ソード・ワールド2.5『ヴァイスシティ -悪徳の贄-』リプレイ 作:龍委員長
今回冒頭の蘇生で穢れが上限に達するオルスティア。
果たして目的を達成することができるのか……
12日目12時
固定A:新市街地A-3:冒険者ギルド<黄金の盾>
「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」
「っ!……? ? ?」
耳元で聞こえる不気味な声で飛び起きる。周囲を見回すが飛び起きたオルスティアに驚いて目を白黒させているギルドの受付嬢が居るだけ。
「ど、どうされました?」
「ん、いや、何かの声がしない? どこからか解んないんだけど」
「? 私には何も聞こえませんが……」
キョロキョロと辺りを見回す受付嬢の反応からは、本当に聞こえていない様に思える。
「これも魔神化の影響?」
「おそらくは……」
こうして会話している間も耳元で雑音としか表現できない声が聞こえてきている。
「(人と話したりするぶんには問題ないけれど……)」
これ以上は埒が明かないと判断し、受付嬢に礼を告げ上階へと足を向けた。
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21.北部への遠征、26.犯罪者の追跡 破棄
全滅表―所持物
所持金の半額を失っている。
20G→10G
全滅表―蘇生状況
冒険者保険により「固定A:新市街」<黄金の盾>
穢れ+1(合計4)
魔神化血清特約
「魔神の囁き」 知力、精神力を基準にした判定に+2。
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「さて、いつもの手続きを」
「あ、あの」
「?」
通例と成っている保険の手続きをしようとすると、受付嬢に遮られた。
「エルモアさんは今回で4回の蘇生を受けています」
「そう、ね」
「おそらく次の蘇生はご本人が受け入れたとしても……」
「……次は無いでしょうね」
「はい。なので保険に入っていただいたとしても……」
「……(魔神化は完全に無意味。でも)
回収してもらった遺体を家族の下に届けてもらったりをお願いすることはできないかしら」
「あー……ギルドマスターに相談してきますね」
「おねがいするわ」
待つこと少し。
「お待たせしました」
「どうだった?」
「お届けする冒険者を雇う費用が必要になりますので、魔神化血清特約と同額の御代をいただけるなら、という事になりましたが……いかがされますか?」
「まぁ、妥当なところかしらね。毎度だけれど預金からの支払いでお願いするわ」
「はい。かしこまりました」
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※以下、買い物等結果を表記します。
遺体回収・配送依頼(預金12,000→10,500G)
買い物:<魔晶石(5点)>、<たいまつ>(合計505G)
引き出し:全額(所持金:10→10,005)
預金残高:10,500→0G
ミッション:24.死体捜索巡回 受注
目的地:【24:処刑台公園】(ア-B)
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12日目13時
固定A:新市街地A-2:大通り
「(もう、後が無いのわけだし節約を考えている状況じゃないわね)」
装備の見直しも考えるべきだろう。そう考え多くの商店が並ぶ地区に足を向けた。
「らっしゃい」
目に付いた武器屋の扉をくぐるといかにも偏屈という雰囲気のドワーフがこちらに鋭い視線を向けてきた。
「これを下取りにして新しくメイスを買いたいのだけれど」
「……希望は?」
カウンターに置いたショートソードを軽く検分したドワーフが鋭い視線を向けてくる。まぁ、こんなどこにでもあるショートソードなんかいくらにもならないだろうし、高額な物は買えないだろう。
変に猜疑心をもたれても困るので先に予算を示すことにする。
ドン
と銀貨袋をカウンターにおいてから宣言する。
「魔法の武器を見せて欲しいの」
「あんた戦士か?」
支払いに問題ないと解ったとたん反応がスムーズになる。
「残念ながら軽戦士よ。軽めの武器でお願いするわ」
「待ってな」
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<ショートソード>下取りに出して、<ライトメイス+1>購入
所持金:10,005→4,925G
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「ありがとう」
「金遣いが荒いのは死に急ぐやつの特徴だぞ」
「……ありがとう。でももう後が無いのよ」
「……そうか」
そのやり取りを最後に、店を後にした。
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地形
A B C D E F
□□□ 46 □□□ □□□ □□□
エ □□□ 火葬場 □□□ □□□ □□□ 固定A:新市街地
□□□ □□□ □□□ □□□
34死ニタ 23 □□□ 15 □□□ A-5:
ウ ガリノ 自由 □□□ 茶会 □□□ 中央門
亡者亭 市場 □□□ 通り □□□
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36 13始祖 A-4:
イ 時計塔 神の大 西門 固定A:新市街地
屋敷 神殿跡
固定C 24
ア :封鎖 処刑台 固定A:新市街地
街区 公園
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12日目14時
13:始祖神の大神殿跡
不気味な神殿跡の前で露天商が商品を並べている。新市街区が使いとはいえこのような場所で商売しているのは他の商売に向いている場所はどこも同業者に占拠されてしまっていたのだろう。本人もやる気が出ないのか積極的に客引きをする様子が無い。
「(もう無駄遣いできないのよ)」
露天商の相手をするのも惜しいと先を急ぐ。*1
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12日目15時
24:処刑台公園
その名のとおり、絞殺台や獄門台がまるで遊具かのように並ぶ広場。記されている罪状はさまざまだがこの街の支配者に1人ナグーザーバラへの反逆罪が目立つ。
「ここで、死体を捜せって言われても……あ」
公園の敷地内に打ち捨てられた遺体を発見した*2。処刑台に置かれていない。罪状を記した立て札や張り紙も見当たらない。ということは受刑者ではないだろう。
「先輩、かしらね」
身なりから自分のような駆け出し冒険者とは思えない。しかし
「ばしょがばしょだし、じゅけいしゃかもしれないから、かってにうごかすわけにもいかないわよねー」
誰かが聞いているわけでもない独り言をやけに大きな声で口にする。
自分にはもう後が無い。他者のために割けるリソースは限られているのだ*3。
そんな
「?!」
踏み出そうとした足の下に違和感を感じ重心をとっさに後に下げる。直後足を出していたあたりから数mにわたって地面が崩れ落ちた。そこそこ大きな穴で何人か落ちたようだ。
「これも、蛮族が人族をいたぶるためのトラップなのかしら」
穴を覗き込むと彫像のような魔物が落ちた人々に襲い掛かっていた。
罠にかかった人々には申し訳ないが、こちらも自分の身が可愛い。その場を後にすることにする。
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そうやって公園をうろついていると、人だかりができているのが見える。そこはどうやら絞首台のようでいままさに処刑が執行されようとしているらしい。
近づいてみると妖魔に引きづられるようにして受刑者が絞首台を上らされているところだった。汎用蛮族語と思しき言葉で何か叫んでいるか解らない。おそらく罪状を読み上げているのだろう。まぁ、執行人が蛮族の時点でおおかた、ナグーザーバラへの反逆なのだろうが……。
「やめろぉ!」
完全に野次馬の一員になっていると。オルスティアから少し離れた所にいた少女が処刑人に石を投げつけていた。蛮族と野次馬、無数の視線が少女に集中する。当の少女は投げつけた後に自分が何をしたのか思い至ったらしく、青ざめた顔で立ち尽くしている。仕事を邪魔された妖魔が少女の前に駆けつけ何かまくし立てている。
「……(助けてあげたいけれど、私のはもう後が無いのゴメンなさいね)」
慌てて少女から距離をとる野次馬に紛れてその場を後にする。
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[スペード15]チェック
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12日目16時
13:始祖神の大神殿跡
「とっとと依頼達成の報告をしてしまいましょう」
廃墟には目もくれず、新市街区への門をくぐる。
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12日目17時
固定A:新市街区 A-3:冒険者ギルド<黄金の盾>
カランカラン
とドアベルを鳴らしながらギルドに入ると、驚いた表情の受付嬢と目が合った。
「どうしました?」
「え、あ、すいません。ご自身の足で入ってこられるのを久方ぶりに見た気がしたので」
「悪かったわね。
依頼の報告をしたいのですけれど?」
やや語尾に怒りを込めて用件を伝える。
「は、はい。すぐに!」
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ミッション24.死体捜索巡回 クリア
報酬:600G(所持金:5,525G)
★×3 獲得(合計5)
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成長
経験点:1,000(合計1,160)
成長:精神力:14→15(4,6)
技能:フェンサー2→3(経験点:160)
冒険者レベル2→3 戦闘特技:《防具習熟A/<非金属鎧>》習得
HP:26→29.生命抵抗力:5→6.精神抵抗力:4→5
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ミッション22.治安活動 受注
目的地:【54:死者の蠢く公園】、【62:戦士の丘】
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12日目18時
固定A:新市街区 A-2:大通り
魔法のライトメイスを購入した武器屋の向かい。防具屋に入る。
「らっしゃーせー!」
「……」
向かいの武器屋とは対照的に底抜けに明るいグラスランナーが出迎えてくれる。
「何かお探しですかー?」
「えぇと……」
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<クロースアーマー>下取りに出して<アラミドコート>購入(所持金:5,525→4,782)
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「ありやとやしたー!」
「あ、ありがとう」
やや気圧されながら店を後にする。
「もう日は暮れているし、どうしようかしら……」
たいまつを使えば問題は無いだろう。
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12日目20時
13:始祖神の大神殿跡
「……ここ、実は隠れカジノか何かなのかしら」
廃墟と化した神殿の前で行き倒れを見つけた。こう、通りがかる度に誰かしら居るのは、何か人通りが少なそうで実はこの近くに何かあるのかもしれない。そう思わせられる。
「とはいえ、私は他人に気をかけている余裕は無いのよ」
倒れている人物にも神殿にも目もくれず先を急ぐ。
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12日目21時
36:時計塔屋敷
たいまつが尽きたころに目的地に着いた。
「そういえば、管理人さんに時間をつぶしてくるって言ったきりだったような……」
門扉のノッカーを鳴らしてみると、ティエラが出てきてくれた。
「あ、やっときた」
「う、すいません。それでミニーさんは」
「もうお仕事に出られましたけれど」
「あう」
「代わりにご用件伺いましょうか?」
「あ、それじゃぁ」
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酒場<死にたがりの亡者亭>での経緯を説明中。
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「いいじゃないですか。ご本人も転職を考えているようでしたし、是非ご本人にお話してあげてください」
「そうですね。えぇとお話できそうなのは……」
「翌朝の6時には戻ってこられますけれど、ご就寝されるので……14時以降にしていただかないと……」
「ですよね……あ、そうだ」
「?」
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36-1:管理人のティエラ
「ここの部屋を借りたいのですけど」
「あら、もちろん大歓迎ですよ。お家賃は1ヶ月300Gです。お部屋は5号室と6号室が空いてまして、どちらも3人部屋。家具もそろっていますよ」
「んー、じゃぁ5号室でお願いします」
「はぁい。ありがとうございます」
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[ハート2]チェック
所持金:4,782→4,482G
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「もう、すぐにでも使えますけど」
「そうですね。休んでいきます」
早速借りた部屋で食事を済ませ、床に就いた。
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<保存食>6→5個
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13日目7時
34:酒場<死にたがりの亡者亭>
34-2:酒場での飲食
昼過ぎまでゴロゴロするのも何なので、少し時間を潰す事にした*4。時間は早いけれど、少し多めの食事を摂っていると
「失礼。あなた、冒険者ですよね」
と黒服の男が飲み物の入ったカップを私が食事をしているテーブルに置いてきた。
「私はボルドーと申しまして。とある方の依頼で冒険者の皆様にお仕事のお願いをしていまして。よかったら、1つ引き受けていただけませんか?」
「……依頼内容を確認してから決めても?」
「えぇ、もちろん。今ご紹介できるお仕事はですね……」
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食事 所持金:4,482→4,470G
共通ミッション22.治安活動 受注
目的地:【51:紫煙漂う路地裏】、【53:大運河橋】
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「それではよろしくお願いいたします」
「えぇ。
(なんだかギルドと似たような依頼だったわね……)」
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13日目9時
23:自由市場
23-1:自由市場のイベント
市場に掘り出し物が無いかと立ち寄ったのだが……
ワアアァァ
やけに騒がしい。嫌な予感を胸に騒ぎの元を探してみると、蛮族が市を襲っていた。ギルドやボルドーから引き受けた依頼ならともかく、無用な戦いは避けるべきだろう。襲われている人たちには申し訳ないが命あっての物種。急いでこの場を離れよう。
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13日目10時
62:戦士の丘
争いを避け移動した先は、頂に大きな樹が生える丘に出た。
「確かここも巡回するように言われていたけれど……」
周囲を警戒していると
ギ、ギチギチ
金属をこすり合わせるような異音とともに巨大な蟻が襲い掛かってきた。
「パープルアントっ!
――異界の脅威をも退ける大いなる盾神よ
力なき信徒にひと時の加護を――」
危険度の低い魔物といえど油断はしない。イーヴさまの加護を纏って備える*5。
「ギ」「ギギ」
蟻が顎を鳴らし、酸を吐きかけてくるが難なく躱す*6。
「使えるものは何でも使わせてもらう!」
右目に意識を集中させて蟻の一匹を睨みつけ、メイスを振りかぶる。
体内から魔神の魔力がメイスに流れ込むのを感じると、メイスの頭部分が巨大化する*7。そのまま振りぬく!
「ギギャッ」
二匹ともを巻き込む。
「ギギ、ぎ」
動きの鈍った蟻が噛み付いてくるが、難なく回避する*8。
続く蟻の酸も回避していく。
右目は先ほどと同じ蟻を睨んだまま、続けざまにメイスを振りぬく。
「ぎ、が」
一匹、睨んでいなかったほうの頭部がひしゃげて動かなくなる。
「ギギー!」
仲間を喪い再度噛み付いてくるが、危なげも無く避け
「これで、トドメ!」
メイスで叩き潰す。
「……はぁ」
蟻が動かなくなったのを確認して緊張を解く。
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戦利品:甲虫の殻(30G)
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13日目11時
62-1:語り部のニクス
蟻を撃退して改めて周囲を見ると、丘の上の大木以外にも木の周りに幾つもの石像が並べられている。戦士や神官などの像が並んでおり冒険者だろうか、と考えていると碑文を発見した。魔神たちと戦った英雄の像だということらしい。古いものなのか砕けてしまっている像もある。
「樹齢どれくらいなのかしら……」
幹の太さがだけで人間が何人腕を広げないといけないのだろう。そんな風に樹を眺めながら周囲をグルリとみて回っていると
「っ!?」
根元付近の、ウロのような窪みに樹に取り込まれるようにして座っている人物が居た。目を閉じて、微動だにしない。
「あ、あの?」
思わず声をかけるとその人物は静かに目を開いた。
「(生きてた……)」
「私はニクス・リニクス。ここで語り部をしている者。“百年語り”などと呼ばれています」
「語り部……」
よくみると女性はエルフのようだ。「百年」語りというのも大げさではないのかもしれない。
「話を聞いていきますか?」
「え、あ、じゃぁ」
問われて思わず承諾していた。するとニクスは静かな口調でゆっくりと言葉をつむぎ始めた。
「“太陽と月の双子”サイサリアとアイアロスの物語はいくつもある。
……
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詳細は、「ソード・ワールド2.5 サプリメント ヴァイスシティ―悪徳の贄―」にて!
★獲得!
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彼らは、今なお水底に眠る神を信仰していると噂されている。
今日はここでおしまい」
「ありがとうございました」
この街に住んでいた時も聞いたことが無い不思議な物語だった。
時間もちょうど良い頃合だ。【36:時計塔屋敷】まで引き返そう。
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13日目13~14時
23:自由市場~34:酒場<死にたがりの亡者亭>
ティエラさんが言うには直接話ができるのは14~16時という話だったはず。先を急ごう。
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13日目15時
36:時計塔屋敷
「ちょっと待っていてください」
ティエラさんに話を通してミニーさんに会う。若い人間のミニーさんはこちらの提案を聞くなり。
「やりたいです! 是非!」と乗り出してきたけれどすぐに冷静になると「あ、でも、そうすると【25:凱旋通り】にある娼婦組合に話をつけて抜けさせてもらわないといけないので、事情の説明についてきてもらえませんか?」
「そういうことなら、もちろん」
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地形
A B C D E F
□□□ 46 25 □□□ □□□
エ □□□ 火葬場 凱旋 □□□ □□□ 固定A:新市街地
□□□ 通り □□□ □□□
34死ニタ 23 □□□ 15 □□□ A-5:
ウ ガリノ 自由 □□□ 茶会 □□□ 中央門
亡者亭 市場 □□□ 通り □□□
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36 13始祖 A-4:
イ 時計塔 神の大 西門 固定A:新市街地
屋敷 神殿跡
固定C 24
ア :封鎖 処刑台 固定A:新市街地
街区 公園
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13日目17~18時
34:酒場<死にたがりの亡者亭>~23:自由市場
善は急げとばかりに先を急ぐ。自由市場についたあたりで日が暮れてきたので<たいまつ>に火を灯す。
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13日目20時
62:戦士の丘
「この丘を越えればもうすぐです」
一般人の通勤路だけあって、比較的近場に目的地はあった。
「それじゃ先を急ぎま」
「あ!」
ミニーさんが小さく悲鳴を上げて丘の上を指差す。目を向けると大きな岩が丘の斜面を転がってきていた。
「(今避けるとミニーさんが……)!」
盾を構えて岩を受け止める。
ガン!
「~~っ」
「オルスティアさん?!」
「だ、大丈夫」*9
岩自体は何とかしのげたけれど、
「ギャギャァ!」
耳障りな声に目を向けると、翼の生えたトカゲのような蛮族――フーグル――が丘の上からこちらめがけて駆け下りてきている。通りかかった獲物を岩で潰して、しとめられなくても手負いの獲物を自分でしとめる。そういう狩の仕方か。
「ミニーさんは下がっていて!」
「は、はいっ」
怖いのはフーグルが魔法でミニーさんを狙うケースだったが、こちらを手負いと侮ったのか私への打撃に終始した*10。
互いに殴り合い、傷を負えばイーヴ様への祈りで癒す。あとはただ殴りあうだけの泥沼な戦い。正直ミニーさんが見たら魔法使い同士の戦いとは思ってくれないだろう。
「そろそろ、倒れろ!」
振りぬいたメイスがフーグルの頭を掠める。正直クリーンヒットとは言いがたい手応えだった*11けれど約2分間の殴り合いで蓄積が効いたのか、フーグルは地に伏して動かなくなった。
「オルスティアさん」
戦いが終わったのを察してミニーさんが駆け寄ってくる。
「少しすいません」
ミニーさんにことわって祈りを捧げる。*12それと戦っている間に燃え尽きた<たいまつ>の代わりに新しく火を点ける。
「それでは行きましょう」
「は、はい」
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対 フーグルマンサー(魔神化1段階)戦利品
<アビスシャード>、土色の鱗(30G)
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13日目23時
25:凱旋通り
大きな建物が立ち並ぶ通りで、女性だけではなく男性――どいうより少年――の呼び込みも見受けられる。
通りが交差する場所には大きな石造りの門が見える。
「何かあったんでしょうか?」
ミニーさんが視線を向けるほうから色町のものとは明らかに違う喧騒が聞こえてくる。
「ちょいとアンタら。向こうは魔神が出て今、黒鍵騎士団が討伐中だから近づかないほうが良いよ」
ちょうど騒ぎを避けてきたと思しき娼婦が親切に声をかけてくれた。
「そうなのね。ありがとう。
ミニーさん。娼婦組合の場所は向こうですか?」
「あ、いえ。ちょうど、と言いますか。反対方向ですね」
それは都合がいい。
「じゃぁ、私たちも巻き込まれないように急ぎましょう」
「は、はい」
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「なるほどね。話はわかったよ」
ミニーさんの案内で娼婦組合のある娼館へはすんなり着くことができ、元締めであるエルフ、“暗夜公主”ゾフィーともあっさり面通りがかない、ミニーさんが事情を説明すると。これまたあっさりゾフィーは頷いて見せた。
「ただね、他の連中の手前、何もなしってワケにも行かなくてね。1つ仕事を引き受けて欲しいんだよ」
「仕事、ですか?」
「あぁ、ちょっと困った客が居てね。娼婦に暴力を振るうわ、代金踏み倒すわ。迷惑してるんだ。後腐れないように始末してほしいのさ」
「なるほど」
「今ならちょうど来てるころだから早速頼むよ」
正直、疲労がたまっている*13ので日を改めたいが、そのせいでごねられても困るので仕方なく娼婦を案内に従うことにした。
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13日目0時
既に問題を起こしているのか、案内された娼館は騒がしく外に人だかりができていた。案内役の娼婦が娼館の従業員にゾフィーの依頼できたことを伝えると急ぎ足で一室に案内された。
「そこまでよ!」
案内役が勢いよくドアを開け放つ。中には身長2mを超える筋肉質の蛮族と、全身を白い体毛に覆われた露出している肌は青い大柄な蛮族がこちらを睨みつけてくる。
威勢の良かった娼婦はそそくさと部屋の外に逃げ出した。
「あー、あなたたちがお客として迷惑だから来ないでほしいそうよ」
私の言葉に大きな方(どっちも大柄だけれど)が白毛の方に話しかける。おそらく交易共通語を蛮族の言葉に直して伝えているのだろう。伝え終わると2匹は大笑いしたかと思うと武器を片手にこちらに向かってきた。知ったことではない、と。
「ヴェス・ザルド・ル・バン。ストラル・スルセア」
「(魔法?!)」
言語はわからないものの独特のリズムで察する。しかし対処する暇も無く
「エスパドル!」
筋肉質の蛮族――レッサーオーガ――の手から繰り出される衝撃波がオルスティアの皮膚を切り裂いていく。
「ガァッ!」
「ぐぅ」
続く白毛――ボルグハイランダー――の両手剣が追い討ちをかけてくる。
「盾神様、無力な娼婦を護る機会をお与えください」
神の奇跡で傷を癒しつつ、ボルグを睨みつける。
「(蛮族相手なら魔神の力を使うこともためらう必要ないわよね)」
しかし、動きを阻害するはずの視線をボルグは意に介した様子も無い。*14
「ヴェス・ザルド・ル・バン。ストラル・スルセア」
「(また?!)」
「エスパドル!」
「っ!(さっきよりは……)」*15
「ガアッ!」
「なんのっ」
魔法に抵抗できたおかげか続くボルグの斬撃を身をひねり避けられた。が
「フン!」
返す斬撃がオルスティアを確実に捕らえる。*16
「はぁ、はぁ、(イーヴ様……)」
祈りも蛮族を睨むことも続けるが、やはりボルグの動きに変化は無いように見受けられる。
「……エスパドル!」
「しつこ、い!」
魔法の直撃は受けてしまったもののボルグの連撃は、回避しきるオルスティア。
「盾神イーヴよ……(これで魔晶石もマナもそこを尽きた……)」
魔神の力も効果を発揮した様子が無い。
そこからはただただ泥臭い殴り合いと化した。
オーガも魔力が尽きたらしく、手にした棍棒で殴りかかってくる。
時間にして1分程度の事だったが、オルスティアには数十分にも感じる攻撃の応酬。彼女の希望は魔神化により巨大化するメイス。2匹の蛮族を同時に襲う鉄槌が何度と無く叩きつけられる。
対して蛮族側は斬り返しの技能を持つボルグが、もう傷を癒せない必死さが存外の身軽さを見せるオルスティアをじわじわ追い詰めていく。
そして
「ぎぎゃぁ!」
ザシュ!
「あ……」
すでに体力の限界だったオルスティアがそのまま崩れ落ちる。
「(結局何もできなかった……こんな私でも兄さんの所に行けるかしら。
あー……遺体の配送サービスお願いしておいて正解だったな……)」
薄れ行く意識の中、そんな呑気なことを考えながら。オルスティアは目を閉じた。
----------
気絶により全滅。既に穢れ4点のためこれ以上の蘇生は強制アンデッド化のためゲームオーバー。
3人目オルスティア・エルモア<了>
と、いうわけで耐えられませんでした。敗因は間違いなくMP管理ミス。
時間帯指定系ミッションで進行する時間帯で敢えて先延ばしにする選択ってアリなんでしょうか?(汗)
難易度「容易」に与えられる貯金は早々に切り崩すのが正解ぽい。というのは学びました。
初期作成PC想定と言いながら初期資金で購入可能な装備でどうにかなるようにしてねぇだろ!
という叫びは読者様も共感してくれそうだと言うところまで理解しました(苦笑)
今度こそ次回は、他作品更新後になるので年単位で先の話になるかと思います。
その際は、メタ読みOK的プレイングになるかと思います。
かなり時間が空くと思いますが気長にお待ちいただけましたら幸いです。