悲報 転生先が全ての元凶な件   作:ネオ・マフティー

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逆光

 

 

「……8年もの間ずっと一人で戦ってたんだね……ナミ……」

 

「村を救える唯一の取引のために、あいつは親を殺した張本人の一味に身を置いている訳か……」

 

「そう、8年前のあの日から、決して助けを求めず、ナミは一人で戦ってきた。アーロンに殺される犠牲者をもう見たくないから……!!」

 

「愛しのナミさんを苦しめる奴ァ!この俺がぶっ殺してやる!!」

 

「それをやめろとあたしは言いに来たんだよ!ナミの8年間の戦いが無駄にならないためにね」

 

「……ねえ、ナミのお義姉さん、ナミのところまで案内して」

 

ナミの真実を聞き、直接ナミに会って話を聞くことにしたウタは、義姉ノジコに案内されて二人の家へと向かった。

 

 

 

「聞くところによると、君は海賊から盗むとはいえ、泥棒のようだね……当然盗品は全て我々政府が預かり受ける。おい!盗品を探せ!!」

 

 

しかし、ウタ達が家に着くと、ナミとノジコの家は海軍によって荒らされていた。

 

「探せ!まだ見つからんのか!米粒を探しているんじゃない!!一億ベリーだ!!見つからねェはずがあるまい!!」

 

「おい、なぜ金額を知っている!!」

 

「ん?ああ、そんな気がしたんだ…チチチチ…」

 

本当はアーロンから聞いてたがな!チチチチチ

 

 

 

 

 

「……ねえ、こんなところで海軍が何をしているの?」

 

「何だ小娘?捜索の邪魔をするな!」

 

「……アーロンから聞いたんだ、ナミのお金の場所」

 

「!?な、なんのことだかわからないな!とはいえ、捜索の邪魔をするというなら……」

 

「もういいよ」

 

 

瞬間、歌が響き渡り、突然全ての海兵達の意識が奪われる。そして、目を閉じて眠った状態のままゆっくりと歩いて海軍船へと戻り村を去って行った。

 

「……今のあなたがやったの!?」

 

「そうだよ、私はウタウタの実の能力者、私の歌を聞いた人に夢を見せて自由に操ることができる。海軍の人達は今頃夢の中で宝探しを頑張っているよ」

 

「ねえ、ナミ、これでわかったでしょ…アーロンは約束なんか守るつもりがないってことが」

 

 

 

ウタの言葉を聞いて、ナミはアーロンパークへと走り出した。

 

 

「アーロン!!!!!!」

 

「おお、どうした我らが有能な航海士よ、血相を変えて…」

 

「あんたが手を回した海軍が、私のお金を奪いに来たわよ!!!どういうことよ!!お金の上の約束は死んでも守るんじゃなかったの!!」

 

「んん?守るぜ、俺がいつ約束を破った!!?言ってみろ!!!!」

 

ナミはわかってしまった。アーロンは約束など守るつもりがなかったこと、測量士としてアーロンがナミを手放す気が最初からなかったことを。

 

「それともここから逃げ出すか?ただし、その時はココヤシ村の連中は全員お前のために殺されることになるがな……!」

 

 

 

 

「しかし、あんたもエグいことを考える…チュ♡」

 

「フン!ナミほど優れた測量士をミスミス逃す手があるか!!…とは言っても俺だって鬼じゃねェ、世界中の海の測量を終えたら自由にしてやるさ!シャハハハハ!!」

 

「フハハハハ!!そりゃ何十年後の話だよ!!」

 

 

 

 

 

「もういいんだ……無駄なことくらいわかってるだろう…我々の命を一人で背負ってよく戦ってくれた……!!」

 

「ナミには悪知恵だってあるし、夢だってある、だから、このまま村を出なよ」

 

「やめてよみんな!!もう私…!!あいつらに傷つけられる人を見たくないの!!みんな死ぬんだよ…!!」

 

ナミの戦いを踏み躙られ、アーロンパークに攻め込むことを決意した村人達をなんとか止めようとするナミ。しかし、彼らが止まることはなかった。

 

「無駄じゃ!!わしらは心を決めておる!」

 

「いくぞみんな!!!勝てなくても俺たちの意地を見せてやれ!!」

 

 

 

「………アーロン!アーロン!!アーロン!!!!」

 

怒りと悲しみが限界を超えナミは何度も何度もアーロン一味の刺青に短剣を突き刺した。

 

「!ルフィ…!」

 

現れたルフィは、ナミの短剣を握った手を掴んだ。

 

「なによ…!!何も知らないくせに!!」

 

「うん、知らねェ」

 

「島から出てけって言ったでしょう!!」

 

「ああ、言われた」

 

 

「……!!………ルフィ………助けて…」

 

 

 

「当たり前だ!!!!」

 

 

「行くぞ!!野郎ども!!!」

 

「「「おう!!!」」」

 

「…ナミ、その帽子はルフィにとっても私にとっても大切な帽子だからちゃんと預かっててね!…必ずアーロンは終わらせてやるから!」

 

 

 

アーロンパーク

 

「アーロンてのはどいつだ」

 

「おい、待てよてめェら、まずは…」

 

「ルフィ、ここは私がやるよ…」

 

「おい!ウタ!ちゃんと俺たちの相手は残しておけよ!」

 

「何言ってんだゾロ!ウタ!別に俺の分は残さなくても…」

 

 

『逆光』

 

それは、人々を虐げる存在への怒り、そして屈せず戦っていく決意を歌った曲。

圧力のある激しい曲がアーロンパークに響き渡り、アーロンとその幹部達を残して全ての魚人達の意識を奪い去った。

 

「!!何をしやがった!!!人間!!!!」

 

「あの緑髪の男はロロノア・ゾロ…」

 

「海賊……そういう繋がりか……てめェらナミが狙いだな」

 

「バカヤローお前らなんかアーロンさんが相手するか!出てこい!モーム」

 

 

さて、念のためモームに覇王色通信送っておくか…モーム、出てきたらお前の末路は海牛ステーキ確定だからな…!

 

(モー!!!!!)

 

 

タコの魚人ハチがラッパを鳴らし、偉大なる航路の怪物モームを呼び出そうとしたが、モームは既にトットムジカにビビり散らしており、その後アーロンに脅されても海から出てくることはなかった。

 

「モームの野郎!!ふざけやがって!!!」

 

「…こんなことなら、初めから我々が戦うべきだった」

 

「同胞達をよくも!!」

 

「種族の差ってやつを教えてやらなきゃな…チュ♡」

 

 

 

「ルフィ…アーロンは七武海と同格の魚人…だから、私たちでやるよ!」

 

「そうは見えねェけどな」

 

「…偉大なる航路には、シャンクスのように意図して気配を誤魔化して見聞色を無効化する海賊もいる…アーロンがそうじゃないとは限らない」

 

「それに、ナミとココヤシ村の人達のためにも、この戦いは絶対に負けられないよ!!」

 

「…ああ!あいつは絶対にぶっ飛ばす!!」

 

『魔王憑依』

 

「ギア…2…!ゴムゴムの…JET銃!!!!」

 

 

そして、ウタから放たれたトットムジカのレーザーと、ルフィの拳がアーロンを吹き飛ばし、開戦の狼煙を上げた。

 

「アーロンさん!!!!?」

 

「「………本当に七武海と同格…?」」

 

ウタは知らなかった…アーロンはあくまで魚人海賊団の幹部としてジンベエと同格だったのであって、その実力はジンベエに大きく劣っていたことを。

 

 





ウタ あのミホークと同じ七武海と同格なら覇気は絶対使えるはず…おまけに能力者の天敵の海水を使えるから、私とルフィのコンビでも勝てるかわからない……最悪ムジカを歌ってでも倒す!!

なお、東の海に来て8年間ぬくぬくしていたアーロン…

次回はアーロンの過去のトラウマと決着です。
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