悲報 転生先が全ての元凶な件   作:ネオ・マフティー

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海賊狩りのゾロ

 

 

アルビダ海賊団をボコボコにした後、船と食糧を略奪したルフィとウタは、近くにある島、シェルズタウンの海軍基地へと、コビーを送り届けることにした。

 

「これから行く海軍基地に捕まってるって奴、いい奴だったら仲間にしたいな!」

 

「あのロロノア・ゾロを!!?ムリムリムリですよ!!」

 

海賊狩りのゾロ。そう呼ばれる賞金稼ぎに興味を持つルフィだったが、コビーは必死にそれを止めようとしていた。

 

その後、航海術のあるコビーのおかげで、無事にシェルズタウンへとたどり着いた一行は、さっそく海軍基地へと向かった。

 

「にしても面白い街だな!」

 

「ゾロっていう人に怯えるならともかく、海軍大佐の人にまで怯えるなんて、なんだかおかしくない?」

 

名前を聞いて怯える街の人々を見て疑問に思うウタ。やがて一行は海軍基地の門の前にたどり着いた。

 

一目ゾロを見ようと、塀をよじ登り広場を見渡す一行。

 

そこには、十字の杭に拘束された男がいた。

 

「黒い手ぬぐいに腹巻き!間違いない!本物のロロノア・ゾロです!」

 

東の海に名を轟かせる賞金稼ぎ、海賊狩りのゾロの威名を持つその男は、コビーの声を聞き、ゆっくりとルフィ達一行を魔獣のような眼光で見やった。

 

「おい、お前達、ちょっとこっち来てこの縄ほどいてくれねぇか?もう九日間もこのままで、さすがにくたばりそうだ。」

 

「礼ならするぜ…その辺の賞金首をぶっ殺して、てめぇにくれてやる」

 

そう物騒な提案をするゾロに、興味を持ったルフィが縄を解きに行こうとした時、一人の女の子が塀を越えて、ゾロの下へと駆け寄って行った。

 

「お腹空いてるでしょ!私おにぎり作ってきたの!」

 

そう言ってゾロに向かっておにぎりを手渡す女の子の姿を見て、ほっこりした気持ちになったウタ。

 

しかし

 

「ヒェッヒェッヒェ!」

 

そう笑いながらやってきた海軍大佐のバカ息子に、おにぎりを奪われて踏みつけられた上、女の子は、塀の外へと投げ捨てられてしまった。

 

ねえ、ムジカ、この海軍基地焼き払っちゃおうよ…

 

お、落ち着くんだ!ウタ!

 

女の子に対してのあまりにも酷い所業に、目からハイライトを消して物騒なことを言うウタを、慌てて止めたトットムジカ。

 

その後、踏みつけられ、ボロボロになったおにぎりを食べて、感謝の言葉を言うゾロの姿を見て、本当にゾロが悪者なのか疑問に思った一行は、女の子達に話を聞くことにしたのだった。

 

すると、女の子を襲おうとしたバカ息子のペットをゾロが斬ったことで、死刑になりそうだった女の子の家族を守るために、一か月耐えることを条件に海軍に捕まってしまったことがわかったのだった。

ゾロが悪くないことを知り、バカ息子に憤慨する一行。

 

そこに、

 

「ひぇっひぇっひぇっひぇ!!頭が高いつってんだろ!親父に言うぞ!」

 

そう言って件のバカ息子、ヘルメッポがやって来たのだった。

 

「そうそう、ここんところ退屈だったから明日ゾロを処刑することにしたぞ!楽しみにしてろ!ひぇっひぇっひぇっひぇ!」

 

ゾロとの間に交わした、一か月耐えることで、女の子の家族を許してやる、という約束を所詮ギャグだと言い放ち、調子に乗っていたヘルメッポは、ふと、ルフィ達を見回し、最悪の言葉を口にしたのだった。

 

「おい、女!気に入ったからこのヘルメッポ様が愛人にしてやるぞ!ひぇっひぇっひぇ!」

 

当然、その言葉はトットムジカを着火させてしまった…

 

よし!ぶっ飛ばそう!

 

シャンクスからも、ウタに近寄る変な輩は消し炭にしろ!って言われてるしな!

ヘルメッポが改心することを知っていたので、攻撃を躊躇っていたトットムジカだったが、ウタに対するヘルメッポの発言に一瞬で吹っ切れ、単独顕現しようとした、その時、

 

「俺の仲間に!手を出すんじゃねえ!」

 

ルフィの拳がヘルメッポへと突き刺さった。

 

「な…殴りやがったな!!親父にも一度も殴られたことなかったのに!俺は海軍大佐モーガンの息子だぞ!親父に言いつけてやる!」

 

そう言って逃げるように去っていくヘルメッポを睨みつけ、ルフィは宣言した。

 

「俺は決めたぞ!あいつらぶっ飛ばして、ゾロを仲間にする!!」

 

「いくぞ!ウタ!」そう言って走って行くルフィを見て、ウタは改めてルフィのかっこよさを再認識したのだった。

 

怒るルフィ、かっこよかったな…

 

 

 

 

 

ルフィがゾロを解放し、仲間に勧誘している間にゾロの刀を取りに行くことにしたウタは、刀の置き場所がわからないので、場所を聞き出すために気配が多い基地の屋上へと向かった。

 

なあ、ウタ、シャンクスとの約束もあることだし、この基地焼き払ってしまおうぜ!

 

そんなことしたら、仲間になるゾロの刀も燃えちゃうじゃん!

 

前回とは打って変わって手のひらクルックルなトットムジカを窘めながら、ウタは屋上に繋がる扉を開いた。

 

基地の屋上

そこでは、海軍基地の主であるモーガンが、自らの権威を誇示するべく巨大な自身の石像を飾ろうとしていた。

住民達に迷惑をかけるバカ息子を放置して、権力の誇示にこだわっている父親と、それを止めようともしない海軍の隊員達の姿に、ウタは表情を歪めた。

 

「ねえ、あんたたち海軍は、正義の味方を名乗っているんじゃないの?住民達を苦しめて、変な石像建てるのが、本当に正義の味方のすることなの?」

 

「変な石像だと!!? おい、小娘!俺を誰だと思っている!?」

 

ウタにとって、最も偉大な正義の味方はシャンクスとルフィだ。それでも、世間では、海賊は悪であり、海軍こそが正義であることは、ウタでもわかっていた。

怒りを滲ませたウタの問いかけに、海軍の隊員達はただ俯いて口をつぐむことしかできず、権力の象徴である石像を貶されて、モーガンは怒り心頭になってしまった。

 

「ひぇっひぇっひぇっ!おい、女!今ならまだ許してやる!大人しく俺の女に…」

 

挙句の果てに懲りないヘルメッポ。腕に取り付けた斧を振り上げ、襲いかかって来るモーガン。やがて、ウタの我慢は限界を迎えるのだった…

 

「もう、いいよ…街のみんなを苦しめる、悪い海兵はみんなやっつけないと…」

 

冷たい歌声が基地内に響き渡る。次の瞬間、ヘルメッポを除く全ての海兵達の意識が完全に奪われる。海兵達が建てようとしていた石像は倒れ、屋上から落ちて粉々に砕け散った。

頼りにしていた父親とその部下達が一瞬で戦闘不能にされたことで、唖然としているヘルメッポにゆっくり近づいて行くウタ。

そして、にこりと笑うと、覇気を纏わせた黒い手のひらで、思いっきりヘルメッポの顔を叩き飛ばしたのだった。

 

その後、ボコボコにしたヘルメッポにゾロの刀の場所を案内させたウタは、解放されたゾロに刀を渡した。

これで一見落着!そう思った次の瞬間、ルフィとゾロは、突然決闘を始めたのだった。

 

何やってるの!?ルフィ!?

 

 

 

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