絆10のサーヴァントに寝かしつけてもらう   作:ユイトアクエリア

59 / 61
Re:バーヴァン・シー

「それでさー?お母様ったら「ひっ!?」とか言って!あーもう超面白かった!」

 

と、話題がほぼお母様(モルガン)から変わらず、ずっと話し続けている彼女は、妖精國にて悪逆非道の道を歩んだ妖精、『妖精騎士トリスタン』こと、真名を『バーヴァン・シー』。

第六異聞帯にて2度戦い、3度目では失意の庭(ロスト・ウィル)を使用し、その後の行方が分からなくなってしまった。

 

「...っておい、聞いてんのか?」

「...うん、聞いてる」

 

聞いてなかった時が怖いから。

 

「キャハハ!何怖がってんの?もしかして、機嫌損ねたら死ぬとでも思ってんのか?」

 

実際そうしかねないのが、彼女の行動で、そういう有り方だから余計に怖い。

 

「んなコトしねぇよ、つまんねえし。大体、それやったらカルデア終わるぜ?」

 

その意味が、『マスターがいなくなることによる人理漂白阻止不能』という観点ではないことはよく理解している。

 

「まず馬鹿犬のガウェインが暴れんだろ?次にランスロットが暴れんだろ?最後にお母様がドカーン!で終わりだよ、カルデア」

「妖精円卓、怖いね」

 

何より、彼女がそうやって言ってるってことは、それほどの物っていうわけだ。

そんな思考は、彼女の「てかさ」という言葉で止まった。

 

「なんでお母様はお前のことを「我が夫」って呼んでんの?そうやって呼ばせてんの?」

「呼ばせるなんてそんな...」

 

召喚応じてくれた時からずっと夫呼びなのは、こっちも知りたい。

 

「なんだ、知らねえのかよ。呼ばせてんだったら今すぐ殺してやろうと思ったけど」

「恐れ多いよ。あの人の方が何もかも上なんだから」

「じゃあますます責めらんねえじゃねえかよ」

 

少し拗ねたように言うので、「何を?」と聞いてみる。

 

「だって、お母様がお前のことを夫って呼ぶってことは、私さ、お前の娘ってことになるよな?」

「まぁ、そうだね?」

「ってことはさ、私はお前のことを「お父様」って呼ばないといけなくなるんだよな?」

「そう、なのかな...?」

 

確かに呼ばれて見たさはあるが、ここで強要するのもなんか違う気がする。

 

「遠慮すんなよ。私とマスターの仲だろ?な?素直に、「呼んでほしいです」って、言ってみろよ」

 

どうやら渋ってる様子が彼女の残虐スイッチを入れたようだ。

しかし、別にここで渋る意味もない。

 

「呼んで、欲しいな」

「えぇ?しょうがねえなぁ...」

 

と、彼女が耳元まで寄ってくる。

体が密着している。

 

「...お父様」

 

と、リップ音。

彼女を見れば、なぜか顔を赤くしている。

 

「恥ずかしいんだよ......見んじゃねえ」

 

と、そっぽを向いてしまった。

それを追う形で、ふと時計が視界に入る。

時刻は日付が少し変わったところ。

話は楽しいが、それはそれとして眠気には素直になっとく方がいい。

 

「もう寝んのかよ」

「眠くなっちゃったからね」

 

サーヴァントは人間と違って睡眠をとらなくてもいいため、寝ることはほとんどない。

 

「ふーん。あ、じゃあ」

 

そう言って、彼女が布団に潜った。

 

「添い寝してやるよ。娘と一緒に寝れて嬉しいだろ?」

「...うん、ありがとう」

 

本人はからかってるんだろうが、常日頃から顔のいいサーヴァントにからかわれるこっちの身にもなってほしい、絶対持たない。

 

寝巻を着て、布団に潜る。

なんとなく彼女を見るのは恥ずかしいので、反対側を向く。

 

「んだよ、こっち向けよお父様」

 

さっきは恥ずかしがってたのに、今は言えるんだと振り向くと、案の定というか、やはり赤面していた。

 

「...マスターは、もし私が娘になったら、捨てないでくれるか?」

「うん、捨てないよ」

「そっか、そうだよな。お節介焼きのバカマスターだもんな!そんなことしねえか!」

 

と、笑いながら言った2秒後には、彼女の寝息が聞こえてきた。

 

そんな彼女を見ながら、眠りに落ちる。

 

「おやすみ、マスター(お父様)

 

 




さばふぇすたのしい(脳死)

リメイク企画第1弾、この中から見たい子を選ぶのじゃ!(2桁超えたサーヴァントから作っていきます)

  • メリュジーヌ
  • 邪ンヌ
  • モルガン
  • レディアヴァロン
  • アナスタシア
  • グレイ
  • ジャンヌ
  • バーヴァンシー
  • バーゲスト
  • カーマ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。