嵐月記   作:かりん2022

10 / 10
領域展開!

「ってわけで、案を挙げていこう! サイッコウのVRMMOを作ろうぜ!」

 

 俺の第一声に、葉月が言った。

 

「ファンタジー。これは外せない」

「当然だな」

 

 うんうん。頷く皆。葉月は続けた。

 

「けどさ、二番煎じはどうかと思うんだ。開拓ゲームでも、同じコンセプトのゲームにお客さん取られちゃったし」

「そもそも自分たちのところに来たお客を受け止める事ができなかったんだけどな」

 

「ファイヤーアローでバーン! はもう他のゲームで味がしなくなるまでやってるし」

 

 うんうん。

 

「領域展開したい!」

 

 その言葉に、みんなの見えない猫耳がピコっと立った。

 

「領域展開!?」

 

 俺は驚く。

 

「領域展開!」

「領域展開!!」

「領域展開⭐︎!!!」

 

 刹那、海斗、さとりが叫ぶ。

 

 桜子はすっかりその気でポージングしてる。

 

「領域!! 展開!! 華園散陣!!」

 

 異能で花びらを舞わせてまで格好をつけただと!?

 

「俺たちサイキョー⭐︎」

 

 花子さんと蜘蛛子さんがウェーイと拳と足を振り上げる。

 

 

「そんな……でも難しいんじゃない?」

「だよな、領域展開なんて……」

「そうだよ、領域展開なんて……」

「資金がある! 人手がある! いけるって!!!」

 

「領域展開って何?」

 

 その瞬間時が止まった。

 

「ええ! エンターティナーがあの名作を知らない!?」

「嘘でしょ!? あの名作を!??」

「社長! 勉強不足なのでは!? ちゃんと遊んでる!?」

 

 わちゃわちゃとなって、俺はDVDと漫画を渡された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勉強中……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インストール中……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ、みなさんご一緒に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「領域展開!!!!!」

 

ドドーン!

 

ということで、我が社では領域展開できるVRMMOを開発する事になったのだった。

 

そこで桜子が告げる。

 

「販促アニメを作りましょう!! 販促アニメ!!!」

 

刹那も負けじと声を上げる。

 

「協力技作りたい!」

 

海斗も声を上げる。

 

「お洒落……いや、ここはオサレポイントで戦ったりしたい!」

 

蜘蛛子さんは衣装に力を入れたいとアピールする。

 

「運動音痴にもできる感じがいいです!」

 

花子さんも負けずにアピール。

 

「長所ばかりじゃつまんないので、欠点を作りたいですね⭐︎」

 

最後に俺が!

 

「グロカワのマスコット完備!!」

 

 

 ドドーン!!!

 

 そんなわけで、企画は動きだしたのだった!!!

 

 名付けて!

 

「ウィッチ・コンチェルト」

 

 ウィッチ・コンチェルト。個々で違うとされる術式の再現と協力システムの導入。すなわち無限×無限。金と権力と魔力に物を言わせた、デスマーチに次ぐデスマーチの、AIにすら唾棄された伝説の碌でもねぇ企画となることを、この時点での俺達はまだ知らない……。

 




マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
返信不要の場合は返信不要と書いておいてください。


https://odaibako.net/u/karin2022v
リクエスト、返信不要の匿名感想はこちらにお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。