ツアレ転生者の華麗な異世界生活   作:さろんぱす。

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いつの間にかお気に入りが1000件超えてました。やったぜ!!
感想・誤字脱字報告もありがとうございます。


#13 新装備と王宮の男達

「専用の防具きたー!! これでやっとダサい鎖着から卒業できるね!!」

 

「そうだねー。これでだいぶ動きやすくなったかなー」

 

 みなさまこんにちは。

 ついに出来上がった特注防具に喜びを隠せないツアレちゃんです。

 

 今までは六腕のお下がりを組み合わせて使っていた。

 おかげで全体的に統一感がなく見た目が微妙だった。

 しかし今回の注文で、ついにカッコカワイイ専用装備が手に入ったぞ!!

 

 もちろんクレマンティーヌはビキニアーマーだ。

 色が白ベースになっている以外は、ほぼ原作と同じ見た目である。

 

「これで名実ともに真のクレマンティーヌだね!!」

 

「真のってどういう意味よ? 今までの私は偽物だったってこと?」

 

「ビキニーアーマー=クレマンティーヌ=エチエチ痴女、ってことだよ!!」

 

 ちなみに材料はハムスケの毛皮をメインに、補強でオリハルコンも使われている。

 金属の素材元はサキュロントのチェイン・シャツ(オリハルコン製)だ。ちょっと勿体なかったけど、まぁどうせ拾いものだしね。

 

 その為、軽そうな見た目に反してかなり頑丈だ。後ついでに魔術師組合で魔法も込めて貰った。

 早速、泊まっている宿で装備してみているが、動きやすくてかなりいい感じ。

 

「クレティーはこのオヘソがエロくてキュートだよね!! ああ、いけませんお客様!! ……あー、思わずツンツンしちゃうんじゃ~!!!」

 

「おいちょっと待て!! エロって、どう見てもそっちのがエロイでしょうが!!」

 

「えー、そうかな?」

 

 私は後ろからクレマンティーヌの腰に抱き、サワサワとおへそ周りを撫でる。

 

 かく言う私の装備は白いレオタードである。

 クレマンティーヌが言ってる通り、体のラインがモロに出ていてかなりエロイ。

 

 しかしこれは転生時に会ったエロ天使をリスペクトしている為だ。

 超常存在の真似をすることで、あわよくば特別なクラスを取得しようという試みである。

 

 原作でも何かをリスペクトしてる感じの職業(クラス)はかなり強かったからね。

 マーレの厄災の徒弟(ディサイプル・オブ・ディサズター)とか、火滅聖典の死の神の教徒(アデプト・オブ・スルシャーナ)とか。

 

 ……まぁ本当に取得できるのかは分からないけど。

 でも少しでも可能性があるならやってみるべきだろう。

 転生絡みのスキルとか強そうだし。

 

「なのでこの格好は、決して私が痴女な訳では無いんだよ!!」

 

「ハイレグな上にほぼケツ丸出しで何言ってんの? どこからどう見ても痴女でしょ」

 

 クレマンティーヌは器用に体を入れ替え、私のお尻をパーン! と叩いた。

 腕力も相まって結構痛い。

 

「痛ったぁー!! ……って、確かに後ろはTバックでほぼ丸出しだけどさ。でもでも、これは私が信仰する神様(天使)のリスペクトだから!!」

 

「そんなドスケベな格好してる神様がいるの? それどんなエロ神よ。それで第4位階が使えるって、他の神官が聞いたらキレるんじゃね……?」

 

「グヌヌヌ……!!」

 

 ちくしょー! なにも言い返せない!! だって確かにあの天使はエロかったから。

 でもよく考えたら原作のツアレも貴族の愛人→娼婦という経歴だし、ならばこれは転生先のキャラが元々がエロかったせい、言っても過言ではないはず。

 

「ならば私がハイレグを穿くのは、むしろ当然の事ではなかろうか?」

 

「いやどういう理屈よ? また頭が沸いたの??」

 

「……まぁ格好については、全身を隠せる外套(クローク)も作ったから大丈夫でしょ。それにクレティーだっておヘソ丸出しじゃん」

 

「確かに私も人のこと言えないけどねー」

 

 でも上半身の露出はクレマンティーヌの方が多いから、やっぱり向こうも痴女だと思います!!

 

「それから残りの部位は二人とも共通」

 

「経費削減になったねー。ちょっとだけ」

 

 手は肘まで覆う長い手袋(ロンググローブ)に、その上から腕を守る腕宛て(アームガード)

 肩にも小型の防護盾(ショルダーアーマー)を装備し、下は太腿まで届く長靴下(ハイソックス)足宛て(レッグガード)のセット。それに全身を覆う外套(クローク)だ。

 

「頭のヘッドバンドだけはデザイン別々だけどね」

 

「なんで私のは猫耳なの? まぁ特にこだわりは無いからいいけど」

 

「めっちゃ似合ってるよ!! イメージにピッタリ!!」

 

 私の方は天使の羽っぽい飾り付き、対してクレマンティーヌのは猫耳付きである。

 これは完全に私の趣味で作って貰った。

 オシャレと性能を天秤に載せた結果、もう魔法効果メインにして防御力は最低限でいいんじゃね? という結論に至ったからである。あとクレマンティーヌは猫っぽいから。

 

「でも魔化(魔法込め)は高すぎて笑えなかった。一箇所で金貨100枚オーバーって何なの? おかげでもう、お金がすっからかんだよ」

 

「精神保護、防御力上昇、矢逸し、そして属性防御。4つも込めたらそうなるでしょ」

 

 私はもう硬貨なんて持ってませーん! とばかりにピョンピョンと跳ねる。

 懐から金属同士がぶつかる音はしなかった。

 

 ちなみに、これらに込めてもらった魔法は全て防御系だ。

 私たちのPTは純粋な索敵役はいないから、不意打ちへの備えである。

 まぁ強化魔法は戦闘が始まってから私が掛ければいいし。

 

 それから靴だけは六腕から奪った物をそのまま使っている。

 それぞれ加速(スピード)移動力上昇(ムーブプラス)という、かなり便利な効果の一品だったからだ。でも見た目が男物なので出来れば変えたい。

 

「それでこれからどうするのー? 改めて頼まれたカッツェ平野の調査を受ける?」

 

「それはもちろん受けるつもり。もうお金が無いから稼がないとね」

 

 今回の装備費でお金は無くなってしまった。

 コッコドールから貰った(パクった)金に、使わない装備を売った分も全部だ。

 

 なのでここで一発ガツンと稼がなければならない。

 貧すればドンッ! するとも言うし、食いっぱぐれる前にさっさと金策しないとね!!

 

「デスナイトが出たんだっけ? 討伐すれば報奨金が沢山でるはずだよ!! それに冒険者ランクも場合によってはミスリルに上げてくれるって言ってたし。……これは乗るしか無い、このビッグウェーブに!!」

 

「それ伝説のアンデッドなんですけど……。私達で倒せるのかなー?」

 

「ハムスケがいるから余裕余裕」

 

「またハムスケを酷使するつもりなんだ……」

 

「タンク役なんだから当たり前では?」

 

 まぁ何にせよミスリル級の2PTが逃げだす相手だ。きっと報酬もウハウハに違いない。

 原作では同じミスリル級の「四武器」が1PTで戦えてたけど。なんでこっちのミスリル級は逃げ出してるんですかね?

 

「ちょっとやる気なさすぎじゃないかな。……えっ、うちはクレティーがタイマンするって?」

 

「ふざけんな。裸マントで外歩かせよっかなー?」

 

「ごめんなさーい!」

 

 流石に全裸族になるのは戸惑われる。そんなのはハムスケだけで十分だろう。

 今はモンクズ・ベルト―ゼロが使っていた素手・肉体武器の威力向上ベルト―を付けていて、ハムスターがお相撲さんの廻しを巻いたような酷い見た目になっているが。

 

 ……これで儲かったらチョンマゲのカツラでも作ってあげようかな?

 

「じゃあ冒険者組合に行って、依頼を受けてからカッツェ平野に出発しよう」

 

「行くなら早いほうが良いね。誰かに先取りされたら無駄足になるし」

 

 まだデスナイトが出たと聞いて半日だし、今からなら十分に間に合うだろう。

 フールーダに先んじれるかがポイントだが、エ・ランテルと違って帝国魔法省がある帝都はカッツェ平野からかなり遠い。

 

 なのでまだ時間には余裕があるはずだ。

 報告が届いて、魔法省の精鋭の出撃が決まるまでがチャンス。

 

「よし、そうと決まれば早速出撃だよ!!」

 

「んじゃハムスケ起こしてくるね。持ってく荷物とかはよろしくー」

 

 その後、私たちは荷物をまとめて部屋を出た。

 目指すはカッツェ平野だ。待っててねデスナイトさん、すぐ行くよ!!!

 

 

 

 

 

 ……………………

 

 ………………

 

 …………

 

 

 

 

 

 ――ツアレ達が新装備を受け取る半日前

 

 王都リ・エスティーゼに堂々とそびえ立ち、名実ともに王国の中心であるロ・レンテ城。

 その中で主に政治の場として使われている一角――ヴァランシア宮殿。

 その一室に複数の男たちが集まっていた。

 

「ガゼフよ、そろそろか?」

 

「はい陛下。これで呼んだものは全員でございます」

 

 部屋の中央にある会議用の大きなテーブル。

 そのもっとも上座に座るのは、この国の王であるランポッサ三世だ。

 その右には、王の側近である戦士長ガゼフ・ストロノーフが立つ。

 

「みなよく来てくれた。こんな時間にすまぬな」

 

「陛下、そのような気遣いは無用でございます。国のことを思えば、今は寝てなどおられませんので」

 

 王のねぎらいの言葉に、他の全員を代表して内務尚書が答える。

 他にも財務、外務の尚書など、城の中でも特に王の信頼が厚いもの者たちが席に着いていた。

 

 現在はすでに星が輝き、平民であればそろそろ眠りに入る時間である。

 しかし集まった男たちの顔は、眠気など何処にもなく真剣そのもの。

 

 だがそれもそうだろう。なぜならこの場の議題は今もっとも重要な人物―少し前に王都を騒がせた少女(ツアレ)について―だと聞いているからだ。

 

「うむ、ではそろそろ会議を始めるとしよう――内務尚書」

 

「はっ、以前より捜索されていたツアレという少女についてですが、エ・ランテルにいる事が判明致しました」

 

「エ・ランテルですと!?」

 

 内務省書の報告に対して、驚きの声を上げたのはアインドラ伯爵だ。

 愛娘を2度も助けられた恩がある伯爵は、この国の貴族で最も少女の行方を注視していた。

 

 そのため、私財をはたいてまで王都内を探索させていたのだが、しかし元々いなかったと聞いて驚いてしまったのである。

 

「おいおい兄貴、聞いてた話と違うぜ。随分と遠くに行ってるじゃねーか」

 

「アズス!!」

 

 伯爵に軽口を叩いのたのは、実の弟であるアズス・アインドラだ。

 金髪の髪をオールバックにし、前に垂らした一束だけを真っ赤に染めている。

 

 王家から直々に騎士の称号を授けられた騎士爵だが、現役のアダマンタイト級冒険者として、普段は王国の最北部で活動している。

 

 そんな彼がこの場にいるのは、伯爵である兄に泣きつかれたからに他ならない。

 

「俺はこの街の中から、女を一人探してくれって呼ばれたんだがな?」

 

「ぐっ、確かにそうだが。しかし別の街に居るなら依頼も変更だ。いいだろ?」

 

「ああ、分かってるよ。俺としても一度会ってみたいからな。なんせ姪のラキュースを助けてくれた相手だ。いる街が分かったなら、すぐにでも飛んでいくさ」

 

 兄に対して軽口を叩く(アズス)。だがそこに負の感情は一切見当たらない。

 むしろその逆だ。アズスは家督を争う相手であるはずの自分に対して、ずっと好きにさせてくれた―性癖等も含めて―兄を心から尊敬していた。

 

 そんな仲の良い兄弟を見ながら、王は再び口を開いた。

 

「相変わらず兄弟仲が良いようで何よりだ。しかし待つのだアズスよ。そのツアレという少女だが、実はもう一つ報告があった。そうだな? 内務尚書」

 

「はっ、2ヶ月前にガゼフ殿が持ち込まれた首についてです。冒険者達を雇って詳しく調査したところ、時間は掛かりましたが本当に八本指の幹部、及び六腕の首であることが判明致しました」

 

「馬鹿な……!!」

 

「それではつまりガゼフ殿が言っていたことが本当であったと!?」

 

「わ、私はガゼフ殿を信じておりましたぞ!!」

 

「いや貴公は裏で放火魔とか言ってたではないか」

 

 その言葉に男たちがザワザワと騒ぎ出す。

 だがソレもそうだろう。ポッと出の少女がアダマンタイト級を3人も、それも恐らく同時に倒したというのは、信じろというのが無理な話なのだから。

 

 しかし話が本当だった場合、ツアレという少女の価値は一気に上る。

 今までその強大さ故に手が出せなかった八本指の武力―暴力担当―達を倒せるということなのだから。

 

「うむ、これでガゼフの証言が本当だったことが証明された訳だ。……減給は取り消す。すでに減らしていた分も遡って払うとしよう」

 

「ありがとうございます陛下!!」

 

 調査の結果に対して王が決断を下す。

 ガゼフは喜びから思わずグッと拳を握った。ここ2ヶ月の減給は意外ときつかったのだ。

 なんせ戦士長ともなれば、飲み会で部下に奢るなど当たり前のことなのだから、給金が減るのは一大事である。

 

 それが取り消され、しかも減らされた分まで支払われるとなれば、とても喜ばずにはいられない。

 

「しかし、ならば内務尚書よ、その少女はこの国に蔓延る病巣、その守りを半分も取り除いたということになるか?」

 

「はい、そうなると思われます。おかげで今なら八本指の戦力は激減しておりますので、もしかすると殲滅……は無理にしても、組織の半壊ぐらいは出来るかもしれません」

 

「おお!!」「ついに八本指を!!」「やっと一撃を返せるわけですな!!」

 

 内務尚書の強気な発言に、男たちが歓喜を上げる。

 ここに居るのはみな王の信頼が厚い者、つまりは不正を嫌うまともな貴族達である。

 

 当然ながら国を、そして自分の街を蝕もうとする八本指をよく思っている者はいない。

 まともに運営されている領地にとって、ただ毒をばらまくだけの存在など邪魔なだけだ。

 

「さて、そういうことだが。では内務尚書よ、まずはどうしたら良いと思う?」

 

「はい陛下。まずは報奨を与える―同時に戦力を増やす―という意味で、そのツアレという少女を味方に付けた方が良いと思われます」

 

「なるほど確かにそうだな。……ではそういうことでガゼフよ、すまないが行ってきてくれるか?」

 

「はっ、お任せください!!」

 

 王の言葉にガゼフは頭を下げる。

 命令に不満など無い。なんせここにいる中で、少女の顔を見たことが有るのは自分だけなのだから。ならば行くしか無いだろう。

 

 しかしそんなガゼフに待ったを掛ける男が居た。

 

「お、お待ち下さい!! そういうことであれば私の弟を! アズスをお供させて頂きたい!!」

 

 それはアインドラ伯爵だった。

 王と側近の会話に割って入った伯爵は焦っていた。

 このままガゼフ一人に行かれては困る訳があったのだ。

 

「(まずい、まずいぞ!! このままではラキュースたんについて、先に相談する事ができなくなってしまう!!)」

 

 もちろん伯爵の頭にあったのは、愛娘であるラキュースのことだ。

 八本指も領地で問題になっていたが、伯爵にとってはそれよりも娘の方が優先だった。

 

「(ただでさえ、最近はラキュースたんが家に帰ってこないと言うのに!!)」

 

 そんなラキュースは家に帰ってくることがめっきり減っていた。

 しかも最近はガガーランという大女とPTを組んで外へ探索に出ており、毎日血まみれになりながら、狂ったようにモンスターを狩り続けているという。

 

「(おかげで最近は「血まみれ令嬢」なんて噂されてしまっている……)」

 

 個人的には、そんな事をしても神官としての腕は上がらないと思うが、しかし何度言っても止めようとしない。

 

 その為、このままではラキュースが完全に家を出てしまうのは時間の問題だ。

 もしくは家から解放されたい故、わざとそういう行動を取っている可能性もあるが。

 だが愛娘に会えなくなるということは、とても許せることではない。

 

「(だからこそツアレという少女だ! 彼女と先に面会する必要がある!!)」

 

 部下からの報告では、娘のラキュースはその少女を尊敬しているとあった。

 ならばその少女から、冒険者を辞めるように言ってもらえば、ラキュースも大人しく従う可能性が高いはずである。

 

 つまり先に会うことさえ出来れば、全てが上手く行く!!

 

「(ラキュースたんが冒険者なんて絶対に許さない!! ……乗るしか無い無い!! このビッグウェーブに!!!)」

 

 伯爵は必死にアズスを同伴させる理を王に説く。

 娘の前では情けない姿ばかり見せていても、権謀術数渦巻く貴族社会を生きる貴族である。

 心のなかでどう思っていようが、上辺を取り繕い、辻褄を合わせることなど造作もない事だった。

 

「うむ、そこまで言うのであれば、アズスにも行ってもらうとしよう」

 

「……ではそういう事でガゼフ殿、アズスを同行させるということで、よろしいですな?」

 

「私としては一人でも問題ないのですが……。と言いますか、その、出来れば一人で行かせて欲しいのですが……」

 

 対してガゼフはとても嫌な顔をしていた。

 伯爵と話しながらもチラチラとアズスの方を見ており、それは一目で止めて欲しいと分かる表情だ。

 

 だがその気持ちが理解できても、残念ながら止めようとするものは誰もいない。

 矛先が自分の方に向いたら困るからである。

 

 なんせガゼフに熱い視線を向けているアズスは両刀―男も女も貴族家の当主も(性的に)食ってしまう男―だから。

 

「それにほら、私は馬で行きますので、空を飛べるアズス殿からすれば到着が遅れるだけかと……」

 

「おいおい、連れないことを言わないでくれガゼフ殿。そして安心してほしい。俺の鎧なら馬ごと運べる。……楽しい旅になりそうだな?」

 

「」

 

 ガゼフは自身の先行きを想像して絶望した。

 馬ごと抱えて飛ぶということは、いつ降ろしてもらえるか分からないということだ。

 それは生殺与奪の権を握られるということである。自分を性的に狙っている相手に。

 

 おまけに……

 

「なぜラキュース殿までここに? アズス殿、どうして彼女は鎧の背に乗っているので?」

 

「わりぃ、一緒に行くって聞かなくてな」

 

「私に黙ってツアレに会いに行くって、どういうことですか!? ネトリですか? ネトリなんですか?? まさか一度家に泊めただけで彼氏面を!!?」

 

 馬に乗って向かった郊外の集合場所には、何故かラキュースまで来ていた。

 アズスが持つ空飛ぶパワードスーツの頭部に、肩車の格好で後ろから抱きついている。

 

 恐らくはこのまま一緒に行くつもりなのだろう。

 オマケに御前試合で戦った女戦士まで居るではないか。

 

「……確かガガーランと言ったか」

 

「久しぶりだなガゼフのおっさん!! で、なんか面白いやつがいるんだって?」

 

 デカイ女であった。首が太い、腕が太い、太腿も太い。肩幅にいたってはガゼフ以上だ。

 また全身が筋肉の塊であり、露出している肌はどこもパンパンに膨らんでいる。

 恐らくは胸にすら脂肪の代わりに筋肉が詰まっているだろう、その重量は計り知れない。

 その上、身につけている装備も重そうな全身鎧に巨大な重ハンマーという、超重の組み合わせだ。

 

「……まさか君も同行するつもりか?」

 

「おうよ! 俺も一緒に頼むぜ。久しぶりにエ・ランテルの童貞も食いたいしな!!」

 

 そう言いながらガガーランはガゼフの馬に飛び乗る。

 その予想以上の重さに馬が悲鳴をあげた。前に乗るガゼフも悲鳴を上げそうになった。

 心に多大なストレスを受けた状態で、肉食獣が飛びかかってきたのだから当たり前である。

 

「相変わらず人気者だなガゼフ!! まっ、楽しい空の旅を堪能してくれ」

 

「ガゼフさんにツアレは渡しませんからね!! 絶対に!!!」

 

「よっしゃ出発しようぜ!! 初物食べ放題の始まりだ!!」

 

 順番に両刀ゲイ、拗らせ中二病、童貞食い筋肉が発言する。

 余りに濃いメンツである。もし紅茶だったら、飲んだ瞬間に鼻から吹き出すだろう。

 オマケにみんな驚くほどにマイペースだ。

 

「楽しい旅、楽しい旅か……」

 

 ガゼフは思わず呟きながら空を見上げた。

 できればこの面子を遠ざけ、一人でエ・ランテルに向かいたかった。

 しかしそれは適わないだろう。なぜならこの旅は()()だから。王の側近である自分には断る理由がない。

 

「どうしてこうなった……」

 

 ガゼフは一度目を閉じ、旅の道中を想像してしまい、再び心の中で密かに泣いた。




ついに主人公たちがエロ装備になりました。
やっぱりクレマンティーヌはビキニアーマーじゃないとね!!

@現在の見た目とか
ツアレ :聖天使アルテマ(FFT)の白カラー(背中の羽は無し)
クレマン:原作装備に猫耳を追加して白カラーにした感じ
ハムスケ:お相撲さん

@新調した装備(ハムスケ毛革+オリハルコン素材)
頭:精神防御の頭帯/ヘッドバンド・オブ・マインドガード
胴:守りの革鎧/レザーアーマー・オブ・プロテクション
腕:逸れる腕宛て/アームガード・オブ・ディフレクション
套:属性防御の外套/クローク・オブ・エレメンタルプロテクション
 +ロンググローブ、ハイソックス、レッグガード、ショルダーアーマー、ブーツ

ハムスケ:修験者の帯/モンクス・ベルト
     獣王の腕帯/アームバンド・オブ・ビーストキング

@込めてもらった魔法
下位精神防御/レッサー・マインド・プロテクション
鎧強化/リーンフォース・アーマー
矢守りの障壁/ウォール・オブ・プロテクションフロムアローズ
下位属性防御/レッサー・プロテクションエナジー

こんな感じの設定になっています。次回はたぶんデスナイト戦。
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