GVSウィッチーズ   作:つヴぁるnet

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第53話

 

 

 

「人型を呼び下ろす黒雲は無い。しかし小型ネウロイの数が多すぎる。ともかくベルリンを落とす気満々ってことだ」

 

「そんな…っ、こんな事って!」

 

「ヴィーゼ少尉、落ち着くんだ。まず真っ先に動ける私達でネウロイの気を惹く。まだ避難の終えていないカールスラント民を逃しながら地上の友軍の負担を減らすことだ。それと黒数…悪いが…」

 

「もちろん俺も行こう。ただし人型が現れたら真っ先に向かうからな。当たれる奴がいないだろうから」

 

「そうか!それは助かるよ!」

 

「願那夢ちゃん!…っ、ならっ、心強いわね!」

 

 

 

そして目と鼻の先にあるベルリンに飛翔する俺たち。既にネウロイの気配をレーダーで感じ取っていた軍は迎撃のため展開していたが対空能力が期待できず小型ネウロイの降下爆撃に蹴散らされ始めていた。

 

逃げ惑い、混乱する民衆たち。

一気に統率力を奪い取られる友軍。

 

その光景によりヴィーゼは苦痛の表情を浮かべながらも倒すべきネウロイを見定めると機関銃の引き金を弾く。しかし攻撃力が足りないのか羽を損傷させる程度で撃墜に至らない。

 

 

「っ!やはり通用しないわね…!」

 

「でも撃つんだ!撃って敵を惹きつけろ!このまま私とロッテで一つずつ親機のネウロイを攻撃!良いな?ヴィーゼ」

 

「了解ですっ!」

 

「では行くぞ!」

 

 

誰よりも真っ先にたどり着いたウィッチ二人でネウロイの群れに割って入り、一機ずつ相手をする。しかし巣からは次々とネウロイが飛び出しており、いずれ黒色に空が埋められる。だがネウロイを落とすための攻撃力、また撃墜に至るまでの有効打がウィッチ達にはなかった。

 

出てくるネウロイはどいつもこいつも硬そうな装甲だ。トランシルバニアの鉱物をしっかり吸収してきたタイプだろう。

 

 

さて…

 

 

 

「ネウロイは学ぶからと言うが、しかしだからと言ってこんなところで下手に出し惜しみするほど俺は廃れてなんかいない。なら一つ覚悟を決めるぞ。年ゆかない子供達が命かけて戦っているんだからな」

 

 

俺は魔法力を腕に流し込み、ネウロイを倒すための武装を呼び込む、または願う。

 

それは手元に召喚された。

 

 

 

「アグニは効くゼェ!!!」

 

 

膝下に現れた大きなビーム砲。

 

その名は叫んだ通り『アグニ』である。

 

緑色に染まった砲塔を持ち上げてネウロイを狙い、引き金を弾くとビームライフルの倍以上の威力が込められた砲撃が空を捩じ切る。

 

 

「キィ!?」

「キィ!!!」

「ギィァァ!!?」

 

 

射線上にいたネウロイはアグニの攻撃に巻き込まれる。一撃で砕け散るヤツ、片翼のどちらか砕け散り半壊するヤツ、当たらずともその威力に体勢を崩す、この世では見られないような攻撃が欧州の空を捻じ曲げる。

 

 

「しかし、いってぇなコレ……真面目に構えてると腕が折れてしまうぞ。いててっ…」

 

 

片腕で雑に構えて撃ったのが間違いだったのか手首と肩がズキズキと痛む。魔法力による身体強化が無かったら今ので折れてたな。こりゃモビルスーツじゃなきゃ成立しない戦艦撃破を可能とする重火器砲だわ。人間程度がこんなもの構えてやるもんじゃない。

 

 

「まあこの程度の種明かしでネウロイの群れを凌げるなら上出来だろう。それにアグニも今ので扱いが分かった」

 

 

右手に構えたビームライフルで牽制しつつネウロイを動かし、左腕で下から持ち上げるように構えたアグニをぶら下げつつも、いつでも放てるように指を温める。

 

そしてニュータイプの如く__脳裏に走る『好機』が俺に訴える。ココだと。

 

 

「ッッ!!」

 

 

アグニを持ち上げて引き金を弾く。車線上にいたネウロイを轢き殺すように放たれるビーム砲が空を捻る。しかしその代償とばかりに強烈な反動が全身に襲いかかる。真面目にこの反動と付き合っては腕が折れてしまう。

 

そのため俺は体の軸を左足に集中させてると伝わる反動を左側に受け流し、またその勢いで反時計回りに体を回転させて体勢を整える。

 

そして、再び脳裏に走る___好機。

 

遠心力を利用しながらアグニをガチャリと重たく構えると、右手に構えているビームライフルもネウロイに狙い定める。

 

ストライクユニットのバーニアを前方に反動を後ろに受け流せる体勢で空を睨み。

 

両方の引き金を弾いた。

 

 

 

「フルバーストォォ!!!」

 

 

単発ビームから照射ビームに。

 

アグニからは原作ゲームで言う『ゲロビ』が放たれ、ビームライフルも同じように遠くまで届く『ゲロビ』となって目先に集ったネウロイを焼き尽くす。暴力を想像させるその勢いが銃口を溶かそうとする。しかし構わない。俺はストライクユニットのバーニアを傾け、全身を使ってゲロビを曲げる。

 

そして、そのままネウロイの巣にぶつけた。

 

 

「!!?」

「!?」

 

 

瘴気に包まれたネウロイの巣。

 

その壁となる瘴気がゲロビに触れたことでエネルギー爆発を起こし、ロンドンの空を揺らしながら轟音を響かせると先行していたヴィーゼとフーベルタは目を見開いて片耳を抑える。急な砲撃に驚かせてしまったか。

 

 

「ぁぁ、くっそ!腕が痛ぇ…!マジで痛え!」

 

 

幾ら工夫して勢いを殺そうとしたところで受け止めれる生身にも限界がある。

 

アグニを扱うにはもっと訓練が必要だな。

 

武装を手放し、痛む腕を支える。

 

 

「身体強化による支えが圧倒的に足りてないないな。もっとPストみたいに反動を押さえつけたようなポジショニング*1が必要か…」

 

 

反動の殺し方は理解した。

 

しかし連射するのは体に負担だ。

 

やっぱりモビルスーツって偉大だわ。

 

やりようでは戦艦一つ軽く潰せるもん。

 

 

「まあ、こっちは知能と理性で戦える人間。生産性の無いネウロイには無いやり方で食い破ってやるさ」

 

 

ビームサーベルを召喚してバズーカを構える。

 

アグニで半壊したネウロイ達をエゥーゴ特有のバズーカ(散弾)でトドメを刺しながらネウロイの巣に接近してロックを集める。

 

ネウロイも巣を接近させまいと俺を追いかけてくるがストライクユニットに追いつける訳もなく、後ろに放っておいた置きバズーカに巻き込まれる。それでもまだまだ数を成して襲いかかるネウロイ達。これにはため息が出る。

 

 

「(こんな雑兵倒したところで手の甲の数値は上がらない。なのに敵の数だけはめいいっぱい用意して人間を追い込もうとする。厄災も良いところだ)」

 

 

人類の叡智達はこんな危険な奴らから人類を守るために対抗策として魔法陣に武具武装を残した。その結果として俺が武装(バーサス)となり望まれてここにいる。

 

しかし、少しだけ笑えないかな。

 

コイツの対抗策が今は俺一人ということ。

 

 

「お前ら!シールドを張れ!!」

 

「!?」

「!!」

 

 

立て続けにネウロイを斬り伏せた際に魔法力で膨張したビームサーベルを奥に投擲し、すぐさまビームライフルを召喚して銃口をウィッチ二人の奥に構える。投擲されたビームサーベルの先には数機のネウロイ。

 

見た目が丸く正面からの攻撃を弾きそうな装甲の形をしている。ただでさえ火力が足りない機関銃では撃墜望めなさそうな防御力を秘めている数機のネウロイ。コイツらマジで…

 

 

「これ以上攻略させるか!」

 

 

俺は投擲ビームサーベルにビームライフルで狙撃する。お馴染みビームコンフューズの魔力衝撃波。分厚い装甲だろうと関係なく衝撃波でネウロイの動力エネルギーを阻害し、ネウロイが一時的に麻痺してしまう。

 

更に言えば熱感知タイプや魔力感知タイプのネウロイのセンサージャミングにも一躍買うためビームコンフューズは手間がある分かなり有効な手段だ。

 

それから動きが目に見えて鈍くなった奴らに残りのバズーカを放ち、途中で割れた砲弾からバラける散弾をお見舞いしてネウロイの装甲を突き刺す。

 

撃墜に至らない。

 

しかしそんなのは予測済みだ。

 

とりあえず次に備えるため使い終えたバーサスを下に投擲すると、下に飛んでいたネウロイにぶつかる。正面を警戒したままビームライフルだけを下に向け、真下のバズーカを狙撃する。

 

真下に伸びる閃光。足元の数メートル先で爆発した音を聞き届けながら余らせている手に魔法力を流し込み、その手でビームライフルを掴んで一度手元から光にして消す。すると再度武装が召喚された。取り出したのはガブスレイが扱うフェダーイン・ライフルだ。

 

ビームコンフューズとバーサスの散弾に苦しんでいるネウロイに銃口を合わせ、引き金を弾くと高出力のビーム砲がフェダーイン・ライフルから放たれら。黄色に光る分厚い閃光は装甲の分厚かったネウロイ達を消し飛ばした。

 

 

やはり両手で構えれると楽だな。

 

 

 

「シールド、もう良いぞ」

 

「ぇ……あ、うん」

「………これが…」

 

 

フェダーイン・ライフルを肩に置いて周りを見渡す。ある程度減らしたがネウロイはまだ多いな。しかし親機を潰し回ったのか統率力を失って狙う敵を失ってフラフラと飛んでいる。

 

もしこれまで通り獣の習性が残ったままならネウロイは一度巣に戻るだろうが、時間経過で混乱状態が解消され、親機を今一度取り決めて再編成すると再び人間を殺そうと巣から出てくるだろう。

 

もちろん攻撃などで刺激したら敵と認識して自衛で襲いかかってくるだろう。もちろん未だ損害なく健全なネウロイも飛んでいるが援軍が到達する程度の時間は設けれるはず。ここで下手な追い込みは愚策だろう。

 

 

「驚いたな。模擬戦である程度、理解してたつもりだが実戦となるとそこまでできるのか、願那夢という力は」

 

「代わりに苦労するよ。まだまだ性能以上に引き出さないモノが多いからな。さっきの重火器だって一発目使い方を誤って肩が痛いし。腕が外れるかと思った」

 

「……なぁ、もしやまだあるのかい?それ相応の武装とやらが」

 

「あるよ。使いこなせるかは別としてな」

 

「それはすごいな。なら、巣ごと破壊できる武装とやらも秘めたりしているのかい?」

 

「フーベルタ隊長、流石にそこまでは…」

 

「まぁ……あるっちゃ、ある」

 

「あるのか!?」

「ええ!?」

 

「だが、まだそれを実行するにはあまりにも弱すぎる。使用後のリスクも高すぎる。確実を求めれるまでは引き出したくない」

 

 

巣に戻っていくネウロイと、巣からは出てくるネウロイ、入れ替わるように逐次戦力が投入される。俺はビームライフルを再度構えてネウロイの親機を探す。それに釣られるようにフーベルタとヴィーゼも一度呼吸して再度機関銃を構える。しかしその表情に不安は隠せない。何せ通用しないのだ。有効打として頼りになるのは願那夢だけで、勇猛なるカールスラント軍の強さが今は何の意味もなさない。戦意は耐えてないが無力を噛み締めていた。

 

 

「二人とも手を出せ」

 

「え?」

「手を、か?」

 

「ああ。少しだけやってみたいことがある」

 

 

 

 

 

 

二年前、とある話を思い出す。

 

たしかアレは、ウラルの空だったか。

 

 

 

 

『確かに貴方の力とは言うけど、でも引き出したそれを他の人が握りしめて戦うのは無理なのかしら?』

『まるで空飛ぶ武器庫だな、穴拭』

『あら、強ち間違いではないんじゃない?異空間から異界の兵器を取り出して戦う。しかしどれもこの世に似たモノばかり。前日のなんてまんま機関銃じゃない。構造は見たことないけど取り扱いは同じ。なら他の人も貴方みたいにそれらは使えるんじゃないの?』

『そうだな。確かにそれも考えたことはあるがあまり扱い慣れてないモノを握らせるのもどうかとは思うがな。そもそも穴拭は扶桑刀で白兵戦するタイプだろ?なら不要だろ』

『別に私じゃなくても他の人によ。あなたの部下とかね?そこら辺はどうなのかな?大黒柱の副隊長さん』

『第十二航空隊のヒヨッコに使い慣れない兵器でアレコレ要求するのもな。それに今は戦術が大事だ。新型のユニットを使いこなせて貰わないと空戦どころじゃない。もし仮に使わせてみたとしてもいちいち渡すのも手間だし、その分俺が使えなくなって手数が減る。試すくらいならともかく実戦的じゃないなら選択としては無しかな』

『ふーん。まあ確かに。戦術に噛み合わないならやるだけ無駄かもしれないわね。悪いわね、急に変なこと言って』

『いや、そんなことないって。考えとしては全然有り得てるんだ。ただ…』

『貴方一人で完結してる…って事よね? それは別に悪いことじゃないわ。私も似たようなものだし。扶桑刀による白兵戦のみ要求し、肉薄にして後衛のために場面を作り上げる。このスタイル完結している私に機関銃は不要ね』

『……いずれ通用しなくなるぞ?』

『そんなことないわ。白兵戦で私に__』

『北郷少佐』

『それは禁止カードよ』

『あ、はい』

 

 

 

そんな会話を哨戒中にしたことある。

 

まあ、発想としては有り得なくないし、空飛ぶ武器庫と言えばその通りだし、扶桑の巴御前の着眼点は至って普通。

 

だから頭の片隅に置いていた。

 

しかしその時は北郷章香を筆頭としてストライカーユニットの性能を重視した戦技研究がメインであり、多種に取り扱う武器の訓練は当時のヒヨッコ達に要求はしなかった。

 

敵倒す前に飛べなきゃ意味がないため。

 

だから軍属中はそんな試しをすることなく、扶桑海事変が終えると俺は軍属から離れ、なんなら逃亡生活を始めたりと、穴拭智子の発想を試行することなく時は流れる。

 

 

しかし、今、それは試すときではないのか?

 

 

「フーベルタの手には『メイン』のビームライフルを。ヴィーゼの手には『サブ』としてマシンガンを」

 

「!」

「!?」

 

 

二人の手のひらに触れる。

 

指先に柔らかな感触が伝わる。

 

しかしこれでも銃火器握りしめて戦う戦士の手なんだろう。強いな。

 

俺の魔法力を纏わせる。

 

 

「叡智達の願い与える側として。この手に刻まれた魔法陣は。戦う乙女達に託すに充分の筈だろうから。俺が願那夢として認める。この二人は怪異を払う英雄とならん」

 

「ふ、扶桑語、でしょうか?」

「み、みたいだ……ッっ!!?」

 

 

次の瞬間、流し込まれた魔法力は形作る。

 

俺は次に軽く空を握るように二人の手指を組み替えさせ、願う。

 

そして…

 

 

「これは!」

「っと!急にズッシリくるな」

 

「よし、うまく行ったか」

 

 

武装を召喚する時の光は収まるとフーベルタの手にはよく有りげなビームライフルが握りしめられ、また同じくヴィーゼの手にはジム系のマシンガンが握りしめられていた。

 

 

「今からそれを使え。ネウロイに攻撃が通じるはずだ」

 

「す、すごい…!すごいわ…!!」

「まさかこんなことができるのか!?」

 

「いや、今試した」

 

「なんだって!?」

「そ、そうなのね…」

 

「ああ、うまく行って何よりだ。でも代わりに俺は遠距離武器を使えないから射撃戦は二人に任せる」

 

「黒数はどうするんだ?」

 

「俺はこれから白兵戦に入る。先ほどよりもネウロイ統率力が低下してるし、今なら懐に入りやすい。なら一気に斬り伏せて倒すさ」

 

「そ、そうか。いや待て、しかし、この群れを掻い潜るのは…」

 

「おいおい…二人はもしや忘れてるのかな?」

 

 

 

首を傾げる二人を背に、ビームサーベルを取り出してネウロイと向き合いながら…

 

 

「扶桑の軍神【北郷章香】は二刀流でネウロイを斬り伏せる最強のウィッチであり、俺はその人の副隊長をしてきた人間だぞ?それならさぁ…」

 

 

 

ビームサーベルの出力を上げるのと同時にネウロイの群れに飛び出す。

 

 

 

「副隊長の俺が!章香の隣を飛んでいた黒数強夏が!白兵戦が出来ない訳ないよなぁァ!!」

 

 

 

ビームシールドで攻撃を受け止めながら一気に距離を詰めて親機を斬り伏せて次を狙い、オーバーヒートになりそうならネウロイを踏み台にして冷却し、そのまま通りすがりにネウロイを切り抜けて撃破数を増やす。それでも手の甲に刻まれた数字はなかなか増えない。だが戦場に悩みやら、考やら、戦いから意識を遠ざけるなんてタブーだ。今は願那夢として怪異を払うために身を投じる。今はそれだけで良い。

 

 

「っ!私達も行くぞ!戦果を増やせ!」

 

「は、はい!」

 

 

ワンテンポ遅れて飛び出す二人。

 

慣れない武装。

 

しかし引き金を弾けばネウロイは落ちる。

 

それを理解したウィッチはネウロイに立ち向かえる。

 

 

「ふ、ふふふっ……私達はここからよ」

 

「っと、いつものように豹変したか!なら頼もしい限りだ」

 

 

いつもはホワホワしたお姉さんであるが戦いになると冷徹に豹変するヨハンナ・ヴィーゼ。

 

しかし先ほどまでは有効打のない焦燥感が上回り段々と消極的になっていたが、しかしネウロイを倒せることがわかると心身共に余裕が生まれたのか、いつもの調子に戻る。

 

するとジム・マシンガンの銃口はネウロイのコアを悉く撃ち抜き、鋭く息を吸いながら討つべき敵を見定めていく。その大胆かつ攻撃的はまるで獅子。何よりネウロイのことをよく研究しているのかコアの位置を把握し、的確に撃ち抜こうとしている。ああ、先ほどとはまるで正反対だ。

 

 

 

「ヴィーゼ、受け取れ!マシンガンのカートリッジだ」

 

 

 

カートリッジをヴィーゼに投げると覗き込むような視線だけがコチラに向いたまま手でパシッと受け止める。

いや怖っ。とんでもなくこえーよ。

てか本気モードだな。

オストマルク反抗戦で嫌なほど見たわ。

 

 

ああ、でも。

 

かなり『頼もしい』な、彼女は。

 

 

 

……ああ、そうか。

 

そうかそうか。

 

なるほど。

 

そういや、少しだけ忘れてたな。

 

確か、エクバでは、こう言うのって。

 

 

 

「『アシスト機』って言うべきだろうな」

 

 

 

そんな冗談を思い浮かべながらビームサーベルを、たまにビームシールドでネウロイを切り裂き続ける。この役割を果たそうとして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Z________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ッッッ!!!!????

 

 

 

 

 

喉が締め付けられそうな憎悪。

この役割を潰そうと現れた。

 

 

 

 

ギィィ!!

 

「っ!!?」

 

 

 

巣の真上から鋭く突進してくるネウロイ。

 

鋭く広がっている羽がこちらの喉を切り裂こうと降下してくる。俺はネウロイを踏み台に回避して宙返り、ネウロイはそのまま通り過ぎるが縦に旋回してさらに突進を繰り返す。

 

 

 

「早いっ…!」

 

 

 

ビームサーベルとビームシールド両方を使って突進を受け流し、その背中を狙おうとビームライフルを取り出そうとするが…

 

 

 

「っ」

 

 

フーベルタが今使っているっ!

 

俺は射撃戦を諦めるとブーストダッシュを行いそのネウロイを追いかける。

 

 

「キィ!キィ!」

「邪魔だぁ!」

 

 

途中、小型ネウロイが襲いかかってくるが俺は小型ネウロイをビームサーベルで突き刺し、そのまま装甲に触れる。

 

 

「キィ!?」

「雑魚は引っ込んでろ!!」

 

 

その時、小型ネウロイはビームを放とうと装甲を赤く光らせるがするが、俺はその発射口に指を立て、攻撃性のある魔法力を流し込み、小型ネウロイが硬直した瞬間、ザラついた手触りが手のひらに広がる。

 

そして一気にネウロイのビームを引き抜いた。

 

 

「ギィァァ!!?」

 

 

小型ネウロイの発射口からドロっとしたような赤い光が引き抜かれる。

 

そう、俺は引き抜いた。

 

いや、この感じだと千切ったと言う方が表現的には正しいだろうか?まあいい。

 

すると小型ネウロイは引き抜かれた衝撃でコアが損傷したのか反応を失い、最後に突き刺したビームサーベルで斬り伏せる。

 

引っこ抜いたビームを手に掴み取り、それを羽の鋭いネウロイにぶん投げる。

 

しかし羽付のネウロイは後部に垂らしていた尻尾を振り回して投擲したビームを掻き消す。

 

 

「っ!」

 

 

そして羽付のネウロイは…… いや『紛い物』は羽を動かして脚部を開放する。

 

次に胴体からは頭が姿を見せ、コチラを睨むように怪しく光らせ、紛い物が握っていた柄から緑色… いや、原作を無視したネウロイの属性により赤色の光を放ちながらサーベルを展開する。

 

最後に後部に付いていた尻尾は手の甲に鋭く伸び、しなやかに動く。

 

 

 

「やっぱり、お前か……お前なんだな!?」

 

 

 

 

全身に緊張感が走る。

 

 

 

だって。

 

いや、だって。

 

この形見たらそうなるだろ。

 

画面越しでも、顔を顰める程の機体。

 

 

 

 

何せコイツは……!!!

 

 

 

 

 

「ギギギィィィィアアアア!!!」

 

「ッッッッッ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

OZ-13MS GUNDAM EPYON(ガンダム エピオン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無意識に握りしめたビームサーベルにヒビが入った。

 

 

 

 

つづく

 

*1
射撃体勢







射撃武装無しでエピオンとか頭悪いんじゃねぇの?(嘲笑)

それとアンケートありがとうございます。
総計して日常6割、戦闘4割くらいかな。
必ずその割合で描写するとは限らないけど、まあ大体そんな感じにやっていきます。書きやすさメインで。


【黒数強夏】
戦うごとにニュータイプとしての能力が高まるため今回のベルリン防衛戦でその凄さが表れる。ただ本人は至って普通で俗に言う「僕なんかやっちゃいました?」のよくありげタイプ…と、言いたいがガンダム主人公は大体コレできるので珍しくはない。疲れた脳に甘いチェロス。

【ヨハンナ・ヴィーゼ】
今回の件で願那夢に対して完全に脳が焼かれた。もし願那夢のアシスト武装が選ばれるとしたらレバー入れによる接近戦が北郷章香で、ニュートラルによる射撃戦でヴィーゼだったりするかもしれない。クバンの獅子は伊達じゃない。

【フーベルタ・フォン・ボニン】
どんなに苦戦が強いられようとも冷静に物事を見進めるつもりだったが願那夢の可能性によって振り回されて崩される。かわいいね。実際にビームライフルを扱ってみてその強さを理解してしまった。そして願那夢の武装が他者に受け渡されることを知ってしまった。だから黒数強夏は彼女に渡してはならなかったかもしれない。



ではまた

どの程度の描写が好きですか?

  • 日常9割・戦闘1割
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  • 日常3割・戦闘7割
  • 日常1割・戦闘9割
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