《Come on! コン・コン・コング!バディアップ!アーム!ストロング!戦いのゴング!鳴らせ!コング!ドラミングキター!》
《バーサスアップ!Hya~haha!Feel a thrill! Spiral!仮面ライダーエビル!ジャッカル!》
私はコングゲノムにチェンジし、黒い人…音声的にはエビルはジャッカルゲノムにチェンジしたようだ。
「さぁて、一気にいくぜぇ!」
エビルの姿が消えた。でも、足音は聞こえる。高速で移動しているようだ。
「バイス!背中任せた!!」
「は~い!!」
バイスと背中合わせになり、全方位を警戒する。が、高速の斬撃を防ぐだけで精一杯だった。が、これはタイミングを掴むまでの措置。
「……ここだぁ!!」
コングのパワーでエビルを地面に叩きつける。地面に小規模だがクレーターができてしまった。
『グゥゥゥゥレェェェェィトッ!!実にWonderfulなPower!!』
エビルのゲノムチェンジが解除され、最初の状態に戻っている。
「さっさと正体を明かしてもらうよ!!」
《リミックス!必殺!キング!パンチング!コング!》
いつもの組体操が始まるが、今回のベースはバイス側のようだ。
「今度はこっちが一気に、いっきまぁ~す!!」
「…クッソ!」
《必殺承認!バットダークネスフィニッシュ》
エビルのブレードによる必殺技と、私たちの渾身の一撃がぶつかる。
「「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」」「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
お互いが弾き合い私たちは、レックスゲノムに戻っている。向こうの状態を確認したいが、砂煙でよく見えない。
3~5分ほど経ち、ようやく砂煙が晴れる。が、エビルの姿はなかった。
「いや~、逃げられちゃったねぇ~。」
サングラスのレンズを拭きながら、狩崎くんがこちらに来る。
「ま、とりあえず帰ろうか。シャワーでも浴びてきなよ。」
と、スポドリとタオルをくれた。
私はカンザシを見送り、反対側のピットを訪れる。
「ヘェ~イ…どうだった?」
私はエビルの中の人間にコンタクトを取る。
「……楽しいわぁ~。」
「ま、ほどほどにしないと、バレた時に余計こじれるから…それじゃ、グッバァ~イ!」
私はピットから出て、部屋への帰路に着く。が、その途中…
「狩崎か。こんな時間まで、開発か?」
「まぁ、そんなところですかね~……織斑先生こそ、こんな時間まで仕事ですか?」
缶コーヒーを飲む織斑
「そうだ…ま、問題児が愚弟だと、仕方あるまいがな」
話の内容から察するに、織斑一夏の補習といったところか。
「お前…その年齢でその技術。一体どこで学んだんだ?」
「うーん…中々難しいクエスチョンですね。」
「答えられない…か。まぁいい。面倒事は起こすなよ。」
そういって、飲んでいた空き缶をゴミ箱に投げ入れ、織斑先生は去っていった。