悲報 転生先が全ての元凶な件 作:ネオ・マフティー
「やるよ、ルフィ!」
「おう!ゴムゴムの〜
ウタを中心に半径数百メートルがトットムジカによってウタワールドと同じ法則に侵食され、強化されたルフィの拳がMr.3達へと打ち込まれる。
「カラーズトラップ『闘牛の赤』」
しかし、ミス・ゴールデンウィークによって描かれた赤い模様にルフィは吸い寄せられるように攻撃目標を変更してしまった。
「一体何が!?」
「気をつけて!ミス・ゴールデンウィークは感情の色さえも現実に作り出す写実画家…彼女の洗練されたイメージは絵の具を伝って人の心に暗示をかける!」
「チッ!アラバスタの王女か!余計なことを…」
「厄介だね……ルフィ、ミス・ゴールデンウィークの相手は私がするよ!」
「キャハハ!させないわよ!!ウイスキーピークの借りはここで返させてもらうわ!!」
二人を追って来たビビによってミス・ゴールデンウィークの能力がわかったことで、ウタはルフィからミス・ゴールデンウィークを引き離して戦うことにしたのだった。
「……舐められたものだガネ……ミス・ゴールデンウィークがいなくなった程度で、我々に勝てると思うとは……思い上がりも甚だしいガネ!!」
「気をつけろMr.3!そいつは3000万のレベルじゃ……」
「わかっているだガネ、ドルドル彫刻『銛』」
「そんな攻撃当たるか!ゴムゴムの…!!バズーカ!!」
「無駄な事だ…キャンドル
Mr.3のドルドルの実の能力によって作られた鋼鉄の強度を誇る壁を覇気を纏った一撃が砕くが、大幅に威力を抑えられたことで辛うじてMr.3の身を守った。
「バカな!?鋼鉄の強度だぞ!!」
「だから言ったんだ…奴は化け物だと!
驚愕するMr.3を見て、自身の報告をまともに信じていなかったことに怒りながらMr.5は自慢の鼻くそを放つも、またもやルフィに攻撃を避けられるのだった。
「……どうやって避けているか知らねェが、この攻撃は避けられねェだろ…『
起爆する息を銃に込めて放つMr.5の奥義とも言える不可視の必殺技がルフィを狙って放たれるが、当然、ルフィは見聞色の覇気で察知して攻撃を避けた。
「ありえねェ…!不可視の弾丸を一体どうやって!?」
「かん!ゴムゴムの…!!銃弾!!」
Mr.5……脱落
「……こうなったら、私も本気を出すしかないガネ…出撃!!キャンドルチャンピオン!!」
「か、かっこいい」
「見とれてる場合かルフィ!!」
「ウソップ!?」
「ビビから聞いたぞルフィ、あいつがブロギー師匠達の決闘を邪魔したってな…!くらえ!必殺火炎星!!」
「無駄だガネ!いくら火が弱点とはいえ、その程度の火力では……」
「火が弱点なんだな……ギア…2!!ゴムゴムの…
「なバ!!?」
かつて4200万の賞金首を屠ったMr.3渾身の作品、キャンドルチャンピオンだったが、ウソップによって弱点を暴かれ、炎を纏ったルフィの一撃の前に沈んだのだった。
Mr.3……脱落
一方、ルフィがMr.3とMr.5と戦闘を繰り広げている間、ウタはミス・バレンタインとミス・ゴールデンウィークと相対していた。
歌を歌ってしまえばウタの勝ちは決まる。しかし、ミス・ゴールデンウィークの厄介な力がその勝利条件を阻むのだった。
「カラーズトラップ」
「……あれ、なんだか歌う気が…」
ミス・ゴールデンウィークのカラーズトラップによってウタは一瞬、意欲を失ってしまった。
「キャハハ!さすがねミス・ゴールデンウィーク!くらいなさい1万kgブレス!!」
そして、ミス・バレンタインがやる気の喪失によって呆然としているウタへと体重を操作し襲いかかった。
限定顕現
しかし、突然現れた巨大な腕によってミス・バレンタインの攻撃は防がれた。
「ちょっと!能力を封じたんじゃないの!?」
「ちゃんとカラーズトラップは発動してる……これは
「ナニカって何よそれ!?」
そりゃ俺のことだ
「「!!!?」」
突然現れた巨大な化け物、ウタを守るために顕現したトットムジカによって繰り出された巨大な腕が、二人を瞬く間に掴んで拘束してしまった。
「な、何なのよこの化け物!!?」
暗示は解けたか、ウタ
「うん!……よくもやってくれたね……今度は私があなた達を歌にしてあげる……!!」
ミス・ゴールデンウィーク、ミス・バレンタイン……脱落
さすがのカラーズトラップもトットムジカ相手ではどうしようもなかった。
「終わったぞ、巨人のおっさん」
「ゲギャギャギャギャ…すまなかったな、お前達を疑ってしまって…」
決闘の邪魔をしたB・Wを倒してドリーのところに戻った一味、そして、傷が治り目を覚ましたドリーは、疑ったことをルフィ達へと謝るのだった。
「しししし!気にすんな!それよりおっさん、火山が鳴ったぞ」
「ああ…感謝するぞ、お前達のおかげで今日もまた友との決闘を行えることに!!」
「……無事だったかドリー!?」
「心配するなブロギーよ…見ての通り新しき友のおかげで無事だ!!」
「そうか……!では決着をつけるとしようじゃないか!!」
そして、二人の巨人は己の武器を構えた。
「今日はいつにも増してキレがいいじゃないかドリー!!」
「ゲギャギャギャギャ!!新しくできた弟子に師として見せてやらねばならぬのだブロギーよ!!」
「そうか!そう言えば俺のことを師匠と呼ぶ長い鼻のチビ人間がいたな!」
二人の巨人の武器が、拳がぶつかり合い大地を揺らした。
ドリーの剣がブロギーの盾を弾き飛ばし、ブロギーの頭突きがドリーへと突き刺さる。
「ゲギャギャギャギャ!!この戦いを見て掴むがいい!チビ人間の使い魔よ!!これこそが、我ら巨人族に伝わる槍の真髄である!!」
そして、互いの剣と斧が渾身の力でぶつかり合い、凄まじい衝撃波で二人を吹き飛ばすと同時に、此度の決闘の終わりを告げる火山の音が鳴り響いたのだった。
「7万3467戦7万3467引き分け……決着はお預けか…ゲギャギャギャギャ!!」
「そのようだ!!ガババババ!!」
「じゃあ、丸いおっさんに巨人のおっさん!!俺たち行くよ!!」
「そうか…まァ…急ぎの様子だ、残念だが止めやしねェ……国が無事だといいな」
二人の巨人、ドリーとブロギーと交流を深めた後、ルフィ達はサンジが拾って来た永久指針の示す先、アラバスタに向けて船を進めたのだった。
そして、二人の巨人が船出を見送りにやって来た。
「友の
「我らを信じてまっすぐ進め!!たとえ何が起ころうとまっすぐにだ!!」
「「道を開けてもらうぞ、エルバフの名にかけて!!」」
船の進む先に現れた巨大な怪物金魚、島食い。リトルガーデンを去ろうとした数多の船乗り達を屠り、メリー号をも飲み込もうとする巨大魚を前に、ドリーとブロギーによって巨人族の奥義が放たれる。
「「エルバフに伝わる巨人族最強の槍を見よ……!!」」
『覇国!!!!』
「「さあ行けェ!!そしていつの日かまた会おう!!」」
「凄かったね……巨人族のおじさん達」
「ああ!!デッカかった!!」
「ルフィ!いつかエルバフに行くぞ!!」
エールバフバフエールバフ〜♪
「元気ね…あなた達……」
「どうしたのナミ…元気ないよ」
「気にしないで…少し部屋で休めば……」
「ナミ!!?」
突然倒れたナミ、彼女の身体は酷い熱を帯びていた。
こうして、一味にまた新たな危機が訪れたのだった。