ソード・ワールド2.5『ヴァイスシティ -悪徳の贄-』リプレイ   作:龍委員長

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あんまり間が空くのもよくない(いまさら)ので、更新という名のストック放出です。



3日目~

 

3日目20時

 固定A:新市街地A-3:冒険者ギルド<黄金の盾>

 

「?!」

 目を覚ますと石造りの天井に吊るされた燭台が目に入った。

 ここは……私は確か蛮族との戦闘で……

「目が覚めたようですね。蘇生は成功したようで何よりです」

 声の方に目を向けると受付をしていたギルドスタッフが大仰なローブを身に纏って立っていた。

 蘇生。そうかあそこで私は1度死んだのか……。

「保険の特約が適応されますので蘇生費用は請求いたしません」

「魔神化血清ですっけ」

 言いながら体を起こしてみるものの何か変わった様子は……

「使いますか?」

 私の思考を読んだように受付が手鏡を差し出してきた。受け取って覗き込むと

「?!」

 右目の瞳が変色している。これではまるで……

「これが、魔神化」

「はい。外見以外にも影響があると思いますがみなさん自然と理解されるようですが、何かわかりますか」

 訊かれて何となく右目に意識を集中させてみる

「っ」

 瞳が怪しく光り、思わず鏡から顔を背けた。自分の目なのにまるで猛獣に睨み付けられたような、恐怖心というか、おぞましさのようなものにおそわれた。

「どうかされましたか?」

「……いえ。大丈夫です」

 寝台から降りる。戦闘中にこの眼で睨みつければ相手の動きを鈍らせるくらいはできそうだ。

「あ、そちらの扉からギルドのカウンターに出られますが……」

「が?」

「今回の蘇生で特約はもちろん、冒険者保険が失効されました。

 再契約……されますか?」

「……」

 本当に物怖じせずに営業をかけてくるヒトだな。

 今回の敗北は完全に自分の油断が招いたものだ。一度逃亡をはかる事も考えるべきだった。結果街に戻ってきた初日に命落としてしまった。保険と特約両方合わせて1,500Gは大金だけれど、数時間で8,500G節約につながったと思うと無駄な出費ではなかったように思える。

「お願いします。支払いは預金から」

「ありがとうございます。

 あ、これはご遺体を運んでくれた冒険者が回収してくれていたお荷物です」

「ありが、」

 荷物を受け取りながら礼を言いかけて言葉に詰まった。

「これで全部ですか?」

「え、えぇ。何か失くされたんですか?」

 何かも何も、“ロングソード”が荷物から消えていて気付かないわけがない! 兄の形見が!

「あ、あの、こういう言い方では納得できないとは思いますが、ここは悪徳の都……ですので、その」

「……そうね。弱い私が悪いんです」

「そ、そういう意味では」

 実際、私を運んだという冒険者がくすねたのか、その時には既に死体荒しに奪われていたのか解らない。

「大丈夫。貴重品というわけでもないから気にしないでください」

 改めて礼を言い扉を出た。

 

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蘇生タイミング:2日後

全滅表――所持物 :4.形見の<黒い剣>を失っている。[ハート20]消失

全滅表――蘇生状況:「冒険者保険」により自動で6.冒険者に拾われ、蘇生してもらう。<魔神化血清>特約により蘇生費用免除。

 

穢れ:0→1点。小さな角が生える。

 

魔神化能力表:65.「魔神の眼」獲得。

魔神化影響点:1

 

「冒険者保険」、<魔神化血清>特約再契約。[スペード1]18,000G→16,500G

 

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 扉を開けると上りの階段があり上がりきった先に更にある扉を開けるとギルドのカウンターの中だった。扉のすぐそばに控えていたスタッフがカウンターの外に案内してくれた。

 

 ……さて、どうしたものか。

 形見を失ったのは痛いけれど、普段使っている物品に手を付けられなかったのは不幸中の幸い。再契約なんかで出費があったし依頼ボードに何かないかしら。

 

 危険地域への遠征と治安活動ねぇ……。到着初日でぶっ倒れた私に遠征は無理よね。

 ボードから依頼票をはがして受付に持っていくと、私を蘇生してくれたスタッフが戻ってきていた。

「受注ですね」

 何もなかったように業務をこなしている。ありがたい。

 

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 ミッション.22治安活動 受注。

  目的地:【51:つながれた浮遊岩】、【53:大運河橋】

 

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3日目22時

 13:始祖神の神殿跡

 

 もう日は沈んでいるから街中で松明に火を点けてから西門を出た。廃墟と相まってより澱んだ空気を感じる……。とはいえ今は先を急ごう。

 

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3日目23時

 23:自由市場

 

「帰ってきた……」

 かつて住んでいた自由市場。こんな時間でも露天が閉じることはなく活気に満ちている。

 まずはカリンが今どうしているか誰かに聞いてみましょう。近くに住んでいたノーラなら何か知ってるかしら……

 

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「あ? ノーラ? あぁあいつなら向こうの露天の手伝いしてるはずだぞ」

「そう。ありがとう」

 ……足元見て……。まぁいいわ。ノーラのお店に行ってみましょう。

 

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情報収集判定 目標値:11

 8(400G)+4=12 成功

 所持金:473→73G

 

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「オルシィさん?!」

 露天の場所はすぐにわかった。向こうも気付いてくれたらしく駆け寄ってきた。

「お久しぶり。ノーラ」

「いつ戻ってきたんですか?」

「数日前に、ね」

 

 積もる話もそこそこに本題を持ちかける事にした。

 

「カリンちゃん? あぁ……」

「知らないかしら?」

「えぇ。しばらくは近くにある【34:酒場<死にたがりの亡者亭>】で働いてたんだけど……」

「だけど?」

「いつのまにかお父さんと一緒に居なくなっちゃって……亡者亭のトトニーさんなら何か知っているかもだけれど……」

「そう……」

「ごめんなさい。力になれなくて……」

「いえ、手がかりがあるだけでもありがたいわ。ありがとう」

 

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 23-3:食堂<山月亭>

 

 ノーラのお店の打ち上げに貢献したかったけれど懐具合が寂しいので申し訳ないけれどその場を後にした。あンの情報屋……。

 

 市の中で見つけた食堂で食事をすることにした。

 

~~~~~~~~~~

 

所持金:73→65G

 

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3日目0時

 23-4:おんぼろ宿屋

 

 そろそろ今日の宿を……と思って市場にある宿を選んだのだけれど……

「はやまったかしら」

 大部屋しかない代わりに素泊まりのみ5Gて、よく考えたら格安ってレベルじゃなかったわよね……。この、こ、の

「んあ~~~~~~!!」

 痒い! ノミ?!ダニ?! んあー!

 

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生命抵抗力判定 目標値:11(2回)

 5+9=14

 5+3=8 1回成功

 

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地形

 

   A   B   C   D   E   F

 

  34死ニタ 23   □□□ 15   □□□ A-5:

ウ ガリノ  自由  □□□ 茶会  □□□ 中央門

  亡者亭  市場 □□□  通り □□□

 

  36   13始祖 A-4:

イ 時計塔 神の  西門  固定A:新市街地

   屋敷 神殿跡

 

  固定C □□□

ア :封鎖 □□□ 固定A:新市街地

  街区  □□□

 

 

 

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4日目7時

 34:酒場<死にたがりの亡者亭>

 

 結局3時間くらいしか眠れなかった……。まぁ眠れただけマシか。

 自由市場で聞いた話ではこの辺りのはず……ここかな? 髑髏の看板が悪趣味だけれど店名は間違いなく交易共通語で<死にたがりの亡者亭>と書いてある。とにかく入ってみて店の人に……

 

ガシャーン!

 

「んだてめー!」

「あぁ?!やんのかこらー!」

 

 客同士? が乱闘しているところだった。間の悪いことに騒ぎの隙間を縫うように私が開けたドアのドアベルが店内に響いた。乱闘者も、他の客や店員と思しき人たちも視線がいっきに私に集中する。

 あ、やばい。

 思った瞬間に想像通りの展開が目の前で行われる。

 

『加勢しろ!』

 

 喧嘩してる両者から同時に同じ事を叫ばれる。

 

「頼むぜメリアのねーちゃん」

 

 そう言いながら人族の戦士らしき人物が肩を並べてくる。咄嗟に人族としての選択したけれど相手は……

「ぎが、ぎゃが!」

 ボルグ。こちらより格上な気がするけれど2人がかりなら……

 

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 そこからは一方的以外の表現が思いつかない展開だった。

 元々ケンカしていた人族はそうそうに床にひれ伏し、私も一方的に殴られるばかり。時折こちらの斬撃が届くけれど、良くてかすり傷。ほとんどが鎧と硬い皮膚にはじかれた。イーヴさまへの祈りで何とか傷を癒しつつ粘るもただただジリ貧。数分間でも立っていられただけマシだったのだろう。

 ボルグの重い一撃を受けて私は意識を手放した。

 

~~~~~~~~~~

 

【キュア・ウーンズ】で回復しながら17R粘ったものの1~2点ずつしか削れず(しかもほとんど当たらない)、気絶。

 行動不能により敗北。死亡(2回目)。




メインのミッションイベントで死ぬの悲しすぎるんですが?(苦笑)

蘇生して1日も経たぬうちにま倒れてしまったオルスティア。
彼女の明日はどっちだ(汗)

次回までしばらく(まだストックあるので1ヶ月くらい)お待ちください。
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