ソード・ワールド2.5『ヴァイスシティ -悪徳の贄-』リプレイ 作:龍委員長
先日友人とGMレスPL2人で何とか「難易度:簡単」をクリアしましたが、いろいろフラグ取りこぼしてったぽいです。
戯れにクリアしたキャラのレベル成長持ち物引継ぎで「難易度:普通」に挑戦していますが。RTAか、てくらいさくさくイベントが進んでゆきます(苦笑)。
エ-B.63:魔女の占いの店 6日目14時
「う、うぅ」
硬い寝床の感触に身じろぎをする。
「目が覚めた?」
「? あれ? ここ……?
私は……古い城砦跡のそばを歩いていて……」
「城砦? 古いってことは、黒鉄城?」
「名前は解らないけれど、中央門から出てすぐの……?」
「じゃぁ、黒鉄城で間違いなさそうね。亡霊でも出た?」
「…………レイチェン?」
「何?」
「ここは?」
「私の店だけれど?」
「それってつまり……」
「同じ遺体が2度も売られてくるとは思ってみなかったわ。
さて、商売の話をしましょうか」
「!」
「そう身構えなくてもいいわよ。
前回同様、蘇生費用1万5千。少しは返済してくれていたみたいだけれど、もっとハイペースで返してもらわないと困るわね。残高29,235Gよろしくね」
既視感を感じるやり取りの後、またも若草色のタビットは店を飛び出していってしまった。そしてまたも既視感を感じる声が奥から聞こえてくる。
「マスター? お戻りになられてのですか?」
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全滅表
蘇生日 :2日後
所持物 :所持金すべてと、武器、防具、装飾品以外のアイテムをすべて失っている。
蘇生状況:奴隷として蘇生される。レイチェンに対して15,000Gの借金を負う。(借金総額:29,565(他の場所での借金含む))
穢れ増加量:(4)+(2-3)+2=6 1点増加(合計3点)
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63-1:メイドのコーティ
振り向くと予想通り、青髪のルーンフォークコーティが立っていた。彼女はセリーナの顔を見ると顔をほころばせた。
「セリーナさん。レイチェン様を連れ戻してくれたんですね。それで、レイチェン様は?」
キョロキョロと主人の姿を探すが、人影がセリーナだけであること、床に座り込む彼女の周囲に散らばる蘇生儀式の跡と思われる物品を確認し、視線がセリーナへと戻る。
「……」
気まずく視線をそらせるセリーナを見て、ため息をついた。
「死体の状態でマスターと遭遇しても意味がないのですが」
「申し訳ない」
「また探しに行ってもらえますか?」
「はい」
有無を言わせぬ圧に首を縦に振る他無かった。
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「ミッション08.レイチェンを呼んできて」受注
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ウ-B.36時計塔屋敷 6日目15時
「賃貸契約できていれば一休みできたのに……」
無い物ねだりをしても仕方なく、歩を進める。
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イ-B.53:大運河橋 6日目16時
「長居はしない、長居はしない、長居はしない」
足早に立ち去ろうとしたが、
クンッ
脛辺りに妙な抵抗感。違和感を感じたときには手遅れだった。
プシューッ
「ゲフッ何コレ?! 痛っ、ノドが……
?!(鎧の飾り彫りが溶けてる?!)」
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酸の罠:4点の毒属性ダメージ(HP21→20*1)。修理するまで鎧の防護点-1、売価低下。
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「へっへっへっ、ねーちゃん冒険者か。悪い事は言わねぇ。有り金全部置いていきな」
「…………」
「へっ怖くて声もでねぇか、そのまま大人しくしてれば乱暴はしねぇからよ」
シッ
「ぐぉ。テメェ! こっちが優しくしてやってたら付け上がりやがって!」*2
そこから純戦士同士の斬り結びが続き、約1分後*3。そこに立っていたのはセリーナであった。途中やや深い一撃を受けたものの動けないほどではない*4。
「はぁ、こっちはあんまり消耗したくないのよ。追い剥ぎなんてしてるんだし貯め込んでるんでしょ。もらっていくわよ」
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匪賊の雑兵×1体との戦闘。
戦利品:銀貨袋(50G)
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固定A:新市街地 6日目18時
A-3:冒険者ギルド
「な、なんとか日暮れにたどり着けた……」
「おかえりなさ、あ。セリーナさん……」
「……」
「……」
「……」
「あの、“夜明けの魔女”から連絡がありまして……」
「解ってる。はい、これ」
「あ、ども」
「それと……」
「はいはい。大丈夫ですよ」
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戦利品売却:50G*5
借金返済 :50G
買い物
<冒険者セット>、<スカウト用ツール>、<着替えセット>、<保存食(1週間分>、<救命草>
<食事>、<宿泊>
借金:330G増加 累計:29,845G
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SE:タタタタタタタン♪
「おはよーございまーす」
「おはよ。依頼を受けたいんだけど」
「はいはい。今はですねぇ。
北部への遠征と、荷物の運搬依頼が来てますよー」
「(北部は脅威の調査って事よね。私にはまだ早いだろうし)
荷物の運搬を受けさせてもらうわ」
「かしこまりましたー」
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「ミッション25.荷物の運搬」受注
配達目的地:【36:時計塔屋敷】、【64:人形屋敷】、【45:紫煙漂う裏路地】*6*7
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イ-B.53:大運河橋 7日目7時
「ここも何度めかしら……」
「…ら…しや」
「?」
何か聞こえた気がして足を止め辺りを見回していると
「うらめしやぁ!」
「?!」
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精神抵抗力判定 目標値:11
4+(6,1)=11 成功!
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「……?」
突然視界に飛び込んできたおぞましい影とその大声に驚いて思わず身をすくめ目を閉じてしまったが、それっきり何も起こらない。恐る恐る目を開けて見るが先ほどの影は見当たらず、自分の体にも異変は無い。
「何だったの?」
「きゃぁっ」
背後で悲鳴が聞こえて振り向くと、他の通行人に亡霊が飛び掛っていた。すぐに姿を消したかと思うと、別の通行人に……。
「亡霊の通り魔?」
本当にここではあまり好いことが起こらない。とっとと通り抜けよう。
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ウ-B.36:時計塔屋敷 7日目9時
「最初の配達先が知ってる場所で助かったわ。
……そういえばこの辺りって何度も通ってる割に素通りばっかりでよく調べて無かったけど……今は仕事を優先しないと*8。
ティエラさん、ギルドからお届け物です」
「あら、おつかれさま、ありがとう」
「では、私はこれで」
「気をつけてね」
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ウ-C.62:戦士の丘 7日目11時
「大きな木……。周りを囲んでるのは石像? えぇと、英雄像か」
ガキィン!
「?!」
丘をの中腹辺りで小規模ながら戦闘が行われている。片や黒揃えの鎧を着た一団。片や歪な形状の生物群。
「(騎士団と、魔神?!)」
幸いな事にどちらもこちらには気が付いていない様子。
「(騎士団には申し訳ないけれど、既に受けている依頼を優先させてもらいましょう)」
気づかれる前に荷車を丘の反対側へと急がせた。
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62-1:語り部のニクス
語り部の物語その2
「もう、大丈夫、かな?
それにしても立派な大木……?!」
幹のそばを歩いていると、そのウロに埋もれるように座っているエルフが居た。人の気配など無かったので思わず声を上げそうになった。
眠っているように目を閉じ、微動だにしない。
「……あの、もし?」
もしかして死んでいるのではないかと恐る恐る声をかけると、彼女はゆっくりと目を開いた。
「(生きてた)
あの、ここで何を?」
「亡国の語り部を。聞いていく?」
「……まぁ急ぐ用事もないしお願いしても?」
「そえでは、
“太陽と月の双子”と呼ばれた古く高貴なエルフの末裔であったサイサリアと……
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中略*9
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……彼らのほとんどは恐怖のあまりに気が触れてしまったらしい。
今日はここまでで」
「へぇ、ビスクーネ河にそんな話がね(知ってたら渡るの躊躇ってたかも)。
ありがとう。興味深かったわ」
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★×1獲得!
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ウ-D.66:茨の館 7日目13時
白い薔薇が咲く生垣に囲われた屋敷が見える。
「ずいぶんと立派なお屋敷……どんな人が住んでるんだろう」
屋敷を見上げながら歩いていると
「失礼」
進路上に人影が立ち塞がった。
思わず武器に手を伸ばすセリーナ。
「驚かせて申し訳ない。私はこの屋敷に仕えるエドワードと申します」
執事服に身を包んだ人間の男性が恭しく頭を下げてきた。
「この屋敷は関係者以外の立ち入りをお断りしております。お引取りを」
「あ、失礼しました。えっと、このお屋敷の名前ってなんと言うんですか?」
「……茨の館。周囲からはそう呼ばれておりますが」
「そうだったんですね。すいません。ギルドの荷物運びを頼まれていて、場所がわからない荷物もあったので確認だけさせてもらいました。すぐに退散します」
「そうでしたか。お仕事お疲れ様です。お気をつけて」
「(さて、他の場所も見て回りたいけれど、日没も近づいてきたし一旦新市街に戻ろうかしら……宿泊費用はまた借金だけど……)」
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ウ-E.65:黒鉄城 7日目15時
チュドォン!
「?!」
遠くで戦闘音が聞こえてくる。ゆっくり近づいて見ると、通行人を魔物が襲っているようだ。その魔物は、
「……(また魔神? こっちは他人を助ける余裕なんて無いのに……)」
襲われている人々には申し訳ないが、命あってのモノダネである。
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固定A:新市街地 7日目16時
A-3:冒険者ギルド<黄金の盾>
「(食事は<保存食>で済ませるとして)小銭収入があったから返済を」
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銀貨袋(50G)換金。
25G借金返済へ。
所持金25G
借金残高:29,820G
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「あの……宿泊を5G……ツケで」
「
「う、うぐっ」
「はぁ、早く返してくださいね? 魔女さんからもせっつかれてますし」
「……はい」
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所持金0G
借金5G増加
現在借金総額29,825G
翌日6時まで睡眠
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ウーE.65:黒鉄城 8日目7時
「う、うぅ……」
「?」
早く立ち去ろうと先を急いでいると、道端でうめく人影を発見した。
「(行き倒れ? のフリをした野盗? ……悪いけどこっちも行き倒れの危機なのよ。親切な人が通りすがるのを祈ってるわ)」
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エ-E.32:流民街 8日目8時
粗末な家やボロボロのテントが立ち並ぶ町並み。悪臭が鼻を突き、行き交う人々はボロをまとい、元気に走り回る子供も元気そうではあるが健康とは言い難い様子だ。
「どこにでもあるスラムって感じかな」
そうした街中の通りに“導きの星神”ハルーラの聖印を掲げる掘っ立て小屋があった。
「(教会、なのかしら)」
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32-1:孤児たち
「ねぇ、お姉さん。お腹すいてない?」
通り過ぎようと歩を進めていると子供が何かを差し出してきた。
それは饅頭……に見える何か。色などからまともな材料で作っているとは思えないが、
「いまなら1Gで売ってあげるから買っておくれよ。ねぇ、ねぇ」
気が付くと他にも数人の子供が集まってきていて取り囲まれていた。
「いや、ごめんなさい。私もどちらかというと“そちら側”なのよ」
と、銀貨の入っていない銀貨袋を逆さにして振って見せる。
「なぁんだ、貧乏人に用は無いよ」
「びんっ……」
落ち着け、子供の言葉だ。自分に必死に言い聞かせながら、3万の借金がある自分は間違いなく貧乏人なのだと思い至り、少し落ち込んだ。
「こらっお前たち! やめろって言ってるだろ」
「でもぉ」
子供たちを叱る様に声をかけてきたのはリカントの少年だった。彼はクロードと名乗りこの子供たち――孤児たち――のリーダー的存在だと自己紹介をした。
「その饅頭は人族の食べ物じゃないから買わなくて正解だったよ。
ただ、こいつらはエミーの治療費を少しでも稼ごうとしてくれただけなんだ。許してやってほしい」
「エミー?」
「あ、エミーは俺の妹で病気で寝込んでるんだ。<金蝶花>という薬草が必要なんだけど
「それで、孤児でも手に入る物で饅頭を……。まぁ、持ち合わせが無くて買えなかったから、何も被害は出てないし気にしなくても大丈夫よ」
「あ、ありがとう。ほら、お前らもちゃんと謝れ」
『ごめんなさーい』
言うが早いか子供たちは逃げるように走り出していった。
「妹さん、悪いの?」
「……見てもらった方が早いと思う」
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32-3:エミーを助けて 8日目9時
クロードに連れられて通りから離れた空き家に入ると、その一室で熱があるのか顔を赤くした痩せ細ったリカントの少女が寝かされていた。素人目にも長くないのではないかと思わせる状態だ。
「ちょっとごめんなさい」
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病気知識判定 目標値15
3+(3,1)=7
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軽く触診などをして見たものの、セリーナの知識の範囲では理解できなかった。
「高位の神官が居れば癒すこともできるのだろうけれど……」
「ごめんなさい」
「?!」
背後からの声に驚いて振り向くと。そこには法衣を身にまとった人間の女性が今にも泣きそうな表情で立っていた。
「ゼシカさん!」
クロードが駆け寄って荷物を受け取る。
聞けば、通りにあったハルーラ神殿で働いている神官だという。
「私の信仰心が足りないばかりにエミーちゃんを救えなくて、ごめんなさい」
「ゼシカさんは悪くないよ!」
クロードが非難する様な視線で睨み付けてくる。
「う、あ、その。き、<金蝶花>って買う以外に手に入れる手段は無いの? 薬草ならどこかに生えてたりしないかしら」
「えぇと、【26:恐ろしの森】という所で採取できるらしいのですが」
「すぐにって訳には行かないけれど、もし立ち寄ることがあれば採ってきましょうか?」
「よろしいんですか?」
「まぁ、これも何かの縁でせしょうし。
(さすがに申し訳ないのよ)」
「でも、俺ら冒険者に払える金なんて無いぞ」
「神殿も私独りで切り盛りしてる程度ですので……そうだわ。もし<金蝶花>を採ってきてくださったら、お礼に神殿で寝床を提供しているのですが普段でしたら寄付をお願いしているのですが、それを無料でお貸しする。というのでは駄目でしょうか?」
「(うぅん。現金がほしいけれど仕方ない、か)
解ったわ。その条件で受けましょう」
「あ、ありがとうございます」
「でも、いつになるか解らないわよ?」
「それでも、妹が助かる可能性があるなら! お願いします」
クロードまで深々と頭を下げられては本当に断る事はできそうに無い。
「あ、あの……実は、恐ろしの森には私の同僚であるロクサーヌというドワーフが向かっているのですがなかなか帰ってこず心配しております。不躾なお願いなのは解っていますが森に立ち寄るようでしたら一緒に探してもらえないでしょうか」
「(面倒だけれど目的地は同じか)
解ったわ。くれぐれも期待はしないでね」
『ありがとうございます!』
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「ミッション09.エミーを救え」
「クエスト1)ロクサーヌの捜索」受注
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エ-D.13:始祖神の大神殿跡 8日目11時
かつては荘厳であったであろう廃墟が見えてきた。巨大な三つ輪のレリーフがかろうじて残っているところを見ると“始祖神”ライフォスの神殿だったのだろう。
「まぁ、配達先でもないし先を急ぎましょう、か?」
荷車に改めて力を込めようとすると、前方に鎖でつないだ犬を散歩させている老人が……いや、漆黒の大型犬の体毛は黒というより闇。老人の視線も尋常ではない険しさが
「行け!」
老人が叫ぶと同時に鎖から手を放し、腰の剣を抜き駆け寄ってきた。
「幻獣使って追い剥ぎ?! なんて街なのよ!」
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魔物知識判定 放棄
先制判定 目標値:16
5+(3,3)-2=9 失敗……
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「死にさらせー!」
「ガルルルルルー」
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敵からの攻撃回避
老人の攻撃 回避目標値:15
5+(5,6)-2=14 16点のダメージ(残りHP4)
犬(?)の攻撃 回避目標値:14
3+(3,2)=8 9点ダメージ
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「ガハッ」
斬撃と牙。どちらも急所を的確に突かれ、為す術も無く意識が遠のく。また、駄目だった。
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ミッション08、09、25
クエスト1)ロクサーヌの捜索 全て破棄。
ソロで本当にクリアできるんですか?コレ(汗)
前書きで書いた友人とのクリアの時もかなりダイス目に救われた感がありますし……
ホント、あのヘルハウンドつれた腕利きの傭兵、何者で何で襲ってくるんです?(笑)
さて、あっさり死亡しましたが、まだ蘇生可能です。次回までしばらくお待ちください。