悲報 転生先が全ての元凶な件   作:ネオ・マフティー

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完全にネタに走ったifルートを別で書きました!たまに更新するので、気になる方はぜひ!


新しい仲間

 

 

ウタがクロのところへ向かった頃、ルフィ達はクロネコ海賊団と相対していた。

 

「まさか、クロネコ海賊団の攻めて来る海岸が反対側だったなんてね…気づいてよかったわ、お手柄よ!ルフィ!」

 

原作と異なり見聞色を一応修めていたルフィは、朧げに反対側の海岸から海賊の気配を感じ、早めに相対することができたのだ。

 

「ゴムゴムの〜銃乱打(ガトリング)!!」

 

そしてルフィの拳によって向かって来た船員達は一瞬で返り討ちにあったのだった。

 

「ば、化け物だ!!!!船長なんとかしてください…!!」

 

「よ、よし!まかせておけ…ワン・ツー・ジャンゴで眠くなれ!」

 

「ワーン!・ツー!!・ジャンゴ!!!」

 

数人を残して船員が全滅してしまったクロネコ海賊団。

しかし、船長である、催眠術士のジャンゴの催眠によってルフィが眠らされ、戦闘不能になってしまった。

 

「こんな化け物まともに相手にできるはずがねえ……あの化け物が眠っている間がチャンスだ!ニャーバン兄弟(ブラザーズ)!!あいつらの相手は任せたぞ!」

 

ルフィとキャプテンクロにびびったジャンゴは、一刻も早く屋敷へ行くため、戦闘を催眠強化を施した幹部のニャーバン兄弟に任せて走り去って行ったのだった。

 

「まちやがれ!!」

 

「「おっと!行かせねよそこの剣士!お前の相手は俺達ニャーバン兄弟だ!!」

 

「仕方ねえ……おい、ウソップ!ここは俺達に任せて、あの催眠術士を追え!!」

 

「…!わかった!たのんだぜ!お前達!!」

 

ジャンゴを追うのをウソップに任せ、ゾロはニャーバン兄弟、ナミは、残った数人の船員の相手をするのだった。

 

一時は刀を奪われるなど苦戦を強いられたゾロだったが、地力の違いを見せつけ、催眠強化された二人を一蹴した。

 

「おい、起きろ!ルフィ!」

 

そして、眠っていたルフィを叩き起こし、ウソップの援護に向かおうとしたゾロ、その時、凄まじい衝撃の音が屋敷の方から聞こえてきた。

 

「……おい、これは…あいつの仕業か……!」

 

見上げたゾロが見たものは、まるで刀によって斬り裂かれたかのように割れている空だった。

 

「ああ!ウタが勝ったんだ!あの執事に!!」

 

「嘘…でしょ…!何か落ちてくる!」

 

驚愕するナミとゾロだったが、やがて何かが空から降ってきたことに気づいた。

 

「……本当にウタがぶっ飛ばしたみたいね…」

 

空から降ってきたのは、ボコボコにされた執事こと、キャプテンクロその人だった。

 

 

 

 

 

「大丈夫!?ウソップ!?」

 

クロをぶっ飛ばしてルフィ達の所へと向かおうとしていたウタ。しかし、そんな彼女が見たのは、全身切傷だらけのボロボロのウソップの姿だった。

 

「大丈夫だから!私が絶対治すから!!」

 

ウタウタの能力を使い、ジャンゴから受けた傷を治し、なんとか意識を取り戻したウソップ。しかし、まだ調子が戻っていないにも関わらず、ウソップはジャンゴの元へと向かおうとするのだった。

 

「ウソップは休んでいて!ジャンゴって奴は私がぶっ飛ばしてくるから!」

 

なんとかウソップを安静にさせようと、自分が行くことを提案するウタだったが、それでも、ウソップの決意は変わらなかった。

 

「……そういうところ、ヤソップにそっくりだね…わかったよ、少しだけ手を貸してあげるね」

 

そう言ってウタは歌った。ヤソップから聞いた家族の歌を。

 

「これは…親父の歌!それに、なぜだかわかる!ジャンゴのやつがどこにいるのか!」

 

そう言ったウソップはカヤの下へと駆け出して行った。

 

「……ウソップ、いつかあなたが勇敢なる海の戦士になるためには、自力でこの力を使えるようにならないといけない…」

 

「でも、お嬢様のために、今回だけ見せてあげるね、ヤソップの見ている世界を!」

 

 

 

何故だかわからないが、ジャンゴの場所がわかるようになったウソップ。

走りながら、詳しい様子まで把握できるようになり、ウソップは火薬を握りしめ、ジャンゴを狙える位置へと向かっていく。

 

「見える!見えるぞ!!執事のメリーさんは催眠で無力化されている、でも、にんじん、ピーマン、たまねぎのおかげでカヤは無事だ!あいつら…家に帰ってろって言ったのによぉ!」

 

頼もしい仲間達の存在を感じ取りながら、ウソップはジャンゴへと狙いを定めた。

普段なら狙いすら定まらないだろう距離、しかし、今の自分になら、確実に当てられるとウソップは確信していた。

 

「くらいやがれ!催眠術師!必殺!火薬星!!!!」

 

遥か彼方から放たれたその一撃は、木々の合間をすり抜けていき、カヤの命を奪おうとしたジャンゴを吹き飛ばした。

 

「無事か!?カヤ!!」

 

「ウソップさん!!……私は、あんなに酷いことを言ってしまった、なのに、どうしてあなたは……」

 

「そんなこと気にすんな!カヤ!俺は勇敢なる海の戦士!キャプテンウソップ!村を襲う海賊をやっつけるのは当然のことだからな!!」

 

そう言ってウソップは尚も申し訳そうに涙を流すカヤを慰めるのだった。

 

「よかったね、ウソップ」

 

 

 

 

「そういえば、キャプテンクロはどうなったんだ?」

 

その後、合流したウタは、勇敢に立ち向かって怪我をしていたウソップ海賊団の子供達の怪我を治していた。

 

「執事ならぶっ飛ばしたよ!!」

 

「……なあ、ウタ、お前もしかしてめちゃくちゃ強いのか!?」

 

本当にクロをぶっ飛ばしたことに驚き、ほとんど無傷の様子から、ウタがめちゃくちゃ強いのではないかと疑うウソップ。

 

「本当にクラハドールは……」

 

そんな中、三年間を共にしてきたカヤは、どうしても心の奥でクラハドールのことを割り切ることが出来ずにいた。

 

「……あまりおすすめしないけど、直接会って聞いてみる?」

 

「できるんですか!?お願いします!私をクラハドールに会わせてください!!」

 

「…わかった、カヤお嬢様、少し眠っていてね」

 

そう言ってウタが歌いはじめると、カヤの目の前に、音符の戦士達に拘束されたクラハドールが現れた。

 

「ここはウタワールド、私の能力で創られた世界。ぶっ飛ばした時に念のため心を取り込んでおいたんだ」

 

ここにはカヤとウタ、そして拘束されたクラハドールのみ、カヤはクラハドールに真相を聞くことにした。

 

「クラハドール!三年間、私が両親を亡くしてから、あなたは私に尽くしてくれた、一緒に船に乗ったり、町まで出かけたり、看病だってしてくれた。なのに…どうしてあなたはこんなことを…」

 

「知れたことを、私は平穏が欲しかったのですよ。ここでの居心地はとてもいいものだった。夢見るお嬢様にさんざんつきあったのも、それに耐えたことも…全ては貴様を殺してこの平穏と財産を手に入れる、そのためだけに!このキャプテンクロが、ハナったれの小娘相手に!屈辱の日々を過ごしてきたのだ!!!!」

 

「……本当に救いようのない悪党だね……もう大丈夫?カヤお嬢様?」

 

「………はい、もう、大丈夫です…」

 

「私はもうこいつをぶっ飛ばして終わったから、あとはお願いね、ムジカ」

 

そう言ってウタはお嬢様を連れてウタワールドを出て行ったのだった。

 

「まて!!小娘ども!!!ま……!?なんだ!?この化け物は!?」

 

ウタに頼まれたしちょうどいい、お前、覇王色を纏う時間伸ばす練習台になれ!

 

や、やめろぉ!!!!!!

 

 

 

 

 

戦いは終わった、空から降ってきたボロボロのキャプテンクロを見たクロネコ海賊団の船員達は戦意を失い、ジャンゴを置いて逃げて行った。

 

こうして、ウソップと麦わらの一味によって村は救われたのだった。

 

「今回のことを秘密にする!?」

 

「どうして!?ウソップさん!みんなの誤解をとかなきゃ…」

 

「誤解も何も、俺はいつも通りホラ吹き小僧と言われるだけさ!もう終わったことをわざわざみんなに話して恐怖を与えることはねェ」

 

今回みたいなことでもない限り、この村は大丈夫だろうしな!と笑うウソップ、そのあまりのお人好しさにルフィ達は少し呆れるも、カヤやウソップ海賊団の子供達には、そんな彼が偉大な男のように見えたのだった。

 

 

 

 

 

みなさん、船、必要なんですよね!

 

あの後、飯屋で朝ご飯を食べていた一味の下を訪れたカヤお嬢様に案内され、海岸を訪れた麦わらの一味。

 

「お待ちしていましたよ、少々古い型ですが、これは私がデザインした船、ゴーイング・メリー号でございます」

 

「キャラヴェル!!」

 

そこには、村を救ったお礼にとカヤから贈られた船ゴーイング・メリー号が浮かんでいた。

執事のメリーから船の説明を受け、ついに麦わらの一味は海賊としての船を手に入れたのだった。

 

「……そろそろ来るよね、ウソップ」

 

「ああ!ウソップはもう、俺達の仲間だ!!」

 

そして、勇敢なる海の戦士はやってきた。

 

「……やっぱり海へ出るんですね、ウソップさん……」

 

「ああ!決心が揺れ動かないうちにとっとと行くことにする!…止めるなよ」

 

「止めません……そんな気がしてたから」

 

本当は行かないでほしい…そう思うカヤだったが、それでも、ウソップを引き止めるのではなく、笑って送り出すことにしたのだった。

 

「よかったの?ウソップに本当のことを言わなくて」

 

「いいんです…私が決めたことですから……でも、大切な人の隣にずっと一緒にいられるウタさんを見ていると、少し羨ましく思っちゃいます…」

 

「……私もね、カヤさんと同じように大切な人と離れて、心を病んでしまったことがあるんだ。そんな辛かった時、私はルフィに救われたんだ!あなたがウソップに救われたのと同じように…」

 

「そうなんですか!…私達、お揃いですね!でしたら、同じ救われたもの同士、私達はお友達になりませんか、カヤとお呼びください!」

 

「うん!カヤ、私のこともウタでいいよ!いつか私は新時代を創るから、その時にまたカヤのところに会いに行くからね!」

 

「はい!約束です!」

 

そして、いよいよ出航の時がきた。

 

「カヤ!今度この村に来る時はよ、ウソよりずっとウソみてぇな冒険譚を聞かせてやるよ!」

 

「うん!楽しみにしてます!」

 

「行くぞウソップ!出航だーっ!」

 

「お前達…キャ、キャプテンは俺だろうな!!」

 

「バカいえ!!俺が船長だ!!」

 

 

こうして、新たな仲間ウソップを加えた、麦わらの一味とゴーイング・メリー号の冒険が始まるのだった。

 

「よーし宴だ!!!」

 

 

「新しい船と仲間に!!」

 

 

「「「「「乾杯だーっ!!」」」」」

 

こうして、新しい仲間と船を祝う宴が始まったのだった。

 

そして、ウタワールドにもまた、一人の住人が増えた。

 

よろしくね!メリー!

 

「メリー♪」

 

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