悲報 転生先が全ての元凶な件   作:ネオ・マフティー

16 / 41
シャンクスの友達

 

 

「にしても、コビーを置いて行って本当に良かったの?」

 

「いいんだ!あいつが決めたことだしな!」

 

ゾロが仲間になった後、海軍に入るため島に残ったコビー。

モーガン以外の海兵達をウタワールドから解放すると、モーガンの圧政から解放したことで、感謝された一行。しかし、海賊である以上、すぐに島から立ち去るしかなかったのだった。

 

「次に会う時は敵同士…か、コビーが立派な海兵になれるといいね」

 

海兵になるため、海賊ではないことを証明するためルフィに挑みかかりボコボコにされたコビー。その覚悟を見て、ウタはコビーを見直したのだった。

 

 

「それにしてもだ!二人とも航海術を持ってねぇのはおかしいだろ!」

 

そう言ったのは、新しく仲間になった男、ゾロ。

鷹の目の男を探しに村を出た結果、帰れなくなったこの男もまた、航海術などもっていなかった…

 

「にしても腹減ったな〜」

 

グーと音を鳴らして、バタッと倒れる二人を見て、ウタは笑いながら指をパチンと鳴らした。すると、ポンポンと肉や果物、酒が出てくるのだった。

 

「肉ー!!」

 

肉へとかぶりつくルフィ。

 

「それにしても、お前の能力はいったいなんだ?こいつは伸びるだけだが、お前のはできることが多すぎるだろ」

 

肉に夢中なルフィの頬を引っ張り、ウタの能力に関心しながら、謎の能力に興味を持つゾロ。

 

「私はウタウタの実を食べたウタ人間!歌でみんなを幸せにする能力者だよ!」

 

「刀や食糧を出したのもか?」

 

「それは私の使い魔、ムジカの力のおかげだよ!せっかくだし見せてあげる!」

 

そう言ったウタの横にマスコットのような姿をした、奇妙な存在が現れた。

 

はじめまして、ゾロ、俺はムジカ、ウタの使い魔をやっている。

 

「しゃべるんかい!」

 

「すごいでしょ〜!ムジカは喋るし、強いし、色々知ってるすごい使い魔なんだよ!」

 

ビームも出せるし!そう言って使い魔ムジカを抱き抱えるウタ。

 

「そういえば、ルフィは?」

 

ルフィが妙に静かだと思い、ルフィの方を見る。すると、ルフィがいつの間にかいなくなっていた。

 

ぎゃーっ、助けてーっ!

 

次の瞬間、空の方から声が聞こえ、上を向くと、大きな鳥に咥えられてどこかに連れ去られていくルフィの姿があった。

 

「「…」」

 

「私、ちょっとルフィのこと連れ戻してくるね!」

 

ムジカ、お願い!

 

あいよ!

 

そう言って翼を生やしたウタは、ゾロに船を任せ、ルフィを追って飛び去って行くのだった。

 

 

 

一人置いて行かれたゾロ。その後、仕方なく船を漕いでいると、遭難していたバギー海賊団の船員達に遭遇。船をよこせと襲ってきたところを返り討ちにして、案内役にするのだった。

 

「それで、まんまと女に騙されて船ごと奪われたって訳か…」

 

「あいつは絶対探し出してブっ殺す!!」「それより宝をどうする!」

 

「天候まで操るのか…海を知り尽くしてるな、その女」

 

「このまま帰っちゃ、バギー船長に……!!」

 

「そのバギーってのは誰なんだ?」

 

航海士になってくれねェかなとゾロが思っていると、新たな人物の名前が出てきたので反応するゾロ。

 

「道化のバギーと呼ばれている、俺達の海賊船の頭ですよ。悪魔の実シリーズのある実を食った男でね…恐ろしい人なんだ!!」

 

 

 

 

 

「バギー船長!港の空に何か見えます!」

 

「大砲で撃ち落とせ」

 

「バギー船長!!!!」

 

「今度はなんだ!?」

 

「天使です!!天使が飛んでます!!!」

 

「天使だと?そんなものいるはずが…ほ!本当に飛んでやがる!!!」

 

「こっち飛んできますよ!船長!!」

 

「…よし、歓迎の準備をしてやれ…」

 

内心まさか能力者か!?とびびるバギーだったが、表には出さず、とりあえず数の利を活かすことにした。

そして、船上に天使が舞い降りる。

 

「ねえ、ここら辺で麦わら帽子を被った男の人見ませんでしたか?」

 

「麦わらァ?見てねェなそんなやつ」

 

一瞬だけシャンクスの姿が頭をよぎったが、すぐに脳内から消し去ったバギー。その時、

 

「ピエロみたいな赤っ鼻…もしかして…あなた、バギー!?」

 

「誰の鼻が赤っ鼻だァ!!!」

 

「やっぱりバギーでしょ!シャンクスの友達の!」

 

突然、自身に対して赤っ鼻という少女にぶち切れるバギーだったが、シャンクスとの関係を指摘され、目の前の女の正体に疑問が生まれたバギー。

 

「なあ、お嬢ちゃん、なんで俺とシャンクスのことを知ってやがる?」

 

「シャンクスから聞いたからだよ!だって私、シャンクスの娘だもん!」

 

「シャンクスの娘……!?あいつ!?娘がいやがったのか!?」

 

驚愕するバギー、そして脳内に溢れ出す同じ船で過ごした、シャンクスとの日々。

 

「こいつはいい機会だ…俺様が今までに受けた屈辱、娘のお前にたっぷり返してやる!!!」

 

赤っ鼻発言で血が上っていたバギー、加えてシャンクスから味わった数々の屈辱を思いだし、完全にやつ当たりする気になってしまったのだ。

 

「安心しな…そう長くはかからねぇ!俺達も町からの略奪で忙しいからな!!」

 

ギャハハハ!と笑うバギーと海賊団一同。しかし、その言葉はウタの地雷だった。

 

「町から略奪…?シャンクスの友達なのに?」

 

「そもそも俺はシャンクスと同じ船に乗ってはいたが、友達じゃねェ!!あいつは、俺から莫大な財宝を奪ったクソ野郎だ!!」

 

野郎ども!やっちまえ!! あいあいさー! 悪く思うなよ!嬢ちゃん!

 

「ふーん…バカにするんだ…シャンクスを…」

 

やるよ…ムジカ!

 

了解!「限定侵食」

 

瞬間世界が侵食され、ウタの姿が変身すると共に、発生した衝撃波によって吹き飛ばされたバギー海賊団のクルー達。

その時、頭に血が上ってすっかり忘れていたバギーは思い出したのだった。能力者の少女に警戒していたことを…

 

「あの〜もしかして、お嬢ちゃん、シャンクスみたいに強いのかな〜?」

 

冷や汗をダラダラと流すバギーに対して、ウタはにこりと笑いかけるが、その目だけはまったく笑っていなかった…

 

 

 

 

「おーい!航海士になってくれよ!」

 

「条件を飲むならいいわよ♪」

 

大砲に撃ち落とされ、落ちた先で偶然出会った女泥棒のナミ。

類い稀な航海術を持っているというナミを仲間に勧誘したルフィだったが、仲間になる条件として、縄で縛られたままバギーの下に行くことになった。

しかし、

 

「妙に静かね…」

 

海賊船付近に着いても、騒ぎ声一つしないことに違和感を覚えるナミ。

それでも、様子を伺いながら、船へと上がったのだった。

 

こべんなざい!!

 

そこには、五線譜に捕らえられたバギー海賊団のクルー達と、ボコボコにされたバギーの姿があった。

 

そして、その光景を作り出した少女がこちらへと振り向く。

 

「よかった!無事だったんだね!ルフィ!…ところで…ルフィを縛っているその女の子は誰かな……?」

 

 

次回…修羅場か!?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。