IS~10の獣と歩む者~   作:proto

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No.18 色々正体が割れてきたね、一体どうなることやら…

蝙蝠がエビルから離れ、生身の体が露出していく。そこに現れたのは…

「嘘、なんで…。」

「はぁ~い、簪ちゃん」

「お、お姉…ちゃん…。」

見知った顔…それも肉親ということに、私はショックを隠せなかった。そっと、変身を解除し、少しずつ距離を詰めていく。

「私を襲ってきたのが…お姉ちゃんだった、なんで!」

「久しぶりに、遊びたかった…それだけよ。」

「あ、遊び?」

「そ…それじゃあ、彼によろしくね?また、遊びましょ~」

そういうとお姉ちゃんは、蜃気楼のように消えてった。

「…霧纏いの淑女(ミステリアス・レイディ)

私は戦いの疲れもあってからか、膝から崩れ落ちてしまった。

 

 

 

気絶したカンザシを抱え、保健室を目指す。

ベッドにゆっくりと寝かせ、タオルケットをそっと掛ける。

「あの戦いの後にカミングアウトとは…なかなか重いね、君の姉は」

ベッドに腰掛け、顔にかかった淡い色の髪をそっと避ける。

「…ありがとう。お疲れ様、ゆっくり休むといい。」

そっと、保健室から退出し、アリーナを目指す。私物を置きっぱなしにしているため、やや急ぎ足での移動だ。

その道中には、ボロボロの織斑一夏に肩を貸す…アレ、名前なんだったっけ?

「貴様!一夏に何を使わせた!!」

肩を貸していた一夏を忘れるように胸倉を掴んでくる存在X。いやはや、怖いね。

「私はデメリットは伝えたよ、その上で使ったんだ。」

胸倉を掴んでいる手首を捻り上げ手を放させ、上着を整える。

「そんなことより、彼を早く保健室に連れて行かなくていいのかい?」

先程放り投げられた織斑一夏は、ほぼ瀕死だ。それもそうだろう、初戦でフィッティング未調整のゲノミクスの二重掛けだ。無理もない、むしろ、織斑一夏だからこの程度で済んでいるようなものだ。

「くっ、すまない一夏。行こう…」

再び織斑一夏に手を貸す存在X。それを見送らず、私も目的地へと急ごうとしたのだが…

「狩﨑、話しがある。」

と、織斑先生に捕まってしまった。が、足元には私の目的のモノである私物もある。

「わかりました、同行しましょう。」

諦めが肝心な場合もあることを、私は再確認した。

 

 

 

連れてこられたのは、地下の一室だった。

「ここは…」

「学園地下にある…まぁ研究室だとでも思ってくれ。さて…。」

織斑が壁のスイッチを操作すると、一か所がライトアップされる。そこには先程までリバイスたちが戦っていたあのISがあった。

「随分と破壊してくれたが、ある程度分析は進んでいる。さて、これに関してお前の意見を聞きたい。」

「なるほど、そういう…。あくまで私の推測になりますが、こんなモノを作れるのはおそらく地上に1人…」

「あぁ、そしてそれは…」

私は無言で返した。同意の無言であることは織斑先生にも伝わるだろう。

ゆっくりとISに近づき、再度状態を確認する。そして、織斑先生に向き直り…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の師匠(マスター)である、かの大天災くらいでしょうね。」

 

 

 

そう告げるのだった。

 

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