悲報 転生先が全ての元凶な件   作:ネオ・マフティー

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なんと、ごろすじ様から素晴らしいウタちゃんのイラストを頂きました!

衝動的に書いた小説にも関わらずイラストを頂くことができてとても嬉しかったです!トットムジカを歌う幼少期ウタちゃんも大好きです!
ビッグマム海賊団視点だと、これくらい邪悪さと絶望を感じる曲ですよねトットムジカ。




【挿絵表示】



ターニングポイント1 決着

 

 

世界を救う、天使の歌声を持った少女は、家族を、父親を救うため破滅の歌を歌う。

世界を破滅へと導く絶望の歌が奏でられ、戦場へと響き渡る。

そして、空を覆うようにして、黒々としたガスのようなものが渦巻き、次第に質量を増していく。世界が大きく揺れ、海が、空が割れて漆黒の翼を持つ、この世の絶望が具現化したような存在が現れる。

 

完全体トットムジカ 最終形態、第三楽章での初の顕現。

 

 

 

 

それにしても、不思議な気分だな。

映画ではシャンクスに倒されるはずの存在である俺が、まさかシャンクスと共闘することになるとはな。

とはいえ、ウタちゃんに頼まれたんだ。トットムジカの名の下に、全力でいくとするか!

幸いにも、無理やり取り込んだわけではなく、ウタちゃんとシンクロしているから、ウタウタの実の力もある程度引き出せる万全の状態だし、なんとかなるだろ!

 

顕現すると同時に、トットムジカは、歌声を聞いたビッグマム海賊団の全ての人間の心を、ウタワールドに取り込み、肉体の制御を奪った。

 

これにより、シャンクスとの戦闘中のため、強力な覇気を全身に纏っていた、ビッグマム、カタクリ、そしてベックマンとの戦闘で、たまたま覇気で全身を纏っていたオーブンを除き、全ての人員が掌握された。

 

さらに、

技名はこれにするか……

「侵食固有結界」

 

ウタワールドと現実世界を繋いだトットムジカは、現実世界を侵食し、ウタワールドへと塗り替えていく。

現実のあらゆる事象が、存在が、ウタワールドと同じ法則へと改竄され、やがて、付近の海域全てがトットムジカが全てを支配する、完全な魔王領域へと作り変えられた。

 

 

幼いウタちゃんに負担をかけないように、できるだけ早く終わらせないとな!

 

さて、後は別格のビッグマムとカタクリをどうにかすれば解決だ!

ウタワールドと同じ法則が適用された以上、ウタちゃんの家族である赤髪海賊団のメンバーは、その強さを大幅に引き上げられている。そんな状態のベックマンの前には、流石のオーブンもどうしようもなく、覇気を纏えなくなるまで弱ったところで、ウタワールドに心を取り込むことができた。

 

そして、万が一がないように、ウタワールドの方のトットムジカが放った光によって、ウタワールドに取り込まれたメンバーは、ポン!ポン!ポン!と次々とクッションやぬいぐるみへ、力のある幹部級の兄弟達はゆるキャラのような姿へと変換させられていった。

 

そして、シャンクスに、やっかいなカタクリを相手してもらい、トットムジカはビッグマムと対峙する。

相手は正真正銘、海の皇帝と言われる大海賊。

 

しかし、現実世界とウタワールドそれぞれに四皇クラスの海賊団がいないと、そもそもダメージすら入らないという、ある種のクソギミックを持つトットムジカには余裕があった。

 

「なにもんだか知らねえが、よくもやってくれたねえ!威国!!」

 

怒り心頭のビッグマムの放つ渾身の斬撃をクソギミックで無効化しつつ、ビッグマムをウタワールドへ取り込むべく、トットムジカは考えたハメ技を実行した。

 

ビッグマムの弱点は大体割れてるからな。

トットムジカが最初に行ったのは、原作知識を元に生み出したマザー・カルメルの写真を怒り心頭のビッグマムの目の前に見せることだった。

 

「マザー!?」

 

怒り心頭で冷静さを保てていなかったビッグマムは、あっさりと動揺し、覇気を解除してしまった。そして、()()()()()()()()()()

これでチェックメイトだ。

例えどんな化け物であろうと、歌を聞いた存在の心は、ウタワールドへと取り込まれる。ウタウタの力の前には、覇気を解いたビッグマムとて例外ではない。こうして、ビッグマムは現実世界において、完全に無力化されてしまった。

 

しかし、さすがにウタワールドとはいえビッグマムと戦う、あるいは弱体化させるのは相当の体力やエネルギーを消費する。

そのため、足止めのために、思い出のセムラを出してみたところ、あっさりとビッグマムはお菓子に夢中になり、戦意を放棄してしまった。それでいいのか!?ビッグマム!?

 

さて、後はカタクリをみんなで倒せば……なに!?サシで戦う!?

 

 

 

sideカタクリ

 

 

 

最初に異変に気づいたのはカタクリだった。世界最高峰の未来視にまで至った見聞色は戦場に起きた異常事態を最も早く感知した。しかし、不幸にも、意識のほとんどを対赤髪に向けていたため、気づいた時にはすでに手遅れだった。

 

禍々しい化け物が現れた次の瞬間、邪悪なオーラが世界を覆った。すると全身に覇気を纏っていなかった兄弟達が一斉に意識を奪われた。生きてこそいるが一体どうなっている!?

 

さらには、覇気を纏っていて無事だったオーブンが、それまで互角に戦っていたベックマンに一方的に削られはじめた。そして、他の兄弟と同じようにオーブンまで……

 

「俺の弟や妹たちになにをした!!赤髪!!」

 

「いや、俺は何もしちゃいないが…」

 

「なら、あの化け物はなんだ!!!」

 

「ありゃ、俺の娘のペットみたいなもんだ」

 

「あれが、ペットだと!ふざけるのも大概にしろ!!!」

 

その時、怒り心頭のママが化け物に突っ込んでいった。しかし、あのママの全力の威国がまるで効いていないだと!?

そしてカタクリの見聞色がトットムジカの行動を予知する。なぜ、マザー・カルメルの写真が!?

今すぐママに知らせなくては!

 

しかし、写真の存在を伝えようとすると、それを妨害するようにシャンクスが斬りかかる。

 

「俺を忘れちゃ困るな、ビッグマムの息子!」

 

クソ!このままではママまで……

 

「邪魔をするな!赤髪!」

 

「そうはいかんさ!娘が身体を張って戦ったんだ。父親として、俺にも意地がある!」

 

そしてついに、ビッグマムすら意識を奪われ、残るはカタクリただ1人。

相対するは、まるで最初から傷などなかったかのように回復し、これまでより遥かに力が漲っている赤髪海賊団。そして、俺達の家族の意識を奪った謎の化け物。

戦況は絶望的か…… だが……

 

「俺の家族を奪われて、ここで引ける訳がないだろう!!」

 

そう言い放つと、カタクリはこれまで以上に覇気を高め、三叉の槍をなおも構える。

 

「俺達は海賊だ、たとえ俺達全員でかかっても文句はないだろう」

 

「構わんさ!それが海賊だ!!だが、兄として、弟達や妹達を奪われたまま、俺がお前達に負けることは絶対にない!!!」

 

愛刀グリフォンに覇気を纏わせるシャンクス、そして、ベックマンをはじめとしたクルー達が各々戦闘態勢に入る。

 

すると、シャンクスが

 

「その覚悟気に入った!お前に敬意を表する!どうだ?俺とサシで殺らないか?」

 

「お前が勝ったら、俺が頼んでお前の家族の意識を取り戻させてやる。だが、俺が勝ったら、お前らの船の財宝は全て俺たちがもらうってのはどうだ?」

 

「「「何言ってんだお頭〜!!」」」

 

驚く赤髪海賊団のクルーをよそに、カタクリはその提案を了承した。

 

「いいだろう、赤髪のシャンクス!お前を倒し、必ず家族達を取り戻してみせる!!」

 

本来なら起こらなかった、赤髪のシャンクスとシャーロット・カタクリの対決がこうして幕を開けた。

 

 

 

覇王色の覇気の衝突から始まった戦いは、シャンクスが大幅に押していた。

見聞殺しによって、シャンクスに対しての未来視を完全に封じられ、覇王色、武装色ではシャンクスがカタクリを上回っていた。

覚醒したモチモチの実を用いた攻撃も、全て覇王色を纏った一撃で薙ぎ払われ、カタクリはもはや満身創痍だった。

 

それでもなお、カタクリは立ち向かう、世界最高峰の見聞色を持つカタクリには、妹、ブリュレを通して、家族が捕らえられているウタワールドの声が聴こえてくる。

 

ぬいぐるみにされ、動くことすらできない妹や、覇気や能力をほとんど使うことすらできない無惨な?姿にされている様子が。

 

そして、唯一無事なママは、無限に湧き出るお菓子に夢中で、とても戦える状態ではない。

 

例え、自身が放てるのは後一撃が限界だとしても、それでもカタクリはありったけの覇気を纏い、自身の最後の一撃を放った。

 

全ては、苦楽を共にした、愛する家族を救うために!

 

「これで、最後だ!赤髪!!」

 

「ああ」

 

己の身体を高速で回転させ、遠心力と共に、ありったけの覇気を纏っての特攻。自身に今でる最大の破壊力を持つ一撃を放つ。

 

斬・切・餅(ザン・ギリ・モチ)!!」

 

対してシャンクスも世界が軋む程の覇気をもって応える。

 

家族への想いを背負って戦うカタクリに驚嘆しつつ、シャンクスの脳裏にもウタと過ごした数々の記憶が、奔流となって流れ込んでくる。

 

シャンクスを見つけるたび、いつも嬉しそうにじゃれついてきた笑顔。ウタの歌声に合わせ、仲間と一緒に肩を組んで踊ったこと。フーシャ村で、ルフィと競争ばかりしていたウタの姿……

 

そんな大切な娘の前で自身が晒した不甲斐なさへの怒りと、もう二度とそんな姿を見せないという決意を込めて、愛刀グリフォンに覇気を纏わせる。

想い描くは己が知る最強の男の姿。自分を拾い、育ててくれた、まるで父親のように思っていた船長、幾度も助けられ、幾度も憧れた海賊王の姿を。

 

神避(かむさり)!!!」

 

シャンクスの爆風のような一撃は、一瞬の拮抗をものともせず、カタクリの身体を斬り裂き、吹き飛ばした。

 

数秒して、土煙が晴れると、空に背を向ける、カタクリの姿がそこにあった。

 

「倒れてもなお、地に背をつけることはないか……野郎ども!財宝奪ってずらかるぞ!」

 

そして、この日起きた大事件は世界中を駆け巡り、騒がせた。

 

「赤髪海賊団、皇帝ビッグマムを退ける!」

 

 

 

 

そして、

 

「おかえり!ウタ!」

 

「ただいま!ルフィ!」

 

本来の歴史では叶わなかった、2人の幼馴染が再会した。

 

 

 




今作のトットムジカのクソギミック一覧

引き出したウタウタの力で、(トットムジカの曲を含む)歌を聞いた相手をウタワールドへ心を取り込む。心を取り込んだ存在の肉体を自由に操ることができる。

現実世界をウタワールドと同じ法則へと侵食する。現実世界でもウタワールドでできることが全て可能になる。音符兵や物を生み出す。味方へのバフ、回復、敵へのデバフも可能。

ウタワールドの人や物を現実に持ってくることができる。実は逆もできる。

ウタワールドと現実世界からの同時攻撃以外全ての攻撃を無効にする。

ちょっと強化したつもりが、ガチのクソ仕様になってしまった……
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