コードギアス〜反旗のソァールト〜   作:蛇狐烏

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 今回は間に合ったぜ、蛇狐烏です
なんとなんと、今回は文字数がいつもの約2倍!
出血大サービスでんねぇ
実は先日、UAが100超えたよヤッタネ!
そしてオリ主君の顔初公開!見てってねぇ
それではどうぞ


現れ 出るのは 〈後編〉

 

 

 

 俺が着席し、C.C.が俺の後ろに付くと、ヤツは人形を押し退け席に着いた。風貌は人形と大差無かったが、仮面のデザインが少し違っていた。というのも、まるで俺が左目に持つあのなんとも形容し難い赤い鳥のような黒い模様が描かれているのだ。

 コイツもまさか持っているのか?ギアスを。だとしたら厄介だな。どんな能力かわかったものじゃない。しかもそれが分からなければこちらの負けは濃厚。どうにかしてヤツの手の内を暴かなければ。

 

「勝負は三回にしよう。そう何度もやる必要は無い。それに君も早く帰りたいだろう?」

 

 また制限をかけてきたか。となるとコイツの力は単純なのか?ヤツの目元はあの人形同様見える。ならばヤツのギアス発動のタイミングを観察できるな。

 

「そんなに私の眼を観て何がしたいんだい?まあ良い、始めようか」

 

 なんとしても能力を暴き、この勝負、勝ってみせる。

 

 俺はそう意気込んで、キングを動かした。

 

 

 ルルーシュが謎の男とのチェス勝負が始まって数分後・・

 

 

 コイツ、一度もギアスを使わなかったぞ!?まさかこれも罠なのか、俺の集中力を削ぐ為の。クソッ!ずっとオレはコイツの手のひらの上で踊ってたというのか!?

 だが、勝負自体は一勝一敗、残るはこの最後の一勝負だが、今はこちらが優勢だ。このまま押し切れば…。

 

「此処に置いたらどうなるかな?」

 

 コイツ!オレが散々意識誘導したのにも関わらず!だがなんだ、この懐かしい感覚は。何処かで似たようなことを経験したことがあるような気がする。

 

 ここで急に俺の頭に、今日見たクロヴィスの葬式の映像がフラッシュバックする。

 

 なんだ、何を俺は忘れているんだ?いや待て、懐かしいと俺は感じたが、一体どれくらい懐かしいと思った?ここ最近やった賭けチェスなんかよりもっと前のように感じたが、それ以前にチェスをしていたのはまだ俺が皇族としてブリタニア本国で暮らしていた時だ。なら、その時にやった誰かか?さっきクロヴィスの葬儀の映像に覚えた違和感と何か関係あるのか?俺の記憶からいなくなった皇族は、一体誰なんだ?

 

「どうした?手が止まっているぞ。」

 

「…いや、なんでもない」

 

 俺は自然と次の一手を打っていた。体が勝手に動いた。条件反射のように俺の思考とは違う、無意識のうちの行動だった。

 

 俺が打った一手を見たヤツは両手を上げ、ヒラヒラと振って「降参だ」と言った。

 その動きが仮面の下にあるそいつの輪郭を俺の脳内に描いた。

 

「やっぱり、良い勝負になるねえ、ルルーシュ(・・・・・)

 

 アイツは、いやあの人は、そう言いながら仮面を取った。彼の放った一言は、閉ざされた俺の古い記憶の鍵、最後ピースにカチリとはまった。その下から出てきた顔に俺は驚きつつも、安堵した。

 

「そうですね、ソァールト兄さん」

 

 整った顔立ちに、白い髪、黒い瞳を持つ、大きくなれど変わらない、自分のよく知る顔を覗かせた。

 

 何故俺は忘れていたんだろう。あんなに昔は仲良く一緒に遊んでいたのに。いや、それも当然なのかもしれないな。日本に渡って、色んな苦しいことや辛いこと、楽しいことを経験した。その中に埋もれていったのだろう。悲しみも、怒り(・・)さえも。

 

「やはり、まだ怒っているか、ルルーシュ」

 

「えぇ勿論。何故貴方は、俺達が日本へと発つ時、来なかったのですか!」

 

 そう、あれ程仲良くしていたのに、ソァールト兄さんはあの日、あの時来なかった。なんの言葉を送ることなく、ソァールト兄さんは俺たちの前から姿を消した。

 幼かった俺はそれがどうしても許せなかった。今までの友情が全て嘘だったと言われたように感じたのだ。そして俺はそれを今この時に至るまでこの“怒り“を忘れることは無かった。

 

「すまない、ルルーシュ。だが信じてほしい。あれもお前達兄弟を想ってのことだ」

 

「どう信用しろと?」

 

「お前が憤るのもわかる。俺がお前でもそうした。だからこそ、お前には理解してもらえると思っている」

 

 何が分かるものか。母を殺され、ナナリーは瞳を閉じ、足も不自由になった。それから俺達は苦しい生活を送ってきた。何不自由無くブリタニアで暮らしてきたヤツが何を言う!

 

「お前が日本へと発ったあの日、俺は閉じ込められていたんだ」

 

「嘘を言うな!そんなものは作り話なんだろう!?」

 

「95。これがなんの数字だか分かるか?」

 

「…分かりません」

 

「これは俺が解放される為のある条件の回数だ」

 

「一体何の…」

 

「俺がビスマルクに勝たなくてはならなかった回数(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)だ」

 

 なんだその巫山戯た条件は!?やはり作り話か…。

 

「こんなしょうもない嘘を吐くようになったんですね、兄上」

 

「やはり信じられないか…。頭の可笑しい条件なのは認めよう。手加減も無かった。だが事実だ」

 

 そういうとソァールト兄さんは上の服を全て脱ぎ去り、その鍛え上げられた肉体が、幾多の傷跡と共に解き放たれた。

 

「これで、少しは信じられるかな?」

 

 そこからソァールト兄さんは、解放された後の話をしてくれた。

 解放された後、直ぐに母親は秘密裏に殺され、公には自分は初めから居なかったように情報統制がなされ、兄上のことを知っている人間は皇族と、極僅かの者だけらしい。だから兄上はクロヴィスの葬儀に居なかった訳だ。そして、“ブリタニアの暴君“と呼ばれる名前不詳の軍人は彼なのだと言う。

 

 俺はその途中で少しだけ涙が込み上げてきた。自分と境遇が似てるいたからだ。母を殺され、街に出れば誰も自分を知るものがいない。そして、軍人になったのは成長し、再会した時、俺たちを守り安心して生活できる世界を創る為だと言う。まるで自分の鏡写しを見ているようだった。お門違いの怒りをぶつけてしまった謝罪と、それを許してくれたことへの感謝の念を伝えるべく、俺は

 

「ごめんなさい、有難う…」

 

 そうこぼしていた。

 

「よかった、分かってくれたんだね。流石はルルーシュ、僕の弟だ」

 

 俺は目を逸らし少し、少しだけ、泣いた。

 

 side out

 

 

「私はどうすれば良いんだ?」

 

 C.C.は 置いてけぼりに された




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Summer warsって良いよね。
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