JURASSIC STRATOS    作:free&peacemaker

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 という訳で物語がスタートします。


誘拐・裏切り・逃亡

 一夏は目を覚ます。まだ視界がぼやけるがモンド・グロッソ会場ではないことは確かだ。あたりにはガラクタに乱雑に置かれた木箱、所々ボロボロの壁に割れたガラス片に窓、どこかの古い倉庫なのは分かる。

 立ち上がろうとしたが椅子に座らせられ手を縛られていた。

 「くそ、ここどこだよ・・・確かあのクソ姉に会場まで連れてこられてスタンド席に向かったことまでは覚えてる。そこから・・・」

と思い出そうとしたその時、すぐそばのドアが開き覆面した男4人が入ってきた。

 覆面A「目が覚めたか、良い夢見れたか?」

とリーダー格の覆面が聞いてきた。一夏は顔をしかめながらも

 「お前ら誰だ!?何の目的で俺をこんな目にしy、グアッ!」

と聞こうとしたが1人の男に顔を殴られた。

 覆面B「ちったぁ黙れや、クソガキ」

 覆面D「おいよせ」

と柱に寄りかかってる男が止めに入る。

 覆面A「少し落ち着け。んでお前の質問だかな、目的は2つだ。まず1つとしてはてめえの姉の2連覇阻止して身代金を頂くことだ。2つ目は」

と言おうとしたその時、テレビを見ていた男が声をあげる。

 覆面C「おい大変だ!織斑千冬が出場してるぞ!」

 覆面A「なんだと!?おいお前、ちゃんと伝えたんだろうな?」

 覆面D「つ、伝えたよ!欠場しないと弟を殺す、返して欲しければ4000万用意しろって」

と話し始めたが、一夏はただ本当に裏切られたことに落胆した。それと同時に急いで逃げなければとすぐ後ろのテーブルの上にあるガラス片を手にし急いでロープを切り始める。

 覆面A「クソ、こうなったら仕方ねえ。おい」

 覆面B「ああ」

と答え頷くと、一夏のそばに行く。

 「な、なんだよ?」

と一夏は言うが答える変わりに足にナイフを突き刺した。

 「グアァッ!っつぅ・・・何しやがる?」

 覆面B「何、大したことじゃない。もう1つの目的を果たすためだ」

 「そのもう1つの目的ってなんだよ」

と聞くと、それにリーダーの男が答える。

 覆面A「復讐だよ、お前の親の変わりに」

その言葉に一夏は驚く。

 「おいそれどういうことだよ!?」

 覆面C「それは言えねぇ。まぁ言うなれば、お前の親が邪魔したせいで俺たちの仕事が台無しになったことだ。まぁ腹いせに殺したがな」

と笑いながら答える。

 「そうかい、それじゃ!」

と同時にロープを切ると男を蹴り倒しそばの窓から飛び出した。

 覆面A「クソ、追え逃がすな!」

と言って部屋を出る。

 

 

 逃げ出した一夏は足の痛みを我慢しながらも必死に走って逃げる。森に入り撒こうとするも距離が縮まるばかりだ。何とか森から出たものの道がなくなっていた。下を見ると川が流れていた。

 後ろを振り向くとすでに男達が追い付いた。

 覆面A「へへ、もう観念するんだな」

と言ってハンドガンを一夏に向けた。一夏は躊躇ったが意を決して川に飛び込もうとした。だがそれを見切った一夏の足をナイフで刺した男がハンドガンを取り出し撃った。

 

 バン!バン!

 

 弾は一夏の右肩と左脇腹に当たる。一夏は顔をしかめるも川に飛び込んだ。やがて大きな水音をたてる。

 覆面A「クソ、逃げたか」

 覆面B「いや、あの傷だ。まともに泳げんだろう」

と言う。

 覆面A「クク、そうだな。よし撤退だ」

と言って引き上げた。

 

 

 夕方、一夏は何とか岸に這い上がったがもう痛みと

失血により身動きが取れず意識が朦朧としていた。

 (クソ、ここまでかよ・・・束さん、弾、数馬、すまない。それに鈴と蘭、ちゃんと告白の返事返せなくて・・・ゴメン・・・よ)

と心のなかで謝ると同時に近づいてくる足音を最後に意識を手放した。

 




 という一夏の逃走劇でした。一夏に近づいて来た足音は一体何者なのか?
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