GVSウィッチーズ   作:つヴぁるnet

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第28話

 

『院長、お久しぶりです』

 

『おや?もしかして黒数強夏くんか?久しぶりだな!差し入れも持ってきてくれたようで皆が喜ぶな。しかし今日はどうしたんだ?』

 

『院長に再度お礼を言いたくて今日は来ました』

 

『そうなのか?あまり気にするなことはない。君は自分で決めて今がある。オレはその手伝いしただけだ』

 

『はい、だからです。自分は決めました。あの頃の続きを始めるために、あなたにそれを報告したくて今日は来たんです』

 

『そうかそうか、それは良いことだ。君がソレを決めたというのなら親孝行として立派だと思うよ』

 

『ありがとうございます。だから…今日から遠くに行ってしまいます。かなり遠くの世界に行きます。もう会えないくらい遠い場所に…』

 

『そうなのか?それは寂しいな。だが黒数くんが決めたのならそれに従えばいい。逃げれば一つ、進めば二つだからな!』

 

『院長はまた影響されてますね…まあ自分も人のこと言えないですが…』

 

『こういうのは心持ちの話だ。おれが軍を退役するまでもそうであったからな。今は日本で落ち着いてるがポジティブシンキングはいつだって必須要素だ。そうして生きる目的を内側に置いておく方がいい。それがアニメでも漫画でもゲームでも構わない。無関心でいるくらいなら影響されるくらいが丁度いい』

 

『だからって幼い頃の僕にガンダムを教材って言葉騙しで勧めるのはいかがなものかと思うんですけど…』

 

『君は感情のまま素直だったからな。そして賢い子供だった。だからそれを感じ取って考えてくれると考えた。そしたら君は【はじめから】の選択しか存在しなかったタイトル画面に【続きから】のボタンを押せるセーブポイントまで、君自身のチュートリアルを済ませた。あとは選ぶだけ。それが今日この日なんだろう』

 

『今さら攻略本(教材)にケチつけようとは思いませんよ。だって自分もガンダムを知れて良かったと思ってますから』

 

『なら良し!』

 

『はい。だから、改めて…』

 

 

 

 

 

 

 

 

__お世話になりました。

 

__そして、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

そう言って、孤児院時代の恩師に想いと別れを告げて、もう一つの世界に望まれて残してきた黒数強夏の続きを始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

床が冷たく、硬い感触。

 

空気もひんやりとして冷えている。

 

 

 

「っ、ぁ……ここは、何処だ?」

 

 

 

意識が戻り、ゆっくりと目を覚ます。

 

起き上がれば見えるのは一筋の光。

 

真上から差し込む薄い光だけが闇を照らす。

 

まだふらつく頭を抑えながら立ち上がり、周りを見渡すが薄暗くて何も見えない。

 

するとコツンと足の爪先に何かぶつかった。

 

鉄の音が閉鎖的な空間の中で響き渡る。

 

これは…

 

 

「……ストライカーユニット?」

 

 

その場にしゃがみ込んで手を伸ばし、横たわる鉄の箒に触れる。手のひらには触れ慣れた冷たい装甲の感触が広がり、拳を丸めてコンコンと軽く叩く。少しだけ中身が足りない空洞音が再度響き渡るがそれは俺にとって確信に繋がる。これは知っている。何度も触れたことがある。

 

 

「間違いない!これは俺のストライクユニットだ!ならつまり!この世界は…!」

 

 

手元に念じる、確信を見える形に変えるために。

 

すると内側からエネルギーが広がり、俺にとって感じ慣れたものが身体中に広がる。

 

それは魔法力。

 

叡智から授かり、世界から願われ、宇宙から求めた、黒数強夏のみに許される力。

 

___武装を召喚する。

 

 

 

「ヒートホーク」

 

 

手のひらにズッシリと乗っかるそれは戦争の道具であり、モノアイを光らせるモビルスーツが接近戦で振るうための武器。魔法力を流すことで取り付けられた刃は熱を灯してオレンジ色に発光する。薄暗いこの空間に光を灯した。

 

 

 

「やはりストライクユニットだ!関節付きのジェットタイプ、間違いなく俺専用の!」

 

 

ヒートホークを片手にストライクユニットをひっくり返して損傷を確かめる。装甲には凹んだ跡や、ぶつけた時の切り傷は幾つか目に見える形で残っているがら装甲を貫通した傷跡は一つも見当たらない。つまり中身にまでダメージは入ってない。

 

 

 

「さすが飛行ユニットよりも丈夫な陸型ユニットの装甲だ」

 

 

もしこれが飛行ユニットなら既にズタズタでダメだったはず。何せ飛行ユニットは軽量化を重視している。そのため装甲が薄い。だが陸型ユニットは荒地のような場所でも稼働できるよう丈夫に作られているため装甲が飛行ユニットよりも厚い。

 

そして俺のストライクユニットは陸型ユニットを改造した戦闘脚なので陸型と同じくらい丈夫だ。ぶつけた程度じゃそう簡単には壊れない。

 

あとこれを作ってくれたハッパさんの仕事ぶりにも感心しながらユニットの点検をしているともう一つ気づいたことがある。

 

 

「……え??」

 

 

ストライクユニットのその下にあるモノ。

 

それは、床。

 

いま俺が膝を付いてる場所。

 

足元をヒートホークで照らす。

 

そこには…

 

 

 

「なっ、これ、魔法陣か!?」

 

 

ブリタニアで見たものと同じだ。

 

それは一年前に俺が召喚された儀式床。

 

大昔の叡智達が厄災を退けるための武具武装を封じ込めた魔法陣である。

 

思わず立ち上がり、後ずさる。

 

 

「これが、魔法陣なら、つまり俺はこの場所で再び召喚された?いや、でも、あの時と同じパターンなら普通なのか…」

 

 

再度、上を見る。

 

陽の光かわからないが差し込んでいる。

 

お陰で完全に暗い空間にならず、薄暗い程度に落ち着いている。

 

あと、人が一人分程度入り込めるくらいの大きさだろうか?

 

……俺の中でこんな仮説が立てられる。

 

 

 

「もしや、俺はこの空間に落ちたのか?ネウロイに…あのバンシィ(紛い物)に叩き落とされて、だがそれで運良くこの場所に墜落すると何かの拍子で魔法陣が起動したのか?」

 

 

身体が五体満足で無事なのは着地用シールドが発動したお陰だろう。

 

それに対して黒数強夏の魂は元の世界に戻されたが、それは黒数強夏という存在が『撃墜』されたと認識を受けたからだろう。

 

もちろん俺自身は人間で沢山だが、この世界に召喚された黒数強夏って存在は厄災を払いし武具武装としての役割なため、それが厄災に対して敗北を喫したため、その役目を終えたことで消え失せた…ことになると思う。

 

これを簡単に言えば、俺は聖杯戦争でドンぱちするサーバント的な扱いで、その舞台(せかい)がストライクウィッチーズだったって話だ。

 

ただ敗北を喫した黒数強夏の魂はそこらへんの適当な場所で消滅することはなく、運良く魔法陣の上に墜落したことで魂は元の場所に帰還して救われた… ってシナリオだろう。随分と主人公補正効きすぎでは?

 

それもストライクウィッチーズの黒数強夏はそれだけの歯車ってことか?まあ『続きから』を選んで戻って来れたあたり相当なイレギュラーかつ選ばれてやってきた存在なんだろう。

 

俺は訳わからず戦争の世界に招かれた被害者のつもりなんだけど。

 

まあ今となっては手遅れか。叡智から与えられた魔法力を振るい、画面越しの続きに基づくガンダムで宇宙(そら)を示し、厄災蔓延る空を世界に人類から願われてやって来たこの身はどの誰よりも特別以上の存在である。

 

どう考えても主人公属性。

 

ならこの先もご都合主義に救われるか?

 

いや、それはないか。

 

何せ…

 

 

「これ以上はコストオーバーだ。命ともども堕ちたら次はもう出撃など有り得ない。アーケードゲームよろしくワンコイン投入で復活できる世界でもあるまい」

 

 

今回は宮藤芳佳の奇跡(まほう)で助かったけど、これ以上の奇跡は望めないなだろう。

 

ストライクユニットを起こして脚に装着する。

 

足の先まで魔力を流し込む。

 

動くか?

いや、動く。

 

だってコイツは…

 

これを動かす俺は…

 

 

 

ガンダムだからな」

 

 

 

再び『機動』する『戦士』の名は『ガンダム』である。

 

原作通りに…ガンダム 立つ。

 

それは既に分かりきったことだから。

 

 

 

「さあ戻るぞ!この世界における黒数強夏としての役割も大事だが、それ以上に俺自身が果たしたいんだ!彼女との約束を!!」

 

 

 

ストライクユニットも応えるようにスラスターからはエーテルが音を響かせる。10日ぶりの空を求めてるように。

 

いや、待て。

この世界では10日ぶりか?

 

わからないな。

 

ともかく人の集まっているところに戻って情報を集めないと。

 

 

「入り口は……分からないな。てか魔法陣が大昔の産物だからそれに伴ってこの儀式空間も朽ちている訳だし。まあ上から飛び出れば関係ないか」

 

 

 

魔法陣の石床を踏み台に飛び出す。

 

流石に飛行は安定しないが少し真っ直ぐ飛ばないだけで困るほどでもない。

 

片足で飛ぶくらいの訓練はしている。

 

それは第十二航空隊も同じように。

 

 

 

「うおお!空だ!ウラルの空………うぐッ!?」

 

 

 

喉が詰まる感覚。

 

締め付けられるような痛み。

 

体を蝕むようなざわつき。

 

 

「ゲッホ!ゲッホ!?ま、まさか…っ!」

 

 

 

そのまさかだ。

 

周りを見渡せば辺り一帯は黒色の霧。

 

もしくはネウロイが侵略したことで撒き散らされた『瘴気』で濃く充満している。ちなみに瘴気とはネウロイがテリトリーを広めるために撒き散らす悪い空気であり、そのテリトリーから人類を追い出す、または病に脅かして生き物の命を刈り取るもの。

 

簡単に言えば人類にとって有害な毒ガス。

 

先ほどまで居た魔法陣のある地中は閉鎖的だったからあまり影響無かったが、流石に瘴気の濃い場所まで踏み出すと体を溶かす勢いで脅かそうとしてくる。

 

あまり瘴気に触れると変な病に犯される!

 

一気に振り払って雲の上まで脱出しないと!!

 

 

 

「うおおお!超級覇王電影弾!!」

 

 

ビームシールドを展開しながら魔力エネルギーを周囲に撒き散らし、体に纏わりつく瘴気を振り払うためグルグルと揉み切るように急いで上昇する。

 

今はともかく雲の上まで突破するのみ!!

 

 

「キィ?」

 

 

 

すると進行方向から声が聞こえた。

 

まさか?と思った。

 

ああ、そのまさかである。

 

この一帯は既にネウロイの侵略地。

 

なら出会うことくらい普通である。

 

しかし、弾丸の如く揉みきりながら上昇するこの体を止めることなど不可能である。

 

故に……

 

 

 

「キィィィ!!?」

 

 

 

不幸にも黒塗りのネウロイに追突してしまったわけだが『バキバキ!』と装甲を砕いてそのまま通り過ぎた。

 

 

 

「ウッソだろお前www」

 

 

思わず(ww)を生やしてしまうそのセリフはVガンダムに登場する主人公(ウッソ)の名前であるが、やってることは次回作のGガンダムの必殺技であり、電影弾をぶつけられたネウロイからしたら『おいコラァ!降りろ!免許持ってんのか!』とばかりに不満募らせてるだろうがバァン!と大破してそのまま砕け散ってしまう。哀れだ。

 

あとストライカーユニットは軍用機だから免許は要らないぞ。必要なのは魔法力と飛行センスだけだ。そしてネウロイはくたばれ。

 

 

 

「あぁ〜、生き返るわ〜^」

 

 

世間的には死んでると思うから生き返ったのは強ち間違いでは無さそうだが、とりあえず瘴気から脱出して雲の上まで飛び出る。体に纏わりついていた瘴気はビームシールドの回転で振り払われたのでもう脅かされない。仮に少し体が瘴気の影響によって汚染されそうになっても魔法力によって抗体が出来上がってるのでじき消えるだろう。

 

それとここまで飛べるなら魔法力も安定して問題ないな。何気に10日ぶりの飛行だが体がちゃんと覚えていたため安心した。

 

もし他に心配があるとしたらストライクユニットの燃料だけどシステムの搭載数が少ない代わりに燃費は多く入れれるようになってるためそこまで心配していない。もちろん宮藤博士が手掛けた扶桑開発クオリティーの軍用機だ。燃費も悪くない。飛ぼうと思えば体力の続く限りあと1日は飛べる計算だ。ダブルオーガンダムのクアンタフルセイバーかな?*1

 

 

 

「さて……」

 

 

空高いところから地上を見下ろす。どこもかしこも霧が濃く染まり見えない。それだけ侵略して長いこと時間が経っている証だろうか。もしここが俺の承った哨戒範囲で間違い無いならブイルは既に落ちていることになる。

 

そうなると浦塩はどうなっているか?あそこは扶桑の佐世保のような場所だ。交易豊かな街で住んでる人も多い。ここまでネウロイに侵攻を喰らっていると既に民間の避難も始まっているはずだから…

 

 

「もたもたしてると食い破られるぞ」

 

 

太陽の位置と季節の風向きを確認して浦塩の方面を探る。まあそんな難しいことはせず瘴気に対して背を向けて進めば海だろう。あとは海面に沿ってそれこそ太陽の位置を目印に浦塩の位置を把握すれば良い。

 

そう考えて飛ぼうとした、次の瞬間だ。

 

 

 

ゾワリ

 

 

 

 

「___っ!!?」

 

 

 

背筋を削るように這う、嫌な感覚。

 

それは一度感じたことある、威圧感。

 

打たれた頭が痛くなる。

 

まるで俺に『奴がいるぞ!』と訴える。

 

 

 

「この痛みの先は浦塩か…!?」

 

 

ストライクユニットに力を込めると一気にブーストダッシュを行い、彗星の如く飛び立つとネウロイに占領された区域を抜け出す。その際に扶桑皇国軍の基地だった建物を通り過ぎた。崩壊した格納庫、軍用機、ストライカーユニットも放置されてその惨状を物語る。

 

俺は顰めた顔を戻し、先を進む。

 

近づくごとに受けた痛みが強まってきた。頭だけではなく右肩も痛い。こうして痛覚に意識すると最後にバンシィから受けたアームド・アーマーBCの打撃は右肩と頭に触れたようだ。

 

それでも最後はなんとか体を逸らして致命傷は避けたのは覚えてるが、それでもあの大腕は驚異的だった。接近戦は好ましくないが接近しないとビームマグナムやらが飛んでくるからな。

 

 

 

「でも知能はそこまで高くない。NPC同様に見て反応して動いてるタイプだ。接近するならそう難しくない。恐ろしいのはその暴力的な性能だけ。やはりビームマグナムが危険すぎる…」

 

 

 

中身はネウロイ、しかしバンシィの真似事をする厄介な台バン案件の紛い物。

 

連コインなんて許されない敵。

 

俺は宮藤芳佳の奇跡(まほう)でコンテニューできたけど、次はない。

 

扶桑犬に折られていた折紙(オリガミ)も別の形に折り直した。

 

あとはその命、その人間次第である。

 

 

 

「ともかく今は急いで向かうぞ!」

 

 

 

 

この時、既に7月24日。

 

俺は10日間の失踪だと思っていた……が。

 

既にこの世界では30日以上が経過していた。

 

俺はそれをまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月1日

 

黒数強夏の戦死からその翌週、扶桑の皇国陸軍はネウロイのコアの報告を受けるとそれが打開になると信じ、急遽1万以上の陸軍兵士を動員した大規模な反抗作戦を実施。また新型の歩兵戦闘機を導入したこの作戦で逼迫(ひっぱく)した戦局を打破すべく実施された。

 

が、しかし__

 

ネウロイの広がりすぎた戦線は一万程度の陸軍兵士では抑えることも叶わず、わずか6日で潰走…

 

同年の7月14は陸海混合された航空魔女達(ウィッチ)の奮闘によって一時的だが戦線の再構築に成功するも、この時点で既に皇国陸軍は3000人近くの将兵を失うなどその被害は甚大であり、そして人類側の敗走数を確実に重ねた膠着状態から7月20日の時点でまもなく5000人近くの兵士を失おうとしていた。

 

それほどにネウロイの侵攻は拡大化していた。

 

去年の7月とは打って変わり、大幅に後退した前線と作戦以前より更に戦況を鑑みた扶桑皇国は大陸側に暮らす扶桑国民の大規模な避難を開始する。ネウロイも大攻勢に伴って一呼吸置いたのか活動を一時的に抑え、小康(しょうこう)状態に入り、それが幸運の一端として人類側に傾いたのか国民の避難は順調に進んでいた。

 

 

戦えない人々は安心していた。

 

多くを失い、多くを傷ついたが、それでも怪異による被害は終息して良かったと…

 

厄災は海を越えない。水を嫌うために。

 

だから誰もが思う。これで安全だ。

 

漠々と広がるこの扶桑海がそれを証明する。

 

 

 

しかし、一つの『紛い物』だけは別だった。

 

 

 

「おい、あの暗雲はなんだ…?」

「なんだあれは?」

「な、何か降りてくるぞ…」

 

 

 

扶桑皇国軍の輸送船からも見える怪しい渦巻き雲が浦塩の近くで発生。

 

一眼見て怪異の一部だと断定するとそこにウィッチのとある部隊が動員され、そして人型の黒い物体が降り立った。

 

 

 

「「「ッッ!!!」」」

 

 

大きな緊張感を走らせながら向かうのは一年通してウラルの最前線を支えてきた第十二航空隊である。

 

しかしウィッチの半数ほどは空を飛ばず待機していた。理由は簡単だ。度重なる撤退戦の支援にて疲弊。ついには怪我によって飛ぶにも危うい状態の者も出てしまう。魔法による治療も追いつかず半数が消耗していた。十二航空隊は黒数強夏を覗いて10名の小隊である。それが半分の5程度である。

 

かなり、辛い状態での編隊。

 

故に後方で国民の避難を支援する作業に充てられていた。わずかな羽休め。そう思っていたところに暗雲が立ち込める。浦塩から即座に向かえる部隊は第十二航空隊のみの現状、部隊長の北郷章香は飛べる者だけに指示を出して飛び出した。

 

 

 

「後方の友軍が避難を急がせてる間に私たちはこれを抑え、また殲滅を試みる!他の増援に警戒しながら奴を落とせ!」

 

「「「はいッッ!!!」」」

 

 

 

黒数強夏の弔い合戦として討ち滅ぼしたい気持ちは大いにあった。しかしその感情を抑える。

 

今は避難する扶桑国民の命を優先だ。

 

もちろん人型ネウロイの討伐を試みる。

 

もし人型ネウロイに野生以上の知性があるならある程度の損傷を与えてやれば撤退を選ぶだろうがそれでも第十二航空隊のウィッチ達はあの人型ネウロイを討とうと銃火器を握りしめていた。

 

それは北郷章香も同じ。

 

初めて……

初めて、仲間を失ったのだから。

 

 

 

「ギギギ??」

 

 

人型ネウロイ、またはバンシィは海に漂う輸送船に対して赤い目を光らせる。

 

右腕に装備した大型のビーム砲『アームド・アーマーBC』を展開して狙いを定めた。

 

 

 

「ッッ、総員並航してシールドを展開!」

 

「「「!!??」」」

 

 

鋭く響き渡る北郷章香の声にてウィッチ達は即座に反応すると横一列に並び、バンシィの銃口の高さに合わせてシールドを展開する。

 

そしてバンシィのアームド・アーマーBCからは照射ビームが放たれると第十二航空隊のウィッチ達のシールドと衝突する。

 

しかしその強大な威力にほとんどのウィッチは弾き飛ばされてその体にダメージを負う。

 

腕から、額から、血を流しながらも、彼女達の頑張りにて後ろの輸送船に被害が行き渡ることは無かった。更に…

 

 

「!?」

 

 

北郷章香のシールドも危うく砕ける寸前。

 

___いつもよりも、脆かった。

 

 

 

「(これは………ッ…)」

 

 

 

いや、今はそんなことを考えてる場合ではない。

 

 

 

「負傷者は一度下がれ!まだ飛べる者は輸送船を守るようにシールドを優先しろ!若本は坂本を支援しながらコアを炙り出せ!奴は私が引受ける!!」

 

 

 

扶桑刀を二刀流で引き抜いた北郷章香はバンシィに向き合う。

 

今の照射ビームで理解した。

 

他のウィッチでは奴は身にあまりすぎる。

 

下手すれば死ぬことだってあり得る。

 

なにより輸送船を無事に送ることが優先だ。

 

 

 

「すぅぅぅ…」

 

 

 

第十二航空隊 隊長

講導館剣術免許皆伝

北郷章香 推して参る … !!

 

 

 

そう奮起してこの不安を払う。

 

とある男性が言った通りに自己評価の低い女性だが、思い出深い舞鶴やその仲間を守るくらいなら出来る。その闘志をホンモノにして北郷章香はバンシィに迫った。

 

 

 

「ギギギ!」

 

「__行けるッ!」

 

 

 

思ったよりも反応は遅い。

 

元々が使い慣れない人型故か。

 

一撃で仕留めようと接近して斬り伏せる。

 

バチィィ!と、剣と刀がぶつかり合い、北郷章香は目を見開いた。

 

 

 

「!?」

 

 

 

ビームサーベル。

 

まだ舞鶴に行く前に黒数から赤城に乗っていた頃に見せてもらった武装の一つ。ただビーム兵器故に使用を控えてそれ以来ビームサーベルは見ていないが、それでも黒数と同室だった北郷はよく覚えていた。

 

 

 

「ッッ、はぁぁ!!」

 

 

二刀流で捻って斬り込む。

 

バンシィの腹部に入った。

 

しかし…手応えが無い。

 

奴の装甲が堅すぎるか!?

 

いや、そんなはずない。

 

扶桑刀はいつも通り魔法力を流して斬れ味と攻撃性を高めている。

 

何度も何度もそれを行ってきた。

 

奴の防御力がそれを超えてるみたいだ。

 

 

 

「先生…?」

 

「な、なんだよ坂本?どうしたんだよ?」

 

「あ、若本、いや、でも、先生…いつもよりも…」

 

「な、なにがいつもよりなんだよ!?」

 

 

坂本美緒は北郷章香の違和感に歯切れ悪く言葉に詰まる。

 

その魔眼の先で違和感を見たから。

 

もしかして…

 

いや、もしかして…

 

 

 

「なら一刀に込めて…!!」

 

 

 

刀を一本腰に収めると一刀流で全身全霊を込める。すぅっ!と息を吸い再びバンシィに立ち向かう北郷章香。

 

バンシィはビームマグナムを装備すると迫り来る北郷章香に撃ち放つ。

 

 

 

「!」

 

 

見た目以上に、速い弾丸。

 

やや傾けて受け流す形で、シールドを__

 

 

 

 

「先生ダメェェェ!!」

 

「ッッ!?!!」

 

 

 

坂本美緒の叫び声にて『回避』を選び、ビームマグナムは通過する。

 

するとビームマグナムは掠める形でシールドの端に触れて…

 

 

 

「__ぇ」

 

 

容易く。

 

最も容易く、砕けていた。

 

 

 

 

「なんとッ!?」

 

 

 

残酷に、のしかかる。

 

重たい事実が、のしかかる。

 

逃れられない流れが、のしかかる。

 

それは…

 

 

 

 

 

『アガリ』

 

 

 

 

 

 

それが、このタイミングで重たく影響する。

 

 

 

「……」

 

 

 

北郷章香は良血の華族(かぞく)として、代々ウィッチとしての血は濃いためそう簡単にアガリを迎えない一族であるが、ウラルで長く続く激戦の数々によってソレはすり減った。

 

むしろその良血でなければ既にアガリを迎えて弱まっていたのかもしれない。

 

よくこの日まで持ち堪えた。

 

そう感じた。

 

いや、そう受け止める他あるまい。

 

 

 

 

「だが、ここで退く私ではない!」

 

 

 

 

二刀流を棄て、一刀にありったけの力を込める。

 

全てをこの刃に集約すれば次はいけるだろう。

 

プロペラの回転数を上げ、バンシィに迫まろうと__

 

 

 

 

ギ ギ ギ ギ ギ ギ ! ! ! !

 

 

 

 

分厚いオーラが空気を震わせる。

 

背筋が凍るような感覚。

 

周りのウィッチはそのオーラに息をのむ。

 

北郷章香は一人、目を見開いた。

 

 

これは…知っている。

 

 

通信室でも感じたモノだ。

 

これを感じて、空が変化して…

 

そして…彼は居なくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニュータイプ・デストロイヤー

NT-D

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「!!??」」」

 

 

 

ガコン、ガコン、と凶悪さを見せるように変形するネウロイの体。

 

人の形を変えることなく狂気だけは形変える。

 

至る所から赤い光が漏れ出す。

 

それはネウロイ特有の絶望を見せる赤い光。

 

最後に頭の部分が切り替わる。

 

真っ黒な装甲から、濁った色をした金色のアンテナが本当の正体を見せた。

 

 

『ユニコーンガンダム2号機バンシィ』

 

_____それがやつの名前。

 

 

 

「く、黒数は、こんな奴と、ひとり戦って…」

 

「あ、あ、ああ…っ!」

 

 

 

若本徹子と坂本美緒はその正体にうまく言葉が出せず、他のウィッチもその人型ネウロイに震えすら覚える。いや既に中にはそのオーラと威圧感によって震え出すものもいた。

 

無理もない。無理もない話だ。

 

この一年を通して精鋭に近づいたが、まだ彼女達は子供だ。想像以上の恐ろしいモノに直面した経験は無い。しかしそれは見える形で現れて存在感が訴える。

 

 

___貴様らを滅ぼす(デストロイ)

 

 

 

 

「ぅぁぁあああああ!!!!」

 

 

「た、竹井!?」

 

 

「あなたが!あなたが!!私たちの准尉を!黒数さんを!!」

 

 

「よせ!!」

 

 

 

北郷章香の声も届かない。

 

竹井醇子は引き金を引いてバンシィを撃つ。

 

まるで恐怖心を殺すように。

 

だがそれ以上に小さな少女の中には奮い立たせなければならないモノがあった。恩人が、先人が、皆と近い立ち位置で日常を育み、皆と同じ空で戦いを駆け巡り多くを与えてくれた。

 

そんな人を奪ったネウロイが憎い。

 

とても憎いッッ!

 

憎くてたまらないッッ!!

 

涙が出るほどに苦しくてたまらない!!

 

 

 

けれど、厄災はそこまで現実に優しくない。

 

 

 

 

「ギィ???」

 

 

 

「ぅ、ぁ…!!」

 

 

 

時代遅れだとばかりに機関銃を弾いてしまう装甲は彼女の憎しみを受けない。

 

むしろ憎しみを流し込む機体が赤い目を光らせてウィッチを見る。

 

 

 

__滅ぼす。

 

__落とす。

 

__オマエを、壊す。

 

 

 

「!」

 

 

ビームマグナムの銃口が竹井醇子に向けられる。

 

銃口からは光が集約し、そのトリガーは指にかけられた。

 

 

 

「やめろォォオオ!!」

 

 

 

叫びながらバンシィに接近する北郷章香。

 

扶桑刀でビームマグナムを握るその関節を狙い斬り落とそうと振り下ろす。

 

 

 

「ギギギ」

 

 

バンシィは関節部分を守るようにビームマグナムを傾けて、ビームマグナムからガコンと音を立てると鋭くナニカが飛び出した。

 

 

 

「なっ!?その刀はッ…!!?」

 

 

ビームマグナムから一本の刀。

 

それは扶桑刀。

 

黒数強夏がバンシィのマニピュレーターに突き刺したままへし折ってしまったその断片。

 

その断片がビームマグナムの側面から飛び出すと北郷章香の扶桑刀を防ぐ。

 

コスト違いの下格闘『ビーム十手』を使ったバンシィだが、この瞬間のみ黒数強夏からコスト(武装)を奪ったが如く、ビームマグナムに仕込まれた受け刀が『バンシィ・ノルン』の真似事として北郷章香の攻撃を防いだ。そこにすかさずビームサーベルが襲いかかる。

 

 

「がぁっ!」

 

 

北郷章香はもう一本の刀を取り出して追撃のビームサーベルを受け止めるが、人間よりも一回りか二回り大きな人型ネウロイの重量とその腕力によって弾き飛ばされる。

 

 

 

「醇ちゃん!」

 

「竹井!!」

 

「っ!」

 

 

坂本美緒と若本徹子が叫びながら竹井の左右に位置付きシールドを展開する。

 

それに呼応する様にバンシィはビームマグナムのトリガーを引き、うち放つ。

 

三人は受け止めた。

 

 

 

「ぐぐぅぅ!!」

 

「うおぉお!!」

 

「ううっ、っぅ、ぅぅぅぅぁぁあ!!」

 

 

小さなウィッチがただ一つの攻撃を、画面越しならワンボタンで放てるただのメイン射撃を必死に防ぎ、受け止める。

 

 

 

だが、それはビームマグナム。

 

たかが三人程度で受け止めれるほど甘くない。

 

 

 

 

「ぐぁぁ!!」

 

「うぁぁあ!」

 

「きゃぁぁあぁぁあぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

空気を震わせるような爆発。

 

三人のシールドを破壊する。

 

坂本美緒は左手を、若本徹子は右手を、竹井醇子は両手を、ビームマグナムの余波と爆発の衝撃で文字通り焼き切ってしまい、真ん中にいた竹井醇子に集中する。更にビームマグナムの拡散したエネルギーが重力に従い浦塩に降り注ごうとする。それを察した周りのウィッチ達は体に鞭を討ちながらもシールドで受け止めようと回り込んでいた。それほどに凶悪な攻撃。その形偽ることで得た力。空を震わせた。

 

 

 

「ぁ、ぁぁ、みん、な…」

 

 

ついにストライカーユニットが煙を上げて爆発する。

 

魔女の箒は…ここで折られた。

 

 

 

「醇、ちゃんっ!!!」

 

「たけ、いぃぃ!!」

 

 

二人の悲鳴と共にウィッチは落ちる。

 

 

 

「竹井!竹井ッ!!?」

 

 

助けに入れるウイッチは誰一人いない。

 

北郷文香は墜落をいち早く察して助けに入ろうとする。

 

しかし、振り下ろされるビームサーベルが立ちはだかる。

 

 

 

「ギィ」

 

「このっ!!」

 

 

それを受け止め、その巨体が力ずくで道を塞ぐ。

 

赤いモノアイが光る。

 

その眼は笑っているように見えて…

 

 

 

「ギ、ギ、ギィ!」

 

「そこを退けェェ!!」

 

 

しかし落ちゆく魔法力では純粋な力で勝つことも叶わない。

 

その後ろで…

 

力なく落ちてゆく、仲間の姿…

 

 

 

「あ、ああ、あああ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

__やめろ…

 

 

 

 

 

「ギギギギ!!」

 

 

 

 

 

__やめろ……!

 

 

 

 

 

 

 

「ギギギギギギギギ!!!!」

 

 

 

 

 

 

__やめろォォ…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ギギギギギギギギギギギギギギ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____ 無力だ。

 

 

 

 

 

 

わたしはとんでもなく無力だ。

 

弱い弱い、そんなウィッチ。

 

 

 

 

 

舞鶴を守れる程度しか自信がない。

 

情けない情けない、そんなウィッチ。

 

 

 

 

 

大切なものをこの手で守れるか不安なばかりだ。

 

駄目なダメな、そんなウィッチ。

 

 

 

 

 

軍人として恥ずべきこの弱さを知ってる。

 

愚かな愚かな、そんなウィッチ。

 

 

 

 

 

 

落ちてゆく教え子を一人も守れない隊長。

 

資格のない…あなたは小さなウィッチ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやだよ…

 

 

 

 

 

 

くるしいよ…

 

 

 

 

 

 

たすけてよ…

 

 

 

 

 

となりにいてよ…

 

 

 

 

 

 

やくそくしてよ…

 

 

 

 

 

いっしょにいてよ…

 

 

 

 

 

 

わたしと…

 

 

 

 

 

 

 

わたしと…

 

 

 

 

 

 

 

わたしと…

 

 

 

 

 

 

 

わたしと…

 

 

 

 

 

 

 

そらをとんでよ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____ 願那夢(くろかず)……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、そうだな。

 

____今、約束を果たす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぇ…」

 

 

 

 

 

刹那_____そこに、彗星が現れた。

 

 

 

 

 

「ギィ??_____ 」

 

 

 

 

ビームシールドが光る。

 

宇宙の上から降り注ぐ願い星。

 

故に…

 

 

「____ギィィィァァァ!!?!!

 

 

「「「!!???」」」

 

 

 

 

閃光の如くその赤い光を刻んだ。

 

 

 

 

「ぁぁ、きみは、いつも、本当に……」

 

 

 

あの頃を思い出す。

 

舞鶴の海でも同じように、それは光った。

 

二人で共に作り上げたビームシールドが、二人の盾としてその約束を『守る』ように絶望を形した厄災を切り裂いてくれた日を。

 

それは7月の、強い、夏の、(そら)強夏(きょうか)として願い(また)は夢を描くこの世界の願那夢だったことを。

 

わたしは昨日のように覚えている。

 

彼が約束を果たそうと駆けつけてくれた舞鶴の空の場所で…

 

 

 

 

竹 井 ィ ィ ィ ィ ィ ィ ! ! ! !

 

 

 

バンシィのモノアイを刻んだビームシールドを収めると垂直に降下し、その手を広げて落ちゆくウィッチを優しく受け止める。

 

魔女はその声に、目を覚ます。

 

 

 

「ぁ、れ?」

 

「竹井?大丈夫か?俺がわかるか?」

 

「……ぁ…く、ろ、かず、さん?」

 

「ああ、俺だ、君たちの副隊長だ」

 

「ぁ、ぁ……ぁ、ぁ……黒、かず…」

 

「悪いな、大事な時に居なくて…」

 

 

その腕に抱かれ、その温度は覚えている。

 

だから魔女は安心したように…笑みんで。

 

 

 

「えへへ……まって、まし…たよ…」

 

「っ、お前は本当にいい子だな…!」

 

 

彼はよく撫でてあげる頭の代わりにその腕の中の小さなウィッチをギュッと抱きしめる。

 

心臓の音は本物だ。

 

それを感じた竹井醇子は安心して気を失った。

 

黒数強夏はそのまま上昇して若本徹子と坂本美緒の元まで飛ぷ。

 

口と手を震わせる若本徹子の姿。

 

泣き虫な坂本美緒は感情のまま涙をこぼしながらもその声はしっかりと「黒数、准尉 …」と彼の名前で確かめ、彼もまた「坂本美緒」と返して明らかにする。

 

 

 

「二人とも竹井を頼む」

 

 

「あ、ああ…」

 

「っ、醇ちゃん…」

 

 

まだ動ける片手ずつで竹井醇子を抱えた、坂本美緒と若本徹子の頭をワシャワシャワと2回ほど撫でる。

 

そこには日常でよくありげな姿が重なる。

 

だから、ついには若本徹子からも一筋涙がこぼれ落ちてしまう。

 

帰ってきたんだ、この人は。

 

安心が心の底から湧き上がってそれが涙に変わってしまうから、それは仕方ないことだ。

 

 

 

「……」

 

 

黒数強夏はもう一人の元まで向かう。

 

約束を続けるためにもう一度。

 

すると空が祝福するように優しく撫でる。

 

ポニーテールも風に靡いて揺れ動く。

 

歓迎の中で彼は、彼女の前で止まり、待ち焦がれたその眼を見て、言葉を送った。

 

 

 

「___ただいま、ふみか」

 

「___おかえり、きょうか」

 

 

 

いつもの言葉。

 

いつもの交わし合い。

 

いつもの温度が二人を包み込む。

 

いつもの第十二航空隊が空で戻ってきた。

 

 

 

「ギギギ……ギギギ!?!?」

 

 

 

再生したネウロイが男を見る。

 

ソイツは、落としたはずだ。

 

この手で、デストロイ(叩き潰した)はずだ。

 

何故、ここにいる??

 

言葉は無くともその目が物語る。

 

黒数強夏は装甲のように冷たく紛い物を見る。

 

すぅぅっと、呼吸して…

 

 

____見据えた。

 

 

 

 

 

俺 の 章 香 を 泣 か せ た な ? ? ?

 

 

「ギギギ…」

 

 

 

 

北郷章香の腰から扶桑刀を勝手に引き抜くと憎悪を込めて黒数強夏は憎しみを流し込む機体を見る。モノアイ部分の修復を終えたバンシィもビームマグナムとビームサーベルを握り直して黒数強夏と相対する。

 

ぶつかり合う威圧感に北郷章香はこの場所に止まることが危険だと察知して坂本美緒や若本徹子の元に撤退し、後の全てを願那夢の名を背負う第十二航空隊の副隊長 黒数強夏 准尉に託す。

 

 

 

その二つは浦塩の空で再びぶつかり合った。

 

 

 

 

つづく

 

*1
因みにフルセイバーは一週間戦い続けれる機体です






はい、12000文字でーす。
ヒーローするといつもこれだよ。
仕方ないね♂


因みに孤児院の院長は深紅で稲妻な人に似てたりするらしい。
この人が『教材』として黒数にガンダムを教えた。

ではまた
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