AR2Eキャンペーン:リプレイ   作:基倉灯大

2 / 10
第1話:シオヤの里の奪還②【結成、豊穣の聖歌隊】

GM:あらためて、今回のトレーラーから。

 

 かつて栄えていた地域があった。

 その地域は今、妖魔が多く徘徊し、瘴気が湧き、人々が寄り付かない場所となってしまった。

 その地域の妖魔たちが街道に繰り出し、人々に危害を加える事件が頻発している。

 地域の中でも妖魔に近い村落から妖魔を追い出し、町の安全を確保する。

 そんな依頼を受けてくれる冒険者を神殿が募集しているという。

 その地域の名は――。

 

 アリアンロッドRPG2Eキャンペーン

 第一話『シオヤの里の奪還』

 

 冒険の舞台が、君を待つ。

 

 

GM:ということで、皆さんは冒険者にならんとする人たちです。

 神殿の立てた立て札だったりチラシだったりを見て、神殿にやって来ました。

 すると、同じように募集を見て来たんだろうな~という人たちがここにいます。

 はい、皆さんですね

 

アルダ:「ほう!ここが冒険者の寄り合いか!」

リンロン:「ここがグランフェルデン大神殿ね」

リッラ:「わたしも一人前の冒険者として認められるんですね!」

ユラ:「いやーデカいとこっすねー」

GM:確かにデカい所ですよ。

 なんせ中庭がありますからね(笑)

リンロン:「ふーん、中庭もあるのね。

 なかなか綺麗じゃない!」

GM:大神殿は王城にも近い所にある、かなり大きな神殿です。

 大神殿に入るとですね、少し背の低い女の子が声をかけてきます。

 いつものみんな大好きアリエッタちゃんです。

 フィルボルの女の子ですね

 

アリエッタ:「皆さん、募集を見てきてくれた方ですか?

 あっ!リッラちゃんいらっしゃい!」

リッラ:「こんにちは!今日からわたしも冒険者です!」

アリエッタ:「そうなんですね?!」

アルダ:「なに、こんな幼子も冒険者なのか?!」

リッラ:「むっ、失礼な!!

 わたしはもう一人前ですよっ」

アルダ:「や、それは失礼つかまつった」

リンロン:「なんか変な人しか居ないわね……」

ユラ:「路銀が稼げると聞いて」

アリエッタ:「いやーよかった。

 今日までに来なかったら、募集のための工夫を考えないといけないところだったんですよ。

 あぶないあぶない」

リンロン:「募集のための工夫って、何をするつもりだったの?」

アリエッタ:「立札を増やすとか、チラシを増やすとか、かなぁ?」

リンロン:「そんなんじゃダメよ、そのお金を使って報酬を増やすべきよ」

アルダ:「食事をつけるというのはどうだろう!」

アリエッタ:「神殿の食事はいつも格安で提供しておりますよ(にっこり)」

アルダ:「なんと!ここは素晴らしい施設だな……」

リッラ:「うちのお父さんのパンが入ってます(にこにこ)」

アルダ:「父君がパンに……。辛かったろうな……」

リッラ:「ち、違いますよ!わたしのお父さんが焼いたパンです!」

アルダ:「そうか、早とちりしてしまった」

リッラ:(見たところ、異国風の方だもんな……。こっちの言葉は難しいのかな……)

アルダ:見た目は尻尾とか生えてて、妖魔みたいな見た目してるからなw

 

 

一方、リンロンとアリエッタは……

 

アリエッタ:「報酬に関しましては、ソーンダイク神官長の方に交渉いただいて……」

リンロン:「そんな偉い人に直接話つけられるの?」

アリエッタ:「ええ、ソーンダイク様は皆様と直接お話になられますよ」

リンロン:「なるほど。じゃあかなり急ぎの案件ってことなのね」

アリエッタ:「う~ん、たぶん」

リンロン:「たぶん?」

アリエッタ:「私、受付嬢なので!詳しくはソーンダイク神官長からお聞きください」

アルダ:「よく分からんが試練があるというなら受けよう」

リッラ:「じゃあ、ソーンダイクさんの所に行ったらいいんだね」

アリエッタ:「うん。そこでリッラちゃんもちゃんと冒険者の資格のメダルもらってきてね」

リッラ:「分かった!」

 

GM:はい、ということで冒険者になるとですね、神殿から認められたメダルがもらえます。

アルダ:重量1?

GM:重量0です

アルダ:やったぁ~~!!

リンロン:そもそもデータのあるアイテムじゃないからw

GM:ルルブのコラムみたいな所にメダルが貰えるよって記述があったなぁ、っていうのを思い出したので渡しましたw

リンロン:ミスリルでできているいう噂

リッラ:ドッグタグ的なやつなのかな?

アルダ:死んだ時用かwww

リンロン:個人の名前とかは書いてないから、死んだヤツから回収して冒険者のフリができるよ、山賊でも

リッラ:まずいアイテムじゃないか

 

アリエッタ:「では、皆様は今回の募集を受けてくださる方ということでよろしいですか?」

リンロン:「間違いないわ!」

アルダ:「何のことか分からんが、引き受けた!」

リッラ:「ローザさんに言われてきました!」※ローザ……リッラを指導した神官

アリエッタ:「不安ですね……。

 では、ソーンダイク様はあちらにいらっしゃいますのでどうぞ」

リッラ:ではそちらへ向かいます

GM:はい、ではソーンダイクさんは礼拝堂にいらっしゃいます

 

ソーンダイク:「皆様、よくお出でくださいました」

リンロン:「来たわ!」

ソーンダイク:「貴方達は募集を見て来てくれたということですね」

リンロン:「そうよ!あなたがソーンダイク?」

ソーンダイク:「如何にも、その通りです」

リンロン:(じー)←見つめている

アルダ:「相当できるな……!」

ソーンダイク:「何か、不自然なことでも?」

リンロン:「いいえ。ただ、あなたはここで一番偉い人?」

ソーンダイク:「ええ、まあそういうことになっております」

リンロン:「なのに私達みたいな新人の相手をするって、どういうことなのかしら?」

ソーンダイク:「新人こそ、私がちゃんと対応するのが大事なのです」

リンロン:「なるほど。その辺の制度はちゃんとできてるってことね、グランフェルデンでは」

ソーンダイク:「どこか遠い所からいらっしゃったんですね」

リンロン:「そ。私は東方から来たの」

ソーンダイク:「それはそれは、遠い所から」

アルダ:「おお、東方から!!我もだ!!」

リンロン:「あなたみたいな人は見たことないんだけど、どこの出身かしら?」

アルダ:「我はアルディオン東方から来た、名はアルダ、アグカはクェヲズ=エンブクという!

 『遠き地を冒険する者』という意味だ!!」

リンロン:「アグカって……何?」

アルダ:「アグカは、その者の在り方だ。里長が授けてくれた」

リッラ:「えーと、アルダさん、と呼んだらよろしいでしょうか」

アルダ:「ああ、名はアルダだ!」

リッラ:「よろしくお願いします。わたしはリッラです」

アルダ:「リッラ……いい名だ!」

リンロン:「リッラ、呼びにくいわね。私の土地ではあまり発音しない呼び名だわ。

 リッラね。よろしくねリッラ。

私はリンロン。ヤン・リンロンよ」

リッラ:「ヤンさんというお名前なんですか?」

リンロン:「いえ、名はリンロンよ?」

 なんか噛み合ってない感じにおや?と思うw

GM:ソーンダイクさんが助け船を出しますw

 

ソーンダイク:「リッラさん、東方では姓が先に来る文化があります。

 なので彼女は、リンロンさんがお名前ですよ」

リンロン:「そうね、この国では名乗りが逆になっているのをすっかり忘れていたわ。

 この国の作法でいうところのリンロン・ヤンね」

リッラ:「分かりました!リンロンさん、よろしくお願いします!」

アルダ:「まさか東方は東方でもアルディオンではないようだな!」

ソーンダイク:「そうですね。リンロンさんの土地から見ると、アルダさんは西からいらしたことになりますね」

アルダ:「うーむ、そうなるかもしれん!」

リッラ:「それで、えーと狼のお姉さんは……?」

ユラ:「ああ。ユラ・フレアっす。

 ユラでもフレアでも好きに読んでくださいっす」

アルダ「ユラ、いい名前だ。

 皆いい名前だな!」

リンロン:「あんたの名前はちょっと覚えにくかったけどね」

アルダ:「アルダでかまわない!」

 

ソーンダイク:「では、皆様。是非この募集を受けていただきたく」

アルダ:「早い者勝ちではなく全員が受けることができるのか!?」

ソーンダイク:「一人で受けるのは難しいかと。

 冒険者が独りで依頼を受けるということは、あまりありませんからね

 だいたい3人から5人でパーティを組んで、協力しながら依頼を受けることになります」

アルダ:「おお、そうであったか。

 それは安心した!ここに居る者と、望まぬ戦いを先に済ませねばならないのかと思っていたぞ!」

リンロン:「とんでもない野蛮人ね!?」

ソーンダイク:「うーん……。戦ってみたいということであれば相応の施設は用意できますが、今回は必要ありませんね?」

アルダ:「ああ。無為な闘いはしたくない」

 

GM:ではそんな話をしながら、ソーンダイクさんは依頼の内容を説明してくれます。

 街道に妖魔が出ること、妖魔は近くの村落から出てきているらしいことを皆さんに話しました。

アルダ:「妖魔とはまた珍しいな」

リンロン:「その村はどうして占領されちゃったの?」

ソーンダイク:「占領されたというより、廃村に住み着いたというのが正しいですね。

 昔は栄えていた村だったのですが、長い年月の間に人が寄り付かなくなり、そこに妖魔が住み着いてしまいました。」

アルダ:「そこに妖魔が居着いている分には問題ないのか?」

ソーンダイク:「問題はありますが、当面の問題は街道が危険ということですね」

リンロン:「つまりその辺を歩いている人たちに害が及び始めたから、何とかしてくれという話なんでしょ」

ソーンダイク:「その通りです」

リッラ:「じゃあ、一刻も早く討伐に向かわなきゃいけませんね!」

ソーンダイク:「はい。報酬は、そうですね。

 皆様が4名いらっしゃるので、総額で600Gを神殿として用意しております」

リンロン:「これは成功報酬なのかしら?」

ソーンダイク:「前金が必要ということでしたら、その内の200Gを先にお渡しいたします」

リンロン:「正直に言うわね!先立つものが無いのよ!!」

アルダ:(なぜこんなに自信満々なんだ?)

ソーンダイク:「分かりました。では必要でしたら前金を増やすこともできますが、いかがいたしますか?

 今のところ、前金は200Gご用意しております」

アルダ:「なに、200Gも!相当な肉が買えるではないか……」

リッラ:「全員で200Gなので、1人当たり50Gですね」

リンロン:「野菜も食べなきゃダメよ」

アルダ:「確かに。食に心得があるものと見た!」

リンロン:「当然よ!この背中の鍋を見ても分からない?」と言って背負ったチューシ鍋を見せます。

 見た目は亀の甲羅のような鉄製の何かを自信満々に背負っているだけですw

アルダ:「なんと上等な鍋ではないか!そんな鍋は見たことがない……」

GM:アルダ君わかってなさそうwソーンダイクさんは目ざとく、

ソーンダイク:「それはチューシ鍋……!

 さすが、東方からこちらにいらっしゃってその鍋を持つということは、腕の立つ料理人とお見受けしました」

アルダ:「なんと!幸先がいいぞ!!

 もう腕のある料理人と出会うことができた!!」

リンロン:「腕は当然あるわよ!!料理が出来なくなったら困るもの!!

 そういう時は、『腕の立つ』料理人っていうのよ」

アルダ:「なるほど……。こちらの言葉は奥が深いな」※世界観的には同じ言語を話しているはず

 

ソーンダイク:「では前金の方はどうしましょうか。

 予定通り200Gをお渡ししてもいいし、報酬の半分の300Gに増やすこともできますが」

リンロン:「まずは食材が必要よ!」

アルダ:「食材なら持ってきている!この通りだ!!」

 新鮮ではない肉と野菜が出てきます

リンロン:「ダメじゃない!食べられるけど、最高の料理にはならないわ」

アルダ:「なんと志の高い……!だが保存が効くように干しておいた!」

リンロン:「干し肉と干し野菜かぁ……」ぶつぶつ言いながらメニューを考えます

リッラ:「ええと、それで結局、前金はどうしましょう?」

アルダ:「我は特に買い足す物はないぞ。

 まあ強いて言えば鎧をもっと屈強にしたいが、これ以上は邪魔というところもあるからな」

リッラ:「わたしも必要なものはこのリュックに詰めてきてるので大丈夫です!」

アルダ:「肉と野菜は持ったのか?」

リッラ:「いえ、持ってないです。買っておきましょうか?」

アルダ:「肉と野菜も持たずどうやって飢えを凌ぐつもりなのだ。

フィルボルは食事を摂らないのか……?」

リッラ:「そ、そんなことないです!」

リンロン:「目的地までの距離はどのくらいなのかしら?」

ソーンダイク:「そんなに遠くはないですね。1日で行って帰ってこれる距離です」

リンロン:「割と近い所ね……。結構大変な事件じゃない!」

ソーンダイク:「まあ、言ってしまえば街道によくある山賊が出たとかフォモールがでたとか、そういった事件の延長なので」

リンロン:「あなたたち、危機意識が高いんだか低いんだかわかんないわね……

 因みにその街道に影響が出始めたのってどのくらい前からなの?」

ソーンダイク:「ここ1か月くらいですね」

リンロン:「だいぶ放ったらかしてたわね!?」

アルダ:「山賊とフォモールとはどんなヤツなんだ?」

リンロン:「あなた知らないの?しょうがないわね、私が教えてあげるわ!」

 エネミー識別ッ!!

 

一同:笑

 

GM:えーと、山賊は例として出しただけなので、フォモールについてのエネミー識別を許可します。

 難易度+2の修正を加えた上で、判定をどうぞ

リンロン:ファンブルはしないでファンブルはしないで……お願い!

 (コロコロ)達成値18!!

リッラ:達成値10

アルダ:9

ユラ:私も10

GM:達成値10を超えた人は分かります

アルダ:よかった、ちゃんと知らないw

GM:フォモール。分類:妖魔。レベル2のモブですね。

 邪悪化し、妖魔となった人です。

 防御力は物理の方が高いです。

 エネミースキル《異形:長腕》というのを持っていて、エンゲージしていない対象にも、射程5mの白兵攻撃を行います

リンロン:という内容をペラペラとアルダに説明して、

 「……っていうヤツよ!当然だけど私は食べたことないわ!」

アルダ:「フォモールを、食べる……。食べることができるのか!!」

リンロン:「無理だとは思うけど、やってみたら出来るかもしれないわね。

 やろうとも思わないけど」

アルダ:「楽しみだ……!」

リンロン:「……人よ?」

アルダ:「?」(それがどうかしたのか、の顔)

リンロン:「ヨ・ウ・マ・は・ヒ・ト!」

ソーンダイク:「邪悪化してはいますが、種族としてはほぼ人ですね」

アルダ:「我は竜だ!」

ソーンダイク:「それは他の竜族の方のために撤回した方がいいと思います」

リンロン:「アンタ、この町で生きていたかったら、人を食べようと思わない方がいいわよ。

 ここは人の町なの。」

アルダ:「心得た!」

リンロン:「本当に大丈夫かしら……。」

アルダ:「人は、食さない!約束だな!!」

リンロン:「最初の約束よ。たぶんこれで収まりそうにないから、これが最初の約束よ」

リッラ:「これ、約束してなかったら食べられちゃってたんでしょうか……」

リンロン:「あなたなんか小さいから、すぐ食べられちゃったかもねぇ~?」

リッラ:「ひえぇ~」

アルダ:「安心してくれ!」←牙を剝き出しにして笑う

リッラ:(全然安心できません……)

 

GM:では依頼状況なのですが、ここひと月くらい街道に出没する妖魔がいますよ、と。

 対応がなんでこんなにのんびりしているのかというと、襲われても自衛できるし、街道を通る分にはそれなりに対策できていたんです。

 とはいえ最近頻度が増えてきたので、根元を叩こうと、そういう話です

リンロン:なるほどね

アルダ:「そうか、フォモールは食べることができないか……」

リンロン:「因みに例に出てきた山賊も食べちゃダメだからね」

アルダ:「山賊焼きという料理を聞いたことがあるぞ?」

リンロン:「それは違うの。山賊焼きというのはね、~~(ペラペラ)。

 という訳でね、人を食べているんじゃないの」

アルダ:「なんと!どちらかというと、山賊風ということか!

 そして人を食ったような、という言葉もあるぞ?」

リンロン:「それはね、~~(ペラペラ)」

アルダ:「なるほど、使い方が難しそうだ。

 うむ、心得た!前金は200Gで問題ないぞ!」

 

唐突な本線合流に爆笑するPL達。

当然PCも混乱を隠せない。

 

リッラ:「えっ?えっ!?あの……」

リンロン:「わ、わかったわ……」

リッラ「い、いいんですか!?」

リンロン:「まあ食材はアルダが持ち込んだものが、ギリギリ使えなくもない状態だったから、それで何とかなるわ。

 MPポーションは1~2本買い込めば何とかなると思うわ。

 因みに私は魔法が使えるわ。

 みんなは何ができるの?」

 と言って、全員の技の構成を確認したところで、スッと視線をユラに向けます

 

リンロン:「あなた、ポーションどれくらい持ってきてるの?」

ユラ:「ポーション?HPポーションが1本っすね」

リンロン:「MPポーションは?」

ユラ:「金ねぇっすよ」

リンロン:「……分かったわ、使い道が分かった。

 彼女に出来るだけMPポーションを渡しましょう」

リッラ:「200Gあれば取り合えず4本は買えますね。

 わたしは自前で2本は持ってます」

リンロン:「そうねぇ……、じゃあ3本買ってユラに渡しましょう。

 アルダ、あんた肉はいいんけど、HPポーションは持ってるの?」

アルダ:「持っていない!」

リンロン:「じゃあ彼に1本渡しましょう」

リッラ:「じゃあ、せっかくお料理してくれるなら、お肉と野菜を買い足しておきますか?」

リンロン:「肉と野菜なら大丈夫よ。

 私は40G持ってるから、ひとつずつ買い足していけるわ!」

アルダ:「我も50Gあるぞ!里長の託してくれた金だ……」

ユラ:「みんな金持ちっすねぇ~。私、使い切って困ってたとこだったんすよ」

 

 

 

―――

などと言いながら追加のお買い物を済ませ、MPポーション×3、野菜×1を前金から購入。

 HPポーションはアルダが「自分で買う」と言ったため、前金の内30Gは手元に残った。

 更にリンロン、リッラが肉と野菜を自腹で買い足し、冒険の準備は整ったかに見えたが

―――

 

GM:では前金を受け取ったあたりでソーンダイクさんが言います

ソーンダイク:「皆さんは初対面のようですし、ギルドの結成も冒険者の登録もまだのようですね。

 ここで行っていきますか?」

リッラ:「はい、よろしくお願いします!」

リンロン:「してないと無許可で冒険することになるのよね?」

ソーンダイク:「それに、登録しておくと冒険者としての権利というものが、公式に認められるようになりますので」

リンロン:「冒険者の権利?」

アルダ:「冒険者とは生き様ではないのか?」

ソーンダイク:「もちろんそういうところもあるのですが、一番わかりやすいところで言うとですね。

 皆様が冒険中に得た宝箱の中身であったり、そう言ったものは公然と皆様のものになりますよということで、こちら神殿が認めた権利となっております」

アルダ:「なんと、そんなことが!」

リッラ:「そうなんです!だから冒険者登録をしておいた方がお得です!!」

アルダ:「そうか、それは知らなかった」

リンロン:「異国の地で法に触れるようなことはしたくないから、私も登録するわ」

ソーンダイク:「このメダルをですね、この町以外の神殿でお見せいただくと、その神殿で宿泊したり簡単な食事を提供する神殿のサービスを受けられます」

アルダ:「なに!食事が貰えるのか、このメダルがあると!!

 宝にする!!」

ソーンダイク:「ぜひ大事になさってください」

リッラ:(味は期待しないでくださいね、って言いたいけどソーンダイク様の前じゃ言えないです……)

ユラ:(やべー、このメダルがあったら路銀要らないんじゃないっすか?)

 

GM:町にさえ辿りつけばそれで大丈夫ですよ(笑)

リッラ:み、水……みたいな状態で町に着くのかなw

ユラ:それまでの路銀がやっぱいるか

 

ソーンダイク:「では、皆さん4名でギルドを組みましょうか。

 ギルドマスターとギルド名さえ決めていただいたら、受付のアリエッタに申請していただいたらそれで完了ですので」

リンロン:「じゃあこの地域出身の人!」

リッラ:「はいっ!」←元気よく手をあげる

リンロン:「決まりね」

リッラ:「えっ?

 えぇ~!?わたしですかぁ!!??」

リンロン:「当然じゃない!

 私たちは土地勘がないんだし、この辺で何をしていいかも分からないし、そもそもこの地に長くとどまるかどうかも分からないのよ!」

アルダ:「リッラが長ということか……!」

リッラ:「うぅ~……、わかりました」

ソーンダイク:「ではリッラさん。ぜひ頑張ってくださいね」

リッラ:「はい。では、私たちのギルド『豊穣の聖歌隊(ファティリティ・クワイア)』出発します!!」

 受付の方に向かいます!

アルダ:「心得た!」

ソーンダイク:(ギルド名、一言も相談してないですね……。まあ、いいのでしょう)

リンロン:「なんとかクワイアって言ってたわね。

 どういう意味かしら、知ってる?」

ユラ:「よく聞こえなかったっす」

アルダ:「名は体を表すというが、記号でしかない。行こう!」

リンロン:「あなた言ってることが滅茶苦茶ね!?

 自分の名前には意味あるのに、人のやつにはこだわらないの!?」

GM:一応、ソーンダイクさんが解説してくれます

 

ソーンダイク:「ファティリティ・クワイア。

 そうですね……豊穣の聖歌隊、といったところでしょうか」

リンロン:「えっ、歌わないわよ?」

ユラ:「歌えないっすね」

リッラ:「ええっ!?歌いましょうよ、楽しいですよ!」

アルダ:「いいな!歌は楽しいからな!」

ソーンダイク:「まあ、リッラさんは歌えるので」

リンロン:「まあいいわ。リッラに重い責任を押し付けたんだから、好きに名前を付けるくらいは勘弁してあげましょう」

アルダ:「リッラ、いや団長が言うのだ。団長の言うことは絶対!

 これは組織を存続させていく上でも必要な掟だ!

 頼むぞ団長!!」

リッラ:「はい!任せてください!!」

 

 

こうしてリッラをリーダーとするギルド、豊穣の聖歌隊(ファティリティ・クワイア)が結成された。

街道の平和を守るため、新生ギルドの冒険が今、幕を開ける。

彼らの前途には、いったい何が待ち受けているのだろう。

期待と興奮を胸に、冒険者達は新たな一歩を踏み出すのであった。

 

 




ギルド名やリーダーは、ちゃんとプリプレイで相談して決めてるので安心してね
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。