悲報 転生先が全ての元凶な件   作:ネオ・マフティー

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今回と次回の話には、映画エピソードオブチョッパーの要素が含まれます!


医者のトナカイ

 

 

 

「ぐぬぬ……ルフィの背中……」

 

……ウタ、今は緊急事態なんだぞ…

 

わかってる!でも羨ましいものは羨ましいの!

 

ナミの病気を治すため、かつてはドラム王国と呼ばれた冬島を訪れた一味は、山の頂上にいるという医者に診てもらうため、ナミを背負ったルフィ、サンジ、ウタの三人で城のある山、ドラムロックを登っていた。

 

「仕方ない…こういう時は歌って気分を紛らわせるよ!『新時代』」

 

「しししし!なんだか楽しくなってきた!」

 

「おい!浮かれすぎてナミさんを落とすんじゃねえぞ!……にしてもさすがウタちゃんの歌だ…雪山だってのに元気が溢れてくるぜ!」

 

「ん?なんだあいつら?」

 

しかし、楽しく登っていたルフィ達の前を、雪山の肉食動物ラパーン達が立ち塞がった。

 

「やるか、サンジ?」

 

「バカ野郎!戦ったらナミさんが…!」

 

「ここは私に任せてよ!」

 

とりあえず覇王色だな!

 

そして、トットムジカの覇王色でラパーン達は退散し、遠くから雪崩れを引き起こして攻撃してくるも、トットムジカの巨体に雪崩れを抑え込まれ、襲うのを諦めたのだった。

 

 

 

「……もしかして、背中に乗せてくれるの?」

 

「ガル」

 

その後、雪崩れに巻き込まれていたラパーンを助けたことで、今度はラパーン達がお詫びとお礼を兼ねて、ルフィ達を背中に乗せてくれたのだった。

 

「うおー!はえー!!」

 

「これなら楽に頂上まで辿り着けそうだぜ!」

 

「ありがとね!ラパーン」

 

「ガル!」

 

こうして、ルフィ達はラパーンに乗って無事に城へと辿り着いた。

 

 

 

「……ここは…誰?」

 

目を覚ましたナミの目に映ったのは、壁に逆の隠れ方をしている不思議な生き物と、ファンキーな格好をした老婆の姿だった。

 

「ヒーッヒッヒッヒッヒ!!熱ァ多少引いたようだね小娘!!ハッピーかい!?」

 

「あなたは…?」

 

「あたしゃ医者さ、Dr.くれは……ドクトリーヌと呼びな、ヒーッヒッヒッヒッヒ」

 

Dr.くれはによってナミの熱の症状の原因

ケスチアとその治療のことを教えてもらった。

 

「どうもありがとう、熱さえ下がればもういいわ…後は勝手に治るでしょう」

 

「甘いね、お前は病気をナメてる!!また、あの苦しみを繰り返して死んじまいたいんなら話は別だがね、あたしの薬でも三日は大人しくしてもらうよ!」

 

「三日なんてとんでもない!私達、先を急いで…」

 

完治まで三日かかることを知ったナミは、一刻も早くアラバスタに行くためにDr.くれはに交渉するも、相手にされなかった。

 

「あたしの前から患者が消える時はね…治るか死ぬかだ!!逃しゃしないよ」

 

「そんな…」

 

ビビのこともあり、どうにかしなければと思い悩むナミ、そんなナミの耳に懐かしくも騒がしい声が聞こえてきた。

 

 

「そいつを離せウタ!肉だぞ!!」

 

「どうせなら美味く食うべきだ!俺が調理する!!」

 

「こんな可愛い子を食べるなんて、いくらルフィでも絶対許さないから!!」

 

「か、可愛いなんて言われても嬉しくねーぞコノヤロ〜」

 

突然部屋に入って来た謎の生き物をめぐって騒いでいる三人を見て、ナミはホッとしながらも謎の生き物についての疑問をDr.くれはへと尋ねた。

 

「ルフィ、サンジ、ウタ……それと…何なの…喋る鼻の青いしかのぬいぐるみ……?」

 

「あいつが何かって?名前はチョッパー、ただの青っ鼻のトナカイさ…」

 

「トナカイは喋らないわよ…」

 

「ヒーッヒッヒッヒッヒ…ただし、ヒトヒトの実を食べて、人の能力を持っちまったのさ」

 

「悪魔の実の…能力者…」

 

 

「「肉ーっ!!」」

 

「可愛いな〜このままウタワールドに連れていっちゃおうかな〜」スリスリ

 

「は、離せ人間!コノヤロ〜」

 

お、落ち着けウタ!!

 

 

 

「ねえチョッパー!仲間になって海賊やろうよ!」

 

「海賊…ほ、本物か!?」

 

「本物だよ!自由に歌って踊って冒険する、私達はそんな海賊だよ!だから船に乗ろう!」

 

「お、おれは…」

 

「ヒッヒッヒッヒ!チョッパーを海賊に誘うとは悪い小娘だね」

 

 

「お前は、おれのことが恐くないのか……」

 

「恐い?…可愛いの間違いじゃないの?」

 

「おれはトナカイなのに二本足で立ってるし、喋るし、青っ鼻だし…」

 

「……そんなこと?ちょっと不思議で喋るだけなら、私の使い魔だって同じだから平気だよ!」

 

「使い魔?」

 

「そうだよ!私の使い魔のムジカ!」

 

やあ!俺の名前はトットムジカ、悪い使い魔じゃないぞ!

 

「!!?ギャーっ!!!!」

 

「あっ……逃げちゃった…」

 

自己紹介も兼ねてゆるキャラ姿で顕現したトットムジカだったが、突然現れた不気味な存在に、チョッパーはビックリして逃げ出してしまったのだった。

 

「ヒーッヒッヒッヒッヒ!小娘……お前さん、とんでもないのを連れているね…」

 

「ムジカのことわかるの?」

 

「ちょっとした()()…少なくとも、そいつに比べたらチョッパーが可愛い可愛いぬいぐるみに見えるほどの化け物なのはわかるよ…お前さん…世界でも滅ぼしに行くつもりかい…!」

 

「…?何言ってるのおばあちゃん、私は新時代を創る女ウタ!世界なんて滅ぼすわけないじゃん!」

 

「ヒーッヒッヒ!そうかい!…それはそれとしてだ……仲間に誘うのは一筋縄ではいかないよ!あいつは心に傷を持ってる……医者でも治せない大きな傷さ……」

 

そして、Dr.くれはによって、チョッパーの過去、そして、Dr.ヒルルクという男の物語がナミとウタに語られたのだった。

 

 

 

 

「な、なんだったんだあいつは!?」

 

突然現れたトットムジカの強大な気配を野生の勘で感じとり、逃げ出してしまったチョッパー、しかし、チョッパーが逃げた先には、新たな災難が待ち構えていた。

 

 

「それにしてもお城の中なのに寒ィなここ」

 

「おかしいぞ…この城…見てみろ、城中雪だらけだ……ん!あいつは!」

 

「「そこにいたかトナカイ!!」」

 

「ぎゃあああ!!!」

 

空腹からチョッパーを食べようと迫るルフィとサンジ、なんとか人獣形態で撃退し、逃げることができたものの、ルフィ達が雪鳥の巣のある扉を閉めようとしたため、雪鳥達を守るため、彼らの前に姿を現してしまった。

 

「おい、やめろ!その扉に触るな!!」

 

「なんだ?何怒ってんだ?」

 

「来てみろこっち…」

 

「…なるほどな、雪鳥の雛だ……」

 

チョッパーに連れられて向かった先にあった雪鳥の巣を見て、二人はチョッパーが怒った理由を理解したのだった。

 

 

「そういや、あいつ喋ってなかったか!?バケモンじゃねェか?」

 

「そうか?ムジカも喋るしそんなもんだろ」

 

「……ウタちゃんの使い魔か…そう言われてみりゃそうだな、よし!」

 

自分のことを化け物だと噂し、恐れているだろうと思いトボトボと歩くチョッパー。しかし、ルフィとサンジはチョッパーの予想遥かの斜め上を行っていた。

 

「いいやつだ!!おもしれェっ!!よし!仲間にしよう!!」

 

「「コラ待て化け物!!!俺達の仲間になれ!!!」」

 

「!!?ぎゃあああ!!!」

 

化け物と言いつつも全く自身を恐れず追いかけて来る二人に、チョッパーは訳もわからずパニックに陥りながらも逃げ出した。

 

「なんなんだよあいつら!!」

 

そう言いつつも、自身を可愛いと言ったり、全く恐れず仲間に誘ってくる海賊という存在に、チョッパーは恩人Dr.ヒルルクが語った海賊についての言葉を思い出したのだった。

 

「……Dr.…おれ…!?」

 

思い悩むチョッパーだったが、チョッパーの優れた嗅覚が城に迫る人物の匂いを嗅ぎとったことで、思考を中断したのだった。

 

「この匂いは……ワポル!!!」

 

 

「ワポルの奴が帰って来やがった…おまけに厄介な奴を連れてるね…」

 

「厄介な奴?」

 

「ワポルの兄、ムッシュール…国を追放されたノコノコの実の能力者さ…」

 

ノコノコの実…毒キノコ……!!ウタ、お前はナミのそばにいてやってくれ、ワポルとムッシュールのところには俺がいく!

 

珍しいね、ムジカが積極的に戦いたいなんて…

 

ああ、毒キノコは焼却しなきゃならねェ!!

 

毒キノコ?

 

ああ、毒キノコ(ネズキノコ)だ!

 

ワポルの兄、ムッシュールが毒キノコ(ネズキノコ)を連想させたことで、やる気を出してしまったトットムジカ。

こうして、映画のボスキャラ同士の戦いが、一方的な因縁によって巻き起こるのだった。

 

 

 





ネズキノコ トットムジカ!俺たちは、映画を盛り上げるためにウタちゃんと共に頑張った仲間じゃないか!

トットムジカ ネズキノコは絶対に種ごと根絶させることをお前に教える…!!

ムッシュール …俺関係なくない?

※ ムッシュールが映画に出たのはエピソードオブチョッパーなので、ほぼとばっちりです…

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