それで未プレイの GVS にした。
まぁ、ちょうどええんやない??(適当)
ではどうぞ
「ぬわぁぁぁん!つかれたもぉぉぉおん!」
どこかまともじゃ無い台詞を吐きながらゲーミングチェアーに座り込み、仕事終わりの疲労感を背もたれに移す。
ご飯も食べた。
シャワーも浴びた。
歯も磨いた。
そして明日はみんな大好き、休日が来る。
明日は仕事が無い日だから夜更かしからのゲーム三昧が一番楽しいところ。
そして今の時間帯なら相当な手練れが多いだろう。画面の向こうでは日頃のストレスをゲームにぶつけようとする飢えた者たちの宴が今始まるタイミングだから。
「さて!何のゲームに手をつけようか」
今日は対人ゲーでも楽しもうか?
そう考えて横を見る。
ゲームソフトが並んでいる棚だ。
タイトルが多く並んでいる。
そこに目を引く作品があった。
「あー、そういや、最近やってなかったな、このゲーム」
とあるゲームソフトに手をつける。
軽く二ヶ月ほどは音沙汰無しの作品。
始めた当時は結構のめり込んだプレイしてたが、一通り熱中して飽きたあとしばらく別のゲームに手を出していた。
「たまには…やるか」
手に取ったそのゲームのパッケージを開き、懐かしみながら本体に投入してそのまま起動した。
すると懐かしく思うオープンニングが流れる。
しばらく眺めながら数パーセントほどアルコールが入っているお酒を飲む。二十歳になったばかりだから少しずつお酒を慣らしているところだ。ただ甘い食べ物が好きだからお酒はあまり向いてないかもしれないな。
そんなことを考えながら開かれたメニュー画面を触り、オンラインを選ぼうとして手が止まる。
今日は久しぶりのプレイだ。
あまりうまく動かせないかもしれない。
なので実戦投入する前に肩慣らしすることを考えてオンラインでは無くオフラインを選んだ。
CPU戦が主になるがトライアルモードから手をつければゲームの感覚を思い出せる。
丁度いい。
何せ慣れてない状態で相方さんにはあまり迷惑はかけたく無い。
プレイ次第で『了解です』と『助かりました』の嵐と荒らしに頭悩ますことになるから。
苦笑いしながらトライアルモードを選んだ。
すると画面が少し変わる。
「??……ああ、これ、アップデートか」
画面が切り替わり、少しだけ時間が経つ。
「てかオフラインにアップデートとかあるモノなのか?普通なら起動前に全体的なアップデートが施される筈なんだがね…」
素朴な疑問。
それとも勝手に仕様が変わったのか?
だがプレイ自体は充分に出来るだろう。
恐らく大したアップデートは無いはず。
お酒を飲みながら待機して、しばらくするとローディングを終えたメッセージが画面の中央に展開された。
過去のプレイングを思い出しながら選択する。
トライアルモードの画面だ。
「うわー、懐かしいな、コレ」
ワクワクを思い出す。
しかし、見たことないテキストが現れた。
「なんだ、この選択画面は…??」
イージーモードからハードモードまで色とりどり選ぶことが可能なステージの数々。久しぶりのプレイとはいえ大抵の雰囲気は覚えている。
しかしアップデート後に新しく追加された選択画面はどこか異質だった。
「strike witch ??」
す、すとらいく、うぉっち??
いや、これは、ういっち…か??
すとらいく、ういっち??
すとらいく…って、ストライク?
「SEED作品か? 機体、あるからな」
あと『ういっち』は『ウィッチ』だとすると…
『魔女』とかそんな意味だよな?
…
…
ガンダムオーヴェロンのことか?
確かあれって、妖精とか、魔術師とか、そんな意味合いだったはずだよな。
「でもストライクってどういうことだ?まずオーヴェロンは宇宙世紀の機体だよな?SEEDとはあまり関係無いはず…… てか家庭版にオーヴェロン出るの!?いやいや、まさかだろ!」
オーヴェロンはともかくとしてSEEDの考察になるが、なんとなくウィッチの理由はわかった。SEEDの作品に登場する兵器には神話の名前から来ている。
例えばオルトロスとか、ケロベロスとか、ツォーンとか、アロンダイトとか、そんな感じに何かと洒落た名前が付けられている。
それなら
そもそもボス機体に登場するエクストリーム系がなかなかのオカルト要素だ。
機体が消える。
斬撃を飛ばす。
竜巻も起こす。
なら魔法の一つや二つ、そこまで気にするほどでも無いだろう。
それこそSEEDのお洒落具合をお借りしましたと言うのならお祭りゲーとしての新たな試みだろう。
何より原作コミックがガンダムの歴史にダイブしてデータを収集する物語だ。
下手にツッコミどころ探してもこのお祭りゲーなら今更だろう。
それよりもステージだ!
どんなネタで組み上げられたのか?
魔法使いと言うならそれに因んだ機体かな?
「さーて、何が敵として__」
<<< Νέυροι
「は?」
<<< Νέυροι
「え?な、なんだ、コレ? ド、ドダイ…か?」
いや、違う、よく見ろ。
見た目はドダイじゃないな。
ならSEEDのサブフライトシステムか?
いやこんな形か??
似ているが、違うよな…??
それともこのゲーム特有の機体か?
<<< Νέυροι
<<< Νέυροι
<<< Νέυροι
「いや、少し多すぎだろ!てか名前なんだよこれ?なんて呼べばいいんだ?ギリシャ語かロシア語なんか、か?」
<<< Νέυροι
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「いや、いやいやいやいや…そろそろ止まれよ」
<<< Νέυροι
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「ちょ!うわっ!?はぁ!?右の画面がドダイ擬きで埋まり始めたぞ!?…気持ち悪っ!」
<<< Νέυροι <<< Νέυροι
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「なんだこの数は!?クソゲーかよ!これメイン射撃がカートリッジの機体じゃなかったら終わってんぞ!?うわわわ!山のような形まで出て来やがった!!」
真っ黒に埋まり始める画面、敵機の情報で埋め尽くされてその数は尋常じゃない。
まるで人類を滅殺するために集われた悪夢だ。
これがエクストリームバーサスだって??
些かやりすぎでは??
それとも運営からの挑戦だろうか??
「!!?」
画面にノイズが走る。
最初はこれも演出か何かだと思った。
でもそうじゃない。
モニターが明らかにおかしい。
まるでウイルスでもダウンロードしてしまったパソコンみたいだ。
いや、もしかしたらアップデートしたものがウイルストラップだったりするのか!?
いやいや冗談じゃねーよ!
「っ、これ本当にウイルスが混じってるとしたら電源落としても解決しないだろ!っ、せめて動画にだけでもこの惨状を録画して…!!」
テーブルに置いてある携帯機に手を伸ばす。
この記録を残すために。
すると黒く埋め尽くされていたモニターは次に光を放ち始める。
「は!?」
異常なほどに瞬き…
そして___光った。
「なんの光ィィ!!?」
目を塞ぐことも忘れて、叫ぶ。
モニターから溢れ出る光線に飲み込まれた。
♢
「ココ、マジでどこなんだよ…」
目を覚ますと、薄暗い空間にいた。
あと地面が冷たい。床の手触りを考えて目を覚ました場所は洞窟だと知った。
俺は部屋着として使っているジャージを握りしめながら恐怖心と戦いながらとりあえず出口を探す。光が刺す方へ。
薄暗い空間の中で響き渡る小動物の声すらも恐ろしく、壁に手をつけながら向かった。
出口には薄い板の様なモノで押さえられていたが、なりふり構わず体当たりをして外に出た。
その時に土や砂利を被ってしまう。その洞窟は古く放置されていた場所なんだと知った。
俺は訳のわからない惨状に頭を抱えながらとりあえず森を進み、平原に出た。
「ここは、本当にどこだ??」
に、日本…だよな?
それにしては、道路も無く、山のような場所には見えない。
インフラ整備されたものは何一つなかった。
てか、俺、部屋にいたよな??
ひ、ひと…そう、人だ。
誰か、人を見つけて聞かなければ。
日の光を受けて脳が目を覚ます。アルコールすら飛んだ。お陰で今の現実を受け止めると不安が押し寄せてくる。
マジで、何が起きてんだ…?
「!」
平原を歩くと街が見えた。
入り口は開放的で誰でも出入りは可能。
しかしそこそこ大きな街に見える。
だが驚くことが一つ。
ジャージ姿の俺に対して、西洋の着衣で街を歩く人々。あまりにも格好が違いすぎる。
「ココは日本じゃないのか?」
それともグンマーか、なんなか…か?
ドッキリにしては手が混みすぎだ。
何せ、街すらも日本の雰囲気とは程遠いから。
挙動不審に周りを見渡す。
あまりにも年代が古い。
人も、街も、乗り物も。
そこらで馬が馬車を引いているのだ。
それらを見て弾き出される解答。
それは…
「異世界に飛ばされた??そんな、二次小説のような展開じゃあるまいし…」
思い切って街の人に話しかける。
すると使われる公用語が英語だった。
ご都合主義に日本語で会話はなかったみたいだが、知っている公用語が存在すると言うことはつまり完全なファンタジーと化した異世界(?)って訳でもなさそうだ。
まあ、辿々しい英会話なのはご愛嬌として色々と尋ねようとしたが、俺は気づく。
ジャージ姿であまりにも怪しすぎるぞ、俺。
内心焦りながらも表面上はニコニコと笑って「お話ありがとう」と告げて人気の少ない場所まで駆け足で去る。
「情報の限りだと日本じゃない。そして使われる言語は英語。そうなると俺は国外に飛ばされた?あのモニターの光に??」
あまりにも突拍子の無い超展開。
そもそもココは海外なのか?
それともちゃんと異世界であり、俺の住まう前世界と類似した場所か?
「なんだよそれ、意味がわかんねぇよ…」
だんだんと不安になる。
せめて日本人か誰か居てくれたらと思うがあまりうろちょろすると怪しまれるし、変に目立つ事はできない。あと公用語が英語の時点で俺の中では制限を食らっている。そこまで流暢に英語なんて使えねぇよ。
そもそも「
とりあえず目立たないように街を歩く。
なんか、軍服を着こなした兵士もいるし。
あー、怖すぎる…
…
…
…
夕方。日が落ちてきた。
お腹すいた。
そこまで多く歩いた訳でも無い。
でも、立ち尽くす状態が続いて足が痛い。
でも、幾つかわかった事があるし、理解してしまったことがある。
まずここは日本じゃない事。
そして言語は英語である事。
つまり海外。
あと時代が違うこと。
それから………まともじゃなかったこと。
「そして、何より…」
「ああ、本当、マジでどうかしてるよ…」
空を見上げる。
飛んでいるのは、戦闘機。
空で戦う鉄の塊。
それからもう一つ。
「……はぁ」
戦闘機よりも小さく、薄い飛行機雲を作り上げながら突き進む、魔法使いの兵士たち。
正しくは、ウィッチであること。
「あー!!なんてことだぁー!この世界の女性のズボンが下着であることが判断材料としてトドメじゃねーかチクショー!これはそう言うことかよぉぉ!!」
頭を抱えてジタバタとする。
側から見たら頭のおかしい男の姿だ。
まあそんな醜態は気にする暇もなく、俺の頭は理解を拒もうと必死になるが、見てきた光景がアンサーであることにため息すら付く。
いやもうため息は疲れた。
「ぁぁ、ほんと、どうかしてるよ…」
否定しても、現実を退ける事は不可能。
だから受け入れるしかない。
そう、この世界は…
「ストライクウィッチーズ、かぁぁぁ…」
戦争アニメじゃねーかよ!!
下着がズボンだから見られても恥ずかしくないとかそんなふうに言われる世界だとしても、戦争を知らない平和ボケしてる青年にはキツすぎるわ。
クソデカため息を吐いて、体を起こす。
街を見渡す。
それと同時に日が落ちそうになってきた。
「あー、マジで、 あ ほ く さ」
気怠げに立ち上がり、ボーと眺める。
活気ある街だが、海の向こうはもしかしたら人類の敵が空を飛んでいるのだろうか?
それとも落ち着いてる頃だろうか?
そこまで張り詰めた空気を感じられないから。
まあそれで危険な時代と世界に堕ちたことには代わりがなく、まず自分の明日すらも危ない。
言語が英語ならまあ少しはなんとかなる。
でも、金もない、戸籍もない、住まいもない。
既に……詰み始めている。
「……………どうしよう」
崩れ落ちそうになる脚。
現実逃避も出来ないこの現状をなんとか打開しようと考えなければならない。
ともかく、今日はどうにかして食べ物と、せめて屋根の一つは確保をしなければ…
「おや?君は、扶桑の人間かな?」
「!」
眼鏡を掛けた男に声をかけられた。
俺は怯えたように振り向く。すると眼鏡の男はその仕草に少し驚いたが、俺が怯えてるだけだと知って表情柔らかく対応を取る。
「ふ、扶桑ですか? い、いや俺は日本人…」
待て、ココでは扶桑だったか?
確かそんな設定だったか??
あー、もう!!
アニメ視聴とか10年前やぞ。
最後に見た劇場版もそのくらいだったか?
当時はアングル神ってたパンツと一緒に夢中になって見てたけど、10年も経てばストライクウィッチーズの設定はそこまで詳しく覚えてる訳もないだろ、ふざけんな。
ミリタリーとかもそう詳しくないし。
「あ、いえ、そうですね。ふ、扶桑人、らしいですね、自分は」
「らしい…? まあ、いいか。しかしこんなところでどうしたんだい?」
「え?自分ですか?…そ、それは……」
「…………もしかして、なにか訳ありかな?」
「!!」
「随分と困り果ててるみたいだ。力になれるかな?」
「…っ」
ああ……だめだ。
涙出そうになってきた。
しかも同じ言語、日本語を語ってくれる…
ああ、この世界では扶桑語か。
ややこしい。
でも、いま目の前にいる男性に縋る他あるまい。
「はい。その…突拍子も無い話ですが、今すごく困り果てています」
「そうか… ふむ。それならお茶でもどうかな?そこで色々尋ねよう」
「!!……怪しいとか、思わないんですか?」
「?」
「自分は貴方と同じ日本……扶桑人でも全く見知らぬ異端な人物ですよ?」
優しさは嬉しい。
だから気になる。
何故、彼はそう言って助けれるのか?
しかし返ってきた答えは…
「僕はこれでも技術開発者の一人でね、見る目があると思ってるよ。だから君はそこまで危険な人とは思わない。コレが答えかな?」
戸惑いなく告げられた答え。
「……ありがとう、ございます」
「うん、いいよ。とりあえず喫茶店でも行こう。ご馳走するさ」
俺は頭を下げる。
話、聞いてくれるだけでもいまは助かるから。
「あ、そう言えば自己紹介まだだったね」
眼鏡を掛けた男は柔かに告げて、俺も「そうでした」と返した。
そして眼鏡を掛けたその男性は夕焼けに包まれそうな街を見ながら、こう言った。
「ボクは宮藤一郎、ウィッチ達のために空飛ぶ箒を作りに来たのさ」
それは、革命を起こす人間の名前だった。
つづく
一行目から 淫夢語録 とか…
さては作者はホモだな?(名推理)
ではまた