IS~10の獣と歩む者~   作:proto

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No.12 戦況の変化は実に好ましいデータだ

《Come on! コン・コン・コング!バディアップ!アーム!ストロング!戦いのゴング!鳴らせ!コング!ドラミングキター!》

《バーサスアップ!Hya~haha!Feel a thrill! Spiral!仮面ライダーエビル!ジャッカル!》

私はコングゲノムにチェンジし、黒い人…音声的にはエビルはジャッカルゲノムにチェンジしたようだ。

「さぁて、一気にいくぜぇ!」

エビルの姿が消えた。でも、足音は聞こえる。高速で移動しているようだ。

「バイス!背中任せた!!」

「は~い!!」

バイスと背中合わせになり、全方位を警戒する。が、高速の斬撃を防ぐだけで精一杯だった。が、これはタイミングを掴むまでの措置。

「……ここだぁ!!」

コングのパワーでエビルを地面に叩きつける。地面に小規模だがクレーターができてしまった。

『グゥゥゥゥレェェェェィトッ!!実にWonderfulなPower!!』

エビルのゲノムチェンジが解除され、最初の状態に戻っている。

「さっさと正体を明かしてもらうよ!!」

《リミックス!必殺!キング!パンチング!コング!》

いつもの組体操が始まるが、今回のベースはバイス側のようだ。

「今度はこっちが一気に、いっきまぁ~す!!」

「…クッソ!」

《必殺承認!バットダークネスフィニッシュ》

エビルのブレードによる必殺技と、私たちの渾身の一撃がぶつかる。

「「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」」「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

お互いが弾き合い私たちは、レックスゲノムに戻っている。向こうの状態を確認したいが、砂煙でよく見えない。

3~5分ほど経ち、ようやく砂煙が晴れる。が、エビルの姿はなかった。

「いや~、逃げられちゃったねぇ~。」

サングラスのレンズを拭きながら、狩崎くんがこちらに来る。

「ま、とりあえず帰ろうか。シャワーでも浴びてきなよ。」

と、スポドリとタオルをくれた。

 

 

 

私はカンザシを見送り、反対側のピットを訪れる。

「ヘェ~イ…どうだった?」

私はエビルの中の人間にコンタクトを取る。

「……楽しいわぁ~。」

「ま、ほどほどにしないと、バレた時に余計こじれるから…それじゃ、グッバァ~イ!」

私はピットから出て、部屋への帰路に着く。が、その途中…

「狩崎か。こんな時間まで、開発か?」

「まぁ、そんなところですかね~……織斑先生こそ、こんな時間まで仕事ですか?」

缶コーヒーを飲む織斑

「そうだ…ま、問題児が愚弟だと、仕方あるまいがな」

話の内容から察するに、織斑一夏の補習といったところか。

「お前…その年齢でその技術。一体どこで学んだんだ?」

「うーん…中々難しいクエスチョンですね。」

「答えられない…か。まぁいい。面倒事は起こすなよ。」

そういって、飲んでいた空き缶をゴミ箱に投げ入れ、織斑先生は去っていった。

 

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