小舟から馬車に乗り換えて移動した、と言っても馬車は5分とかからずにお屋敷までついたが
「セリア様、どうぞこちらに」
護衛の騎士達がセリアについてこいと言い、前後を挟まれる形でセリアは屋敷の玄関では無く
庭の端にある蔵のような場所に連れて行かれた
(なんなの・・・・・この部屋は・・??)
中に入ったけどこれは蔵というよりは尋問室だ、広さは違うがかつてリオがベルトラム王国で
シャルル=アルボーに拷問されたあの部屋にそっくり
窓は一切無く、部屋には僅かな明かりしか無く出入口は1つ
手枷や罪人を吊るす為の滑車、更には拷問に使われるであろう様々な器具が
いくつも置いてある部屋に連れて行かれたら、どう考えてもロクな想像は出来ない
そうしてセリアが尋問室に入った途端
バタン!! ガシャ!!
外にいた騎士によって扉を閉められ外から施錠されてしまった
「これは一体・・・・・・どういう事ですか?」
自分がシャルルに拷問されたかつてのリオのような姿にされる事を想像してセリアの足が震えた・・・・・
「セリア様にはこちらで武装解除及び身体検査を受けて頂きます、書簡以外の全ての所持品は
あそこの箱の中にお入れ下さい、その後こちらが用意した衣服にお着替え願います」
そう言って騎士は頭を下げて、セリアが着るべき衣服を指指さした
用意された衣服は粗末な2枚の布を紐でくっつけただけのまるで奴隷が着ているような服だった
「ねぇ、今までは黙って従っていたけど、本当にこれはどういうつもりかしら?
私はクリスティーナ王女殿下の伝令としてここに来ているのであって
こんな罪人のような扱いをされる謂れは無いわよ?」
流石にここまで来ると自衛権の行使も辞さない姿勢でセリアも望んだ
ここなら広さもあるし、室内に騎士はたったの2人、さっきまでと違い密着もされていない
(怖い・・・本音を言えば凄く怖いけど・・・・でもここには私しかいないんだから!!)
セリアが身構えた事から2人の女性騎士も身構えて腰の剣に手をかけた状態で話しかけてきた
「失礼ながらセリア様、恐れ多くも国王陛下もご出席なされた結婚式に賊の手引きをした女が
身体検査もせずに宰相兼元帥であるアルボー公爵に会えるとでも本気で思っているのでしょうか?」
今までとは違って女性の騎士はハッキリと反論をしてきた
そうして女性騎士は片手をサッと手を上げると
バサ!!!!!
何か音がしたかと思うと、薄暗い室内の物陰から3方向に2人づつ
合計6人の女性騎士が全員ボウガンを構えて私を狙っていた
「撃て」
バン!!・・・・・・・・!!
鋭い音がしたかと思うと次の瞬間私の足元にボウガンの矢が2本突き刺さっていた
矢を撃った騎士は素早く次のボウガンに持ち替え、撃っていない騎士は鋭い眼差しのまま
私を狙い続けている
私は恐怖で体が震えて、反射的に両手を上げて投降の姿勢を取ってしまった
騎士の殺意と言うものに産まれて初めて当てられたからだ
「セリア様、施錠後30分経っても身体検査が終わっていなかったらその時点で
セリア様をアルボー公爵暗殺の容疑者として捕縛させて頂きます!!」
「また武装解除せずにこの部屋から一歩でも外に出た場合も同様です
その場合外にいる騎士には捕縛では無くセリア様を斬れと命じてあります」
「また当然ながら本国にいるお父上もアルボー公爵暗殺の共犯者として扱わせて頂きます」
私の目の前の女性騎士が剣を抜きながらそう警告した
「伝令が武器を隠し持っていないかどうか調べるのは、こちらが持っている権利であり
伝令にはそれに従う義務がございます、セリア様にも主張がある事は理解しておりますが
結婚式場に現れた賊がセリア様の関係者である以上で、貴方様は最初から暗殺者として
疑われている事をどうかご理解の程よろしくお願いします」
そう言って、女性騎士は全く気持ちの籠っていない形だけの謝罪をして頭を下げた
ボウガンを構えた騎士達は変わらず全員鋭い眼差しで私を狙い続けている
少しでも動いたら撃つと言わんばかりに・・・・・・・
「わかったわ・・・・・着替える、着替えるから、せめてそのボウガンだけは降ろして頂戴・・・」
私はあまりの恐怖に両手を挙げた姿勢のままそう騎士達にお願いをした
(それにここで私が逆らったり逃げ出したらお父様まで容疑者にされる・・・・・)
目の前の女性騎士が手を掲げると、私を狙っていた騎士達は一斉にボウガンを下げた
ただし、矢は装填されたままだが・・・・・・・
そうしてセリアは敵国の騎士達8人に囲まれた状態のまま
しぶしぶと服を脱いでいった
勿論こんな状況で服を脱ぐのは初めてだし凄く恥ずかしい・・・・
そして凄く怖い・・・・
全ての騎士が私を監視している怪しい動きが無いかどうか・・・・・
まず靴を脱ぎその後スカートを脱ぎブラウスを脱ぎセリアは1枚づつ衣服を脱いでいく
そうして・・・・・・
(この腕輪も外さないとダメなのよね・・・・・・)
リオから貰った良質な精霊石を使用した魔道具で魔法と精霊術の大幅な威力増幅効果を持ち
セリア自身の保有魔力の10倍以上の魔力を貯めておける古代魔道具相当の一品だ
この魔道具の腕輪が無いとセリア自身の魔力だけでは飛翔の魔法を使っても
大した速度で飛ぶ事が出来ないし移動時間もかなり限られる
例えば空を飛んで逃げても恐らくグリフォンを振り切る事は出来ないし
領都クレイアから交易都市アマンドまでたどり着く事すら出来ない
一応箱は施錠出来るタイプだが鍵なんて何の意味も無いだろう・・・・・・・
(この腕輪を外したら最後、もうここから自力での脱出は不可能になるわね・・・・)
そう、ボウガンで狙われてはいるけど今なら≪魔力障壁魔法≫マジックバリア≫をドーム状に展開して
ボウガンの矢を全て防ぎ、そのまま≪光弾魔法≫フォトンバレット≫で
騎士8人を同時に攻撃すれば制圧する事は恐らく可能だ、凄く怖いけど・・・・・・・・
しかしこの腕輪を外してしまえばもう制圧する事が出来なくなる
仮に制圧出来たとしても、ガルアーク王国まで飛んで逃げる事は絶対に不可能だ
そうして下着姿のままセリアが考え込んでいると
「下着や髪飾り腕輪なども全て外してください指輪やピアス状の暗器や魔道具など幾らでもありますので」
女性騎士に早く全部脱げと言われ、仕方なくセリアは自身の命綱とも呼べる魔道具の腕輪そして
下着を含めた衣服の全て箱の中に入れて、書簡だけを外に取り出した状態で箱を施錠した
(これで私は何をされても、もう抵抗する事さえ出来なくなった・・・・・・・)
こうしてセリアは生まれたままの姿になり
そこから騎士達の要求通り、奴隷服のような衣服だけを身に着けた
「・・・・・・・これで良いのかしら?」
「はい、ありがとうございますセリア様、もう余り時間もありませんし
手早く身体検査を済ませます、少し痛いかも知れませんが我慢して下さい」
そう目の前の女性騎士が言って頭を下げると、セリアの後ろにはいつの間にか2人の女性騎士がいて
両手と両足に鎖付の腕輪(魔封じの枷)を付けられたかと思うと
すぐさま鎖を滑車に接続した そしてセリアが抗議の声を上げる間もなく
騎士達がその滑車を一気にガラガラと回した
「痛!!!!!」
セリアは両手両足を大きく広げさせられ、バンザイの姿勢で固定されてしまった
「それではセリア様、これより危険物を所持していないかの身体検査をさせて頂きます」
「セリア様失礼したします」
そう言って2人の女性騎士はセリアの体を隅々まで調べ始めた
罪人のようにまずは肛門の中に指を入れられて中に不審物が入ってないかの確認をされ
次に膣の中を調べられれ処女であるかの確認までされた
そしてその次は肛門の中に突っ込まれた指をそのまま
口の中にも入れられて口内、特に歯に何か仕込まれてないか徹底的に調べられた
(汚い!!!!)
お尻の穴に入れた指をそのまま口に入れられた事にセリアは強い嘔吐感と嫌悪感が湧いた
しかしそう言ったセリアの抗議と抵抗は全て無視され
身動きすら出来ないまま、その後も全身をくまなく徹底的に調べられた
「はぁはぁ・・・・・これで・・・良いんでしょ?・・・・何も持っていないわよ」
騎士達の無骨な手により物のように扱われたセリアは体力を大きく削られ肩で息をしている状態だ
「確かに不審物は一切ありませんね、それではこれからアルボー公爵の元へとご案内しますが
セリア様には最後にこれを身に着けて頂きます」
そう言うなり女性の騎士はバンザイ状態で身動き一つ出来ないセリアの首に魔封じの首輪をつけて
抗議の言葉を上げようと口を開いたその中にボーグギャグのような口枷を放り込んだ
「むぐぁぁぁぬぐぁぁぁぁぁ!!!」
セリアはぐもったうめき声しか挙げられないようになり
そのまま目隠しまでされてしまい何も見えない状態にされてしまった
その後、バンザイ状態で固定されていた滑車の鎖が緩められ
両手の魔封じの枷を後ろ手で連結
両足の魔封じの枷も短い鎖で連結された状態にされてしまった
囚人服のみを着せられ、魔封じ枷を合計5つも嵌められて一切魔法は使えず
口にはボールギャグを嵌められ呪文の詠唱はおろか言葉を話す事さえ出来ず
目隠しをつけられて何も見えず、両手は後ろ手に縛られ
連結された両足の鎖の長さは30センチも無く
よちよち歩きが出来る程度にしか足を動かせない
書簡は女性の騎士が袋に入れた状態でセリアの首にかけられ
最後にセリアの首に縄をかけて、前後を騎士に挟まれた
「大変お待たせいたしました、これでセリア様の武装解除及び身体検査は全て終了致しました
大変窮屈かと思いますが、セリア様には一度賊の手引きをした前科がある以上
クリスティーナ様の伝令と言えど拘束した上でお連れせざるを得ない事情をご理解下さい」
そういって女性の騎士は謝罪する気が全くない口調で頭を深く下げ謝罪した
「それではアルボー公爵との待ち合わせ場所に参りましょうか
セリア様書簡を落とさないようにお気をつけ下さい」
「ふぐぅぅぅうぐぅぅぅぅはぐぅぅぅ!!!」
声の出せないセリアはうめき声を上げたが女性の騎士はそれを無視して
セリアの首に掛けられた縄をグイッっと強く引っ張り
後ろにいる騎士には鞘で頭を小突かれた
そうしてセリアは罪人のように尋問室の外へと連行された