GVSウィッチーズ   作:つヴぁるnet

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第26話

 

 

唐突なナイトウィッチの欠員。

 

新型ネウロイによる強襲によって兵士含めて半分以上の損失が発生。

 

故に夜間哨戒の欠員の穴埋めとして少しでも夜間適正のあるウィッチが選ばれた結果として単独による哨戒任務の経験のある黒数強夏が第十二航空隊から抜擢された。

 

あとほんの少しだけ夜間適正も合ったりと彼は穴埋めとして欲しかった場所に収まり、ナイトウィッチの補充まで一ヶ月の夜間哨戒任務が決定された。哨戒任務の重要性は私も理解してるため急遽求められた穴埋めに断ることも出来ず彼を夜闇の中を任せている。

 

彼本人の単独飛行は大して心配はしていない。

 

むしろ夜間哨戒の中で自然のものに擬態するネウロイタイプを暴き、かつ、同じく夜間哨戒に出た新人ウィッチもネウロイから救う活躍まで見せ、更にネウロイのコアの存在も暴くといった情報まで手に入れる。コレらの活躍のお陰で坂本美緒の魔眼がネウロイのコアを暴いた報告と照らし合わせることで上層部に対して確かな情報として円滑に流すことができた。

 

私としても彼の活躍は鼻が高い。

 

どんなところでも頼りになる男だ。

 

彼は否定するがほんとうに英雄かもな。

 

しかし英雄な彼でもやはり人間だ。

 

生き物である以上、眠気には勝てない。

 

唐突な生活リズムの変化と闘いながら彼はうとうとすることが多くなった。

 

故に……

 

寝ぼけた彼からの不意打ちだった。

 

執務室の椅子で何かを悔やむように情報整理している彼を見て私は心配になり、肩の一つでも揉んで労ろうとした時だ。急に変なことを言いながら目はボーとしていた。

 

ただ寝ぼけているのだろうと思い私は早めの睡眠を取ることを薦めたその時だ。

 

あまりにも不意打ちな黒数のマシンガントーク(褒め言葉)に私はなすすべなく打ち砕かれてしまい、ポニーテールは感情に比例して荒ぶった夕方の執務室。夜になってもまだ彼の言葉が脳内で再生している始末だ。

 

分かってるとも。あれは間違いなく無自覚で寝ぼけながら並べた言葉である。でも本心でもある。だから厄介だった。それを知ってる私だから褒めちぎるような彼の言葉に胸の奥から鼓動が早まり思わず頭を抱えて嘆いた。

 

いくら寝ぼけてるからと言って、急にズルすぎるぞ、君は…

 

舞鶴で打ち明けた時を思い出してしまう…

 

ああ、もうっ……もうっ!!

 

 

 

「困った人だよ…」

 

 

 

夜の23時。

 

ウラルはすっかり真っ暗だ。この時間でも起きている軍の関係者はいるが夜中稼働してるのは通信室くらい。

 

私は寝る前の見回りとして室内を見て周り、憲兵に挨拶しながら徘徊する。

 

 

あと実はこの基地は、第二の基地だ。

 

ネウロイの攻勢によって陸軍第一戦隊と共に半年以上お世話になっていた基地を放棄すると浦塩近くまで後退して、いまは別の基地で第十二航空隊は構えている。

 

そして生活環境もガラリと変わってからの夜間哨戒に赴く黒数だからその労力は大きい。辛いと思うが今しばらくの辛抱だ。ネウロイのコアも見つかり、人類側の反抗戦の準備は整いつつある。それまで頑張ってほしい。

 

 

「北郷少佐、お疲れ様です」

 

「ご苦労、いつもありがとう」

 

 

部屋の光が付いている通信室に入ると私に向かって敬礼する通信技師。私も返す。

 

それから通信技師はまた通信機に向き直って各地の通信情報をまとめる。

 

昼ほど活発では無いが夜間哨戒に赴いた兵の通信をいつでも受け取れるよう構えている。

 

 

「何か報告はあったか?」

 

「いえ、特にありません」

 

 

黒数が夜間哨戒に出てからもう既に5時間が経過している。

 

朝の5時までが任務だからあと残りは…

まだ6時間の夜間飛行か。

 

しかも魔道針も無し、月明かり頼りに目視のみで索敵、休み取らずの長時間飛行、仮にどこかで小休止を取ったとしても魔道針(アラート)を持ってないことで見知らぬ方向から不意打ちを撃たれる可能性もある。

 

これだけで危うい状態。

 

ナイトウィッチの損失が悔やまれる。

 

更に言えば正規訓練を受けてないにも関わらず数回程度の経験で仕方なく抜擢されての夜間飛行… にも関わらずこの10日間で20機以上のネウロイを夜間哨戒で撃墜している。しかもそのうちの3機は中型ネウロイらしくこれには他のナイトウィッチも彼の強さに恐れていた。本当にナイトウィッチの適正無しなのか?と。

 

そんな彼曰く最近は夜も天気が良いから月明かりで夜闇は見えやすく視界にはそこまで困ってないとのこと。眠気だけが難題らしい。余裕な言葉だ。

 

もちろん夜中に彼から報告も入る。小型ネウロイが3体以上もしくは中型以上のネウロイと衝突する場合は必ず報告が入る。しかしそれ以外は彼の判断で報告の有無を決めて、無報告の場合はそのままネウロイを撃墜しているらしい。

 

こうなると昼も夜も関係なしにネウロイを落としてしまう辺りスーパーエースって言葉に収まるかもわからない存在だ。

 

 

彼は異界の人間だ。

 

元の世界に帰る判断をする場合、有名になりすぎると困る。

 

いや、もう願那夢として既に遅いが…

 

だが彼を巡って手の内に収めたがる者は必ず現れてしまうだろう。その血や遺伝子を求めて捕まえる輩も。想像に容易い。

 

そうなると黒数強夏の身が心配になる。

 

私がちゃんと彼を守らないと…

 

 

え?守る…?

なにが??

彼を???

 

ふっ…

 

ふふっ…

 

ははは…

 

 

 

 

「何が……」

 

 

 

 

何が、私が守りますだ…

 

まったく…

 

これじゃ、あべこべじゃないか。

大バカものめ。

 

そもそも守られてるのは私"ら"だろうに…

 

ああ、やはり、そうかもな。

 

縛ってるのは…

 

彼を、その場に縛ってしまっているのは…

 

 

 

 

 

ガガッ

 

 

 

『こちら黒数准尉。これからブイル南ポイントB14エリアにて未確認の新型ネウロイと交戦に入る。そのためこの戦闘区域から離れるよう警告する…… もう一度言う!絶対に来るんじゃねぇぞ!!』

 

 

「!?」

 

「く、黒数!?」

 

 

 

いつもよりも険しく荒い怒声が響き渡り、眠気が混じり合っていた通信室は一気に緊張感へと包まれた。

 

するもスピーカからはドゴーン!と重たい攻撃の音が鳴り響き、そしてブツン!と千切れたような音と共に通信が途絶えた。

 

 

 

「くろ、かず!?…黒数!!?」

 

「じゅ、受信不可です!繋がりません!」

 

 

 

ただのネウロイならこんな怒声は無い。

 

いつもなら「交戦を開始する」と夜の静寂に合わせて落ち着いているはず。

 

だが険しさと焦りの感情を隠さない言葉に私は嫌な予感が背筋を這う。

 

 

 

「っ、黒数…」

 

 

 

しかし私はこの基地から動かない。

 

部隊長として簡単に飛んではならないから。

 

もし仮に飛んで向かったとしても夜間適性が皆無な私は足手まといになる。

 

安易な行動に意味があるとは思えない。

 

だから今はこの場で彼を信じるだけだ。

 

信じる、だけだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

耳に手を当てながら通信していたところに飛んできたのはビームマグナム。

 

咄嗟にビームシールドで防ごうとしたが、その暴力的な射撃はビームシールドを強引に砕いてしまい、目の前でエネルギーが拡散する。

 

爆発を察知して顔を横にずらしたがそれでも頬を薄く裂き、そこから血が流れる。

 

さらに衝撃でインカムも故障してしまった。

 

 

 

「暗い時間帯なのに視認しようとしたのが間違いだったな…」

 

 

流れた血を腕で拭っているとまた一撃ビームマグナムが飛んでくる。

 

空を捻って回避しながらビームライフルを召喚してその場から降下、いまは夜間哨戒のために濃緑と群青の色を合わせた暗めの格好で夜の森と保護色しているので敵はこちらを見つけづらいはず。熱感知タイプの特殊なネウロイなら話は別だが見たところ純粋なタイプだろう。

 

ただブーストダッシュ時の青白いスラスターが見えるためあまり慢心は出来ない。そのため変速的な軌道で狙いを定めさせずバンシィの下を飛んで距離を詰めようと果敢に挑むが、射撃を察知して軌道を変える度に通り過ぎるビームマグナムは木々を破壊する。

 

なんとも恐ろしい威力だ。

 

俺はアレを防ごうとしたのか。

 

他のウィッチでも防げないな。

 

 

「だが当たらなければどうということは無いって理論は同意してるもんでね!捕まえれるなら捕まえてみろ!紛い物!」

 

 

 

ネウロイの真下に入った瞬間、ストライクユニットのブーストダッシュを全開に一気に上昇しながらビームライフルを連射する。

 

これが羽付のネウロイなら直進して回避するだろうが人型を司ってる以上は急発進も緊急回避も困難になる。

 

しかもノーマルモードのバンシィが高機動で動ける訳もなく、また初動が遅いことも知識として織り込み済みだ。

 

弱点を付いて一気に撃ち落とす!!

 

 

 

 

しかし…

 

 

 

「ギィィィ!」

 

 

 

腕をブン!と払ってビームライフルを弾く。

 

 

 

「っ、そこは原作基準のつもりか!?」

 

 

 

もしやガンダニュウム合金とでも言うのか?

 

いや、そんなはずない。

 

あり得ない話だ。

 

形はバンシィだがアレはネウロイの装甲で構築された紛い物だ。

 

ビームマグナムのような攻撃は確かに原作を思わせるような威力で恐ろしかったけど、でも結局のところは威力やら見た目を原作に寄せただけのネウロイの強力なビームだ。

 

そして、それは俺も同じ。

 

召喚したビームライフルから撃ち放たれる射撃だって攻撃性のある魔法力に変化させたただのビーム攻撃だ。そのため中身は魔力だからビームからX線なんてのは漏れてもないし、攻撃性を失って散布したあとは魔素として自然に還元される資質だ。

 

ここらへんは随分とご都合主義に救われてる設定だが、魔力ってのがそもそも自然から湧いて出たエネルギーであり、それを感受しやすいウィッチの血筋が魔法使いにしてくれる。

 

あと自然の生き物を司る使い魔が助長させてるらしいが、俺には使い魔は見えないからそこら辺は信憑性にやや欠けるが…

 

まあそこはいい。

 

 

話が逸れた。

 

 

そして俺は何が言いたいのか。

 

簡単に言えば、俺の魔法力は攻撃性が低いためバンシィの装甲に弾かれているってことだ。

 

今のビームライフルでは装甲を貫けない。

 

 

 

「こればかりは300コストとしての限界か…」

 

 

 

かなり自由性の高いガンダムバーサスの力だが俺自身の力がまだ薄っぺらい。

 

例えるなら蛇口を捻れる量が制限されている状態であり、繋がれてるホースを狭めて水圧を強めても吐き出される元の水量が足りなければ威力が足りないのと同じ。

 

じゃあどうするか?

 

簡単な話だ。

 

300コストの基準となるビームライフル(メイン射撃)じゃなくて400や500の域に手が伸びる強力な武装で戦えばいい話だ。

 

そこに原作の性能も上乗せするなら俺が引き出せる武装は二つ。

 

 

 

「その心臓!貰い受ける!」

 

 

 

作品違いだが召喚した武装はデュエルガンダムアサルトが扱う『ゲイボルグ』と名付けられたレールバズーカであり、SEED特有の神話から引っ張り出された大層な武装名だがその響きに恥じぬ火力と性能である。ズッシリと腕にのしかかるレールバズーカでかなり重たいが威力は期待ができる。

 

するとまた一撃ビームマグナムが飛んでくる。

 

体を捻って回避しながら狙える距離で急ブレーキを起こし、発生した遠心力を利用して銃口をバンシィに向けながら秒で狙い定めてトリガーを引いた。ドゴォォン!!と空気を震わせるような弾丸が放たれる。

 

バンシィはその脅威性に気付いたのか体を捻って回避運動を取るがその弾速は見て回避など不可能であり、レールバズーカはバンシィの肩を掠めて拳ひとつ分の装甲をえぐった。

 

しかし…

 

 

 

「ちっ!元がネウロイだからやはり再生してしまうか!てか自動回復バンシィとかフルブ時代の台バンシィ並みにクソゲーだなオイ!」

 

 

 

悪態つきながらも、この時ひとつ検証を終えた。

 

純粋な魔力攻撃(ビームライフル)ではネウロイの装甲を突破できない。

 

しかし直撃するものが実弾なら話は変わる。

 

流石にマシンガン系は弾かれてしまうだろうがゲイボルクのような火力なら例えバンシィの形をしたネウロイだろうと簡単に打ち抜いてくれる。

 

そもそも本質がネウロイだ。

 

戦闘能力は司る形に沿って変化するだろう。

 

でもそれだけだ。

 

何度も言う。

 

見た目はバンシィ。

 

でも、ネウロイには変わりない!

 

 

 

「どうであれ皮肉だな!姿形変えようが結局どちらも生産性の無い存在だ!ネウロイもバンシィガンダムも同じなんだよ!」

 

 

 

そして…!!

 

 

 

「意味を齎さない厄災(ネウロイ)如きがガンダムの真似事してんじゃねぇェェ!!!」

 

 

 

ゲイボルクを手放すと役目を終えたように消え失せ、代わりにガンダムデスサイズヘルが接近戦で扱う『ツインビームサイズ』を召喚しながら夜闇の中に溶け込み、ビーム()を収納してブーストダッシュの青白い光だけがバンシィの周りを疾る。

 

するとバンシィは折り畳んでいたアームド・アーマーBCを展開してこちらを狙う。

 

とても強力な特殊射撃だが自衛のために放つ攻撃では無い。姿を司っても武装の理解性が無いその姿を内心嘲笑いながら回避し、バンシィの腕を回し辛い方向に回り込みながらビームサイズの刃を展開して一気にアームド・アーマーBCを切断する。

 

元々腰にある扶桑の機関銃で切り落とした装甲の傷口を狙い内側にダメージを与えて回復力を阻害し、回避する方向にビームサイズを水平に投擲する。大きく展開したビームサイズの刃から逃げれなかったバンシィは胸元の装甲が切り裂かれてそのままバランスを崩す。

 

すると一瞬だけ胸元に赤い光を見つける。

 

コアだ。

 

俺はトドメをかけるため、更にもう一つ機関銃と一緒に支給された扶桑刀を引き抜いてバンシィに詰め寄り、機関銃でありったけ銃撃を浴びせながら武装刀を光らせて……

 

バンシィの全身が赤く光った。

 

 

 

 

 

 

ニュータイプ・デストロイヤー

NT-D

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ッ ッ ッ ! ! ! ?

 

 

 

 

背筋が凍るような感覚。

 

 

何故??なぜそうなる????

ソレは原作無視のつもりか??

それともお前もそうなのか??

エクバだから関係ないのか??

 

 

一瞬だけブーストダッシュを抑えてしまい、その隙にバンシィの腕のマニピュレーターに装備されたアームド・アーマーVNが展開されると、黄色の代わりに光るバンシィの赤い目が俺を睨み捉えるとその大腕が襲いかかる。

 

 

キィーーーーン!!!

 

 

「ッッ!!!」

 

 

 

空中を小刻みに震わせ鋭い金属音が恐怖心を煽るように響き辺り、咄嗟に武装刀を真っ直ぐ伸ばしてバンシィのマニピュレーターに突き刺してこちらに大腕が届かぬよう押さえ込む。

 

 

 

「ぐぅぅぅ!!!」

 

「キィィィ!!!」

 

 

 

互いにガタガタと震わせながら押し込み、押し込まれ、俺は機関銃で傷の深いバンシィの胸元に機関銃のトリガーを引くが…

 

 

 

「(弾切れッ!?)」

 

 

追撃叶わぬ状況を察したバンシィは再生した手首を動かして、腕から筒が飛び出る。

 

腕に収納されたビームサーベルだ。

 

ブンっ!と音を出しながらビームサーベルを真上に振り上げ、赤いセンサーが憎悪を込めてこちらを見下ろし、その腕は振り下ろされようとした。

 

これは、やばい!??

 

 

 

「ビームシールドォォ!!」

 

 

 

ストライクユニットの片足を上げ、機関銃を手放しながらビームシールドを展開する。

 

スラスターから放出するエーテルの威力を最大限に展開したビームシールドと干渉させ、ガンダム試作1号機のバーニア攻撃を再現させながらバンシィにエーテルの火花を浴びせることでバンシィの握りしめるビームサーベルの刃を打ち消す。

更に鋭く弾けるエーテルによって胸元の傷口に突き刺さりマニピュレーターの力が弱まると俺は一気に扶桑刀を押し込んで腕のアームド・アーマーBCを遠ざける。

 

そのままビームシールドの厚みを薄くして攻撃性を高めて鋭く刃のように展開し、それをバンシィの腕関節を狙って斬り上げ、損傷によってバチバチと電気を纏う部分にもう一度ビームシールドを振り下ろして、バンシィの腕を切断した。

 

飛び散るバンシィの腕。

 

マニピュレーターから手放されたビームサーベルを空中で掴み、ビームシールドで使った魔法力をビームサーベルに流し込むと刃が再び展開される。

 

それを逆さに握ってバンシィの胸元へ突き刺すように振り下ろした。

 

 

 

「沈めェェぇぇ!!!」

 

 

 

ビームサーベルの先端が胸元に食い込んだ。

 

そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

パキン

 

 

 

 

 

 

 

「___へ?」

 

 

 

 

 

鉄が割れる音。

 

ビームサーベルではないもう片方の手が急に軽くなる。

 

視線を音の正体に移す。

 

武装刀が___折れていた。

 

 

 

「!!?」

 

「ギィィィ!!!!」

 

 

 

 

アームド・アーマーBCが振り下ろされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴォッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【 報告書 】

 

1938年6月10日の夜間にてブイル南に新型ネウロイが出現。これを夜間任務に駆りでた第十二航空隊副隊長の黒数強夏准尉が交戦に当たる。黒数准尉はネウロイの危険性の判断として増援の拒否を行ったが、後に不可解な魔法力を感知したウィッチの報告により近辺にいたナイトウィッチが遅れて増援に駆け付ける。しかしそこに黒数強夏の存在は無く、代わりに赤い光を放ったヒトの形をした物体が瘴気の奥へと撤退する。黒数准尉による証言と不可解な魔法力から推察するにこれを『人型ネウロイ』と上層部は断定。また人型ネウロイとの交戦によって消失した黒数准尉を10日に渡る捜索を行うが発見ならず、世界の希望となった願那夢は堕ちたと軍は判断し、捜索を打ち切る。

 

 

 

そして、この日、武装皇国軍は軍登録を更新を行い、第十二航空隊北郷章香も同じく、喪失者の除隊除名の変更を行い、これを受理する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1938年6月22日

 

 

黒数強夏は 【 戦死 】として扱われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

 








まあ、生きてるんですけどね(ネタバレ)


ではまた
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