悲報 転生先が全ての元凶な件   作:ネオ・マフティー

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未来の海賊王VS未来の大剣豪

 

「ル、ルフィさん、本当にあのゾロを仲間にするんですか!?」

 

話を聞いて、ゾロが噂ほど悪い人物ではないことは理解したものの、怖いものは怖いコビー。

 

しかし、ルフィの決意は変わらず、あっという間に目的地である海軍基地に着いてしまったのだった。

 

「また来たのか、海賊の勧誘なら断ったハズだぜ…!!」

 

「俺はルフィ!海賊になる仲間を探してるんだ!縄解いてやるから仲間になってくれ!」

 

「俺にはやりてぇことがあるって言っただろう…誰が海賊なんかになるか!」

 

ゾロの脳裏に浮かぶのは、ありし日の幼馴染との約束。その約束を果たすまで、ゾロは死ぬつもりも海賊になるつもりも微塵もなかった。

 

「知るか!俺が仲間にするって決めたんだ!お前、刀使うんだってな!」

 

「勝手に決めるな!そうだ、だが、あのバカ息子が持って行っちまった…」

 

「なら、刀を取り返してやるよ!だから、刀取り返してほしかったら、俺の仲間になれ!」

 

「タチ悪いぞ!テメェ!」

 

笑いながら言うルフィに突っ込むゾロ。しかし、いつまで経っても刀を取りに行こうとしないルフィにゾロは疑問を抱いた。

 

「おい、刀を取り返しに行ってくれるんじゃなかったのか?」

 

「心配すんな、ウタがお前の刀取りに行ってくれてるから、大丈夫だ!」

 

「ウタっていうのは、あの紅白頭の女のことか、随分と信頼しているんだな…」

 

「ああ、なんてったって、俺の仲間だからな!」

 

ししし!と笑うルフィを見て、ゾロはウタの実力がそれ程高いのか疑問に思っていた。数多の死戦を潜り抜けてきたゾロは、ある種の野性の勘で、目の前にいるルフィが只者ではないことがうっすらと分かる。そんなルフィから女なのに信頼されている程ウタが強いなら、もし、幼馴染だったクイナが生きていたら、どれ程の強さになっていたのだろうと思わずにはいられなかった。

 

やがて、基地の屋上が騒がしくなったものの、歌声が響くと共に、突然静かになり、建てようとしていた石像が落ちてきて砕け散った。

そして、ルフィの言った通り、顔面を腫らしてボロボロになったバカ息子を連れて、刀を持ったウタがやって来たのだった。

 

「お待たせ、ルフィ!どれがゾロの刀かわからないから、ある分全部持ってきたよ!」

 

そう言って突然何も無いところから、三本の刀を取り出した。

 

「どっから取り出した!?」

 

「ししし!ウタは悪魔の実の能力者なんだ!すごいだろ!」

 

そう言いながら縄を解くルフィと、フンスと胸を張るウタ。

 

「…三本とも俺のだ…」

 

やがて、解放され、刀を受け取ったゾロにウタが話しかけた。

 

「あなたが新しい仲間のゾロだね!私はウタ!世界一の音楽家だよ!あなたがいたら、ミホークもぶっ飛ばせるね!」

 

「俺はまだ、お前達の仲間になったつもりはねえ…それに誰だよ、ミホークってのは…」

 

「ミホークはミホークだよ!()()()()()()シャンクスにも勝ってる、鷹の目とか呼ばれてるシャンクスのライバルだったおじさん!」

 

剣持ってるから知ってると思ったんだけどな〜

 

「鷹の目だと!?」

 

世界一の音楽家を名乗る女、ウタから聞いた言葉に反応するゾロ。

ゾロの野望は世界一の大剣豪になることだ。そのためには、現在、世界最強の剣士と呼ばれている鷹の目の男に勝負を挑む必要がある。

そして、目の前のウタがその鷹の目の男、ミホークのことを知っているなら、会うための手がかりになるとゾロは考えた。

 

「おい、お前達!仲間になる件、考えてやってもいい…ただし、今の俺に勝てたらの話だ!」

 

三週間の磔から解放されたばかりの自分に、負けるようなら話にならない、そう宣言するゾロに、ルフィは了承したとばかりに決闘を持ちかけた。

 

「いいぞ!よし!決闘だ!」

 

「ルフィ!?」

 

こうして、海賊王を目指す男ルフィと、世界一の大剣豪を目指す男、ゾロの戦いが始まった。

 

 

 

「武器は構えなくていいのか?」

 

「安心しろ!俺の拳は(ピストル)より強ェから!」

 

二振りの剣を握りしめ、口に剣を咥え構える三刀流の使い手、ゾロは目の前の男、ルフィを斬り伏せるため剣を振るう。

 

「鬼斬り!!」

 

「よっと!」

 

「虎刈り!!!」

 

「にしし!やっぱり強ェなお前!」

 

「畜生、なんで攻撃が当たらねえ!!」

 

ゾロが繰り出す怒涛の連撃。しかし、ルフィはその全てを、()()()()()()()()()()()()()()()回避した。

 

「今度はこっちの番だ!」

 

そう言って刀の間合いから離れ、拳を構えるルフィ。拳が届くはずもないのに構えるルフィに首を傾げるゾロだったが、次の瞬間、驚愕と共に理解することになる。

 

「ゴムゴムの〜(ピストル)!!」

 

なんと腕が伸びて殴りかかってきたのだ。とはいえ、なんとか反応したゾロは剣を構えて受け止めようとする。いくら伸びる腕とはいえ、生身の拳なら剣で斬れる。

しかし、ガキィン!という音と共に、いつの間にか黒く染まった拳が、刀で受け止めたゾロを弾き飛ばした。

 

「まさか…テメェも能力者ってやつか…」

 

「ああ!ゴムゴムの実を食べたゴム人間だ!」

 

「ゴム!?なら、なんで拳が剣より硬い!?」

 

「ししし!秘密だ!仲間になったら教えてやる!」

 

「そうかい!ならこの一撃を受けてなお、俺に勝ったら仲間になってやるよ!」

 

限界を迎えつつあるゾロは、最後の力を振り絞って、最強の奥義を繰り出した。

 

「三刀流奥義!三・千・世・界」

 

「おう!絶対勝って、お前を仲間にする!」

 

そう言ってルフィもまた、覇気を込めた一撃をゾロに向けてぶつけた。

 

「ゴムゴムの〜バズーカ!!」

 

ぶつかりあった必殺の一撃。

しかし、覇気の有無とゾロの体力の限界もあり、ゾロが吹き飛ばされたことで、決闘はルフィの勝利となった。

 

「すごい…!あのゾロを、圧倒するなんて!」

 

「当たり前でしょ!ルフィは海賊王になる男なんだから!」

 

ルフィの強さに驚愕するコビーに、ウタは「ルフィは強いんだぞ〜!」と自慢するのだった。

 

その後、コビーを人質に取ろうとしたヘルメッポをボコボコにしたウタは、ルフィと一緒にゾロを飯屋へと運んだ。

 

 

 

 

「あ〜食った食った!三週間ぶりの飯はうめえな!」

 

その後意識を取り戻したゾロは、無事に仲間入りを了承し、久しぶりのご飯を堪能していた。

 

「それで、俺の他に何人仲間集まってるんだ?確か、仲間集めの最中だっていってただろ。海賊王を目指しているんだ、相当の人数が集まってるんだろ!」

 

「いや、ウタとお前だけだ!」

 

「ルフィの一番の仲間は私だよ!」と言うウタの声を聞き流して、ゾロは呆れてため息を吐くのだった。

 

 





音楽の神様?の爺さん 今回お主の出番はなしじゃ

トットムジカ (´・ω・`)
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