絆10のサーヴァントに寝かしつけてもらう 作:ユイトアクエリア
はい、ごめんなさい
「空調が?」
「そうなんだよ~。現在も上昇中、今も原因解明を急いでる。マスター君は熱中症とか気を付けてね」
「了解」
という会話から早2時間が立つ。
今、カルデアの空調は暖房の温度が30度という何ともおかしすぎることになっているようだ。
「あっつ...」
インナーのみなのに暑い。
まだ耐えられるが、そろそろ水風呂でも張ろうかと考えてると、ドアのノック音が響く。
『マスター、私よ。開けてくださるかしら?』
「アナスタシア?...開けたよ」
ドアのロックを解除すると、白髪を靡かせた人影が入ってくる。
「ふぅ、ありがとうマスター」
彼女の名は『アナスタシア』。
ロシアの皇女で、彼女とは別人だが、第1異聞帯で敵対したサーヴァントでもあった。
「いらっしゃいアナスタシア。どうしたの?」
「マスターの部屋なら少しは涼しいと思ったのよ。けれど......」
彼女は大きく息を吸って、
「
と言った。
その後すぐ、咳払いをしてから、
「......失礼、取り乱したわ。暑いわね、マスター」
と言い直した。
別に叫ぼうが何しようがこの部屋にしか響かないし、何ならこの部屋が一番熱いまであるのでそれは正しい反応だと思う。
「まぁ、カルデア全体だし......」
「なので、裏技を使おうと思うの」
「裏、技?」
首をかしげると、アナスタシアは腕に抱えていたぬいぐるみ......に見える精霊『ヴィイ』を頭上に掲げて言った。
「ヴィイ、部屋を冷やしなさい」
瞬間、ヴィイの眼が光る。
瞬く間に冷気が充満していき、部屋の隅が凍り付き始める。
「ちょちょちょまってまってまって」
「あらマスター?これくらいの冷気には耐えられるでしょう?」
と言って冷風がパワーアップ。
極地用の礼装を急いで着用し、一旦凌ぐ。
するとそれを見たアナスタシアが首を傾げた。
「マスター?暑くないのかしら?」
「まぁ......寒くは、ない」
極寒の地であった第一異聞帯でも寒さを感じる事は少なかった。
それくらい便利なものだが、まさか再びそれを味わう日が来るとは。
「そう。便利なのね、それ」
「まぁ、暑さは調整してくれないけど」
故に、この暖房暴走状態では着なかった、というわけだ。
「それを着てこの部屋の冷気を感じる事は無くなったとして、マスターは今涼しいのかしら?」
「......あっつい」
先ほども言った通りこの礼装、暑さには効果が薄い。
これでは本末転倒である。
「布団に包まれば、涼しさもわかるんじゃないかしら?」
「......それだ」
極地用礼装を脱いで、タオルで汗を拭いて部屋に戻ってくると、すでにアナスタシアが布団の中にいた。
状況が呑み込めず固まってると、
「マスター?早く入りなさい?」
と、布団を捲られる。
覚悟を決めて布団に入ると、ひんやりしている。
「これくらいなら、冷えすぎずに済むわね」
そう言いながら微笑む彼女を見ていると、だんだん彼女の眼が虚ろになってきた。
「アナスタシア?大丈夫?」
「大、丈夫よ、マスター。少し、魔力の使い過ぎで......少しだけ、休むわね......」
と言って、寝てしまった。
魔力供給の方法はあるにはあるが、今の状況じゃ何をどうやても怪しい行動にしか見えないので自重。
彼女の寝顔を眺めながら、軽く休憩することにした。
程なくして意識も途切れ途切れになってきたので、そのまま意識を手放す。
......視界の端でヴィイが手を振っていたように見えたのは、気のせいだと信じたい。
新着が思いつかない
ごめんなさい
リメイク企画第1弾、この中から見たい子を選ぶのじゃ!(2桁超えたサーヴァントから作っていきます)
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メリュジーヌ
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邪ンヌ
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モルガン
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レディアヴァロン
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アナスタシア
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グレイ
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ジャンヌ
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バーヴァンシー
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バーゲスト
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カーマ