赤い服、と言うのは珍しい。
故、その正体はすぐ絞り込める。
「定期健診の時間です。マスター、ご同行を願います」
医療系サーヴァント、そのうちの一人、バーサーカーのサーヴァント『ナイチンゲール』。
バーサーカーではあるが、まだ話が通じる方ではある。
まぁ、ちょっとでも体調が悪くなると問答無用で医務室に連行され、文字通り力ずくで治療を始めるのだが。
第五特異点修正の際、怪我していた腕を切断されそうになったのはいい思い出だ。
にしても、定期健診?
そんなもの存在したか?
「はい。マスターのメンタル面について、少々気になることがあるので、ご同行願えますか」
特に断る理由もないので、ナイチンゲールについていく。
2分ほど歩き、医務室に到着した。
中には誰もおらず、がらんとしている。
「こちらにどうぞ」
丸椅子に座る。
彼女がその向かいにあった背もたれ付きの椅子に座り、どこからともなくカルテを取り出した。
「最近、精神面で心配事などはありますか?」
正直、ないわけじゃない。
人類最後のマスターなんて言われても、中身はまだまだ青二才だ。
むしろ、この人理焼却、人理漂白の旅が、急激に成長をさせてくれたと言う方が良い。
心は成長したけれど、体がそれに追いついてない。
だから、たまに心が不安定になるときがある。
《なぜ、自分だったのだろう》
《なぜ、辛い思いをしなければいけないのだろう》
なぜ、どうして、の繰り返し。
「ふむ......自分がこの役職に向いているか不安だ、と?」
大まかに言えばその通りである。
人類最後のマスターなんて大役、自分にはそぐわない。
けれど、自分しかいないからやらなきゃいけない。
死んだら、元も子もないのだから。
だから、そのプレッシャーに押しつぶされそうなときもある。
実際、今日なんかは押しつぶされていた。
「そうですか。そうですね......」
ナイチンゲールは少し考えこむと、いきなり立ち上がった。
そして腕を掴まれた。
バーサーカーのサーヴァントに掴まれているにしては、少し優しく感じた。
そして、ベッドに投げられた。
「それに対する治療法は、十分な休養です。夜更かしはしていませんか?」
してない、訳じゃない。
やるべきことを片付けていると、いつの間にか徹夜していたなんてこと、ざらにある。
「それはいけません。寝てください、今すぐに」
有無を言わせぬ感じで、掛け布団をかけられる。
「マスターの症状は、鬱とよく似ています。なので、対処法は休養、すなわち寝る事です」
手を握られた。
温かい。
「マスターはいつも、無理を抱え込む癖があります。それは直した方が良いでしょう。それと、無理な運動と勉学も禁物です。気持ちは分かりますが、加減と言うものを覚えてください」
自分が怒られている、というのに気づいたのは加減を知れと言われたとき。
それと一緒に、自分は認められているとも感じた。
なんだか安心して、気が抜けていく。
「そうです。力を抜いてください。何も考えなくていいのです」
だんだんと意識が薄れていく。
抗う気もなくなった。
「......寝ましたね。......おやすみなさい、マスター」
9月2本目!!
リクエストのナイチンゲールですが...なんかまぁ...治療って言ってベッド投げる人だしさぁ...
解釈違いじゃないことだけ、本当に願います
リクエストボックスはこちら→https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=285351&uid=220152
指定したサーヴァントの回が来るのは遅くなってしまいますが、それでもよろしければ。
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